馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

イスタンブール市街散策

Привет!

ついに10月に入ってしまって、いつまでトルコの話をしているんだという感じですが、もうあと2,3回で終わると思います。ちなみに先週末、ヌルスルタンから郊外に遊びに行ったのですが、そこで初雪に遭遇しました。初雪というより、吹雪でした…。ヌルスルタンの自宅もセントラルヒーティングがつきはじめ、部屋の中がとても暑いです。

mickymm.hatenablog.com ここで出てくる「ガラタ塔」や新市街と旧市街をつなぐ橋の一つである「ガラタ橋」など、イスタンブールには「ガラタ」という地名がよく登場します。この名前の由来には諸説ありますが、私が一番しっくりきたのはイタリア語の「坂道(calata)」から来たものだ、という説。実際に歩いてみると、新市街は特に坂道や階段ばかりでした。 それぞれの坂や階段の長さもさまざまで、このようにペイントしてある階段に途中の踊り場で人々が座って休憩している階段、お土産物屋さんが道沿いにずらっと並ぶ坂道など個性があふれていて歩いているだけでとても楽しかったです。

中でも新市街にあるジェザイール小路はこの階段をうまく利用したカフェやレストランのテラス席がならんでおり、時間さえあればここでお茶を楽しみたかったです。ガイドブックによると、この小路はパリのモンマルトルをモデルにしているとのことですが、パリにはいったことがないので真偽のほどはわかりませんでした。 行ったことがある方、いかがですか?

新市街の目抜き通りといえば、なんといってもイスティクラール通り。ここは歩行者天国のような大通りで、両脇には沢山のブティックやレストラン、お土産物屋さん、本屋さん、立派な建物(おそらく政府関係の学校のようです)が並ぶので、道は人でごった返していました。イスタンブールはトランバイが縦横無尽に走っていますが、このイスティクラール通りにしか走っていないトランバイもあります。 トランバイはもともと1871年からイスタンブール市内を走っていたのですが、1961年に渋滞を引き起こすからという理由で廃止になってしまいます。しかし1980年代に高まった景観保存運動により、かつて使われていたトランバイが「ノスタルジック・トランバイ」としてここの通りで4駅分だけ復活したのです。
このトランバイは頻繁に行き来しているわけではないので、出会えたときに写真を撮るのが得策でしょう。

ちなみにこの通りを一本入ると、前に紹介した魚市場に行くことができます。 mickymm.hatenablog.com そして魚市場から伸びているいくつかの小路のうちの一つを覗くと、素敵なお店が見えました。 素敵なトルコランプがたくさん!グランドバザールではトルコランプのお店がたくさんあったのですが、たくさんありすぎてどこで買えばいいか分からなかったことと、店員さんが常に話しかけてくれるのであまりゆっくり選べなかったのです。しかしもうこの時点ですっかりトルコに心を奪われていた旦那がめずらしくこのお店を見て「ランプを買おう」と言い出しました。いつもは「どうやって持って帰るん、何に使うん」と言ってお土産を買うのは躊躇するのに。 ここの店主は「いらっしゃい、ゆっくり見て行ってね」と声をかけた後は私たちと適当な距離を保ってくれました。いざどのタイプのランプを買うか決めて伝えると、すぐに在庫にあるバリエーションを全部並べてくれます。「ランプ一ついくらですか?」「60リラ(1200円ほど)だけど、一つでいいの?どこに置くの?寝室?だったらそれぞれの枕元に自分が好きな色を置かなきゃ」それもそうだな、ということになりそれぞれが色を決めました。今回買ったのは一番小さい、卓上に置くタイプのもの。真ん中のガラスの部分だけ交換できるようになっています。

そして、なによりイスタンブールの街歩きで特筆すべきなのは、猫の多さ!ちょっと歩いただけですぐ猫を発見できます。カフェのテラスの机の上、椅子の下、お店の床、ベンチの上、一度はショーウィンドウに飾られているソファーの上で寝ている子もいました。 動物好きな旦那が嬉しそうに猫たちに構いに行くのですが、猫はそのたびにとても面倒くさそうにそっぽを向きます。その様子もかわいい。街の人たちを見ていると猫がそこにいるのが当たり前だというように特別な注意を払っているわけではありません。ただ例えばお店の前で猫が中に入りたそうにしていると扉を開けてあげたり、そこここに誰かが入れてあげたのであろうお水やえさがおかれていたり、猫を大切にしていることは伝わってきました。私たちも街歩きをたくさんした理由の半分は自由に生きている猫を見るためだったかもしれません。

本当に素敵な街でした。