馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

MAKS2017①

Привет!

気がつけば週末が過ぎ去っていました…!今日からまた月曜日です。みんなで頑張りましょう!最近の異常気象も少し落ち着いて来て、晴れ間が増えると本当にイベントが目白押しです。この週末もあっちへ行ったりこっちへ行ったり、色々と楽しんで来たので少しずつ書いていきますね。今日は、時間が前後しますが、日曜日行ったMAKSのことをご紹介しようと思います。

MAKSとは、ロシア語でМеждународной авиационно-космический салон(国際航空宇宙サロン)の頭文字をとったものです。ロシア語のCは英語のSなので、MAKSとなります。この航空ショーは2年に一度の奇数年に行われ、ロシアの航空機産業が披露されると共に、世界中から集まったエンジンやタイヤメーカーがブースを出します。全5日の日程のうち、平日3日はビジネスデイとして様々な航空機の部品メーカーが商談を繰り広げ、休日2日は一般のお客さんが多く訪れ、展示されている航空機や空で繰り広げられるショーを楽しむことができるようになっています。開催地はモスクワ郊外のジュコフスキー空軍基地。今回、旦那の先輩に誘っていただいて最終日に行って来ました。

地下鉄コムソモリスカヤ駅直結、近郊列車が出るカザンスキー駅で集合しましたが、いたるところにMAKSへの案内が貼ってあり、どうしようもなく気分が上がって来ます。 途中で会場の最寄り駅までの往復切符の値段と時刻表が書かれた紙を配っていたり、特設切符売り場が作られていたりと、主催者側の並々ならぬ気合の入れようが伝わって来ました。

モスクワから電車に揺られること一時間ちょっと、最寄駅の1つである「42km駅」へ到着しました。実はその2駅前のオトドィフ(Отдых)駅とこの42km駅から無料シャトルバスが出ているのですが、ほとんどの人が前の駅で降りてしまうので、42km駅からの方がシャトルバスも混んでいないだろうという考えです。ところでおそらく多くの方が気になっているであろうこの駅名。実はモスクワのクレムリンからの距離が42kmだからだそうです。ということはクレムリンからここまで走ればほとんどフルマラソン…と呟いたのは旦那でした。彼が著作権を放棄したので使わせてもらいます。フルマラソンをしたことはないけど、途方も無い距離にちょっと挑戦する気が失せました。

曇り予報にもかかわらず、快晴になった空の下にいるこの群衆は全員シャトルバスを待っている人たちです。近郊列車から降りた人数を考えればこれは少ない方のはず。会場にはどれほどの人がいるというのでしょう。

日本の満員電車も顔負けの人数を乗せたバスは駅を離れ、森の中を進んでいきます。途中で有刺鉄線が張り巡らされた門をくぐったところで、そういえば軍の基地だったことを思い出しました。多くの観光バスや車が並ぶ駐車場で降ろされた私たちは、とりあえずボディチェックへ向かいます。大きい荷物(テントやリュックサックなど)を持っている人の列の方が普通の列より回転が早かったことだけ納得がいきませんでした。

あらかじめネットで購入してもらっていたチケットを見せて、会場へ入ると 空が青い。広い。航空ショーにぴったりの1日が始まったことを噛みしめました。何よりテンションが上がったのは、写真に小さく写っている飛行船型の気球!とても可愛かったです。ラジオの電波塔として使っているそう。

東洋タイヤも協賛しているスポーツカーのショー(ひたすらタイヤを焼き切りたいのかと思うほど急ブレーキに急カーブを繰り返すもの)を入り口近くでやっていたのでみんなで10分ほど見ながら歓声を上げていましたが、途中で気がつきました。今日は何を見にきたんだった?

目的の飛行機やヘリコプターが見えないので入り口でもらった地図を広げます。 なんとわかりやすい地図なのでしょう。そして、様々なサイズで描いてある飛行機の絵の中でも一番大きいものがジャンボジェットを表している、と聞いて息を飲みました。この大きさの会場をこれから歩いて回るの…?

しかし、なぜか目の前には地図に載っていない車の展示が続いています。 この車など、なぜか展示品のはずなのに壊れてしまったらしく、修理工さんが下に潜り込んでいました。何があった。

航空ショーと書きながら実際の飛行機の写真を一枚も載せる前ですが、今日はここまで。明日から見飽きるほど航空機を紹介しますよ!

Пока!

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本屋さんが楽しい

Привет!

朝から強い雨が降ったと思えば晴れ間が広がったり、授業中には雹まで降って来たり、変な天気ですが今日もモスクワは元気です。いつも傘を持ち歩いているのに今日だけ忘れてしまった先生は授業中にもかかわらず絶望的な顔をしていました。

先日友達と散歩をしていた時に、いつものトベルスカヤ通りにある本屋さんへ立ち寄りました。暇があったらこの本屋さんへ行くのですが、他のところに比べて規模が小さいからか店内をぐるっと見て回りやすい、というのが一番の理由な気がします。私が好きな「霧の中のハリネズミ」も常に特集されていますし。モスクワに来た人を連れて行くには絶好の場所だと思っています。

本屋さんなので当たり前ですが、毎回凄まじい量のロシア語に圧倒されます。ところが、この前はその中でかなり目を惹く文字を見つけました。 生き甲斐

日本人からすると強烈な見た目です。ロシア語でも「Икигай」と音をそのまま文字にして書かれています。その下には「日本流の長くて幸せな人生の秘密」という副題が。中は全部ロシア語でしたが、ちょっと何を言っているのか分かりませんでした。この本の下に並んでいる「日本のマナーガイド・外国人のための日本の行動様式」と書かれている本には迷い箸がダメだとかちゃんとしたマナーが絵で描いてあり、案外ちゃんとしていて驚きました。

言語のコーナーでは、中国語や英語の本の中に「日本で30日過ごすために必要な日本語」という気になる本を見つけたので、友達と二人で恐る恐る開いてみます。適当にページを開けるとローマ字で文が書いてあり、横にロシア語の訳が付いているページでした。一番初めの文はこうです。「Hitori gyosha nanode ichiban mae desu」…? ヒトリ ギョシャ ナノデ イチバン マエデス?一人御者???かなり考えましたが正解がわからないのでロシア語の訳を見ると「1号車なので一番前です」と書いてありました。なんで!どこで!一人になったの!ここ辺りから笑いが止まらなくなって来たのですが、他のページも見てみます。単語だけ紹介しているページもありました。一応そのページでは日本語の文字、ローマ字で読み方、ロシア語の訳も書いてあります。ひどかったのは「手を洗い/o-te-arai/手を洗う場所」続けて「便所/Ben-jyo/トイレ」と書いてあったページでした。お手洗いの読み方と表記に齟齬がみられます。漢字を勉強している人が見たら大混乱しそうです。

これ以上見ていたら日が暮れそうだったので移動しましたが、日本で出ている本もこういうのがあるのかしら…旅の指差し手帳などもネイティブが見たら笑える表現だったりするのかな…と少し考えてしまいました。おそらく英語などよりマイナーな言語には多い気がします。

料理本のコーナーでは美味しいキノコの見分け方(本の後半はほとんどドクロマークが付いていました)や美味しいパスタの調理法などの本に紛れて「正しいアルコールの飲み方」についての本が最低3冊はありました。 かっこいい装丁ですが何をこんなに書くことがあるのだろう…。これの横にあった同じテーマの本では、真ん中の方に「①自分の限界を知っておく ②水を飲み忘れない」など誰でもわかりそうなアイデアまとめられていました。むしろこれ以外の何にページを費やしているのか不思議です。昔に比べてお酒を飲む人が減っているとはいえ、こういう本が平積みになっているのが興味深かったです。

本屋さんに行けばその国らしさが分かるのだなあと思った一日でした。

Пока!

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prime star

Привет!

気候が良くなってきたからか、毎週何かしらのイベントが行われていて楽しいです。いい季節になったなー!相変わらず空気は冷たいですが、先週までに比べて圧倒的に晴れの日が増えました。散歩にちょうどいい季節です。いつまで続くのかな!

昨日も友達と散歩していると、気がついたら三時間近く経っていました。ずっと話していたからか喉が乾いてきたので、街中のファストフード店に立ち寄ることに。それがこちら「Prime Star」です。 ここの店舗は小さめなので看板には出ていませんが、緑色のリンゴマークの真ん中が星型に抜いてあるのがロゴです。

公式ホームページへ行って知ったのですが、ロシアの外食産業大手のNOVIKOVグループの傘下なんですね。このグループ名はよく聞くので、グループのホームページへ行って驚きました。рыбы нет もфаршもChinaClubも、高級和食レストラン(日本人がシェフとしていらっしゃいます)のFumisawa Sushiも全部ここの傘下でした。…どれだけ儲かっているんだろう…。すごく安いわけではないけれど、ちょっとした贅沢にいい値段設定で、お店の雰囲気がいいところばかりです。レストラン一覧を見ていると、私の行きたいお店リスト上位はたいてい入っていますし、行ったことがないところも楽しそうな雰囲気で、いつか訪れてみたくなるお店ばかりでした。

そんな中で自分の食べたいものをショーケースからとってレジでお支払いするタイプのカフェであるPrime starはレストランに比べて立ち寄りやすいです。この季節ぴったりのレモネード(250mlで119p)を手に、店内の椅子に腰を下ろしたところで思い出しました。

そういえば、前回ここで面白い商品を発見したんだった! それがこちら。ファストフードとは言っても、ショーケースにはサラダからサンドイッチ、ヨーグルトまで体に良さそうなものが並んでおり、レジ横には自家製のパンなども置いてあります。その中で目立っていたのが上の写真に写っている「寿司ラップ」でした。

3月に友人が日本から来た際、ロシアのファストフードを紹介しようと初めて入ったのですが、この商品を前にして二人でしばし固まってしまいました。…巻き寿司だよね…?ちなみにこちらでは「ロール」といえば巻き寿司、「スシ」といえば握り寿司を指します。この商品には英語では「寿司ラップ」という名前が付いているものの、ロシア語では「スシルーレット」という名前が付いていました。「ロシアンルーレット」の国でこの名前…不安が拭えません。

種類も、ツナ(マグロ)、鮭、ターキーの三種類があります。いや待って最後どうしたん。寿司ってなんや。勇敢な友達が合意してくれたので、とりあえずマグロを買ってみました。保険をかけて二人で1つです。

ナイフもらい忘れた、と思っていたら2つ入りでした。ラッキー。いや、ラッキーじゃありません。持ち上げた時に少し海苔がめくれてしまって、中から出て来たのは、トルティーヤみたいなものです。ケンタッキーのツイスターの皮を思い出してもらえればご想像いただけるでしょうか。なぜか内側にはご飯が。どうして…どうしてトルティーヤ入れたの?

友人と二人で震えながら、付いてきたスイートチリソースに浸して食べてみます。…案外合う!マグロを買ったのに中に入っていたのは間違いなく鮭でしたが、それでも不味くはないです。リピートするかは置いておきますが、ネタとしてはありだなと思いました。この商品開発に私が携わっていたらトルティーヤは入れませんが、新しい寿司としてはアリでした。

ちなみにここのレモネードは少し味が薄めで飲みやすいです。「レモン味」と「ナチュラルな味」の二種類があり、いつもナチュラルを選んでいるからかもしれませんが。ところでナチュラルって何のナチュラルなんだろう。レモンじゃないのかな。

街中でよく見かけるお店なので、話のネタにも是非立ち寄ってみてください。

Пока!

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水タバコに挑戦

Привет!

みなさんノースリーブや半袖で外を歩いているので、私もサンダルを履いてみました。家を出た瞬間、空気の冷たさに家へ引き返しそうになりましたが、遅刻しそうなので辞めました。寒いです。いえ、18度なのでそこまで寒くはないのですが、覚悟していたより寒いです。今地下鉄で前に座っている人がノースリーブにサンダルです。ロシア人すごいな。

この間、旦那の先輩方とご飯へ行きました。ウズベキスタンの一都市、サマルカンドの名を冠するこのレストランでは、もちろんプロフ(ピラフのようなもの)やシャシリク(肉だけを串に刺したバーベキュー)などを出しています。 (最後のgはキリル文字のдの筆記体なので「ド」と発音します)

グルジア料理のハチャプリやヒンカリもあり、ウズベキスタン料理…?となりましたが、お料理は美味しいし、お店の雰囲気も良かったです。何よりメトロПроспект Мира(プロスペクト・ミーラ)駅のオレンジ線出口目の前というアクセスの良さもポイントが高いです。話すのに夢中でお料理の写真を撮り忘れたので、店の外の看板を。ビジネスランチが290pからですって!今度はお昼に行こう。 時々BGMが突然大きくなり、ベリーダンスが始まります。かつてはイスラム教がメインになっていたこともあり、かなりエキゾチックな雰囲気のお店でした。先日ウズベキスタンを訪れたという先輩から彼の地の魅力をこれでもかというほど聞いたので、今年中に絶対行きたいです。物価も安いそう。

先輩が「頼んだカリャンが来ない」とそわそわし始めました。カレーでも頼んだのだろうか、と思っていたら、来たのはこれ! 少し画像が暗くてみにくいですが、水タバコです。チャイハナのような中東アジア系のお店でよくお客さんが楽しんでいるのをみては挑戦してみたいと思っていました。

水タバコはロシア語でкальян(カリャン)といいます。今回は私自身が注文したわけではないので値段はわかりませんが、水タバコを置いているレストランにはウェイターさんとは別に水タバコ専門の店員さんがいるそうです。彼が60cmもあるような水タバコを持って来て、上についている小さなお皿に木炭のようなものを入れてくれます。そしてホースの先をくわえて試し吸いをしてから、自分のマウスピースを外して注文した先輩に渡していました。この時、マウスピースが人数分きたので私も試させてもらうことに! マウスピースのみ。

ちなみに私は一度もタバコを吸ったことがないので比較はできませんが、戸惑いながらもボコボコという音がするまで吸ってみると、ほのかに甘い香りがしました。むせることもなくゆっくり息を吐くと、煙が出てきました。不快感は全くありませんでした。

今回私はビールを飲んでいませんでしたが、先輩の話によるとアルコールは比較的早く回るようになるようです。紙タバコと違ってゆっくり吸うので身体的影響が少ないとも多いとも言われていますが 、1、2度経験する分には面白いのではないかと思います。中毒性のようなものは感じませんでした。 時々(20分に一回くらい)専門の店員さんが炭を替えにきてくれます。その度にホースから試し吸いしているのか息を吐いているのかわかりませんが、調節していました。

ロシアには水タバコの器具を売っているお店は少なくなく、日本よりは普及している気がします。機会があったらまた挑戦してみたいです。

Пока!

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敬語について

Привет!

昨日地下鉄に乗っていると、おばあちゃんと若い男の子が言い争いをしていました。聞いていると、席を譲らなかったとかそういう話のようなのですが、周りの人も男女関わらず男の子を責め始めました。そのうち、男の子がその中の一人の男性を突き飛ばし、あわや暴力事件になるかと思いましたが、周りの人が当事者二人を羽交い締めにしてなんとかその場は収まりました。文字通り「一触即発」の現場です。次の駅で男の子は降りて行き、周りの人は皆また他人に戻りましたが、私はその男の子を責めているときの一体感に驚いていました。全員が口を揃えて「彼女は『年長者』なのだからいうことは聞くべきだ」という言い方をしていたのです。前から感じていましたが、小さい子供はとことん可愛がり、お年寄りは尊敬する、という文化が日本より強い気がします。

先日、漫画『テルマエロマエ』の作者であるヤマザキマリさんのコラムを読みました(こちらはその続きです)。詳しくは読んでもらうのが一番なのですが、テレビで流れている外国人インタビューの吹き替えがあまりにもフレンドリーすぎないか、というお話です。記事内では英語とイタリア語について書かれていますが、先述したようなお年寄りを敬う文化のあるロシアでも、敬語は存在します。 ロシア語では他のヨーロッパ言語によくあるように、主語によって動詞の形が変わります(表は「働く」という動詞の活用です)。私(я)、君(ты)、彼・彼女(он・она)、私達(мы)、君達(вы)、彼ら(они)の六種類なのですが、面白いのが「君(ты)」を複数形にすると、つまり「君達(вы)」にすると、丁寧な表現である「あなた」になるのです。相手が一人でも「вы」とそれに伴う動詞の形を使うと敬語を使うことになります。

日本のテレビを見て育ってきたからか、少しロシア語が分かり始めた頃は周りの人が話す内容は脳内で「〜なんだよ!」「〜してね!」という陽気な語尾で訳されていました。なかなかイメージとして敬語が出てこないのです。私がそう思ってしまった原因はおそらく2つあります。1つ目は、先ほども書いたように「相手のことを言う」時にしか丁寧に言っているかどうかがわからないのです。日本語ほど「謙譲語」がはっきりしていないので、自分のことを話す時に相手が言った言葉が「〜が大好きです」なのか「〜が大好きなんだ」なのかがわからない。すると親しみやすい方にしてしまったのかな、と思います。

2つ目はただの勉強不足なのですが、相手が話していることをパッと理解しようとすると、重要な単語だけを拾ってしまいます。主に名詞と動詞の語幹だけで何が言いたいのかある程度予想はつきます。そして脳内で文章として整理する時には単語の間を埋める言葉(助詞や助動詞ですね)は思わず普段使っているものになってしまったのではないか、と思われます。

このことに気がつき、きちんと相手の語尾まで聞き取る余裕が出てきてからはこのブログに書くときもきちんと敬語かそうでないかを使い分けるようにしています。ここで、よく読んでくださっている方は気づいたかもしれません。…それにしてはフレンドリーな表現を使っていることが多くない?

そうなんです。なぜか店員さんと話すと50パーセントくらいの確率で「君(ты)」を使われます。私はちゃんと「あなた(вы)」を使っているのに。これは子供を可愛がる、というもう1つの文化に触れているのかもしれません。そんなに子供に見えますか。この間トイレの修理に来てくれた業者さんが「あなた」を使った時には少し感動しそうになりました。

語学学校では先生に対しても「君」でいいよ、と言われています。新しい先生になった時も「あなた」で話しかけると「そんな年寄りじゃないからやめて」と言われました(大学など年配の先生が多いところでは「あなた」にしないといけないそうです)。おかげさまで私は「君」の方を使い慣れてしまい、お店や初対面の人に思わず使ってしまいそうになります。慌てて「今ロシア語勉強中で…!」と言い訳して、なんとか笑って許してもらっていますが、この言い訳はいつまで有効なのでしょうか。

かつてレストランで、横に座った人たちが「あの人、まだ会って2日目なのに君(ты)を使ってきたの」と誰かのことを話しているのを聞いてしまったことがあるので充分気をつけたいと思います。

Пока!

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J-Fest

Привет!

朝晩の空気は少し冷たいままですが、日中は思わず「ぬるい」と言ってしまうような気温になってきました。太陽が出ているともう「暑い」です。そう、やっと夏がやってきました!!(いつまでの命かわかりませんが)

夏といえば、海に、花火に、夏祭りですよね。モスクワは内陸地なので海はないとして、花火は一年中やってるし、夏らしさを感じられる日本風の夏祭りはさすがにないかなあ…と思っていると、ありました! (※イメージ画像ではありません) モスクワでこんなやぐらが見られるなんて!

NHKのニュースにもなったようで、もう知っているという方もおられるかもしれませんが、モスクワ最大の公園、ゴーリキー・パークでJ-Festが開かれました。私は初めて行ったのですが、実は2008年から開催されている、歴史の長いイベントです。 国際交流基金と日本大使館が主催しているこのイベントは日本文化の紹介を主な目的にしています。一緒に行った方によれば、去年まではホテルの一角でコスプレがメインで各店舗もブースで区切られていたようですが、今年は初の屋外開催!曇り(そして雨)の予報もなんのその、日差しが暑いくらいのいいお天気の元で夏祭りを楽しみました。

こちらが案内の看板。ゴーリキー公園にある美術館「ガレージ」において、9月から日本の芸術家、村上隆さんの常設展が開かれるということで、その美術館の前の広場が使われました。

12:00からやぐらでのパフォーマンスが始まるということで、その時間を目指して会場に着きました。すでにたくさんの人が来ています。日本の夏祭りのように屋台もたくさん出ていて、中でもお好み焼き、焼きそば、たこ焼きを売っていた屋台の前には長い列が!とりあえずそこへ並びながらお友達を待ちました。 こんな風に屋台が並んでいます。面白かったのはパナソニック提供の、最新家電を使ってシャシリク(カフカス地方のバーベキュー)を焼いて売っているところでした。日本の技術とロシア文化がうまい具合に出会ったと感じさせるものでした。

私たちが並んでいる屋台は欲張りにも3商品(たこ焼き、お好み焼き、焼きそば)を扱っているからか、1つ1つのクオリティは低そうでした。焼きそばはおそらく蕎麦を焼いているようですし、中でもたこ焼きは3個140p(280円)という大阪人が聞くと暴れそうな値段設定と個数です。後から知ったのですが、別のたこ焼き専門の屋台ではちゃんと舟に8個乗せて販売していました。

他には毎度お馴染み鯛焼き屋さん(タロ芋味が出ていたので長い列に並んで買いました!美味しかったです)、アイス鯛焼き屋さん、ラーメンやスムージー、そしてアニメ関連グッズの店舗などもありました。ベビーカステラとりんご飴があったら完璧ですが、今後に期待したいです。

やぐらでは盆踊りを教えてみんなでやってみる、というイベントが一日3回行われていました。日本から舞踊の先生を呼んで来たそうで、美しい着物姿で暑い中ロシア人にも分かりやすく教えておられたのは流石です。もちろん通訳さんはいらっしゃいましたが、簡単な単語はロシア語を使っておられたのも嬉しかったです。一度「хорошо (ハラショー)」とその先生が言ったのを通訳さんが「отлично(アトリーチナ)」とわざわざ訳したのだけ腑に落ちませんでした。同じような意味ですが、先生今ロシア語使ってくれたやん。今回のイベントでは「河内おとこ節」ときゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」の順番で踊ったのですが「河内〜」の方で基本的な振り付けを教え「にんじゃ〜」ではそれをふまえた上で「忍者」のポーズを足すだけにしてあり、踊りやすく工夫されていたのが見ていてとても面白かったです。本当にみんな忍者好きですね。

もちろん会場にはコスプレをした人もたくさんいましたが、アニメベースのものだけでなく、アメコミや有名な映画を基にしたコスプレも多かったです。「13日の金曜日」のジェイソンに扮した人が自作の切れなさそうなチェーンソーを持っていたために警備員に止められていました。

けん玉のやり方講座や、浴衣コンテスト、将棋レッスンに習字教室などもあったりとかなり大規模なイベントでした。 燦々と太陽を浴びて、懐かしい日本の夏に触れて、楽しい時間を過ごすことができました。今度は違う国をテーマにしたお祭りにも行ってみようと思います。

Пока!

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スーパーのポイントカード

Привет!

近頃旦那が練習しているバラライカの曲があまりに軽妙なので、 呼ばれるようにして思わず踊ってしまいます。こんにちは。初めの方こそ「盆踊りやめて。レッスン中に思い出すやろ」と真顔で静かに怒られましたが、最近は私の踊りも楽しんでいるようです。私自身は盆踊りをしているつもりはありませんが。ロシアの民族衣装でも着れば、日本ぽさは消えるでしょうか。

日本の踊りといえば、去年は赤の広場で行われる軍歌フェスティバルに阿波踊りが参加していましたが、今年はどうやら日本からの参加はないようです。残念。HPを見ていると全体的に去年より参加国が減っている気がしますが、今年も行きたいと思っています。レポをお楽しみに!

そろそろこちらに来て1年だなあと思いながら、こちらに来たばかりの頃の記事を読み返していたのですが、一年経つと少し変化もあります。それがこちらの記事に書いた、スーパー事情です。実は最近、ポイントカードが導入されました!

6月の半ばにお店へ行き、800p以上使ったら突然「カード作りましょうか?便利ですよ!作っておきますね」と半ば強引に作られました。おそらくほとんど毎日行っているので顔を覚えてもらっているのだと思います。

ネットで会員登録をしないと使えませんが、この一ヶ月で驚くほどお世話になっているので少しご紹介をしたいと思います。カードと一緒にこんなリーフレットをもらいました。

他のスーパーでもカードを持っているかよく聞かれるのですが、クレジットカード機能が付いたものが多く、なかなか作ろうと思えなかったのです。その点このお店のカードは安心です。

基本的に20p(40円)で1ポイントがつく仕様になっています。なかなかお得な感じがします。先ほどリンクを貼った、去年書いた記事では店名の読み方が少しわかっていない感じで書いてありますが、正しい読み方は「ピチョーラシュカ」と言います。カードのデザインでも分かるように「5(=ピャーチ)」がキーワード。店名の「ピチョ」はこの「ピャーチ」が少し変形したものです。この数字はポイントカードでも重要な役割を果たしています。なんと555p以上買えば、20pで1ポイントが10pで1ポイントつくようになるのです!ただでさえ計算はそんなに得意な人が少ないように思うのですが、こんなややこしい制度を作ってしまって大丈夫でしょうか。

さらに、カード発行から一ヶ月は555p以下であれば10pで1ポイント、以上であれば10pで2ポイントつくという太っ腹具合!また誕生日の前後3日間は10pで5ポイントもつけてくれるそうです。楽しみだなあ。

そうやってせっせと一ヶ月ほど通ってはポイントを貯めていました。すると気がつけば1600ポイントも貯まっているではありませんか(レシートで確認できます)。これなら1600p引き!?かなり大きいです。次の日にそわそわと「ポイントを使いたいです…」と言ってみると「あ、いいですよー」と割り引いてくれました!160pほど。…あれ?

リーフレットには書いていないのですが、なんと10ポイントで1p割引されるようです。それなら初めから100pで1ポイントつきます、と書いてほしかった。ややこしい制度を使っているので難しいかもしれませんが。

発行から一ヶ月を過ぎてしまったので、先月ほど面白いくらいには貯まりませんが、ちょっとでも節約の足しになればと頑張ろうと思います。それにしても、日本のような制度も増えてきて、暮らしやすくなったなあと感じています。

Пока!

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