馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

クラシックコンサート

Привет!

実はモスクワに来てから二週間近く、自信喪失&不安でかなり落ち込んでいたのですが、そんな時に日本人向けのモスクワ情報誌にこんな文字を発見しました!

「チャイコフスキー記念オーケストラ@クレムリン大会宮殿」

ロシア生まれの作曲家といえばチャイコフスキーというくらい有名な人の曲を聞けるの!?しかもクレムリンで??

一気にテンションが上がり、旦那にお願いしてチケットを取ってもらいました。 こちらではネットで予約したら、ロシア語で電話が来て(旦那が対応してくれたのでうまくいきました)、家まで届けてくれるのです。そこでお支払い。届ける人も大変やなあ…

チケットにもチャイコフスキーって書いてあります!ここから1ヶ月弱ほどほとんどこの日を生き甲斐にしていました。前日には夕食を作りながらyoutubeで「くるみ割り人形」や大好きな「ヴァイオリン協奏曲」を流して、予習もバッチリです!

…そんなわけで、昨日は学校が終わったあと赤の広場にいました。 昨日お届けしたような浮かれた雰囲気と、クレムリンは木曜日が休館だということからコンサートホールに入るのに一苦労でしたが、警備員に出会うたびに道を尋ねてやっと入り口に辿り着きました。 後ろを振り返れば、クレムリンの建物がどーん ただただ美しかったです。

コンサート会場はこんなところ。 エントランスホールは、床が磨き上げられているらしく、若干滑ります。

入場する前に、パンフレットを買いました。 あれ…?

席に着く頃にはさっき感じた違和感が確信に変わります。

これ、もしかして映画音楽のコンサート…? チャイコフスキーってなに???と思ったら、「偉大なチャイコフスキー記念オーケストラ」(直訳)という楽団が今日の演奏者のようです。 演目はいろいろな映画の名場面の音楽。

戸惑いながら横を見ると、昨晩半強制的に予習させられた旦那が絶望的な顔をしていました。

大丈夫です、なんといっても私は「趣味は?」と聞かれたら即答で「映画と音楽鑑賞です!」というくらいの映画好きです。好きなものが融合しているのです。ただ問題は、ロシア映画はノータッチなこと。唯一「オーケストラ!」という映画なら見たことがありますが、他は本当に手に取ったこともなかったのです。パンフレットを見ても知らない映画ばかり。

…手違いはよくあることです。まあ結構チャイコフスキー楽しみにしてたけど、モスクワでの初オーケストラ体験を楽しむことにします。

始まりました。 19:00からなのに10分くらい遅れたことや、一曲目が始まっても席についていない人とかもいましたが、そういうものかな、と思いながら見ていました。 後ろの画面で映像を流しながら、素晴らしい音楽を奏でてくれます。 はじめに言っておくと、オーケストラの演奏は素晴らしかったです。一糸乱れぬヴァイオリンの弓の動きや、トロンボーンの腕の動きなど見ていて気持ちが良かったです。

ただ、映像が…! 知らない映画だからかもしれませんが、ダイジェスト映像と曲の盛り上がりがあってない。 ダイジェストしすぎて、「え、なんでこうなったん!?」という想像できないストーリー。しまいには映像を諦めて劇中写真でストーリーを追っていくスタイルをとったものも。 映像を流してくれたものも、「さっき見たで?」っていうような映像が3、4回流れます(もはやダイジェストじゃない) 映像からよくわかったのは、「ロシアの冬は吹雪いていて寒そうだな」ということだけでした。 ただただどの映画もストーリーが気になって仕方がないまま、ホールをあとにすることになりました。

もう1つ、観客が…。 最後の演奏が終わったらスタンディングオベーションの一人目が立ち上がりました。二人目が続きます!…と思ったら帰り始める二人目。 そこから半分くらいの観客が帰ってしまいました。奇しくも楽団員が壇上から見送る形に。 そしてそこからアンコールが始まったのです。 これさっき聞いたやつや!初めて知ってる曲が出てきました(当たり前) え、これ普通なん??

もう一度言うと、演奏は本当に素晴らしかったです。どうかモスクワにいるうちに彼らのチャイコフスキーの演奏が聴けますように。 加えて、また違うコンサートに行って、観客の様子を観察したいと思います。

帰りはライトアップされた赤の広場が見送ってくれました。 日曜日にまた来るで!!

結果的に興味深い体験ができたと思います。

Пока!

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