馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

オーケストラコンサート

Привет!

気がつけばモスクワに来てから1年半、すっかりこちらの生活にも慣れたのではないかと思っています。そんな中、ついにチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聞きに行くことができました!

もともとロシアに来る前に見ていた「オーケストラ!」という映画で聞いて大好きになったチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲はロシアにいる間に絶対生で聞きたいと思っていました。なので、こちらに来てすぐに「チャイコフスキーのコンサート」を聞けると思った時にはそれはもう本当に嬉しかったのです。しかし、実際にはチャイコフスキー楽団がロシアの映画音楽を演奏するというものでした(詳しくはこちらの記事を参照ください)。

今の私はあの自信喪失していた頃とは違います。自分が聞きたいコンサートくらい探せる筈だと思い「ヴァイオリン協奏曲」のロシア語を調べるところから始めました。Концерт для скрипки с оркестром (直訳すると「オーケストラとヴァイオリンのための協奏曲」となります)。そしてインターネットの検索画面に「モスクワでのコンサート」と曲名を入れて検索にかけると、一発でヒット。しかも3週間後です。何度も演目を確認して、チケットを800p(1600円)で買いました。

場所は旧アルバート通りの端、ロシア外務省の目の前にある「パブロ・スロボードキン・センター」というオーケストラのコンサートに特化した劇場です。初めて行くところで、周りにもこの劇場を知っている人がいなかったのでかなり緊張しながら入ると、とても綺麗でした。

ソリストはグラフ・ムルジャさん。ロシア語ですがウィキペディアページもありました。いくつかの国際コンクールで受賞歴があり、現在はヴァイオリンの先生でもあるようです。

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲以外の演奏予定曲は、オペラ「ルスラーンとリュドミーラ」より序曲(グリンカ作曲)、カプースチンのヴァイオリン協奏曲、そしてオペラ「ポルギとベス」よりファンタジアの4曲です。入り口で買ったパンフレットには前半でグリンカとチャイコフスキー、休憩を挟んで後半はカプースチンにファンタジア、と書いてありました。

ワクワクしながら席につき、時間になったのでコンサートが始まりました。放送でオーケストラと指揮者、ソリストの紹介があります。そしてすぐに「では、一曲目、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です」と放送の声が言いました。あ、初めはグリンカじゃないのか。そのまま前半50分弱チャイコフスキーが続きました。パンフレットの情報なんなんや。

演奏は本当に素晴らしかったです。夢にまで見たモスクワでのクラシック鑑賞。しかも演目は一番好きな曲。私の勝手な予想に反してソリストは恰幅の良い男性でしたが、彼が紡ぐ繊細な音色に引き込まれました。感極まって半泣きになっている私の横で気持ちよさそうに目を閉じている旦那。休憩時間に「めっちゃ気持ちよく眠れた」と言っていました。やっぱりか。夫婦共々大満足でした。

後半は後の三曲を楽しみました。なぜかドラムの音が大きくてクラシックというよりはロック感が強くなってしまったのが残念ですが、個人的には前半で充分楽しんだのでむしろ新鮮な気がしました。

帰りは雪が降っていましたが、こんな文化的な冬の夜もたまにはいいなあ、と思いながら帰ってくると、お湯はでないわ水はほとんどでないわ、そうこうしているうちに停電するわで、いろんな意味でロシアにいることを実感した1日でした(電気は珍しく2時間後に復活)。

Пока!

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