馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

音楽祭「スパスカヤタワー2016」

Привет!

昨日に引き続き音楽祭の模様をお届けします。

お伝えしたようにどんどん寒くなってくるので、周りの家族連れやカップルは抱き合って温め合いながら見ていたのですが、様々な手違いと勘違いが重なり一人で見に来ていた私は心まで寒かったです。ショーが始まったら気にならなくなりましたが。

会場はこんなところです。 真横にワシリー寺院が見えます。このワシリー寺院、これからプロジェクションマッピングで大活躍するので写真は後ほど。 こんな大きな会場を建てたのはすごいけれど、即席感が伝わってくる作りで、ショーの途中で周りのロシア人が興奮して暴れたらどうしよう…とちょっと心配しながらの鑑賞になりました。

20:00に始まると、まずロシアの軍隊の演奏→全体行進→各国のパフォーマンス→全体行進&演奏、という感じで2時間半つづきました。 阿波踊りは各国のパフォーマンスの真ん中の方でした。 広い会場、加えて足元も悪い中の披露でしたがとても美しく、他と趣向が違って周りのロシア人も興味津々でした。 でもやっぱりどこが終わりかいまいちわかっていないようでした。あと外国特有の「フー♪」みたいな掛け声と口笛は阿波踊りに対しては若干違和感を感じながらも、気づいたら私もやっていました。 入場と退場の際にアナウンスがあるのですが、毎回退場の際に「スパシーバ!」と言っていました。阿波踊りのときによく聞いていると、「ドウモアリガトウ!……ゴザイマシタ」という声が聞こえたので(なんか間がありましたが)、毎回その国の言葉で感謝を伝えていたみたいです!そういうところが素敵ですね。

音楽祭というイベントを文字と写真のみで伝えることに早くも限界を感じてきたので、主に3点について書こうと思います。

①衣装

軍歌の音楽祭なので、日本以外の国は軍服で登場します。 子供コーナーに展示してあったものです。 だいたい色が違うくらいで、遠目に見るとほとんど同じに見えてしまいます(軍服好きの人からしたら噴飯物のコメントですみません) ところが1カ国だけ、明らかに違う衣装がありました。 モンゴルです。初めの全体行進でめっちゃ浮いていて、「絶対モンゴルや」とわかるくらいでした。 本当にこれで戦うんでしょうか。目立って仕方がない気がします。 そして夜だからか、他との差をつけるためか、光っている軍服が2国ほどありました(1つはロシア、もう1つはどこだっけ…) 後ろの人たちの胸の周りにご注目ください。ズボンにも一本ライトが付いていましたが、何人か電気が切れていたのでツメが甘いです。 バグパイプ軍団(EUからです)は伝統的なキルトスカートを履いていたり、目にも楽しい音楽祭でした。 そういう意味では、明らかに日本の衣装は戦闘向けではなく、加えて寒くないか心配になりました。参加された方々、風邪などひいておられませんでしょうか。

②各国の紹介

実は会場の端っこに大きな白い丸い風船のようなものが置いてあって、あそこから何が出てくるのかずっと気になっていたら、イメージ映像を映すためのものでした。 例えばギリシャはこんな感じ。 パルテノン神殿ですね。これとオリーブの映像でした。 モンゴルはゲル、シンガポールはあの上にプールがある大きなホテル、マリーナベイサンズです。だいたいイメージは同じやな。 日本はどうせ富士山と桜やろ、と思っていたら(もちろんその2つもありましたが) まさかの城。 この写真、実家に送ったらどこの城かで大論争に発展しました。結論は一応暴れん坊将軍にも使われた改装前の姫路城ということになっていますが、ご意見お待ちしています。

また、その映像に合わせて、ワシリー寺院がライトアップされたりプロジェクションマッピングされたりするのですが、元の色が強いのでちょっと見にくかったです。

③音楽、出し物

基本隊形はこんな感じです。 右の白い人たちが演奏し、左の青い人たちが音楽に合わせて隊形を変えたり、銃剣のパフォーマンスをしたりします。 そういう時の音楽は海上自衛隊の音楽隊の演奏を想像してもらえればだいたい合っていると思います。 ほとんどの国が銃剣を使うパフォーマンスをしていました。本当に揃っていてかっこよかったです。空砲には少し驚きましたが。

それぞれが自国の特色を出そうと様々な人を呼んでいました。 モンゴルの民族衣装で踊る人たちが入って来るところです。 シンガポールも歌姫と伝統的なダンサーがパフォーマンスしたり、べラルーシは女の子たちがバトンを披露したり、EUは突然オープンカーがやってきてキルトスカートを履いた女の子たちがラインダンスしたり、イタリアはマントを羽織った人たちがオペラ歌い始めたり 自由な感じになってきました。 みんな知っている曲はめっちゃ歌います。なんか乗せられて私も歌っていました。 特にイタリアの「オー・ソレ・ミオ」はみんなで歌い、オーストリアが「エーデルワイス」を演奏し大合唱になった時は「サウンド・オブ・ミュージック」を思い出して泣きそうになりました。 最後の全体演奏ではくるみ割り人形でした。(この時はバグパイプが入ってきませんでした!)

また、演奏中アナウンスが結構煽ってきます。 ロシアのパフォーマンス中何回みんなでура!!!(ウラー、「万歳!」みたいな感じ)と叫んだか。一体感が味わえて楽しかったです。

締めは花火。今年花火大会に行っていなかったのですごく嬉しかったです。

これは来年も行きます!!! かつてないほど長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。

Пока!

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