馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

I love wine, l love pizza

Привет!

来週はずっと20度以上の気温になるそうで、やっと春らしくなってきたモスクワです。去年の暮れにクラスメイトだったイタリア人が久し振りに学校に寄ってくれたので「前回は冬だったけど、モスクワの春はどう?」と聞いてみました。彼は目を丸くして「これが春だって?イタリアの12月と変わらないよ!」と返してきてみんなで笑い合います。イタリアにもし行くなら冬に行こうと心の中で決めました。

先日、旦那がバラライカの最終レッスンを終えました。去年6月に買ってからまさか1年近く続くとは!何度か人前で演奏する機会もあって、本人も楽しそうに弾いていました。バーを開拓しようキャンペーン以外では近頃2人で外食していなかったのもあり、レッスンの後に打ち上げとして彼が希望した中華を食べに行くことに決定。この時のレストラン(1年以上前に友達と行ったところ)が学校の近くだったので、待ち合わせて記憶を頼りにレストランへ向かいますが見つかりません。おかしいな、と思いつつ地図アプリで調べてもここから50mと出てきます。おそらく、前レストランだった場所はダンス教室になっていました。

仕方がないので横にあった「l love wine」というバーへ。結局バーになってしまった…と初めこそ残念でしたが、海鮮が美味しく、雰囲気もいい場所だったのでご紹介します。ちなみにこのバーには「I love pizza 」というバー(?)レストランも併設されていました。 クロークの預かり札が「いいね!」のマークになっていました。これはこのお店のロゴにも使われています。

街中を歩いていると、このお店のように店名が文章になっているところをよく見ます。"Let's Rock bar"のように大抵は英語なのですが、この間見かけたバーの名前はおもわず笑ってしまいました。 その名も「バー・愛しい人、また掛けなおすよ」です。いろんなストーリーが思い浮かびますね。バーで友達と飲んでいるところに彼女から電話がかかってきたのかな。

話を「I like wineバー」に戻します。店名に目もくれずビールを注文した旦那はメニューに挟んであった「牡蠣一つ190p、ムール貝1kg980p」という宣伝にはすぐに気がつきました。どっちか頼んでいい?と聞かれたので、なんとなくお得そうなムール貝を。それがこちらです。 思ったより少ない気がしましたが、食べても食べても減らないので食べている端から湧き上がってきているのかと錯覚するほどでした。それにしても1kgってほとんど貝殻の重さなのではないでしょうか。ただ、そんなことは気にならなくなるほどお皿の底にあったスープが絶品でした(初めは溢れるムール貝でスープに気がつきませんでした)。横のバゲットはスープのために存在しています。

店名にもあるのでピザも注文。出てくるのも速くて、大きくて、大満足で追加でもう一枚注文してしまいました。どれだけ食べるのかと店員さんは訝しんだ事でしょう。 ちなみにこの後、旦那がこの上にビールを大量にこぼしたので、しゅわしゅわするピザを食べました。はじめての食感でした。

ちょっとお値段は張りますが、注文してよかった、こんなメニューを考え出してくれてありがとうとシェフを呼びそうになったのがこのリゾット。 かぼちゃとエビのリゾットです。単体ではどちらも好きだけど、なんで合わせたのか、と疑問に思っていた私は食べた後意見を180度変えました。かぼちゃがステキな甘さでエビを優しく包んでいます。1000p(2000円)ほどしましたが、次行った時も頼んでしまいそうです。

店員さんもみんな笑顔で、料理はすぐ運ばれてくるし、接客面でも好印象でした。モスクワのサービス業は日に日に良くなっている気がします。 オープンキッチンが良かったです。

Пока!

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ショッピングセンターの楽しみ方

Привет!

子供と動物には優しいロシアなので、電車の中に小さい子を連れた人がいると大抵みんな席を代わります。ついでに高齢の方にも席を代わることが多いですが、変わらなかった場合高齢の方の方から要求する場合もあります。この間もメトロに乗っていると、立っている私の横に2、3歳の女の子を連れた若いお母さんが立ちました。モスクワのメトロはよく揺れるので女の子はフラフラしていますが、席を代われそうな若い人は座っていません。すると女の子の前に座っていたおばあさんが、自分の膝の上に座るよう声をかけていました。それはアリなのか。流石にお母さんが断っていましたが、本当にいいの?と何度もおばあさんは尋ねていました。私が親でも断る気がします。

メトロといえば、今日乗った車両がワールドカップ仕様でした。モスクワメトロはラッピングされている車両が多いのですが、大抵は外側と内側の壁だけです。しかしこのワールドカップのものは床まで徹底していました。 サッカーフィールドです。アナウンスもほかの車両とは違う声で、心なしか少し弾んでいるように聞こえました。ちなみに私は残念ながら試合を見に行く予定はありません。チケットを取るのは至難の技だったそうです。

先日、友人から「ケンタッキーでビールを売っていると聞いたんだけど、一回飲んでみたい」と誘われて私たち夫婦と友人夫婦の四人でケンタッキーへ行きました。ショッピングセンターには必ずと言っていいほどケンタッキーがフードコートに入っているので、その日も近所のショッピングセンターへ。最上階にある大きめのフードコートでチキンとビールを並べると、なんだかビアガーデンに来たような錯覚に陥りました。 実際のビアガーデンには行ったことがないので、次帰国するタイミングが夏だったら挑戦したいです。

ちなみにフードコートのケンタッキーでもレジ横に「私たちは18歳以下にアルコールは売りません」と書いてあり、その言葉を証明するようにビールを注文するとパスポートを見せるよう言われました。最近増えてきた無人注文機で買おうとしたところ、ビールだけメニューになかったので徹底しているなあと感心します。いや、別に成人しているので堂々と有人のレジで買えばいい話なのですが。 ビールは2種類あり、それぞれ139p(280円)と110p(220円)で500mlでした。

そういえばロシアのケンタッキーではチキンよりチキンの入ったツイスターの方が人気なのか、日本のようにチキンひとつだけは頼みにくくなっています。上の写真のようにバスケットで頼むと(これで600円程)チキンをいっぱい食べることができますが、必ず注文時に「辛いものだけか、辛いものとオリジナル(普通のチキン)のミックスかどちらにしますか?」と聞かれます。辛いものが苦手なわたしには少しつらいです。

フードコートの近くには多くの場合映画館があります。アメリカ映画はやっぱりよく入ってくるので、ロシア語の題名を見ながらなんの映画の宣伝かを当てるのが好きです。 これはどう見ても日本では今日公開になったアベンジャーズ ですが、ロシアではMから始まるそうです。珍しくロシアでの公開の方が日本より遅く、5月3日からになっており、このロシア語でのイニシャルMをうまく使って宣伝していました(ロシア語で五月は「Май」です)。

ショッピングセンターの最上階にフードコートがあれば、最下層にはスーパーが入っていることが多いです。ここのショッピングセンターもそうでした。友人に「ここのスーパーに干し椎茸が売られていた」という話を聞いてから探していたのですが、ついに発見しました。 ちゃんとшиитаке(しいたけ)とロシア語で書いてあります!тの筆記体がmのようになるロシア語でしいたけと書くと、波線がたくさん出てくるのですね。

干し椎茸なので水に戻せるのかなあと思いながら背面を読んでみましたが、どうやらドライフルーツと同じ感覚のようです。私はキノコのファンではないので、ひとつ食べても「しいたけだな」という感想しか出てきませんでしたが、キノコに目がない旦那は大喜びでスナックとして食べています。美味しいそうです。それにしても本当に品揃えが増えたなあとスーパーに行くたびに感心してしまいます。

Пока!

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ネット規制

Привет!

朝ごはんを食べながらぼーっとモスクワ24というニュースチャンネルをみていると、突然「日本のHENTAIのファンが〜」と聞こえてきて一気に目が覚めました。横にいる旦那も一緒だったようで、2人で耳を疑います。どうやら、モスクワに「大人向けの」ホテルがオープンしたらしく、ベッドの上に置かれた等身大のシリコン人形は制服を着ている、というような紹介がされていました。このホテルのターゲットは?という質問に対してのオーナーの答えが「日本の『変態』のファン向けですね」と答えていたのでした。思わず学校で先生に「この日本語ってそんなに広まってるの?」と聞いてみました。すると先生は日本での意味はもしかしたら違うのかもしれないけど、ロシアではアニメのジャンルの名前よ。『コメディ』とか『ホラー』みたいな感じで、18禁のアニメを指すのよ」とのこと。確かに「変態のファン」ってなんやねん、とは思ったのですがこれで合点がいきました。それにしても思わぬところで日本語が浸透しているようです。

そんなロシアでは、今空前のネット規制が行われています。ちょうど一年ほど前にLINEが規制され、ロシアでは受信したり送信したりできなくなりました。そして先日、Telegramという同じようなメッセージアプリが規制の対象に。LINEと違ってこちらはロシアでも利用者が多かったらしく、連日新聞やニュースを賑わせています。

そしてどうやらこのTelegramが規制回避のためにサーバーをGoogleに移転したようで、現在Googleの諸機能に不具合が出ています。

例えばGoogle翻訳は ここからページが開けません。アプリは入れていないので分かりませんが、使えなくなっているという話を聞きました。

また私はGmailも使えていますが、中に入っても送受信できなくなったという人も。Googleマップなども表示されないという話も聞きました。こう思うと意外にGoogleの恩恵を受けているのだなあと実感します。またYoutubeも流れなくなったところもあるようです。こうなると家のWi-Fiが調子が悪いのもロシアのせいなのかと思えてきました。

ロシアではYandex(Яндекс:ヤンデックス)という会社がGoogleよりも普及しているイメージです。Googleと同じように翻訳から地図、メール、音楽配信(なぜか無料)、そしてタクシーの配車まで色々な機能を備えています。 個人的にはマップで表示される自分の位置のマークがヤンデックスのЯになるのですが、ロシア語で「私」もЯ なので掛け言葉のようなのがお気に入りです。

この規制の話を先生としました。他の色々な問題について話している時と同様、最後は「まあ仕方がないわね。これからどうなるか見守りましょう」と先生が言うのを聞きながら、このセリフはロシア人の精神性をうまく表していると感じました。ひどい接客を受けている人を見ていても「仕方がないなあ」というような表情をしていたり、12月に太陽が6分しか顔を見せない時もニュースでは「自然だし仕方がない」と言っていたり、何か理不尽なことが起きてもいつもそんな感じなのです。時には立ち向かうことも大切ですが、こうやって受け流すと穏やかに人生を送れるような気がして最近は私も取り入れています。少し暮らしやすくなりました。

それにしても、国中が来るワールドカップに沸いていて、外国からもたくさんお客さんが来るのにこのネット規制はどうなのでしょう。 あるショッピングセンターではワールドカップを盛り上げようとこんな巨大なマトリョーシカ(サングラス付き)が至る所に置いてありました。

Пока!

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レストラン「ЛавкаЛавка (ラフカラフカ)」

Привет!

最近青空が続いているので、学校から赤の広場まで40分ほどの道を歩いて帰るのがマイブームです。街角で次のイベントに向けて準備している様子や、アイスクリームを食べながら歩く強面のおじさんなど、毎日同じ道を通っていても飽きません。

日本でロシア語に触れる機会は少ないのですが、勉強したい!と思えばラジオとテレビでロシア語講座が開かれています。そのうちの一つ、テレビの「ロシアゴスキー」という番組で紹介されていたから行ってみてほしいと母に教えてもらったレストランへ、先日友達と行ってみました。 トベルスカヤ通りを二本奥に入ったところにあります。大通りに出ている標識は写真にあるようにかなり小さく、知らなければ気づかなかったかもしれません。

行く前に下調べとして、グルメ好きのロシア語の先生にこのお店を知ってるか聞いたところ「これ、クラスメイトのWさんが言ってた組織がやってるレストランよ、私は行ったことないけど」と言われました。その組織とは、農家と消費者を、スーパーなどの小売店を通さずに直接繋げるというシステムを作り上げたところです。Wさんは月に1度、個人的に契約している農家から野菜や乳製品などを送ってもらっており、時々私や先生にもおすそ分けしてくれます。スーパーには置いていないような珍しい野菜を作っているところもあるし、そもそも味が良く、Wさんはかなり満足していると言っていました。彼には小さい子供もいるのですが、お子さんを連れてモスクワ郊外のその農家を訪ねて実際作っているところも見せているらしく、聞いていると羨ましくなってきます。 そんな組織に登録している農家さんの自慢の食材を味わえるのがこのレストランです。先ほどの大通りに出ている看板を見つけ、中に入ってもこんな感じであまり目を引くような店構えではありません。ちなみにこのレストランの横にある食材屋さんで買ったレシートをレストランの方で見せると10パーセント(だったと思います)割り引いてくれるそうです。

目立たない店構えだからか店内に人はほとんどおらず(平日の昼間だということもあったので)、かなり落ち着いて食事ができました。店員さんは英語ができる人で、メニューも英語があるので敷居はそんなに高くありません。私たちのテーブルについてくれたお姉さんは愛想がとても良く、英語の発音も綺麗で好印象でした。

ここはビジネスランチがあり、サラダとスープ450p(900円)、サラダorスープとメインの二品なら590p(1180円)サラダとスープとメインの三品なら790p(1580円)でした。どれでもパンとドリンク(選べます)がついてきます。

番組ではボルシチを紹介していたような記憶があったので友人はボルシチを、私は同じビーツでもペースト状にしたサラダを注文しました。 このペーストが想像以上で、かぼちゃのような甘みとビーツ独特のコクが味わえる一品でした。横についてくるパン(ランチのセットとは違うもの)にこのペーストをつける手が止まりません。

メインは、友人がミートボールと書かれたものを注文。運ばれてきたものを見た私たちは一瞬目を疑いました。 確かに中は肉団子なのですが、餃子の皮のような、ロシア料理でいうとペリメニのような見た目をしています。下のかぼちゃソースがこの料理の味を引き立てていて、一口もらっただけでもその美味しさが分かりました。

私はロールキャベツを注文。 (この切って中を見せる撮り方は友人が提案してくれました)

やっぱりロールキャベツにはトマトソースだよね、と思いながら一口食べてみると…なんだか懐かしい味がします。もしかしてこのキャベツの上にかかっている緑の粉は抹茶!?ロールキャベツに抹茶をかけるという発想はこれまで日本人として脳裏をよぎったこともなかったので目から鱗でした。しかも、これが案外合うのです。抹茶の苦味がこんなにいいアクセントになるとは思いませんでした。興味を持った方はおためしあれ。

デザートでも食べようか、という話になり、メニューを眺めていると「Chocolate pancake cake」というのが目につきました(店員さんが持ってきてくれたのが英語メニューだったのです)。いやパンケーキなのかケーキなのか。気になったので注文してみました。 初めは「チョコレートケーキか」と思ったのですが、よくみるとブリヌイを何枚も重ねたものを半分に切って立てているのだと分かりました。そういえばブリヌイは英語でパンケーキって訳されるんだった…。ブリヌイケーキはロシアのカフェでよく見るので、これ自体は珍しいメニューではありませんが立てているのは初めて見ました。写真の状態のまま切って食べようとするとすぐ崩壊しましたが、味は美味しかったです。

少し分かりにくいところにありますが、コンセプトも面白く味は保証されているのでお近くの方は是非!

Пока!

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アーケードゲーム博物館

Привет!

雪が溶けて、街中では柵などのペンキを塗り直している真っ最中です。春ですね。今日は日中でも4、5度でしたが。昨日は雪も降っていました。これらも全部、去年5月中旬に雪が積もったことを思うとなんら不思議ではありません。

先日、行ってみたかった博物館にやっと訪れることができました。その名も「★ソビエト★アーケードゲーム博物館」です。名称としては似つかわしくない記号が入っていますが、このまま博物館の壁に書いてあったのです。 しかも日本語で。

ツム(цум)百貨店の脇にあるこの博物館には、その名の通りソ連時代のアーケードゲームが集まっています。その時代のアーケードゲームといえば、その昔カザンのソビエト博物館でトライしたことがありました。その時の体験がとても楽しかったので、旦那も私も入ることに躊躇いはありません。

ハンバーガー屋さんが併設されています。入ってすぐのところにクロークがあり、その端にチケット売り場がありました。450p(900円)を払い、可愛いチケットを受け取ります。2人なので何の疑いもなくチケットは2枚購入。博物館の入り口でチケットを見せると、50コペイカのコインが15枚入ったマッチ箱を渡してくれました。

このコインで、館内に置かれたゲームで15回遊べるそうです。狭い敷地ながらも、二階建てなので台数は思ったよりありました。 館内はたくさんの人で賑わっています。多かったのは小学生くらいの子を連れた家族か、中高生の友達同士でした。私たちも含め、ソ連崩壊時にはまだ生まれていないか、生まれてすぐか、という人たちばかりなのが意外…だと一瞬思ったものの、娯楽は世代を超えるのだなあ、となんだか微笑ましくなりました。

さて、よく見てみると同じゲームが2台別々の場所にあったりしたので、一度館内を見てからどのゲームで遊ぶか決めることに。何しろ15回しかできないのです。コインは一枚も無駄にできません。 それぞれのゲームの上にロシア語で説明が書かれていましたが、百聞は一見にしかず、と旦那が止めるのも聞かずにコインを入れてしまったのがこちら。アクセルペダルとハンドルを操作してテレビ画面上にある自分の車を動かし、旗を集めて行くものです。途中にある障害物の上を通ると速度が落ちたりハンドルが言うことを聞かなくなったりします。シンプルなゲームですが、対戦もできてかなり熱狂しました。

こちらはシンプルなシューティングゲーム…のはずですが、驚くほど銃を撃っている感覚がなく、目の前を獲物が通り過ぎるのをなすすべもなく見守っているうちにタイムアウトになりました。壊れていたのかもしれません。ここはオープンスペースでしたが、もっと閉鎖的なシューティングゲームもありました。そちらは銃の標準を的に合わせると、なぜか3つほど下の的に命中して戸惑いました。

よくバーにあるようなサッカーゲーム(選手が並んでいる棒を操ってボールを動かすもの)や、バスケットボールのゲーム、かつてのwindowsに入っていたようなピンボールなど懐かしいゲームもたくさんありました。

難易度が高かったのはこちら。 どこかの惑星についた宇宙飛行士を動かして障害物を避けるというなんともソ連的なテーマのゲームですが、これが思ったよりジャンプ力がなかったり(写真は力が及ばず落下していく宇宙飛行士)、やっとの思いで一面をクリアした瞬間に火の粉が飛んできて命を落としたり、クリアできる人がいるのか甚だ疑問でした。私たちがここを離れたのを待っていたかのように走ってきた男の子に忠告するか一瞬迷いました。

ゲームをするたびにコインの入ったマッチ箱が邪魔なのでゲーム機の上に置いておいたのですが、ある時女の子に「これはあなたのものですか?」と聞かれます。大人気ない私たちは「そうですよ、だから持って行かないで」と咄嗟に言ってしまいました。しかし10コインほど消費したところでだんだん疲れてきたではありませんか。「2人で15コインでも良かったね…あるいはさっきの子にあげても良かったね」と言いながらも勿体ない精神から使い切りました。

面白かったゲームはこちら。 左下の①の形になるように、画面に表示されている②に足りない部分を③から選ぶ、というもの。写真は切れていますが、③の選択肢は4列ありました。探すだけで一苦労なのに時間制限があります。最後にこのゲームで頭をつかって、ふらふらになりながら博物館を出ました。

昔懐かしいゲームも、初めてみるゲームも、理不尽なゲームも、さまざまな種類のものがあって本当に楽しかったです。何人かで行ってもワイワイと遊べそうです。

Пока!

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郵便局の進化

Привет!

昨晩は激しい雨が窓を叩きつけるのを、文字通り春の嵐だなあとぼんやり考えながら眺めていました。一度窓の外で眩しいほど光ったので、大きい雷の音が来るかと覚悟しましたが、何も音はしませんでした。ただ雷が落ちなかっただけなのか、それとも別の光だったのか。謎が残ります。

最近、事あるごとにモスクワの進化を感じますが、サービス業に関しては日進月歩で変わっています。ペレクレストック(スーパー)のレジ脇にはタッチパネルが置かれ、3人以上並んでいないか、乳製品や野菜の質はどうか、などのアンケートに応えられるようになっています。店員のおばちゃんは相変わらず無愛想な人もいますが、レジの待ち時間にこういうアンケートがあると暇も潰せていいなと思いました。

ロシアのでの悪いサービスの代表格、郵便局も去年末から突然システムが向上しました。まず、列があるかないかも定かではなかった窓口に整理券の機械が置かれたのです。 驚きすぎて思わず写真に収める私。ここは本当にロシアなのかとあたりを見回してしまいました。

「送る」「受け取る」などのボタンを順番に押すと、客の目的ごとにちゃんと整理してくれます。感動しながらも、油断はまだ禁物と気を引き締めます。このようなシステムがあっても機能していない場面に何度も遭遇しているからです。 無事に発券を終え、順番を待ちます。なんと、周りにいた人もちゃんと手に整理券を持って大人しく座っていました。高齢者もよく来ているのか、あまり戸惑う事なく機械を扱っており、システムがちゃんと浸透していることを証明していました。

順番が来ると奥のスクリーンに大きく番号と行くべき窓口の番号が表示され、音声でも教えてくれます。安心。常々、ロシア人(特にモスクワ)は大阪の人と同じくらいせっかちだと感じて親近感を覚えているのですが、この整理番号呼び出しに1秒でも反応が遅れたら、その場にいないとみなされてすぐに順番を飛ばされます。窓口の人の判断の速さをみていると、整理番号があるからと安心してちょっと外で用事を済ます為にこの場を離れようとは思えなくなりました。

ちなみに上の写真でスクリーンの左にある人の絵が描かれている表示は「5人以上並んでいるようなら下記の番号におしらせください」と書いてあります。流石に5人くらい並んでいたところで誰も文句を言わないと思うのですが、突然の過剰なサービスについていけません。

3月末ごろ、日本の友人から「2週間前に物を送ったよ!」と連絡が来ました。物?と尋ねても「着いてからのお楽しみ」と回答を避けられてしまいます。普段、実家からの荷物は旦那の勤務先に送ってもらっているので、自宅宛に荷物が届くのは初めてです。ロシアは郵便事情が日本ほど発達していないため、個人宅に荷物が無事に届くか確かではありません。届いても航空便なのに何ヶ月もかかるということもたまにあるようです。

今回も例に漏れず、友人は「ロシアは今遅れてて、2週間ほどかかるって言われたけれどまだ届いていないか」という連絡でした。連絡をもらってから慌てて調べてみると、EMSは直接家まで持って来てくれるけれど普通小包(ゆうパックのようなもの)なら郵便局からの通知がポストに入るから、それを持って自分で取りに行くシステムだということがわかりました。私たちのマンションは、この記事でも書いた通りポストを開けるためには一階に常駐している管理人さんにお願いしなければいけません。

友人から連絡をもらってしばらくは2日に一回管理人さんにお願いしていましたが、毎回何も入っていないので気まずくなってきました。1週間に一度くらいにすることにし、昨日16日に久し振りに開けてもらうと一枚の紙が! これです!!嬉しくてこの通知の紙を眺めていると下に「ご注意!荷物の保管は7日です」と書いてありました。慌ててスタンプの日付をみると…肝心の日付が掠れてよく見えませんが9日となっている気がします。慌てて家を飛び出しました。ちょうど7日目ではありませんか。幸いお昼に行けましたが、郵便局に着くと長蛇の列。初めて「5人以上並んでいたらー」と書いてある番号に電話しそうになりました。

せっかく日本から送ってもらった荷物です。間に合ってくれ、と祈るように通知の紙と整理券を握りしめていると、後ろに並んでいたおばあちゃんに肩を叩かれました。「あなた、もし支払いがなくて受け取りだけなんだったらあっちの小さい窓口見える?あそこでできるわよ」と教えてもらいました(もちろんその窓口には表示がありません)。そうなんですか!ありがとうございます、と声をかけ、小さい窓口に走り寄りました。通知書を出しながら「あの、これ今日気づいて…まだありますか…?」と聞くと「おそらく」という不安になるような言葉を残して探しに行ってくれました。

戻って来た彼女の手には小さなダンボール箱が抱えられています。間に合いました。走るように家まで帰り、開けてみるとそこにはマトリョーシカのチョコレートが。 4週間ほどはるばる日本から旅して来たチョコリャーシカをロシアで無事受け取ることができました。嬉しいなあ。

Пока!

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バー「Практика」

Привет!

昨日久しぶりに服屋さんに行くと、ほとんどが春夏物でした。お気に入りの半袖シャツとスカートを買えたのですが、17度の今日、その服を着て学校へ行って先生に驚かれるのも気まずいので、いつもの服で登校すると先生はなんとノースリーブ。しかも天気予報によると今週は最高気温が14度以上にはならないようです。新しい服の出番はしばらく来ないでしょう。

不定期開催の「バー経験値を積もう」の会、第2回目を開催しました(前回のMitzvaはこちらから)。先生からもらったメモには「ワインが安い」「人が少ない」とのこと。場所はプーシキン広場にある映画館「ロシア」から歩いて4、5分のところにある「レンコム劇場」の地下にあります。

持論である「地下にあるレストラン・バーは良い」の第1条件を満たしています。ドアを開けると、2フロアの店内は3分の1ほど埋まっていました。先生の言う通り隠れ家のバーのようです。しかし、案内係のお兄さんに「ご予約されていますか?されていないとなると…空いてるのはこのお席かあちらですね」と言われました。先生に心の中で「人が少なくないやん」と突っ込みつつ、土日のバーは予約した方が良いという教訓を得ました。オススメされるような人気のバーは特にです。

通常のメニューの他に、ランチョンマット代わりのような紙が一枚おかれました。 ワインのメニューのようです。表のようになっていて、横軸は値段ごとに、縦軸はワインの種類ごとに書かれています。なんと一番安いワインは150p(300円)!また、一番上に描かれているワインの種類を表すマークもデザイン性が高く、一目で見て白か赤かスパークリングかが分かるようになっていました。イタリア、フランス、アフリカ、チリ、ニュージーランドなどのワインが揃っています。

裏を返すと同じような表にお食事が。 こちらがマークの意味が一目でわかるのは魚とデザートくらいですが、はじめのは前菜、三つ目はお肉だと思います。 こちらのホームページにもこれと同じ表が載っているので、見てみたい方はどうぞ(менюのところです)。

この表を見ながらどれにしようかと悩んでいたら、突然机の上に(私たちはカウンター席でした)黒板に書かれたメニューが置かれて驚きました。 あまり字が綺麗じゃないから読めないものがあれば言ってくださいね、と声をかけてくれる優しい店員さん。私が「あ、じゃあピザをお願いしようかな…ピザ…」とピザの具が何かわからずに口ごもっていると「брезаолаは牛肉の種類です。これになさいますか?」と気を回してくれて感動したので思わず注文してしまいました。優しくされたら壺でも買ってしまいそうです。

そのピザが来ました。 お姉さんが教えてくれた牛肉が見えないくらいルッコラが乗っています。基本的に夫婦揃って好き嫌いはほとんどありませんが、旦那が何も言わずにずっとルッコラを頬張っているので「流石にこの量は多すぎるよね」というと「いや、黙ってたけどルッコラは大好物だからすごく嬉しい」とだけ答えてまた頬張りはじめました。突然のカミングアウトに驚きを隠せません。

他にもツナのブルスケッタ(飴色の玉ねぎがいいアクセントになっていました)やフムス(ひよこ豆のペースト)なども頼みましたが、中でもクリスピーウィング付きサラダは格別でした。 少しビールが欲しくなりましたが、赤ワインにもしっかり合います。

そうこうしているうちに気がつけばワインは2人で六杯、上記の食事と締めにパンナコッタまで頼んでしまっていました。全てお腹に入れてしまってから請求が怖くなってきましたが、後の祭りです。緊張しながらお会計を頼むと、やってきたレシートには「3500p(7000円)」の文字。モスクワの中心地にしては安くて驚きました。繰り返しますが、ワインを六杯飲んでいるのです。

店内はワイナリー(行ったことはありませんが)のようで、カウンターはワインの木箱でできています。テーブルのいくつかは樽でした。 食事をしたい人にはこの樽テーブルはお勧めしませんが(上が狭いので)、雰囲気はあります。

今日学校で先生に「教えてくれたバーに行ってきたよ」と報告しました。すると先生は「食事は美味しかった?私あそこでは飲んだことしかなくて。あと休日は人多いの?」と聞いてきます。知らなかったのか。先生は樽席に座るんだろうな、と想像できました。

バーと聞いて想像するより広くて明るく、静かな場所でしたが、誰かとじっくり話しながら飲むには最適の場所でした。

Пока!

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