馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

お知らせ

Привет!

最近更新が不定期ですみません。実はイギリスから帰って来た後、引っ越し準備に追われていました。

ということで、今日2年暮らしたモスクワを離れます。

とっても長かった気がするほど色々な経験をさせてもらい、だからこそ、2年間が一瞬に感じるほど充実していました。モスクワに初めて来た日のことがまるで昨日のように思い出されます。

はじめに衝撃を受けたのはメトロでした。プリペイドカードを買いたいだけなのに怒鳴る窓口のおばちゃんに怯え、勢いよく、容赦なく閉まるドアに恐怖を覚え、「私はここでこれから生きていけるのだろうか」と不安になりました。それでも、やけに長くて速いエスカレーターに慣れる日は思っていたよりも早く訪れ、ホームを見ただけで今どこの駅かある程度は分かるようになりました。 個人的に一番綺麗だと思っているマヤコフスカヤ駅。この見事な線対称を見るためだけに学校から一駅分歩いたのは一度や二度ではありません。

ロシア人との距離感にも初めは戸惑いました。観光地では写真を撮ってぼったくるつもりの着ぐるみに羽交い締めされそうになるかと思えば、スーパーでは店員さんは客のことなんか見ていないし、でも街中で少し困っていると見知らぬ人々が無言で助けてくれたりもします。結局着ぐるみには近づかないのが最善だと分かり、最寄りのスーパーの店員さんには必ず挨拶をして通うことで顔を覚えてもらってからは日常的な話もできるようになりました。昨日もスーパーで馴染みの店員さんに「明日引っ越しなんです」という話をしたら「そうなの!どこへ??気をつけてね。また帰ってきたらここにも寄ってね」と言ってくれて、ちゃんとこの街に居場所があったことを思い知ります。

住んでいたソ連時代にできたらしいアパートは時々問題が起きましたが居心地が良く、旅行から戻ってくると「帰ってきたなあ」とホッとできる場所でした。ここに住み始めた時はロシア語が分からなかったからか、日本に帰りたいわけではないけれどなんとなく外に出られない状態が2週間ほど続いていたのです。

その時に始めたのがこのブログでした。もともとモスクワでの生活を残しておこうとブログはする予定でしたが、思った以上に助けてくれたのです。毎日更新することで「何か書くために外に出なきゃ、ちゃんと周りの人を理解するためにロシア語を勉強しなきゃ」と思えるようになりました。またこのブログを読んでくださったモスクワ在住の人と知り合うことができ、交友関係が広がったことも大きかったです。 またモスクワ外からもコメントが来たり、読者がいると分かったりすることが本当に励みになりました。ありがとうございました。 最後に学校の先生に会った時は「ブログは続けてね。そして私も読めるようにロシア語でも書いてね」と言われたので、次の国に行ってからのブログは少し頑張ってみようかと思います。

さて、その次の国ですが、私は一度足の治療のために日本に帰る予定です。日本ではまだ書けていないイギリスの話とモスクワの話を書いてしまおうと思います。足が完治したら次の赴任国へ行く予定ですが、行き先は着いてからのお楽しみに。ブログのタイトルも変わる予定です。

それでは、これにて一旦モスクワからの更新は終了です。改めて、これまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

これからもどうぞよろしくお願いします。

Пока!

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