馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

モスクワリウム

Привет!

テレビで「ブジー・アリーナ特集!」と言っていたので思わず画面を見ると「ウッディ・アレン特集」でした。アレンの、と言うのが格変化のせいでアリーナに聞こえたようです。知っている人名なのに一瞬わからないとびっくりしますね。ちなみにハ行もガ行に変わる節があります。例:ハワイ→ガワイ、ホノルル→ゴノルル、ホロスコープ→ゴロスコープなど。あ、ハリー・ポッターがガリー・ポッターになっていた時は新しいパロディ本かと思いました。映画にもなっているやん、俳優さんも似た人を呼んできて…と思ったら本人でした。紛らわしいな!

さて、先日水族館に行って来ました! その名もモスクワリウム。モスクワ+アクアリウムというネーミングなのだろうなとすぐ分かりますが、実際建物を目にすると思ったより大きく、近代的で少し感動してしまいました。海遊館ほど大きくはありませんが、十分楽しめそうです。

場所は宇宙飛行士博物館スケートなどで何度か訪れたことのあるВДНХ(ベー・デー・エヌ・ハー)の奥でした。ВДНХの入り口で行き方を調べると、1.7km歩けと言われます。…なんて大きな公園なんだ…。モスクワの夏は至る所で工事をしていますが、ここもその例に漏れず。道がガタガタしていて少し歩きにくかったです。ВДНХの入り口入ってすぐ、左手にモスクワリウムの入場券を買えるブースがありました。大人一人1000p(2000円)です。子供は3歳以上が500pでした。

相変わらず若干厳しい身体チェックを抜けると、 こんなところに。実は水族館は地下にあり、地上1階はチケット売り場とお土産物屋さん、2、3、4階がショースペースになっています。イルカやシャチのショーを見るためには別料金が必要で、噂によると日本のものより少しクオリティは落ちるそう。今回はそれに4000円払うのを見送ったので、見ていません。ショーのクオリティについての真偽のほどは、暇で仕方がない時にでも見に行って確かめようとおもいます(多分行かない)。ちなみにショーのチケットは映画館のように座席指定で売っていました。

さあ、エスカレーターを降りて水族館の見学開始です。降りたところで こんなスクリーンが迎えてくれました。この前に水が流れ落ちるのですが、文字になっています。上の写真は「モスクワ」と書いているのをギリギリ撮り損ねたところです。すごかったのは、世界地図や日付、現在時刻まで描かれていたこと。時刻なんて1分ごとに変わるのに…!

日曜日ということもあってか、お子さんがめちゃくちゃ多かったです。もう子供を見に来ているのか魚を見に来ているのか分かりません。ざっと見た感じ、エイが多いように感じました。 飛んでいるエイ。

個人的に日本にいる時はいつもイオンで買って食べていたパンガシウス(白身魚)の生前の姿が見ることができて、大満足しました。なぜか水槽脇の表示では、魚の名前は英語で書かれていて、説明はロシア語なのです。やはりこのような専門的な単語は英語でもロシア語でも難しいですね。他にはタカアシガニがいたり、ニモ(カクレクマノミ)とドリー(ナンヨウハギ)が同じ水槽にいたり、ペンギンはいなかったり(動物園に大量にいました)、白クジラよりシャチの方が人気ですごい人だかりだったり、水槽のガラスに度が入っていたので近づくと酔いそうになったり、日本の水族館と比べることができて面白かったです。 ここではありませんが、触ることができるコーナーもありました。そこには小さいサメが泳いでいて、さすがに触る勇気は出ませんでした(日本のどこかの水族館でもサメを触ることができるところがあったと思います。

また、館内には魚を見ながらのカフェや(さすがに寿司はありませんでした)、角を曲がるごとにアイスクリームスタンドなど、長居できるようになっています。特にカフェに併設されていたテーブルとベンチには自宅から持って来たご飯を広げて食べている家族がたくさんいました(私と友人もそうしました)。

そして至る所にオブジェもあります。天井から大きな魚のオブジェが吊ってあるのはまだ納得できるのですが、 なんで恐竜がいるの…。お土産物売り場でも魚のぬいぐるみに混じって、ペンギンやリアルな鶏や、やっぱり恐竜のぬいぐるみがあって納得がいきません。魚のぬいぐるみにもピンクの唇が付いていたり、なかなかロシアンクオリティを感じることができました。

雨の日などには絶好の場所です! Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

新聞「メトロ」

Привет!

先生が変わって、一時間目にみんなで話す内容が「ちょっとした真実」から「世界の面白いニュース」になりました。ただ、どうしてもニュースとなるとテロの話や政治的な話が多くなってしまい、かといって面白いニュースを探すのも大変…ということで、地下鉄で平日の朝配っている新聞、その名も「メトロ」から毎日1記事ずつ分かるところだけ読むことになりました。 日によって分厚さは違うのですが、最低でも8面、多い時には30面まであったりします。

初めの頃は、貰っても先生の言う記事を見るだけで精一杯だったのですが、最近はちょっと電車の中で新聞をめくってみるようになりました。すると色々と面白いコーナーを見つけたりしたので、今日はこの新聞をご紹介したいと思います。

週5日配っているうちの4日ほどは一面広告で新聞を挟んであり、その広告のほとんどがダーチャ(ロシア人の多くが郊外に持つ小さな庭と一軒家)についてで、この新聞が無料なのはここに理由があるようです。一度、新しいユニクロの店舗がオープンする時にはユニクロの広告がどーんと載っていました。

一面は政治の話や世界での事件。それ以降はエンターテイメント情報(映画についてが多いです)、国内外の著名人のインタビュー、読者の投稿写真コーナー、ちょっとした世論調査(賄賂についてや老後についてなど)、そして最終ページは必ずスポーツについてです。このような記事は読み応えがあっていいのですが、やはりまだパッと開いて私でも辞書を使わずに大まかな内容が理解できるような記事を探すのには時間がかかります。そこで見つけたのが上の写真のような星座占いでした。

これなら自分の星座だけを探して短い時間で読めますし、わからない単語があっても学校についてから調べられる量なのでいい勉強になるのです。最近気づいたのですが、自分にとっていい内容の時の方が理解度が上がる気がします(都合のいいことに)。あまり良くない内容の時は少し持って回った言い方をしているからのようです。

紙面が多い時にはアネクドート(ちょっとした笑い話)まで載っていました。ロシア人はアネクドートが大好きで、生活が大変になればなるほど、笑い話にして乗り切っていたそうです。時々どこが笑いどころなのかわからない時もあるのですが、この時のものをいくつかご紹介しますね。

・今日はアルコールを飲まなかった30日目だ!あ、連続してじゃないよ、もちろん。(こんなことを言うからロシア人のステレオタイプができるんじゃないのか…)

・「一年でどんな季節がある?」「春、秋、冬だね」「3つしか挙げていないじゃないか!夏はどこに行ったんだ?」「まさにその質問を今年はずっと自分に問いかけているよ」(今年はあまりにも冷夏だからですね)

・男性に卒業年を聞かれた時は正しく答えているわ。彼らは私がすべての学年で留年したことなんて知らないんだもの。(新しい年齢のサバの読み方ですね)

こんな感じです。

他にも クロスワードと数独まであります(普段はどちらかだけなのですが、この日は拡大号だったのかどちらも載っていました)。数独はСудоку(すーどくー)と書かれています。かつて、英語を勉強する時にクロスワードを解いてゲーム感覚で語彙を増やしたので、このロシア語クロスワードにも挑戦してみたいと思います。

金曜日の新聞には「Weekend」という週末のイベントや映画情報が載っていたり、街行く人々にインタビューした記事も載っていたりととても楽しい内容になっています。無料ですし、いいお土産にもなるかもしれません。

Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

ソ連レストラン

Привет!

20度を超える時間が増えて来たので、駅や街中の人たちがノースリーブを着始めました。一昨日までダウンを着ている人もいたのに!かなり極端で驚いてしまいます。

久しぶりに学校の近くのレストラン(?)を紹介したいと思います。 このお店の前を通るたびにСоветская чебуречная(ソビエツカヤ・チェブレーチナヤ)という文字を見るので「え、ソ連の料理を出すの?」と気になって気になって仕方がありませんでした。窓のところにもソ連の象徴である鎌と槌を交差させたマークが描かれています。

友達と学校帰りに待ち合わせてご飯を食べる約束をしていたのですが「どこか行ってみたいお店ある?」と聞かれて即座にここの名前を挙げました。こういうちょっと怪しげなお店にも一緒に行ってくれる友達は有り難いです。

入ったらこんな内装。奥のところで注文するようです。このお店の名前にもなっているЧебуреки(チェブレキ:単数形はチェブレクです)が看板商品。豚肉や鶏肉、チーズに野菜など中身が選べます。それぞれお一つ75p(150円)でした。このお手軽さもあってか、店内には労働者らしきおじさんたちから老夫婦、女性の集まりまで、文字通り老若男女で混み合っていました。

そもそもチェブレキとは、クリミア・タタール人の代表的な民族料理だそうです。元々は味付けした羊の肉を薄いパイ生地で包んで油で揚げたものでしたが、今ではピロシキのように中身はなんでもありになっています。私はチーズ入りのものと、サリャンカという酸っぱいスープを注文しました。モルス(ベリージュース)に至っては200mlで30p(60円)という破格のお値段!

注文してから作り始めるので、先にテーブルに座っていると、カウンターから「◯◯をご注文のお客様ー」と呼ばれます。ただ、ほぼ全員がチェブレキを頼んでいるので、スープの名前で判断するか、レジで前に並んでいた人を注意深くみておかないと自分が呼ばれているのかどうか判断しかねました。番号札制度を取り入れるべきだと強く思います。

店内の壁には こんな絵が一面に描かれていました。何処と無くソ連を感じる気がします。 また、店の一角にショーケースも置かれていて、中には軍隊で被られていたような帽子や、バッジなどソ連時代のグッズが売られていました。

もちろん、出口のドアの近くには レーニンさんの肖像画が。 なかなか独特の雰囲気でしたが、お料理は安くて美味しいし(スープはこちらにしては暑いくらいでした)、普段使いにしやすいレストランです。

お店はベラルースカヤ駅から歩いて10分ほどのところです。

Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

ゴーリキー公園

Привет!

気がついたら300記事を超えていました。いつもダラダラと長い文章になってしまってすみません。読んでくださってありがとうございます。これからも暖かく見守っていただけると嬉しいです。

この間クラスメートに中国語を見せられて、読めるか聞かれたので「字が違うから無理やで」というと「え、中国語は横書きで、日本語は縦書きっていう違いしかないのかと思ってた!」という衝撃発言をされました。ヨーロッパの国同士なら近いこともあるからかお互いよく知っているようなのですが、やはりアジアは彼らからすると未知の世界のようです。昨日も学校帰りにクラスメートたちと出かけたのですが、かなりいろんな質問をされました。

この放課後のお出かけは、もともとトレチャコフ美術館の新館(現代アートが集められている方)に行くことにしていました。気がつけばこちらに一年も住んでいるのに私が行きそびれていた界隈を友人が選んでくれたのです。この美術館、旧館はトレチャコフ駅にあるのに新館はパーク・クリトゥーリ(Парк Культуры)駅にあります。

みんなで駅を出たところから伸びる、モスクワ川に架かる橋を渡り、一路美術館を目指します。 どーん。入り口の門の前にトラックが停まっていて邪魔ですが、横を通り抜けようとすると門番さんにとめられました。「何しに行くんですか?」「え、いや、絵を見たいんですけど」「月曜日は休館日ですよ」…またやっちゃったー!思わず条件反射で謝る私にみんなが不思議そうな顔をします。いつも(一例はこちらをご覧ください)こうやねん、と説明するとスロバキア人のAちゃんが「私もなの!」と声を上げました。二人も集まったら美術館もしまってるわな。

諦めて、横にあるモスクワ最大の公園、ゴーリキーパークを散歩することにしました。メンバーは先ほどのAちゃんとイタリア人のKさん、オーストリア人のPさんです。初めは当てもなくさまよっていたのですが、途中で池を発見しました。

足こぎボートがたくさん浮かんでいました。晴れてきたし、これは楽しそう!ということで即決。4人で乗れるボートがあったこと、それが一時間500p(1000円)だったことなどが決め手でした。一人当たりなんと125pです!一時間で!2人乗りの場合は400pでした。

波止場の前にあるチケット売り場でカードを購入し、そのカードをゲートにかざしてやっと波止場に入ることができます。帰りにカードを返すと、保証金で預けていた1000pが返ってくるという仕組みでした。 ライフジャケットは必須です。イケメンのお兄さんが着せてくれました。

Pさんだけが男性だったので「こういうところは男が払うものだろう」と言いながらカードを購入してくれたのに(あとでちゃんと自分の分は渡しました)、ボートに乗り込む時には後ろのペダルがない席に座っていました。私とAちゃんで文句を言いながら漕ぎ始めます。

久しぶりの太陽と、気持ちいい風で絶好の足こぎボート日和でした。2つの席の真ん中に操縦桿があり、ちゃんと右に曲がったり左に曲がったりできます。自撮りをしたり、色々な話をしたりしながら池を一周するとまだ10分しか経っていませんでした。これ一時間保つのか…?

面白かったのが、4人の公用語はロシア語なのに、まだ全員勉強中なので時々「◯◯(ここは英語)ってロシア語でなんていうんだっけ?」という言葉が頻繁に挟まることです。そしてみんな同じレベルなので結局答えがわからず、そのまま話が進むことがよくありました。

この池にはアヒルと白鳥がたくさんいます。池のそばには餌の自動販売機(鳥別にかなりの種類がありました)が設置されていたり、アヒルたちの家が作ってあったりと鳥に優しい設計になっていました。そんな中「このボートを降りたら家に帰って夕食作らなきゃ」と言った私に「今日の晩御飯は何にするの?」「そこにいっぱい食材浮いてるやん」と口々に言う同じボートの乗組員たち。よくそんな発想ができるなあと感心してしまいました。何度かアヒルを轢きそうになったのですが、それでもなかなか逃げないので確かにすぐに捕まえられそうと思ってしまいます。

池沿いにカフェもあっていい雰囲気。 何周も池を回って、ついに約束の一時間がやって来ました。波止場にボートをつけようとすると「バックで入れて!」とスタッフさんに言われてしまいました。…結構無茶を言います。教習所を思い出しながら何度も切り返して、なんとか駐船(?)することができました。

これからどれだけ夏が続くかわかりませんが、久しぶりのボート、楽しかったです!

Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

「アンナ・カレーニナ」

Привет!

また1週間が始まりました。夏はきません。ただ明日から20度台前半になり、太陽も出てくるようです!まさか23度で夏やと思う日が来るとは、一年前は考えもしませんでした。でもさすがにこの気温はロシア人から見てもおかしいようで、気温の変化で体調を崩していないか先生に聞かれました。

そんな気候もおかしく、トラブルも多い国ですが、芸術が素晴らしい国でもあります。これまで何度もバレエには足を運びましたが、この間はミュージカルに行ってきました。ロシアの作家、トルストイ原作の「アンナ・カレーニナ」です。 ボリショイ劇場の裏にあるオペレッタ劇場で上演しています。余談ですが、上の写真で縦書きで書かれているのが劇場名です。いつもこの"оперетта"と言う文字を初め"one(ワン)“と読んでしまう呪いにかかっています。その後は英語読みなら「ペッタ」になるはずですが、そこはロシア語読みで「レッタ」と読んでしまうのが余計辛いです。

ミュージカル「アンナ・カレーニナ」は2016年10月から始まりましたが、毎月中旬から下旬にかけてしか上演していないこともあってか、毎月チケットは売り切れが続いていました。インターネット上のチケット屋さん、ticket land.ruではかなりの高評価で、見たいなあと友人と話していたところ、6月最終日のチケットを抑えることに成功しました。先に結論から言ってしまうとかなりオススメです!!素晴らしい劇場体験ができるので、モスクワにお住みの方でミュージカルが好きであれば行ってみてください。そしてこの先演出上のネタバレをしますので読まないようお願いします(本や映画もあるのでお話し上のネタバレはしません)。ちなみに7、8月はお休みで、次の上演は9月の12日から24日だそうです。

どんなものか分からなかったので、1000p(2000円)の席にしたのですが、二階席の奥で少し見辛かったです。次はもう少しいい席にします。

そもそもアンナ・カレーニナはある女性、というかアンナの不倫の話です。サンクトペテルブルクに住む政府高官のカレーニンという夫を持ちながら、モスクワの兄夫婦のところへ遊びにきた時に若い将校に出会い、恋に落ちてしまいます。モスクワの駅から物語は始まるのですが、(ミュージカルなので)駅で踊っている人たちをよく観ると全員スケート靴ではありませんか。さすがロシア!ミュージカルを観にきて、フィギュアスケートを観られるとは思いもしませんでした。その時点で「観にきてよかった」と思いました。

当たり前なのですが、役者さん全員の歌唱力がすごい。劇団四季ではマイクを目立たないようにつけていますが、この劇場ではがっつり顔の横に見えていました。それでもマイクを通している感じはしません。ロシア語はやはり「シンデレラ」の時と比べると早くて聞き取れないところがほとんどでしたが、さすがの演技で何が起こっているのか、どんな話をしているのかは伝わってきました。

音楽はオーケストラの生演奏です。これだけたくさんモスクワ内に劇場があり、全てにオーケストラピットが付いていて、毎晩劇やバレエを上演していると思うと、どんなにたくさん音楽家がいるのだろうと思ってしまいます。同時になんと贅沢な観劇だろうと感じます。 そして今回は舞台芸術も面白かったです。初めのスケートもそうですが(ステージ上に氷があったわけではなさそうです)、動くスクリーンがステージ上を一瞬にして駅にしたり、お屋敷にしたり、農場にしたりするのです。その舞台芸術と、音楽と、演技が相まって自分もその場にいるかのような臨場感を出していたのは本当に見事でした。

あまりにも素晴らしかったので、カーテンコールの時も拍手が鳴り止みませんでした。すると、劇中歌を1つ披露してくれました(どこの劇場でもカーテンコール以降は写真を撮ってもいいことになっているようです)。 これはカーテンコールのとき。

劇場も歴史があるところで、開場前にシャンパンやワインが飲めたり、ちゃんとボックス席があったり、なかなか雰囲気のあるところでした。見辛いですが、ロビーに置いてあった舞台の模型がこちらです。

ロシアのお話をロシアで観られて本当に良かったです!一緒に行ってくれたお友達ありがとう!1つ欲を言うなら、劇中歌を集めたCDを売ってください…次までに研究したいです…。

Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

水との戦い

Привет!

かつてこちらに書いた、お湯が出なくなった悪夢がアップデートされて帰ってきました!

電球の返品を無事にできたので達成感に包まれながら帰宅し、夕食後にお風呂に入ろうとした時です。うちはお湯の温度が一定(熱湯)なので、水を足して温度を調節します。その水がいくら蛇口をひねっても出てきません。慌ててキッチンや洗面台も確かめましたが、家中お湯しか出ませんでした。トイレだけは一度流れましたが(タンクに溜まっていた分だと思います)、それ以降は流れなくなってしまいました。お湯が出ない時に水風呂の辛さを知りましたが、まだ沸かせばお湯はできます。お湯しか出ない時にはお風呂はどうしようもないのですね。火傷しないように試行錯誤しながらなんとか終えました。

それにしても、お湯が出ないのはまだ分かります。水が出なくなるとは思いもしませんでした。ロシアは水道管とお湯管が別に通っているので、起こり得る事態ではあったのですが、なんとなく納得がいきません。外は雨が降っていて、周りに水分はあるのに使えない辛さ。飲料水が別で良かったです。

翌朝、管理人のところへ助けを求めに行こうかとしていた午前9時半ごろ、突然ボコボコと言う音が聞こえてきました。これはもしかして水が通り始めた!?と蛇口をひねると、無事に水が戻ってきていました!これで生きていける!

しかし、その喜びは新しい問題にぶつかってすぐに消えることに。もともと我が家のトイレは一度流すと水が止まらなくなることが時々ありました。それが断水中に私がタンクを空にしてしまったため、センサーが本格的に壊れてしまい、とうとう水が全く止まらなくなったのです。待てども待てども止まらないので、管理人さんのところへ結局行く羽目に。

前回の電球事件の時に自分で自分に電話をかけていた、少し天然な管理人さんがこの日の担当でした。かなり不安になりながら問題を伝え、家まで見にきてもらいます。「あー、これは業者さんを呼ばなあかんな。とりあえず電話してみましょう。番号は覚えているから大丈夫ですよ」…信用できませんが、言われた番号にかけてみます。人工音声で「番号が間違っています」と言われました。ほら!

結局二回ほどこんなことを繰り返したところで管理人さんも不安になってきたらしく「管理人室の電話でかけてあげるから家で待っていて!」といってしまいました。

15分後、チャイムがなりました。業者さんです!管理人さんありがとう! 黙々と作業する業者さん。この時はまだ私にも写真を撮らせてもらう余裕がありました。

20分ほどの作業の後「ほら、これで水は止まりましたよ。ですが、この部品がもう古くなっています。交換しなくてはいけないので、買ってきて、また呼んでくださいね。それじゃ」と行こうとする業者さん。「ち、ちょっと待ってください。今日?」「今日」「どこで買えるんですか」「家の部品を売っているお店です。どこにあるかご存知ないですか?」「知らないです」「◯◯通りの何番地だったかな…あ、ペチョーラシカというスーパーの横ですよ」ペチョーラシカといえば我が家がお世話になっている超庶民派スーパーではありませんか。あまりにもメジャーなスーパーなので、この周りだけで4つあります。「なんという部品ですか?書いてもらえますか」「あ、そうですね、はいどうぞ」 「これですね、分かりました」「ではまた後で」部品って自分で買いに行くものなんですね…。

慌てて用意し、マンションを出る時に「今から部品買ってくるので、帰ってきたらまた電話して業者さんを呼んでください」と管理人さんに伝えると「あ、彼からもう聞いていますよ!頑張って」「あの、お店の場所ご存知ですか…?」「どこだっけ…多分あっちの方へいって、ペチョーラシカの横だったはずです」ペチョーラシカがキーワードだということは分かりました。

雨の降る中、近所のペチョーラシカを回ってもらった紙を見せながらお店を知らないか聞いて回りました。みんな店員さんは親切なのですが、あっちにあるんじゃないか、こっちにあるんじゃないかと様々な方向を言います。途中、知らない場所にもペチョーラシカがあるのではないかと住宅街に迷い込んでしまい、唯一見つけたお店がペットショップだったということもありました。後もう少しで部品の代わりに子猫を買うところでした。

最終的にあるペチョーラシカで店員さんに地図のアプリを見せながら「ここにお店の名前を入れてもらえませんか」とお願いすることに成功。ロシアにある専門店はお店1つ1つに名前がなく「花屋」「靴屋」など種類しか書いていないことが多いです。その店員さんに書いてもらった「家の部品屋さん」は一番近いところが1km先でした。これなら歩いていけそうです。

着きました!! すぐ中のお兄さんに紙を見せて商品を出してもらいます。500p(1000円)ほどのその部品を握りしめて、お店を出ると横にペチョーラシカがありました。ほんまやったのか。

実際歩いてみると隣駅だったので帰りは電車です。マンションを出てから二時間、やっと帰り着きました。管理人さんに電話をしてもらうようお願いし、私は家へ。5分もすると、やってきてくれました。「これ?」「そうそう、これで大丈夫」との言葉でやっと安心しました。 手首から肘くらいまでの長さのパイプです。

業者さんはトイレを解体しながら作業をしてくれ、一時間後には「できたよ!」と教えてくれました。「これでもう大丈夫ですよ。あ、でももう1つのパイプも古くなってきていて、すぐには交換しなくてもいいけど、時間ある時にまた買っといて。壊れたらまた呼んでくださいね。今回のお代は500pです」え、1000円でいいんですか!しかし、業者さんが帰った後には変えたパイプのゴミと、水浸しの床が残されていました。

こうして、水との戦いは終わりました。それにしても出たり出なかったり、忙しいやつです。そして毎回旦那がいない時にトラブルが起きるのは何かの試練なのでしょうか。そろそろ自分で修理したいところです。

Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

続・電球をめぐるお話

Привет!

最高気温12度のモスクワからお届けします。7月って何でしたっけ。ロシアって実は南半球にあって、今は冬だと言われても信じてしまいそうな気温です。寒い!

さて、また我が家の電球が切れました。 今回は寝室のこの照明。前回よりは難易度が上がったように見えます。写真では少し見辛いですが、小さな電球に細長いカバーがしてあり、それがいろんな方向を向きながらついているタイプのものでした。こちらも初めから2つほど切れていたのですが、近頃ついに点灯しているのが4つだけになり、電球の交換を決意。一度経験している旦那があわてず騒がず、切れた電球を外してくれました。

それがこちら。親指の第一関節くらいの長さです。こんなに小さいのが売られていたか不安になりつつも、近くのホームセンターへ行きました。

前回のような電球はたくさん並んでいますが…あ、端っこの方にあります!パッケージに先ほどと全く同じ絵が描かれた小さな紙箱が、盗難防止のために鍵のついたプラスチック容器に入れられていました。そのプラスチックの箱を開けようとしていると、店員さんにレジまで持っていくよう言われます。レジで開けてもらい、無事に買えました! 右手にあるのは前回切れたのと同じ電球。玄関用に買ってきました。

もしここで無事に替えられたのなら良かったのですが、人生そう上手くできていません。替えようとすると、差し込む金属部分が曲がってしまいました。…あれ?慌てて前のものを持ってきて見比べます。どうやら、元のものより2mmほど大きいようでした。買った日じゃないと交換してもらえないかもしれない、と旦那と二人でまたお店に戻ります。

合わなかった!交換したい!と言いながらまたプラスチックの容器を持ってレジへ。実はこの容器の中には、様々なサイズの電球が入っていたのです。箱のデザインは全部同じで、一部だけ数字が違っていたのでした。切れた電球も持って行っていたので、各サイズの箱から中身を出してもらい、見比べると320のものが最適だと判明。 ◯をしたところにサイズが書いてあります。先ほどの写真ではそこに全て910と書いてあったのです。しかし、320の在庫は1つだけ。とりあえず返品したい、というと、親切なレジのおばさんは「今サービスデスクは閉まっているから、明日来なさい。いい?明日よ、明日」と教えてくれました。ちょっと待って、次の日は旦那が出張でいない日ではありませんか。…私が一人で行くしかないのか…。

かくして、次の日にサービスデスクへ直行しました。行くまでに大体言うことをまとめていたはずなのに、着いた瞬間に頭が真っ白に。「これ、買った、あ、昨日。合わなかった。返したい。返したい」と最後の方は返したいを連発する危ないお客さんになってしまいました。デスクのお姉さんと、警備のお兄さんが二人して一生懸命聞いてくれ、返品手続きを始めてくれました。「ロシア語は話して書ける?良かった、パスポートは持ってる?大丈夫ね、じゃあここに必要なことを説明するから書いていってね」とかなり丁寧に教えてくれます。私の方も緊張が溶けてきて、警備のお兄さんの冗談に付き合えるくらいにはなってきました。「もしかして昨日きた?合わなかったんだね、あれ」「なんで昨日来たって知ってるんですか?(今思えば初めに言っていました)」「僕はこのお店の古株だからね、そこのお姉さんは新人だから店のことも何もわかっていないけど」ここでお姉さんを見るとすごい形相で睨んでいたので「それには賛成しかねます…」としか言えませんでした。「あなたの想像はあってるわ。(お兄さんに)早く仕事に戻って!」始終こんな感じでした。また、私が一生懸命書類を書いていると、シフトを終えた店員のおじいさんまでやって来ました。「この子日本人??おお、僕と結婚しないかい?」との言葉にすかさずお姉さんが「この子もう結婚しているわよ」とツッコミ。「ええ、もう!?ねえ、日本人と結婚すると日本車が安くなるってほんま?」何その話。「え、初めて聞きました。そもそもロシアでは日本車っていくらくらいなんですか?」と尋ねると、おじいさんは「いや、知らんけど」とのこと。そうこうしているうちに警備のお兄さんは「Здравствуйте って日本語でコンニチハ、でしょ?」「あれ、До свиданья って日本語でなんやっけ」などと邪魔をして来ます。2つ目の質問に「さようなら、だよ」と答えるとお姉さんが「サヨナラ!発音どう?うまい?(お兄さんに向かって)ほら、サヨナラ!仕事に戻りなさいって!サヨナラ!」と早速使い始めました。お兄さんが去ると「как вас зовут?はなんて言うの?」「あなたのお名前はなんですか、ですよ」「アナツ…ごめんなさい、何も聞かなかったことにするわ」…お名前は?だけにしておけば良かったかと少し後悔しました。そこへまた戻ってくるお兄さん。「僕アルメニア出身やねんけど、アルメニア語でこんにちははね、@-&/@@/&って言うんだよ!」ごめんなさい、繰り返すことすらできませんでした。3回聞いてやっと発音できましたが、さすがに忘れてしまいました。コンニチハって発音しやすいのかな?挙げ句の果てにはお姉さんに、モスクワで何をしているのか、質問に答える形でこの私の1年間のことを話していました。

なぜこんなに話していたかと言えば、手続きにかなり時間がかかったからです。書類にも氏名、住所、パスポート番号、パスポートの発行年月日、買った商品名、商品番号、買った日、買ったレジ、そして返品申請日と理由、サインなどを書かなければなりませんでした。それを全てお姉さんがコンピュータへ入力していき、最終的に出力した紙と私の書いた紙、レシートをひとまとめにしてレジへ向かいます。レジには昨日のおばさんもいて「ちゃんと来れたのね!良かった。全て大丈夫になるわよ」と言ってくれました。ついに電球5個分、265p(500円ほど)が返ってきました!手続きの割に少額ですがいい経験になりました。また少しずつ正しい電球を買い揃えていこうと思います。

家に帰ってくると、これは悲劇の始まりでしかなかったことに気がつきました。それについてはまた明日。

Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村