アルク城とラビハウズ
Привет!
今年ももうあと数日ですが、いかがお過ごしですか?やっと2017年という響きに慣れてきたのになあ…2018年と聞くと近未来という印象です(1年しか変わらないのに)。
さて、ブハラでの観光の目玉、アルク城にやってきました。 2000年以上前、この街の始まりはこのあたりだったそうです。いつお城が建てられたかは分かりませんが、7世紀には記録に名前が残っています。その後のチンギスハン襲来時にはここで人々が虐殺されたり、その後も壊されては建て直されたりして、今は18世紀に作られた外観だそうです。
まずは入り口で入場料を。はっきりとした値段は忘れましたが、他のところに比べると少し値段が張りました。入り口からは緩やかな坂道になっています。その坂道の両脇には薄暗い部屋が並んでいるのですが、よく見ると…
※閲覧注意 誰かいる!!かつてはここが監獄だったらしく、当時を再現しようと人形が置かれていたのです。心臓が止まるかと思いました。なんでそんなリアルに再現しようとしたの…。
安心してください、この監獄は向かって左側だけで、右側はこの城で使われた武器や、棲息している生物の剥製などが展示されていました。
坂を登りきったら、ブハラの街が一望できるところに出ました。ここで何人かがアルク城のガイドを申し出てくれますが、一度断るとそれ以降は声をかけてきませんでした。 4ヘクタールもある城内はかつては街一つが形成されていたそうですが、今はほとんど「跡」になってしまっています。 夕方近かったからかシーズンオフだからか、所々ある小さな博物館も全てしまっていました。残念。
そしてもう一つ見ることができたのが、謁見の間。かなり広い場所で、奥の玉座にかつて座っていたであろうハンの姿を想像して浸ることができます。
城の中は迷宮のようになっており、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしているうちに出口がわからなくなってしまいました。城内にいくつかあるおみやげ物屋さんが、迷っている私たちに「ちょっとパノラマ見ていかない?」と声をかけます。別に急いでいないしお言葉に甘えるか、とついて行った先は、本当に小さなスペースから格子越しにすこーしだけ景色が見えるところで、パノラマとはなんだったのかと少し騙された気分になりました。別に代金も請求されなかったしおじさんは嬉しそうなんですが、何がしたかったんだ…。
なんとか出口を見つけて、お城にはお別れします。ホテルの近くにあった観光名所まで戻りました。
こちら(正確には奥の池)がラビハウズ。46m×36mのこの巨大なハウズ(池)は、砂漠の黄色い町ブハラのオアシスです。池の周りには木がたくさん生え、ラクダの置物がたくさんあり(登れます)、そしてアヒルがいました。 ラビハウズの横にあるレストラン前で歩いていました。このレストランでは暑くて喉が渇いていたので美味しいミントのレモネードを頼みましたが、「うずら卵10個」で70円ほどという破格の値段のメニューもありました。
ラビハウズの横にどーんと立っているのが、ナディール・ディヴァンベキ・メドレセ。 メドレセの名前は1622年に建てられた時の大臣の名前です。こちらもサマルカンドのシェルドル・メドレセのように顔が書かれていました。いや、ウズベキスタンのメドレセはイスラムの教義(偶像崇拝禁止)に反しすぎじゃない…? ここも中がお土産物屋さんでした。
そしてこのメドレセの前にひょうきんな像が立っていました。 このおじいさんは、フッジャ・ナスレッディという名前の有名な学者で、ユニークな授業で生徒から人気だったそう。彼の人となりはこの像からもわかる気がします。地元のおじいさんたちがテーブルの上で駒を使ったゲームをしていたり、本当に平和な空間でした。やはりオアシスはホッとします。
ここから歩いて2、3分のところに、タキ(交差点のバザール)があります。 ここでずっと欲しかった(でも割れそうで最終日まで買えなかった)ウズベキスタン食器を買うことにしました。少し小さめの湯呑みを5つで、なんと450円程。安い。 ウズベキスタン食器は少し脆いのですが、模様が独特で見ているだけで楽しかったです。オーブンも電子レンジもダメなので、どのお皿を買うかはしっかり考えなければなりませんが、お家でこの湯呑みを使えばたちまち心はウズベキスタンに飛んでいきます。
時間が遅めだったので、タキの店のほとんどが閉まっていたのが残念でした。物価が安めな上に可愛いものや珍しいものが多いのでどんどん買ってしまいます。 タキで案内してくれたのはこちら。 なぜか歩調を合わせてくれた可愛い子です。
半日しかなかったブハラも、できる限り満喫しました。もう次の日の早朝にはモスクワへ帰ります。
Пока!