馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

服のお直し

Привет!

昨日からの3日間がこの冬一番の寒さになりそうで、明日はついに氷点下40度になるのではと噂されています。そのため、今日中にバザールに買い出しに行こうと思っていたのに面倒くさくなってしまって結局明日家から出なければいけないようになってしまいました。反省の意味を込めてここに記しておきます。一方で、どこか氷点下40度を体験してみたい気もしています。本当にそこまで温度が下がるかな…?昨日は外が吹雪いていたので、少し暖かいのだろうと思って外に出ると氷点下20度でそのまま踵を返そうかと思いました。アスタナに来て知ったのですが、風速1mで体感気温が1度下がるそうです。そしてこの町はかなり風が強いので、多くの場合表示されている気温より10度から15度ほど体感気温が下がると覚悟しておいたほうがいいです。ちなみに風速20メートルを超えると当局から注意喚起のメールが来るのですが、最近は3日に一度ほどの頻度で届きます。気象庁のホームページ(気象庁|予報用語 風の強さと吹き方)によると、風速20メートル以上で何かにつかまらないと立っていられないほどの強さです。治安はいい街ですが、命の危険を時々感じます。

さて、そんな寒さの中、旦那は毎日スーツを着て仕事に行っています。ユニクロのヒートテックの上下は欠かせないそうですが、それでもあまり寒さは感じていないようです。そんなある日のこと、帰ってきた彼のスラックスに大きな穴が開いているのを発見しました。そういえば以前氷の上で滑ったといっていましたが、そのせいでしょうか。もう今となっては原因が分からないので、古くなっていたのもありこの機会に新しいスーツを買うことにしました。

mickymm.hatenablog.com この記事で出てくる、ショッピングセンター「ケルエン」はほかのところに比べると男性のスーツを取り扱っているお店が多いのでここへ向かいました。既製品だけではなく、仕立ててくれるお店もいくつかありましたが、とりあえず今回はぶら下がりを買うことにします。いくつか試着して、値段とサイズと色がちょうど気に入ったものに決めましたが、既製品の常でスラックスは長めでした。試着したときに店員さんに「裾上げはいくらですか?」と尋ねると「このお店ではなく、いったん購入してから向こうの洋装店でお願いします」とのこと。そういいながら店員さんが旦那に合う丈で印をつけてくれます。

レジでお支払いをしているときにもう一度詳しく聞いたお店の場所へ行ってみると、ショッピングセンターのメインではない出入り口の脇にひっそりとありました。 このショッピングセンターには何度も来ているのに初めて見たほどです。ここでは裾上げをはじめ、いろいろな服のお直しをしているようで、ドアをくぐると決して広くはない部屋の中でミシンが5台ほど並んでおり、それぞれの前で女性が忙しそうに働いていました。 これでお店の全体像です。みなさん一生懸命なので、入店した私たちに全く気が付きません。邪魔してはいけないと思いつつ、小声で「こんにちは」と言ってみましたが誰も顔をあげないので、もう少し大きな声で「すみません!」と言ってみました。すると作業していたうちの一人が顔を上げて「はいはい、どうされました?」とこちらに近寄ってきてくれました。「このスーツの裾上げをしてほしくて」というと、入り口近くにあった更衣室を指さし「あの中で着替えてください。計ります」と指示されました。印をつけてくれたスーツ店の人には悪いのですが、やはりこの場で計ってもらうほうが安心です。 計測されている図。 計り終わると、引換券を渡しながら「明日の午後7時以降にできます。お代はその時で。2500テンゲ(800円ほど)です」と店員さんは言いました。

二日後に引き取りに行くと、抱えている仕事が多いのかかなり探し回った後、ちゃんと出てきました。小さなお店なのでレジもなく、4000テンゲを渡すと作業をしてくれた人が自分のお財布を持ってきて、お釣りを渡してくれました。作業した人がそのままお金をもらう制度なのかな。仕上がりはさすがプロで、裏地まできれいに処理してありました。今度は破れた服とか持っていこうかな。

ここ以外にも、こんなアトリエが街中にたくさんあります。バザールの洋服コーナーの近くには必ずアトリエが2、3あり、出来もとてもいいと聞きました。またあるお店では着物をワンピースにリメイクしてくれるそうで、いろいろと試してみるのも楽しそうです。

Пока!