馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

バー「Mitzva」

Привет!

来週月曜日には最高気温が17度まで上がると聞き(現在4度)、服装をどうするべきか悩んでいます。まだバイカル湖でも来ていたコートの前を開けて羽織っていますが、10度以上の時ってどんな服装だったっけ…。スマホの写真フォルダーが撮影場所や写っている人ごとにアルバムを作れるなら、気温ごとにもアルバムを作って欲しいです。何人かには需要があると思います。

さて、2年近くモスクワで暮らし、何人か日本から来てくれた人々を案内しているうちに「モスクワのことならなんでも任せて!」と知った気になっていましたが、ただの傲慢でした。驕れる者は久しからず、旦那の妹さんに「バーとかパブに行ってみたい」と言われて「あ、サポート外だ」と思い知ります。

もう来客予定はありませんが、せっかくなのでモスクワのレストランならいいところも悪いところも知ってるという私のロシア語の先生に「というわけで、いいバーやパブはありませんか」と聞いてみました。彼女は嬉々としてそれぞれの特徴を説明しながら7つほど紙に書き出してくれます。せっかくなので週末に行ってみることに。

その7つのおすすめの中でも「一番はここ!ここは行って!」と強調されたのがここ、Mitzva(ミツバ)です。

メトロはノボクズネツカヤ(Новокузнецкая)駅からピャートニツカヤ通り(ул. Пятницкая)を5〜8分ほど歩き、一本大通りから外れたところにあります。この駅に来たのも初めてだったのですが、このピャートニツカヤ通りにいい感じのレストランやバー、パブが並んでいたのです。もっと早めに来ておけばよかった。トレチャコフ美術館からも歩いてこられるので、芸術鑑賞の後にどうぞ。

この日は私に時間があったので、下見としてミツババーの前まで昼間に行ってみました。 え…ここ…?ドアの横にある黒板にかろうじて「ミツバ」と書いてある気がしますが、信頼している先生から聞いていなかったら絶対場所を変えていました。週末に行くなら予約が必要、と聞いたので前もって予約した時間に改めて来た時はドアを開けるのをかなり躊躇しました。いや、ここそんなに人来るか…?

ドアを開けると薄暗い階段が地下へ伸びていて、もう帰りたくてたまりません。階段の下にあった、セルフでコートをかけられるクローゼットを開けてびっくり!私たちのコートをかける場所がないくらいたくさんのコートがかかっていたのです。

案内された席に着くと、メニューがやって来ました。 巻物で。ここはイスラエル料理を扱っているバーで、メニューを見ても固有名詞ばかりでまったくどんなものか想像がつきません。とりあえず理解できたチップスを頼んでみました。

飲み物は?と聞かれます。先生からカクテルがおススメだと言われたのですがメニューにはビールしか載っていませんでした。美人な店員さんに「カクテルってあります?」と聞くと「もちろんですよ。ただ、うちにはカクテルメニューがないので、お客さんの要望を聞いて作っています。どんなのがいいですか?甘め?辛め?フルーツはどうしますか?」 …おお、バーっぽい会話です。とりあえず2人とも「甘めでフルーツ」ということで一致しました。旦那は木苺、私はバナナをチョイス。

奥にあるのが旦那のですが、なんか可愛いものがきました。私のバナナカクテルは湯のみみたいなものに入っています。一口飲んで「おいしい!」と大きめの声で2人揃ってしまいました。一緒に来たチップスも、カリッとしていて油っこくなく、そのままで食べても横についているコクのあるマヨネーズにつけてもおいしいという一品で、大満足です。

でもせっかくだからイスラエル料理を食べてみたくなりました。二杯目のカクテルに旦那が「辛めので!唐辛子?入れてください」という強気の注文をしたので、ついでに「これに合う料理ってどれですか?」と聞いてみます。そうですね…これは本当に辛いから…と言いながら店員さんが選んだのがこちら。

ファラフェルです。豆をすりつぶしたものにスパイスを混ぜ、ボール状に成形した後揚げているそう。周りはカラッとしていて硬く、中は豆なのでヘルシーにも感じる一品。イスラエル料理は初めて挑戦しましたが美味しいですね!

これだけではまだ物足りなかったので、シャクシュカという料理も追加します。 いくつかの食材の中から唯一知っているロシア語だったナスを選びましたが、この料理は何かしらの食材をトマトで煮込んだ料理のようです。少しスパイスが効いていて辛めでした。横についているパンもふわふわで美味しいし、文句なしの一品です。

私は二杯目のカクテルに中辛でオレンジ風味のもの注文しました。 おそらくウォッカベースだったのでアルコール度数は高そうでしたがこれもかなり好みの味でした。これらのカクテルは一律600p(1200円)。少し高めでしょうか。ちなみに二つのグラスの間にある巻物はメニューです。

店内もおしゃれだし、カクテルはどう頼んでも外れがないし、イスラエル料理は美味しいし、混み具合もちょうど良くて、とてもいい気分で店を出ることができました。

また特別な日にしっとり飲みに来たいです。

Пока!

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