馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

プーさんの森へ

Привет!

時は2ヶ月ほど戻り、まだイギリスに到着して1週間ほど、足の骨を折るなど夢にも思っていなかった頃の話です。

私は昔からくまのプーさんが、それもディズニー版ではなく、原作の絵が好きでした。モスクワからの機内で「Goodbye Cristopher Robin(グッバイ・クリストファー・ロビン)」という、原作者のAAミルンと息子クリストファー・ロビンの関係を描いた映画を見ていたこともあり、彼らが暮らし、プーたちの住む100エーカーの森の舞台になった場所へ行きたいという考えが頭から離れなくなりました。ちなみに先述した映画はとても温かく、素敵だったのですが日本では公開されていません。しかし、今年の10月3日にDVDが発売されるそうです。気になった方は是非(別に2○世紀フォックスの社員とかではありません)。 100エーカーの森の舞台、通称プーカントリー(Pooh country)がある町の名前はハートフィールド。私が滞在していたところと同じような田舎町なので、バスが1時間に一本あればいい方でした。そのため時刻表をにらみながら、かなり綿密に計画を立てました。とりあえずロンドンまで出た後、ヴィクトリア駅から列車に1時間ほど揺られながらEast Grinsted駅を目指します。

広すぎる駅の構内でなんとか目的地へ向かうホームを見つけ、列車に乗り込みました。 …時間になってもなかなか発車しません。この列車が遅れたらこれ以降の計画に支障をきたす、と焦り始めた頃、5分ほどして突然アナウンスが始まりました。「All right, Ladies and Gentlemen, 列車は今から出ますよ。まずはじめに謝罪を…この列車は、えーっと、何分だ?あ、7分遅れてしまいました。技術的な問題で、私たちも予想外でした。…(ここから1分ほど言い訳が続く)まあ端的に言いますと、遅れましたがここからは問題がないはずです、いいですね(right?)。ちなみにこの列車はEast Grinstead行きです。次の駅は…えーっと、〇〇です。お降りになる際は忘れ物がないように、そしてホームとの隙間にご注意ください。それでは良い旅を」このアナウンスには思わず周りの人も笑っていました。

ひたすら草原とその上で草を食む動物たちを見つめていると、気がつけばもう目的地に到着していました。

ここからは1時間に一本しかないバスで20分ほどの場所にあるハートフィールドへ。相変わらず二階建てバスの窓を激しく打つ木々の枝に驚きながら(このバスの窓にはヒビが入っていました)、可愛い家並みの村や森の中を通り過ぎ、やっとハートフィールドへ到着。

くまのプーさんグッズが集まる、そしてプーカントリー巡りの拠点となるお店「プーコーナー(Pooh corner)」まではバス停から歩いて5分もかかりません。 小さいお店ですが、中にはプーのグッズが所狭しと並べられ、併設するカフェではアフタヌーンティーやクリームティーが飲めるそうです。このカフェはお店より閉店時間が少し早いので要注意です。

とっても可愛いグッズをかき集めてレジに持って行くと、レジ脇には日本語で書かれた「棒落とし橋」への行き方の地図と、棒落としの公式ルールが売られていたので思わず購入。日本からの旅行者がよく訪れるそうです。

駅まで帰るバスまで1時間40分あります。先ほど買った地図によると、件の橋までは片道40分の距離だそうです。時間的に余裕はありませんが、とりあえず歩き始めました。

Пока!

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