馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

チョルスーバザール

Привет!

いつの間にかモスクワもアスファルトが雪で見えなくなっています。でもずっと厚い雲が覆っているので、ウズベキスタンのすかーんとした青空がとても恋しいです。

さて、タクシーに連れて行ってもらった先は、タシケントの旧市街にある「チョルスーバザール」でした。 奥に見えているのがメインの建物で、周りにたくさんのお店が出ています。

タシケントにはバザールがいくつかあるそうですが、ここが昔からある大きな規模のバザールだそうで、野菜からパン、スパイス、乳製品、魚、お土産、服、日用品、鳥かごまで、揃わないものはないのではないかというくらい様々なものが売っていました。 あんなに去年モスクワで探し回った日本のようなカボチャが山積みになっています。思わず一つ買いそうになりましたが、重いのでやめました。それにしても、モスクワではこの時期に見ないような野菜がそこかしこで売られていて、あまりの色の鮮やかさに引っ越したくなってきました。人も多く、かなり賑わっています。

お土産物屋さんにふらっと寄ってみました。ありとあらゆるウズベキスタンを代表するものが売られていましたが、その中で旦那が前から欲しがっていたドッピ帽という男性用の帽子を買うことに。全然売りつけてこない、物腰の柔らかな店員さんに「左がブハラで、右がサマルカンドの色なんだよ(写真参照)」と教えてもらいながら 黒と白のタシケント柄を購入。特別な日にかぶるものなのかと思って質問したら、ちょうど目の前をこの帽子を被った男性が通り過ぎ「いや、あんな風に日常的にかぶるよ」と店員さんに教えてもらいます。

とりあえずメインの建物を目指して歩き進めました。かぼちゃの種を干していたり(めっちゃかぼちゃ好きやん)、お花コーナーがあったり、本当に賑やかです。面白かったのは、長蛇の列ができていたところでした。他のところは並んでいないのにここだけ列ができているので不思議に思って先頭まで行ってみると、なんと卵のタイムセールだったのです。母に連れられてスーパーの卵が安い日に並んだことを思い出しました。

メインの建物はこんな感じで、一階は乳製品とお肉、二階はスパイスが並んでいました。独特の匂いです。こんなところが家の近くにあったら買い物が楽しいだろうな、と思うような市場でした。旅行中の身なので何も買わずに出ます。

ここにきたのは、お昼ご飯をチャイハナ(食堂を意味する言葉)で食べるためでした。去年までモスクワのチャイハナについて書いた記事はこちら。この時はまさかウズベキスタンへ来ることになるとは思っていませんでしたが、読み返してみるとお皿などは本場のものと同じものを使っています。ガイドブックによるとこのバザールにはチャイハナが集まった建物があるとのことだったので、散歩がてら探しましたが見つかりません。

仕方なく興味のあった服飾コーナーをぶらぶらすることにしました。婚礼衣装の刺繍があまりにも綺麗で、思わず買ってしまいそうになります。細い通路の先にも布が見えたので、通ってみることにしました。 通路の真ん中に柱が立っていて一瞬躊躇しましたが、怒られたら引き返せばいいか、と足を踏み入れました。

入ってびっくり。右の壁際に並んでいるのはチャイハナの机ではありませんか。思いがけなく出会うことができました。ちなみに基本的に靴を脱いで上がり、机の下は足を伸ばせるようになっています(掘りごたつ式ではありません)。奥にあったキッチンらしきところにいたおばあちゃんに「何がありますか?」と聞いたところ(メニューがなかったので)、返ってきた単語の中で唯一知っているものを注文しました。まだまだウズベキスタン料理の勉強が足りなかったようです。注文を終えると、席に座るよう促されました。周りは明らかに地元の人ばかりで、かなり好奇の目で見られました。

手前のお皿が、その唯一聞き取れた単語「ラグマン」。スパイスの効いたうどん、というのが一番近いでしょうか。辛くはありませんでした。真ん中はサービスでついてきた「サマルカンド・ナン」これ以降、この旅行ではほぼ毎食食べる羽目になる美味しいパンです。そして緑茶。パンの横の赤いものは、怖いもの知らずの旦那曰く「コチュジャン」だそうです。何かわからないのに大量にパンにつけた彼はしばらく悶絶していました。

本当に美味しく、量も多く、地元の味を知ることができて大満足の私たちでしたが、値段を聞かずに完食してしまったことに思い当たりました。恐々おばあさんに聞きに行きます。「18000スムよ」…単位が大きくて一瞬びっくりしましたが、180円ちょっと!?二人で??物価が安くて違う意味で驚きます。きちんと支払いを済ませ、身体からかなりスパイスの匂いを放ちながらチャイハナを後にしました。この時の食事が一番匂いがきつかったです。

久しぶりに生の鶏の声を聞きながら、次の場所へ行くべく駅を探しました。

Пока!

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