馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

イスタンブールのバザール巡り

Привет!

イスタンブール最終日の朝は、まずグランドバザールへ。 グランドバザールにはいくつか入り口がありますが、私たちが見つけた入り口の前はこのように絨毯が壁にたくさんかけられた素敵な小路にありました。おそらく絨毯は売り物でしょう。

グランドバザールは560年近くの歴史があります。中で軒を連ねているのはほとんどがお土産物屋さん。ただ、イスタンブールに住んでいた人達が口を揃えて「あそこは高くてあまり良くないものが売っているから気をつけてね」と言うので、ここでお土産を買うつもりはありませんでした。 ただ、私が好きな小説にも登場するし、1400軒もお店があると聞いたので興味があります。小説内ではこのバザールで不思議なことが起こるのですが、少しバザールを歩くだけでここを舞台にした理由がわかりました。まず中の道が入り組んでいて真っ直ぐではないので、方向感覚がなくなるのです。突然路地が現れ、そこここでさまざまな言語が飛び交い、情緒にあふれています。とりあえず中心部まで行こうとしましたが、地図アプリを見ても自分がどこにいるのか全くわからなくなりました。 お店も同じものを扱っているお店が点在しているので目印にできません。これは確かにふらっと異世界に出てしまっても不思議ではない気がしてきます。

途中からはお店を見る余裕がなく、ここから無事に抜け出せるのかが課題になってきました。もちろんお土産物屋さんはグランドバザール以外にもたくさんあるので安心してください。
とりあえず携帯のコンパスを見ながら次の目的地がある方向へ進みました。そうすると21もある出入り口の一つには必ず行き当たります。やっと空が見えた時には安堵しました。カッパドキアにいた時から迷ってばかりです。

グランドバザールからそう遠くない、エジプシャンバザールまでの道は長い商店街になっています。ある程度扱っている商品の種類が固まっているのでかなり見やすかったです。ちなみにストールはここで買うとバザールより半額ほどになりました。この商店街では地元の人の生活必需品を取り扱っているようです。

グランドバザールに入った時は朝一番だったので人がまばらでしたが、10時を過ぎたこの商店街は人で溢れていました。ここに、商品搬入のトラックが突っ込んでくるのです。一言で表すとカオス。

エジプシャン・バザールの入り口です。ここはもちろんお土産物もありますが、スパイスや食材なども多く見られました。グランドバザールよりも200年ほど新しいそうです。ガイドブックによると、主にエジプトで積まれた荷物がここに届いていたので、エジプシャンバザールという名前になったのだとか。

ちゃんと改装もしているのか、内装がとても綺麗でした。エジプシャンバザールの中には日本語で書かれた看板を出しているお店があったのですが、後から聞くところによるとそこの店主の奥さんが日本人で、扱っているものもちゃんとしているので在住者もよく行くそうです。

エジプシャンバザールの外は植木や植物の種を売っている園芸店でした。そしてその前はすぐ海です。イスタンブールが交易の街として栄えたことがよく分かりました。現に今も、トルコの通貨リラが大暴落した後だというのに経済危機を全く感じさせない街の賑わいようです。

ここから20分ほど歩くと、ボスフォラス海峡の上に作られた電車(メトロらしい)の駅があります。 この電車も、街中を縦横無尽に走っているトランバイも、はじめに空港から市内までのバスの時に買ったイスタンブールカードにお金をチャージしておけば乗ることができました。チャージする機械もどの駅にも置かれているので問題ありません。ちなみに一枚あれば5人まで使えるそうです。

カードもかっこいいですね。駅数が多いトランバイの方が便利ですが、メトロも人が少なく、騒音や揺れもなく、とても快適でした。これに乗って新市街まで行きます。

到着した駅は地下にプラットフォームがあったので、地下鉄だということを思い出しました。 駅名の表示もおしゃれです。歩いても楽しく、でも時間がないときは交通網も発達しているのでかなり旅行や生活がしやすい街だという印象を受けました。