馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

かぼちゃとの戦い<一回戦>

Привет!

そろそろ洗濯物が凍るのではないかと心配になってきました。日中の気温がマイナスになったらこの前買ったコートを解禁します。

こちらでは鳥のもも肉がほとんどスーパーに並んでおらず、私が持っている胸肉レシピのレパートリーは早くも一ヶ月半ほどでなくなってしまったので日々クックパッド先生の力をお借りしています。そうすると、最近季節柄か「胸肉とかぼちゃの煮付け」をよく目にするようになりました。あの甘さ、安心しますよね。想像すると、我慢できなくなってきました。学生時代はコンビニや学食で薩摩芋やかぼちゃの新作が出るたびに友人から情報が回ってきたので、その二つが好きな事で名を馳せた(と思っている)私です。

でもこちらのスーパーでは、かぼちゃは切られずにまるまる売っています。二人暮らしには辛い…。種類も多いです。 ハロウィーンの習慣はないのに皮がオレンジのかぼちゃに、バターナッツと呼ばれる種類のもの、皮の色が薄くてほとんど白に近いもの、などなど。オレンジの皮のかぼちゃには「メロン」という表示が付いているのも気になります。横にスイカも売っています。もう冬ですが。バターナッツ種のかぼちゃには「かぼちゃ」と書いてありました。

そうだ、市場でなら売っている人に聞いて間違えずに買えそうな気がします!という事で近くの市場へ。 なんと!!そこには切られているかぼちゃがありました!4分の1サイズです。皮がオレンジのタイプ。 万が一煮付けを失敗した時に立ち直れそうになかった事に加え、この日は牛乳が余っていた事もあり、とりあえずパンプコーンスープ(母が命名した料理で、クリームシチューにかぼちゃとトウモロコシを入れます)を作ることにしました。売り子のおばちゃんに「スープで食べたいねんけど、いける?」と聞くと「もちろん!美味しいよ」というお返事。100p(160円ほど)しましたが、背に腹は変えられません。

家に帰って早速調理開始です! ビニールを開けるときにメロンの香りが漂ってきましたが、お隣さんの夕食なのでしょう。種を取るときにかぼちゃにしては水分が多いように感じましたが、全て日本と同じようには行かないものです。オレンジ色の皮は柔らかく、剥きやすかったので感謝さえしていました。 完成。見た目は大丈夫です(奥にあるのはキノコとベーコンのバターソテー。旦那作です)。

さて、大事なのは見た目ではありません。肝心の味と食感は、協議の結果、「かぼちゃではない」という事になりました。残念です。食感に関しては完璧にメロンです。30分煮込んだにもかかわらず、シチューの中にいてはいけないシャキシャキ感が残っています。あのかぼちゃ特有の繊細な繊維ではありません。 その食感につられて、初めは脳が味までメロンのようだと判断したので「シチューの中にメロンを入れてしまった」と絶望しましたが、よく食べると味はそこまで癖がありません。甘くもないけれど。市場の人に聞いたロシア語が間違えていたのか(旦那には文法を少し直されたものの、突っ込まれなかったので安心していました)、ロシアではこういうスープがあるのかわかりませんが、「かぼちゃ」を期待して食べるとがっかりします。

目標は二つ。 ①買ってきたかぼちゃの残り半分をうまく料理する。旦那が「味に癖がないということは、どんな味付けにもできるんじゃない?」というポジティブな発言をしてくれたのでやる気が出てきました。

②煮付けにできるかぼちゃを探す。種類が多いので一つくらいあるのではないかと思います。

かぼちゃとの戦い、第一回戦は敗北しましたが、これからの活躍にどうぞご期待ください。

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新しいシンデレラ

Привет!

外を少し歩くだけで耳が取れそうなくらい痛くなりました。明日から帽子を手放さないようにしようと思います。絶対6度じゃないよ…風も合わせると体感気温2度くらいだよ…。

昨日は、シンデレラを見に行って来ました。 もし今モスクワにおられる方で見に行く予定があれば、この先は読まない方がいいかもしれません。思い切りネタバレします。 プーシキン像の目の前にある(つまりプーシキンスカヤ駅の目の前です)Театр Россия、ロシア劇場というところが会場でした。ちなみにミュージカルバージョンです。美女と野獣やリトルマーメイドのミュージカルは知っていましたが、シンデレラもあるんですね。

こんな広告をよく目にしていたので、золушка(ゾールシュカ)がシンデレラであろうと見当をつけ、毎日「行きたいなー」とそれとなく旦那に伝えていたら連れて行ってくれました。作戦成功。金曜日、先生に週末の予定を聞かれた時に自慢げに話すと「あれ子供向けじゃない?」と言われましたが気にしません。子供向けのロシア語くらいがちょうどいいのです。

一番安い席で1500p(2200円くらい?)でした。バレエの方が安いんですね。一階席は3000pからです。子供向け…?

いよいよ始まりました。 音楽もよし、衣装も舞台芸術もよし、と文句の付け所がないかに見えました。やはりロシア語はわかりやすかったです。子供向け万歳。お話は、基本の登場人物に加えて、街頭演説をしている教授のような人がでてきた上に、シンデレラの継姉の一人といい感じになっている以外は知っている通りでした。…第一幕までは

第一幕の最後、見事に魔法がかかってシンデレラはドレス姿に変わり、かぼちゃは馬車になり、ネズミも馬になりました。舞踏会でめでたく王子と出会い、恋に落ちたところで12時を知らせる鐘がなりました。シンデレラは走って帰ります。もちろん途中でガラスの靴が脱げました。ここまでは良かったのです。王子が拾うのか…と思った瞬間、脱げたことに気がついたシンデレラが戻って来て、靴を回収し、走り去りました。そして、あっけにとられる王子を残して、幕が閉まりました。…え?ここからどうやって再開するの?というかガラスの靴必要やった?

戸惑いながら休憩の20分を過ごし、やっと第二幕です。こんなに待ち遠しい二幕は初めてでした。

王子が途方にくれています。そりゃそうだろう。同情しかありません。と、何か思いついたようです!その間にシンデレラと、教授といい感じになっていた継姉ガブリエラは、お互いに自分の事情を打ち明けたので密かに仲良くなっていました。場面が変わって町の広場に王宮からの使者がやってきて宣言します。「第二回舞踏会を開催します」そうきたか!第一回舞踏会で娘が選ばれなかったシンデレラの継母は、「なんのために!?」と若干キレながら準備をしていました。シンデレラを留守番させ、いざ出かけようしたとき、ガブリエラが腹痛を装って家にいると言い出しました。仕方なく二人で出かける継母ともう一人の継姉。完全に行ってしまったことを見届けると、シンデレラはガブリエラのドレスに着替え、ガブリエラは教授を家に招き入れて濃厚なキスを交わし始めました。…子供向け?いいの?

そこに忘れ物をした継母が家に帰ってきて全てを目撃してしまいました。ガブリエラは教授とともに家を追い出され、シンデレラはドレスを破かれ、途方にくれます。一人で泣いているシンデレラの元に、また妖精のゴッドマザーがやってきて魔法をかけてくれました。それ何回でも大丈夫なやつやったんか。しかもさっきと違うドレスです!

舞踏会に駆けつけたシンデレラ。門の前で待っていた王子と再開します。ところが彼女はガブリエラと教授、そして彼の意見に賛同したデモの人たちも連れてきていました。門の前で教授の主張を聞く王子。…こんな話だっけ?

彼の主張に納得した王子は舞踏会にデモの人たちを含めて全員招き入れました。また門の前で二人になる王子とシンデレラ…と、そこで12時の鐘が!!シンデレラは慌てて帰ろうとします。その設定生きてて良かった!

走り去るシンデレラに「君の名は!」という王子。最近流行っていますからね。シンデレラはガラスの靴を片方脱いで、そっと王子の目の前におきました。ここで会場にどよめきが起きたので、私がおかしいのではなかったとわかり安心しました。

町の広場では王子御自ら跪いてガラスの靴が合う女性を探しています。やはり誰も合いません。…そこにシンデレラがやってきました!継母に鼻で笑われながら足を入れると、ぴったりです。と、シンデレラがポケットからもう片方のガラスの靴を(ドヤ顔で)出してきました。初めからそれを掲げて王宮に行ったら良かったのに…。そしてめでたく二人は結婚しました。

まさかこんな話が観られるとは思わなかったです。もともとミュージカルが大好きなので、テンションは上がりっぱなしでした。これから知っている話だと決めつけずに色々観に行こうと思います。

会場に素敵なものも置いてありました。

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国立歴史博物館

Привет!

霧がかって幻想的なモスクワからお届けします。 赤の広場には何度も足を運んでいるのに、その入り口に位置する歴史博物館には行ったことがなかったので行ってみました! 入場料は一般が350p(500円くらい)、学生なら100p(150円くらい)です。そろそろ学生証作ってもらおうかしら。 お土産物屋さんは違う入り口なので、チケットがなくても入れますよ! クロークで上着を預けて、いざ展示場へ!

かっこいい。ワシントンの国立図書館みたいです。この広間に足を踏み入れた瞬間、案内役のおばさんに止められて怒涛のごとく説明されました。「まずあのドアから入って、右に進んでください。そのあとは左のあの部屋に入って、見終わったらあの階段から上へ行ってください。展示は二階と三階にもあります。特別展示はあそこです。写真は撮ってもいいけどフラッシュはしないでくださいね。では楽しんで。」

初めの「右」という単語が左右のどちらの意味だったかを考えている間にほとんどの説明が終わっていました(上のセリフは半分創作です)。まあ行ったら分かるだろうと、一つ目の部屋に突入。

石器時代から始まるスタイルのようです。土器が出て来たところで一つ目の部屋が終わってしまいました。

またあの大広間に戻ると…旦那も私もさっきの説明を全く覚えていないことが判明。 とりあえず勇気を奮ってこんなドアを押して入ってみます。

…開けると19世紀後半の展示でした。文明の進歩が目覚ましすぎて焦りましたが、とりあえず見てみることにしました。あのレーピンが書いたニコライ一世の絵や、当時の雑誌の模様がついた乾パンを乗せる皿(手前)と灰皿(奥の二つ) など、様々な展示がありました。はからずも人類の歴史を遡っている上に、ロシア語の歴史用語には知らないものが多く途中で疲れてきたので、またリベンジしようと思います。ちなみに英語表記は担当の人が思い出した時にしかつけない主義のようです。

そんなロシア語がわからない人(私)でも楽しめるのは内装!大広間のところもそうですが、展示室が一部屋一部屋凝っています。天井まで。 入った瞬間展示物を見ずに天井を見上げるという変な博物館の鑑賞の仕方をつづけました。

それにしても展示物が多い!ロシアの広さを再認識します。また、イコン画も本当に多いです。もう少し歴史を勉強し、ロシア語も勉強してから再チャレンジしようと思います!

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「お湯が出ません」

Привет!

一昨日「ロシアは良い所ですよ」という記事を書いたばかりですが、そんなに上手く人生は進みません。一昨日の夜、サッカーに出かける旦那を送り出して、さあお風呂に入ってゆっくりしよう!と意気込んでいました。バスルームで服を脱ぎ捨て、熱いシャワーを求めて蛇口をひねりました…が、何も出て来ません。水の蛇口からはちゃんと水が出て来ます。旦那はいないし、そもそも一糸纏わぬ姿だし、大混乱です。その時は諦めて水風呂になりました。思い描いていた一人の優雅な夜の予定は音を立てて崩れました。

前に大騒ぎしていたように、モスクワでは全家庭にセントラルヒーティングと呼ばれる暖房システムが付いています。 町の外れで熱湯を沸かして、各家庭のセントラルヒーティングに通すことで、お湯の暖かさで部屋を暖めようという画期的なシステムです。人々が通常使うお湯も各家庭で沸かすのではなく、同じように配給されます。セントラルヒーティングが始まる前の5、6月には、その市内に張り巡らされているお湯管のメンテナンスのために、お湯の配給を止めるそうです。その期間にもお風呂に入れるように、うちのバスルームにはボイラーが付いている事を思い出しました。

コンセントをさし、お湯の蛇口をひねります。出て来ました!!水が。来年の初夏はどうするねん、という不安要素が増えつつ、旦那の帰りを待つことにしました。

3時間後、旦那が帰って来ました。その頃にはボイラーが仕事をしてくれていたので来年の心配はなくなりましたが、当面の問題はまだ残っています。とりあえず大家さんにメールをすると、夜の11時頃だったのにすぐに返信が来ました!「いつから出ないの?」「朝は出てたと思う」「そうだね、明日には直ってるかもしれないから、明日また出なかったら電話して」…希望的観測…。まあ夜遅いし、今から来てもらうわけにもいかないので仕方ありません。

もしこれからモスクワで部屋を選ぶという場合、大家さんとの相性は本当に大切です。困った時にすぐ連絡が付くかどうか、どんな人柄か、しっかり見極めることをお勧めします。私たちの場合は先輩から引き継いだこともあり、とても良い人で助かっています。

次の日、ドキドキしながら家中のお湯を順に出してみましたが、どこも水しか出て来ません。マンションの一階には管理人さんが8時から20時まで常駐してくれているので、8時を過ぎた瞬間に助けを求めにいきました。すると、「あー」みたいな顔をして、地下を指差しながらめっちゃ説明してくれているのですが、早口すぎて全くわかりません。こちらが理解していないことが伝わったのか、旦那にどこかへ電話をかけろ、と電話番号を教えてくれました。その場で電話をかけて用件を伝えたと思ったら、「…電話切られた

管理人さんの言うことをもう一度よく聞くと何やら「彼らは分かってるから」みたいなことを言っているようです。誰だ、彼らって!?とりあえず管理人さんに別れを告げ、旦那と「おそらく地下で工事中で、工事現場の人がいつお湯が復活するかを知っているので、その人たちに電話をかけさせたのだろう」という結論に達しました。

待っていても埒があかないので、日常生活を送ることにしました。その日学校で先生に言うと「モスクワではよくあることよ」で片付けられました。

帰って来て、7時ぐらいに恐る恐る蛇口をひねってみると…お湯が出ました!! 安心しきって、旦那と晩御飯の買い出しに行こうと管理人さんの部屋の前を通ると「ほら、すべて上手く行っただろ?」と言われました。そうだね!

なんで他の人が騒いでいないのか不思議で仕方がなかったのですが、とりあえず一件落着です。 設定温度が10度くらい下がった気がしますが、すぐ慣れるでしょう。水ではないので大丈夫です。こちらに来て「慣れ」の早さに驚いています。人間の適応力ってすごいですね。

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おうちごはん⑧(ヨージキ)

Привет!

スッキリしない天気が続き、気分が落ち込み気味です。天気といえば、 今週末から大変そうです。10月後半には氷点下に行くのではないでしょうか。この前冬支度しておいて良かった…! いよいよコートや靴の真価を試すときがきそうです。

ところで、ロシア語のお勉強。 クマはメドベージ、犬はサバーカです。そしてロシアでも人気の高いハリネズミはヨージクと言います。 うちにいたヨージクの皆さん(複数のなので、ヨージキになります)。 スリッパは去年のクリスマスプレゼントに旦那にあげたものですが、どちらの足にも小さかったのでロシアに来てまで置物になっています。可愛いからいいのです。

今日のおうちごはんは、この「ヨージキ」という名前のついたスープをご紹介します。

といっても、ハリネズミを食べるわけではないのでご安心ください(痛そうだし)。ミートボールの材料に生米を入れてお鍋で煮込むと、中のお米が炊けてミートボールからハリネズミの針のように出てくるので、この名前が付いているそうです。

用意するもの: 挽肉200g、お米50g、玉ねぎ一つ、人参一本、トマトの水煮缶(見当たらなかったので、ペースト状になったものを使いました) 400g、水 500cc、パセリ、塩胡椒、牛乳 各適量、ローリエ、コンソメ、バター、油

レシピです。 ①鍋に玉ねぎ3/4(くし切り)と人参(格子切り)をバターとサラダ油で炒める。玉ねぎから火にかけておくと、最後に甘みが増します。私が作ったのは砂糖を入れたのかと思うくらいめちゃくちゃ甘かったです。

②炒めている横で、お米をお湯で洗い、キッチンペーパーなどで水気を取る。 ボウルに挽肉、玉ねぎ(1/4が残っていると思うのでそれをみじん切り)、パセリ(みじん切り)、お米、牛乳(小さじ2くらいかな)を入れ、塩胡椒を振ってしっかり混ぜる。

③①の鍋にトマト缶、水を足して煮立ったら②を食べやすい大きさに丸めながら入れる。コンソメとローリエを入れ、塩胡椒で味を整えたら蓋をして20分以上煮込む。

④お皿に盛り付けたら上に牛乳で模様を描いて(サワークリームも可)、出来上がり

⑤いただきます

簡単だし、美味しいし、ミートボール一つ一つがハリネズミだと思うと愛着が湧いてくる、冬にぴったりの料理です。先生に聞いたら、ヨージキという名前の料理は聞いたことがあるけれど、お店でしか見たことがないと言われました。簡単なのに。後からその先生は料理をしないことがわかったので、ほとんどすべての料理をお店でしか見ないのではないかという疑惑が浮上しています。

そろそろかぼちゃがたべたくなって来ました。スーパーにもあるのですが、 この種類って食べられるんでしょうか?ハロウィーンによく使われている真っ黄色のかぼちゃはあまり美味しくなく、食用ではないと聞いているので(そのタイプもよく見かけます)買う勇気が持てないでいます。大きすぎるのもあるけれど。 そしてなぜかスイカの横に置いてありました。不安要素を増やしてきます。

もし何かかぼちゃについて知っている方がいれば、アドバイスをいただけると嬉しいです!!

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日本とロシア

Привет!

「ペンパイナッポーアッポーペン」という動画をご存知でしょうか。ペンとパイナップルとアップルとペンをリズムに乗って言うとなんか面白いよね、という内容です(日本人が作った動画です)。 これが今日本の中高生を中心に流行っていて、そのままアメリカにも伝わって英語ネイティヴたちが替え歌まで作るほど人気だ、という話をあるブログで読み、これから日本の流行りには追いつけなくなることを実感していたのが昨日の話。今朝いつものようにテレビをつけると、ニュースキャスターがリンゴとペンを持っていました。ここモスクワにも伝わって来たようです。びっくりしてチャンネルを変えると、モスクワで流行っている動画を流してくれるコーナーでバッチリ紹介されています。 しかもロシア語に直訳し、同じリズムで歌っているロシア人の動画までありました。ただロシア語の単語は長いので、全然リズムに合っていなくて「めっちゃ字余りやん」と思わず突っ込んでいました。流行に乗り遅れるという心配は杞憂だったようです。

この間、Aさんがモスクワで買った英文が書かれたTシャツを着てきて、嬉しそうに見せてくれました。「このひどい英語をみて!」と。ここモスクワではほとんど英語が通じません。前に行ったレストランでは、英語のメニューを出してくれた後、私たちが日本人だと分かると日本語が話せるロシア人スタッフを連れてきてくれました。感動しながら英語メニューでいざ注文しようとすると「私は英語ができません」と日本語で言われました。ロシア語メニューと対応させながらなんとか注文できたのですが、面白い体験でした。その割に街中ではお店の名前も英語が多かったり、レストランに入ると机の上に"reservation(予約席)“の札が置いてあったりするので、英語はお洒落に見えるようです。そういうところは日本と似ていると感じます。

日本ではよく「おそロシア」などと形容されているのを目にします。これまで何人かロシア人と話す機会がありましたが、やはり中には自国の悪いところばかりを挙げて、気をつけてね!と言ってくれる人もいました。ですが、エレベーターで一緒になった人に話しかけたり、私がロシア語を勉強中だと分かると見ず知らずの人なのに文法を直してくれたり、お店で手袋を買った時には「帽子やスヌード、マフラーは大丈夫?なかったらこれから寒いよ!」と言ってくれたり、ちょっと困っていたら英語のできる人を必死で探してくれたり、人の温かさを感じます(仏頂面ですが)。そんなロシアが私は好きです。

また、こちらの人は日本に対していいイメージがかなり強いようで、 よくお店にこんなコーナーがあります。話していても、日本人だというとすごく日本のことを褒めてくれます。そういう時には、改めて日本人であることを誇りに思います。たまたまそういう人ばかりに会っているだけだという可能性もありますが、一般的に日本人がロシアに対して持っているイメージと比べると少し差があるような気がして、もったいないと感じてしまいます。

なので、これからもたくさんロシアのことを知ってもらえるように、良いことも時には悪いこともこのブログを通じて発信していくのでどうぞお付き合いください! 今更ながらの決意表明でした。

Пока!

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モスクワのテレビ

Привет!

今日から寒くなってきたので、セントラルヒーティングが重い腰をあげて本気を出してくれました。ありがとう。ただ、部屋の中があったかいと油断してしまい、外に出てから服装に失敗したことに気付く可能性が高いのです(文句ばっかり)。真冬は一度窓を開ける必要がありそうです。

うちのクラスでは「昨日なにをしたか」を発表するコーナーがあるのですが、アメリカ人Aさんが「昨日はシンプソンズを見ました」というと、先生が「文法的には合っているけど、番組名が違うよ」と注意しました。「いや、固有名詞やで…」と戸惑うAさんとクラスメイトたち。「シンプソンズのズってなに?英語の複数形でしょ?ロシア語では?」というまさかの指摘に「シンプソヌィ」となんとか答えられましたが、どこかスッキリしません。そういえば映画「アイアンマン」もロシア語で直訳していたし、ちゃんと訳すんですね。英語と同じような単語も多いのに。そういう点では日本語ではカタカナで表せるので便利です。

ということで、今日はテレビのお話。 うちのテレビは40チャンネルもあります。衛星放送が入っている訳ではなさそうなので(契約したら日本語チャンネルも見られるそうです)、多めですよね。 初めはなにを言っているのか全くわからなかったテレビも、40チャンネルをぐるぐる回しているうちに好きな番組が決まってきました。朝は7チャンネル。一日中ニュースを流しています。ロシア語が勉強したければ子供向け番組を一日中流している8チャンネル。 ちょっとよくわからないキャラクターがよく登場します。この時は足がタイヤになっている牛がいかだに乗って川下りをするというストーリーでした。

特にオススメのチャンネルを。 ①19チャンネル 「THT」 テラスハウス(見たことないけど)のロシア版"дома"(家という意味です)や、ドロドロした家族ドラマなどもやっていますが、金曜日の夜はコメディの日らしく漫才や笑えるショートドラマなどを流してくれます。これがわかるようになるまでロシア語が上達するのが今の目標です。

②毎日が「金曜日」! 16チャンネルの名前がпятница!(金曜日)で、晩になると様々な番組をしています。どの国でも金曜日が嬉しいのは同じなのですね。ホテルやレストランなどにアポなしで行ってキッチンや客室のずさんな管理を暴く番組(アポなしなのでこの前は警察を呼ばれていました)を見ると外出するのが嫌になりますが、ロシア人の美男美女(多分タレントさん)が外国に行って見所の紹介や現地の人と触れ合いつつ、予算内に収まるようホテルや観光をしていく番組は特に面白いです。ヨーロッパに行っても南米に行っても英語で話すので、その時に出てくるロシア語字幕を見ると、こういう表現をするのか、と勉強になります。モスクワに来た当初は、外国で苦労しているタレントさんを見て共感しっぱなしでした。いつか日本に行かないかな?

はじめに書いたように、アメリカやイギリスのドラマ、映画はよくテレビで流しています。言語の問題に関しては主に三つの方法で解決しているようです。 まず、英語音声にロシア語字幕。でもこれはほとんどありません。多いのが英語音声を全く消してしまってロシア語吹き替えにするもの。日本と同じですね。吹き替えの質はピンキリですが(男女一人ずつしか声優さんいないのかな?というものも多数)、まだわかります。

結構あるのが、英語音声を残したままロシア語吹き替えをかぶせるパターン。どちらも母国語ではないからか、相殺してしまってどっちも聞こえません。酷いのはミュージカル映画がこのパターンだった時です。歌のパートになると、後ろで英語の歌を流しながらロシア語で登場人物の気持ちや状況などの説明を(棒読みで)するのです。案の定ロシア語説明の方がすぐ終わってしまい、小さく流れている英語の歌を聴く時間が生まれてしまいます。ディズニーなどのミュージカル映画で無理やり日本語版を作る理由がわかりました。

テレビから知ってる単語が聞こえてくるとテンションが上がるので、これからも暇があれば見てみようと思います。

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