馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

歴史博物館(祖国戦争館)

Привет!

かつて少し喧嘩した時に、スーパーのレジのおばちゃんにあまりに腹が立ったのでそれ以降は顔を合わせるたびに笑顔で挨拶をしていたら、ついに先日「あれ、横にいるのは弟さん?いつも一緒にいるのは旦那さんよね?」と話しかけられました。いつの間にか家族構成まで掴まれています。その時にわたしもそのおばちゃんの休暇取得状況を知ったのでお互い様ですが。

そんな風におばちゃんから見ても「兄弟」と分かるらしい弟が2週間のロシア滞在を終えて日本へ帰国しました。個人的に私も弟も母の影響を色濃く受けていると思っていたのですが、やはり5月に母と回ったところと、今回弟と回ったところは全く違いました。歴史と民族に興味がある彼とこの2週間に行ったミュージアムは13以上です。私自身初めて行くところも多かったので少しずつ紹介していきますね。

赤の広場の入り口となる門の右に接している赤煉瓦の建物は歴史博物館です。そちらには去年の10月に行ったのですが(この時の記事です)、左側の方に立っている赤煉瓦の建物が何か気になりながら今まで素通りしていました。 こちらの方です。

いつもは「これも歴史博物館みたいなんだけどなー、何が違うのかなー」と思っているだけでしたが弟から「何の博物館なん?」と聞かれると、ガイドとしては「知らん」とは言えず、必死で壁に書かれた文字を読みました。すると、なんと「祖国戦争」の博物館だったのです。祖国戦争とは1812年から始まった、ナポレオンがロシアに攻めてきた戦争のことです。母と行ったボロジノ戦闘パノラマ館も同じ題材の博物館ですが、こちらの方が展示物や資料が多かったです。 こんな内装。洗練されていて見やすいです。

パノラマ館の方は本当にジオラマがメインなのですが、こちらの方は軍服や武器、軍隊の食事を作っていた持ち運べるかまどや、兵隊さんの持ち物などたくさんの展示がありました。当時の様子を油絵で描いたものもあり、何度見ても寒そうで、フランス軍が本当に不憫に思えてきます。

今なら露土戦争についての企画展もありますよ!見応えのある広い展示でした。

それにしても、横の歴史博物館も大きくて、ロシアの歴史を細かく見せてくれていますが、ほとんど同じ大きさの建物で祖国戦争のみの博物館を作っていることから、ロシアの人々にとってこの戦いがどれ程大きな意味を持つかが伺えます。

来る人の興味にそった、多種多様のテーマの博物館があるので、楽しめる博物館は1つはあると思いますよ!

Пока!

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音楽祭「スパスカヤ塔2017」

Привет!

寒いです。現在11度。雨が降っているので余計に寒いです。さて、昨日スパスカヤ塔の音楽祭に行って来ました!去年に引き続き、です(去年の記事はこちら)。去年一人で観に行った私はいたく感動し気に入ったのに誰とも共有できなかったので、旦那と、ちょうど日本から来ている弟だけでは飽き足らず友人夫婦まで誘って大所帯で行ってきました。

はじめにベストショットを。 1枚目にクライマックスの写真を載せてしまってごめんなさい。でもこんなに綺麗な花火とモスクワの象徴とも言えるワシリー寺院が見れます。

去年はチケットが安いもので800pくらいだった気がするのですが、今回は一番端の席で1700pから!ほとんど倍です。期待に胸を膨らませて、20:00からのショーに間に合うよう、そして去年の経験を活かして前座となる馬のショーを見るべく、19:00ごろに赤の広場入りしました。この期間、15:00ごろから18:00まで赤の広場は封鎖され、それ以降はこのショーのチケットを持っている人しか入れなくなります。

人で溢れていたので、横から馬のショーを見ることにしました。…明らかに去年よりクオリティーが上がっています! 明らかに裏側から撮った写真ですね。真ん中のお兄さんに注目です。なんと、馬の上に立って操っています。その後も馬の上で逆立ちしたり、回転したり、アクロバティックを披露してくれました。テンションは上がる一方です。 最後には 馬の上で組体操!一番上のお兄さんがしんどそうでしたが、それでもかなりのスピードで場内を一周していました。

寒くなることを見越して(10度前後でした)コーヒーを片手に、音楽祭のステージへ移動します。去年と反対側の席だったのでスパスカヤ塔とワシリー聖堂が見えるいい席でした!今から行くという方には、セクター7、8、9をお勧めします。

今回の出場国は、ロシア→EU→ベラルーシ→インド→アルメニア→オーストリア→エジプト→スイス→トルコ→ウズベキスタン→イタリア→謎の歌手→カザフスタン→中国→ロシア(大学生)という流れでした。つらつらと全てを書いても仕方がないので、勝手に各部門で賞を作りたいと思います。

☆パフォーマンス賞
スイス
ダントツでした。他の国と違い、ダンサーや歌手、銃剣隊などを入れずにドラムとバンドだけなのに観客を沸かしていました。それもそのはず、登場してすぐに大太鼓から花火が出るわ、途中で旗持ちと小太鼓が旗とばちで戦い始めるわ、何をすれば観客が喜ぶかをわかっていたように思います。 戦い始めた人たち。

☆衣装賞
エジプト。前回来ていなかったので楽しみにしていたのですが、出てきた瞬間目を疑いました。 見えるでしょうか。なんとファラオの仮装をしていたのです。他の国は軍服なのですが、エジプトはまさかファラオで戦いに赴くのでしょうか。衣装以外にも民族楽器を取り入れた演奏で、観客から大声援を浴びていました。

☆大人気で賞
カチューシャ
びっくりするくらいどの国もこの曲を演奏します。ロシアでやっているのだから当たり前なのですが、皆が皆判で押したようにメドレーの中にカチューシャを入れてくるので笑ってしまいました。観客の方も初めこそ「おおー!」となっていましたが、途中から「あ、来た」くらいのテンションになっていたような気がします。反対にロシア以外の曲で盛り上がったのはオーストリアのラデツキー行進曲でした。

相変わらずワシリー寺院は素敵にライトアップされ、スパスカヤ塔とのコラボで楽しませてくれます。 壮大な音楽と世界各国の軍隊や文化を見られて、3時間近くという長丁場でも全く飽きることがありませんでした。

今年は8/26から9/3までやっているそうなので、機会があれば是非!!

Пока!

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ラーメン・クラブ

Привет!

朝家から出るときに道路脇の花壇から湯気が立ちのぼり、地面がボコボコと動いていました。ついに温泉が湧き出てきた…のなら万々歳なのですが、おそらくお湯管の故障のようです。でも家のお湯は止まっていませんでした。不思議。

今回の話は少し前に戻って、カムチャッカへ行く前の話。まだ弟も来ていません。サーカスを観に行った帰りに、旦那と二人でラーメンを食べに行きました。メトロのルビャンカ(Лубянка)駅にあるラーメン・クラブというお店です。

このお店はモスクワに来たばかりの頃、同じ時期に来た方達の間で「ラーメンが食べられるお店がある!」と少し話題になっていたところです。私と旦那はモスクワでは別のところでラーメンを出している日本人の経営するレストランを発見してしまったので行きそびれていました。美味しくはないけれど、背に腹は変えられない、そんな評判です。

お店は少し奥まったところにあり、私たちが入ろうとすると外で休憩していた店員さんが一緒に店内に入って来て、そのままレジに立ちました。自由やな。 店内はあまり広くない印象でした。奥では映画「ナウシカ」が流れています(音声はありませんでした多分)。レジでひとまず注文とお会計を済ませてしまおうとメニューを見て、味噌ラーメンと担々麺、そして餃子を頼みました。この3つで800pくらい。そして飲み物としてジュースを頼もうとすると、そっちで買ってください、とレジ脇の自動販売機(ダイドー)を指さされました。そうくるか。

カウンター席に座って待っていると、ラーメンだけやって来ました。見ただけで麺の太さが分かります。ラーメンというには太すぎませんか。スープは美味しかったのですが、麺も合わせると長崎ちゃんぽんを思い出しました。確かに不味くはないのですが、もっと美味しいラーメンをロシアで食べられることを知ってしまった私たちにとっては、少し物足りませんでした。

ラーメンを食べ終わってから気がつきました、あれ、餃子は?一瞬店員さんが忘れているのかと思って声をかけようとしたところで、餃子が出て来ました。ちゃんと同じお皿にしょうゆさしが付いていて食べやすかったです。味も大丈夫でした。

帰る頃にはロシア人で混み合っており、人気はあるのだと少し驚きました。私はもういいかな。学校の近くに「トウキョウ ラーメン」と書かれた怪しげなお店ができたので今度行ってみようと思います。カムチャッカラーメンのようなお店がモスクワにも来ないかなあと日々願っています。

Пока!

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おうちごはん15 -ドラニキ-

Привет!

日本からお客さんが来るとロシア料理を振る舞いたくなるみっきーです。こんにちは。

さて、2月以来久しぶりのおうちごはんです。おうちごはんというかお家で作れるロシア料理です。 弟が来た日の晩御飯のことで頭がいっぱいで、次の日の朝ごはんの用意をしていなかったことに気がつきました。手軽に作れるブリヌイには牛乳が足りず、パンも時間もありません。冷蔵庫にあるのはこの間安く買った2.5kgの大袋入りじゃがいもと卵だけ。

ということで、ドラニキを初めて作ってみました。 ドラニキとはベラルーシ料理で、日本語で簡単に言うと「ジャガイモのおやき」です。朝ごはんにでもおやつにでも簡単に作れて、美味しく食べられるのでオススメです。

用意するもの:
ジャガイモ 大2
卵 1つ
小麦粉 大さじ3
塩胡椒 少々 バター 少々

☆レシピ
①ジャガイモを荒微塵にする(すりおろすともちもち感が出るそうです。時間があるときに試してみます)。そして水につける。
②水を切ったジャガイモに溶き卵と小麦粉、塩胡椒を入れて混ぜる
③バター(お好みでサラダ油も)を溶かしたフライパンで両面焼いたら出来上がり。

一番初めの写真では右が1回目、左が2回目に焼いたものですが、2回目の方が生地とジャガイモのバランスが良かったです。スメタナ(サワークリーム)と一緒に食べるとロシアっぽいのですが、あいにく切らしていたのでケチャップをつけました。美味しかったです。ただ、全員が口を揃えて「これはハッシュドポテト」と言いました。次はジャガイモを擦ってみます。

今日はここまで! Пока!

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カフェ"I love cake"

Привет!

今日から弟がロシアに来てくれます。さすがに受け入れ3回目ともなれば、来ている間ずっとブログをお休みしなければいけないほど余裕がなくなりはしないと思うので、マイペースに更新したいと思います。なので、更新しているかな?と時々覗きに来ていただけると嬉しいです。新しいスポットに行けたらいいな。

帰省シーズンのお盆も終わりましたね!カムチャッカへ資金も体力もつぎ込んでしまった私たちは日本へ帰りませんでしたが、周りはやはり帰る人が多かったです。そんな友達の一人がモスクワに帰って来たということで、久しぶりに会うことになりました。

おしゃれな彼女がモスクワの素敵なスポットをインスタグラムでいくつか見つけていたので、そのうちの1つへ行くことに。多少迷って途中警備員のおじさんに心配されながらもたどり着きました。 窓が大きいので明るく、可愛い内装です。

二人です、と伝えると、ショーケースの前の席に案内されました。ここはサンドイッチやシリアル、スープからサラダまでご飯ものも多いのですが、ケーキだけメニューが別になっているくらい、デザートに力を入れています。店名も「I love cake」というくらいです。そんなケーキ屋さんでこんなショーケースの前の席に座ってしまったら… 迷わないわけがありません。

来店してから30分近く二人で唸っていたので、店員さんが「お助けしましょうか?」とやって来ました。とりあえず飲み物だけでも、と思いましたがこれも種類が豊富にあります。そもそも「青いラテの上にユニコーン型のクッキーが乗っている」写真をインスタグラムで見て来たので、店員さんに「このメニューの中でユニコーンが乗っているのはどれですか?」と聞いてみました。すると「ああ、実はあれ、メニューに載っていないんです。あれにしましょうか?」「それでお願いします。ところであの色はなんですか?」「〇〇です(肝心なところが聞き取れなかった)。それに木苺のムースが付いて来ます」もう味の想像がつきません。

「ケーキはどうしましょう?」「どれが美味しいですか?」「全部オススメですが…」ここから怒涛の全商品解説が始まりました。「これとこれはチーズケーキで、これはブリヌイを重ねているもので、」全部は覚えていませんが、途中噛んでしまってはにかむお姉さんが可愛かったです。その中で「日本のケーキ」と言う説明があった2つのケーキのうち、ブルーベリーの方(もう1つはイチゴでした)を注文。 全部来るとこんな感じです。ユニコーンのクッキーをカップにくっつけているのが木苺のムースだそうです。クッキー自体の味が美味しく、すぐに食べてしまいそうでした。一方で、青いラテとムースのピンクが混じり、カップの中で宇宙空間が生まれていました。

ケーキは、どこか日本で食べたことのあるお菓子がスポンジ部分の使われています。友達と協議の結果、チーズクリームが中に入っているどら焼きだ、と言うことで一致しました。店員さんにどこが日本のケーキか聞いてみると「柔らかい」からとのこと。…ほ、ほう。よく分かったような分からないような感じです。

友人の頼んだサンドイッチも美味しそうでした。ご飯のメニューは名前が面白く「朝、彼女が作ってくれたパンケーキ」だとか「私のボーイフレンドのお手製サンドイッチ」など、読んでいるだけで楽しかったです。そんなことをしていると本当に注文が決まらなくなります。

お会計の時、チップを置いていこうとしたのですが、持っていたお金では微妙に足りません。そこで、友達がたまたまお財布から抜き忘れていた日本の硬貨を、説明してくれたお姉さんに「これ日本のコインです。よければどうぞ」と渡すと「初めてもらいました!!」と今にも泣き出しそうな顔で喜んでくれました。

観光名所でもある旧アルバート通りから一本入った通りにあり、入り口が少し小さいので分かりにくいのですが、隠れ家的な雰囲気があってとても良かったです。

Пока!

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アジアスーパー

Привет!

最近30度近くまで気温が上がる日々が続いています。暑くて扇風機かクーラーの導入を悩みますが、窓を開けておけば涼しいし(網戸をつけて虫の侵入を防ぐことができれば完璧)、木曜日から雨で最高気温18度の日々に戻るそうです。風邪引くわ。

かなり前の話になりますが、インドフェスに行った時、会場のFLACONへ行く途中にこんなお店を発見しました。 おお、「スーパーマーケット アジア」と書いてあります。日本食材を含め、色々売っているかもしれない…と、帰りに寄ってみることにしました。

入り口にフォーのお店があるおかげで入った瞬間はベトナムに来たような感覚です。お店自体は大きくはありませんでしたが、日本食材だけではなく中華料理も韓国料理もなんでも作れそうでした。 豆腐などは少し高めかな…? でもほら、ここだけ見ると日本みたいですよね。

ちょうど日本から持って来てもらったトンカツソースを切らしていたので、探してみたのですが…まあまあ高い上になんかとろみが足りません。旦那も私も関西出身だからか、お好み焼きソースとトンカツソース、ウスターソースなどを無意識に区別しており、なんか違う…となって買えませんでした。そこで、なかなか手に入れられない味醂を!と思って見てみると ちょっとこの容器を見て健康診断を思い出したので、手が出ませんでした。お値段は1リットルで600円ほどなので、そんなものでしょう。それにしても使いにくそうな容器です。

ところが!使いやすそうな容器に入った味醂を発見したのです。カムチャッカで(まだカムチャッカの話するんかい、というのは自分でも思っています)。かの地のスーパーには日本語が本当に溢れているのです。洗剤やオムツなどはモスクワでも日本から輸入したまま売っているのを見かけますが、まさかスーパーの棚に普通に「減塩醤油」が売られているとは思いもしませんでした。 これが「和食コーナー」のように特別感を出してあるわけではなく、普通の調味料のコーナーにしれっと並んでいるのです。どうなっているんだこの街は。お値段も少し高いくらいです。

そんな中、夫婦で狂喜乱舞したのはこちら。 味醂ととろみのあるトンカツソース!容器もすごく使いやすそうです。最終日、欲張らずに一本ずつ買い、リュックに入れて空港へ行きました。

察しのいい方々ならもうわかったかと思いますが、まあ保安検査場で止められますよね。怖い顔をしたお姉さんに「そのカバンに入っているボトルを出して」と言われました。一応英語でも。なんと説明しようか迷っているうちに、お兄さんまでやって来て、出してください、ほら、とまた言われました。意を決して「あの、これさっき買ったもので…ほら開いていないでしょう?これ日本食に使うもので、モスクワではなかなか売ってなくて、つまり、その、私たちに必要なんです…!」 必死です。

お兄さんも苦笑いして「今回だけはもういいよ。次はないで」と見逃してくれました。次からは機内持ち込みにはしません。この時旦那は人生初賄賂を要求されることになるのかとヒヤヒヤしていたそうです。

モスクワのスーパーでも味醂と料理酒を売り始めないかなあ。

Пока!

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国際花火大会

Привет!

やっとモスクワでも夏らしいことをしました!そう、花火大会へ行ったのです。 しばらく前からやたらとインターネットで こんな広告を見かけるので気になっていました。これ絶対花火やるやん。日本では花火といえば夏ですが、こちらでは年がら年中打ち上がります。しかも個人で打ち上げ花火をしてもいいので、不意打ちで家から見られることもあります。そんな国で「花火大会」が開催されるとなると、普段個人では手に入れられない花火、すなわち他国の花火を披露してくれるのです。

今年はロシアと日本の経済協力が盛んになって来たこともあり、初めて日本の北九州の花火師が呼ばれました。これは行くしかありません。友人カップルを誘って旦那と4人で行って来ました。

場所はメトロБорисово(ボリソボ)駅から歩いて10分ほどのБратеевский каскадный паркという公園です。ほとんどモスクワから出るんじゃないかというくらい郊外にありましたが、モスクワ川が横に流れる巨大な公園でした。 こんな素敵なところです。 暑くて花火大会日和だったので、駅でペットボトルを買ったのに入場直前で飲み物と食べ物の持ち込み禁止ということが判明し、急いで飲み干しました。ちゃんと注意事項読むんだった。

夏至から比べるとまだ短くなったとはいえ、日の入りが8時のモスクワです。空が真っ暗になるのは9時前なので、花火自体は9時から始まると聞いていました。それまでは広い会場内のいろんなイベントを回ることに。あ、ちなみに入場料は前売りが400p(800円)、現地購入では500p(1000円)でした。花火をいい席で見たいならもう少しチケット代が上がります(最大2200p)。

あちこちでコンサートが開かれており、良質のジャズを聴きながら川辺を散歩する、という贅沢な時間が過ごせます。 このРостех(ロステフ)というのが今回の大会を主催している会社です。

いろんなお店が屋台を出していて、シャシリク(カフカス料理のバーベキューのようなもの)や人気のハンバーガー、アイスクリームなど、お腹が空けばいくらでも食べることができます。

もう少し歩くと、野外フェスのような大型ステージを発見しました。 凄い数の人が踊っていたり、立っていたり、座っていたり、芝生に寝転んでいたり、思い思いの体勢でステージを見ていました。ちょうどパフォーマンスしていたのはUma2rmanというバンドでした。すごく好みの曲だったので、今必死でユーチューブで探しています。その後も男性アカペラグループがパフォーマンスしていました。強面のロシア人男性がハイソプラノで歌っているとびっくりしますね。

さて、いよいよ花火の為に有料エリアの後ろへ移動します。 いつの間にこんなに人が…!

背の高いロシア人に負けないように必死で立つ場所を確保しました。前口上は何を言っているか全く聞こえませんでしたが「Ура!(うらー!)今から始めます!」というのは聞こえました。 上から白、青、赤…。あ、ロシアの国旗になっています。これ日本の国旗でもしやすいのではないでしょうか。

そしてついに「日本です!」とアナウンスが。その後の説明からはまた聞こえなくなったのですが、これが長い。8分ほどまだかまだかと空を見上げていると、やっと打ち上がり始めました。

なんか懐かしい感じがします。途中から、日本語の歌詞が聞こえて来ました。「花が咲く」です。今日のNHKニュースによると、東日本大震災の時にロシアからたくさん援助を受けたことへの感謝を込めたそうです。なるほど。歌詞がわかる私たちとしては歌詞に合わせて空にも大きな花が咲いており、粋な演出だろと思いました。そして続いて流れて来たのは「ウォーターボーイズ」のテーマ曲。 かつてこの曲に合わせて組体操をした私にとっては思い出がたくさん詰まった曲で、この曲にピッタリ合わせて綺麗な花火が打ち上がるので思わず涙してしまいました。周りのロシア人にびっくりした顔で見られた気がします。曲に合わせてゆっくり花火が散っていくようにも見える時もあり、改めて技術力の高さに驚きました。

大歓声のうちに日本の花火は幕を閉じました。見に来て本当に良かったです。

お次はアルメニア。まあ花火なので基本的には同じなのですが、日本よりも大きさと量で勝負!という感じで、迫力がありました。そう思うと日本の花火はおしとやかだったかもしれません。

そしてまた長い長い(そしてよく聞こえない説明の後、オーストリアが始まりました。オーストリアは前2つの国より打ち上げる幅が広かったです。携帯のカメラでは全部映りませんでした。そしてやはり音楽の都、ウィーンを首都に持つ国らしく、クラシック音楽に合わせて打ち上げます。

最後にルーマニアが残っていたのですが、このまま最後まで見ていると駅に行けなくなる、と思い抜けることに。 同じ考えの人は多かったようで、すでに大勢の人が出口へ急いでいました。帰路からもルーマニアの花火が見えます。音楽は聞こえないのですが、かなり大きな花火でした。 こんな花火を見ながら、交通規制をしている警察のつぶやきが風に乗って聞こえて来ました。「日本の花火はすごく良かったのになあ」いや、これも素敵やで!でもすごく嬉しかったです。個人的にはそんなに明確な違いが分からなかったので優劣つけがたく、全て本当に綺麗でした。

案の定、そこから帰り道が大変だったのですが、来て良かったです。日本とはまた違った花火大会が味わえました。

Пока!

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