馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

バレエ・イーゴリ・マイセエヴァ

Привет!

今日はやっと気温が-5度になり、快晴です!嬉しくて太陽を見ながら歩いていたら昨日と同じところで滑って転びそうになりました。この時期、路上には罠しかありません。

さて、お友達家族に誘ってもらってショーを見に行きました!モスクワの冬は本当に劇場によく足を運びます。外は寒いし。場所は地下鉄マヤコフスカヤ駅にほとんど直結しているチャイコフスキーコンサートホール。 前から入ってみたいなあと思っていたところだったので、楽しみにしていました。ホールの入り口でチケットを見せて、席まで案内してもらいます。

ここです、と言われた席にはすでに誰かが座っていました。案内のお姉さんも驚いた様子です。先に来ていたお客さんにチケットを見せてもらうと、同じ数字が書かれていました。お姉さんに「本当にここのチケットを買われましたか?」と聞かれ、自信がなくなってきたのでとりあえず他の階へ行ってみることに。

ところが他の入り口から入ろうとしてもその場にいる案内の人に「この席はこの階じゃありません」と言われて中にも入れてもらえません。開演時間が近づいてきて焦った私は、スタッフを呼び止めて「この席に違う人が座っています。でもその人たちも同じ数字のチケットを持っているのです」と訴えました。彼女はマネージャーらしき人を呼んできてくれます。マネージャーに同じ話をしている途中で電話の呼び出し音がなったかと思うと、マネージャーが「あ、昨日はありがとうー!楽しかったよね!ごめん今対応しているところだから後で掛け直すね」と電話に出るではありませんか。昨日何があったのか気になるところではありますが、今は急を要しているので遠慮して欲しいです。マネージャーは私たちに「ここを動かないでくださいね」と言うとその場を離れ、2、3分後に何かを手に持って帰ってきました。 「これをその座っているお客さんに渡して、席を移動してもらってください」…え、それ私たちが言うの?

迷っている時間はないので、意を決してはじめの場所に行こうとすると、最初に案内してくれたお姉さんが私たちの姿を認めて駆け寄ってきました。「すみません!私が案内する入り口を間違えていました!こちらのドアから入ってください」…なんですと。兎にも角にも一件落着です。まさか年末にロシア語の授業で「劇場でダブルブッキング」のロールプレイをしたことが現実に起こるとは想像もしていませんでした。

劇場内はこんな感じ。 右奥に見えているスペースがオーケストラピットになっています。時々指揮者の人がノリに乗って後ろに置かれているマイクにぶつかることがあったのが面白かったです。

バレエ、という言葉が付いているのでバレエなのかと思っていましたが、実際には「コストロマ」のようにバレエ団が披露する伝統的なダンスの詰め合わせでした。やっぱり衣装が可愛く、女性の動きは美しく、男性の動きは力強く、躍動感があってみていて飽きません。それに加えて今回は韓国や中央アジア、ジプシーの踊りなどもあり、多彩でした。 パンフレットより。

また、コサックたちのダンスでは、ちょっとしたドラマ性もみられ(好きな女の子に少しでも近づこうとしている、など)感情移入してしまいます。そしてショーが進むにつれて、どんどん衣装も近代化していきました。振り付けにも工場や工事現場で働いているような動きが増えてきます。15人(以上)で踊っているのですが、あまりにもそろっているのでなんとなくソ連時代を表現しているのかな、と思いながら見ていました。さっきまで一人一人個性を持って踊っていた人たちが、突然腕を掴みあって連結し、機械の一部であるかのように動き始めた時には少し寒気がしたほどです。

最後は海軍の人たちのダンスでフィニッシュ。20分の休憩を挟んだ2時間の演目が本当にあっという間でした。冬休み最終日だったからか子供達も多く、小さい子は通路で飛び跳ねながら見ていました。

ロビーも素敵です。 とても興味深いショーでした。見に行けて良かったです。ありがとうございました! 次は何を見ようかな。

Пока!

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