馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ブハラでのホテルとランチ

Привет!

ウズベキスタンの古い街、ブハラに来ています。

タシケントでもサマルカンドでもたまたま見つけたホテルが良かったのですが、ブハラのホテルは格別でした。詳しくお話しする前に、ウズベキスタンでのホテルで気づいたことを。まずホテルについて名前をいい、パスポートのコピーをとってもらうところまではほかの国のホテルと同じなのですが、大抵そのまま部屋にすぐ案内されます。そしてドアを開けると「では、ごゆっくり」とそのまま去ってしまうのです。えっと、朝ごはんは何時からか、ロビーの内線番号、Wi-Fiのパスワード、その他諸々の説明はないんですか…?結局ロビーまで毎回聞きに行く羽目になりました。これがお国柄なのか、そんなに高級なところに泊まっていないからなのか、少し気になります。

さて、ブハラで泊まったのは「ホテル・クルジン」。なんとここ、元メドレセ(神学校)を改装したホテルなのです! 向こうに見えるドアの一つ一つが部屋になっています。

ブハラは、もともとチンギスハンが侵攻してくる前にイスラム教の文化的中心地として発展した街です。なのでサマルカンドよりも至る所に大なり小なりメドレセがあります。そのうちの一つ、町の中心地に近いところにあるメドレセをホテルとして家族で経営してるのがこちらでした。

タクシーのおじさんが「ここからは車はいけないんだ。このレストランの後ろにホテルがあるから。がんばって」とおろしてくれたところから2分ほど歩くとこんな道に。 おお、かなり不安。

奥に見えている足場の向かいにドアがあり、そこから入れるようになっていましたが、そのドアがかなり重く、もし民家だったらどうしようかと思ってしまいます。

入ってすぐにカウンターがあったので、とりあえず民家ではないことを確認しましたが、誰もいません。カウンターに置いてあったベルを鳴らすと女性が出て来ました。「今日予約している方ですか?」と聞かれたので、はいと答え、パスポートを渡します。女性は息子さんと思われるお兄さんを呼ぶと、部屋まで案内するように言ってくれました。 部屋はこんな感じ。なんて可愛いお部屋!こういう「いかにもウズベキスタン」というところに泊まりたかった私はこの時点で大満足です。写真には写っていませんが手前にももう一つベッドがあります。

このお兄さんがかなりいい人で、荷物を置いて落ち着いた頃に「お茶を淹れましょうか?」とお菓子付きでお茶を用意してくれたり(サービスでした)、部屋の前の広場(1枚目の写真です)を案内してくれたり、そこから こんな細くて急勾配の階段を登って秘密の屋上へ連れて行ってくれたり、本当に良くしてくれました。

屋上はこんな感じ。実は各部屋の天井が半球状になっているのですが、上に来ると部屋の位置がよくわかります。そして各部屋の天井に明かりとりが付いていることも。

深夜にここへ登ってみると、あかりが少ないので満点の星空を見ることができました。 屋上から見た市街地です。かなり古い町だということがよくわかります。

ついでにちょうどお昼時だったので、お兄さんに「ここへはプロフ(ピラフ)を楽しみに来たんだけど、いいお店はありませんか?」と聞いてみました。すると彼は「あ、僕今からちょうど大学に車で出るところなので送って行きますよ!」と乗せて行ってくれました。それがこちら。

チャイハナの名前がついたレストランです。というか大抵のレストランはチャイハナと書いてあります。

席に着くなり、店員さんがメニューを渡してくれながら「プロフを食べますか?」と聞いてきました。やっぱり名物なのか。とりあえず二つお願いして、メニューを見ているとサマルカンドのサムサ屋さんのように前菜がたくさん運ばれてきて、どれがいいか選ぶように言われました。メニューの意味…。

5分も経たないうちにプロフがきました! 人生で食べたプロフの中で一番です(断言)。脂っこすぎもせず、レーズンの甘さと適度なスパイスの調和が素晴らしい。うずら卵も付いて、結構お腹が空いていた(プロフのために空けていた)私たちも大満足の量。むしろ多いくらい。お皿を下げてくれた店員さんに尋ねると「調理には1日かかります」と言われました。食べられてよかった。

モスクワでのロシア語の先生が毎月お願いしているネイリストがブハラ出身だそうで、先生から「プロフを食べるためだけにでもブハラへ行け」と言われていたので、かなり期待度は上げて行ったのですが、実際のものは上回っていました。

車で来てしまったので店員さんに地図を見せながら「今どこにいますか」と聞いて怪訝な顔をされながらも、一度ホテルに帰ることができました。

書いていたらプロフを食べたくなってきました。続きはまた明日!

Пока!

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