馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

中心地のお散歩と時計修理

Привет!

最高気温も氷点下が続くようになり、やっと冬らしい気温になってきました。ただ乾燥が予想以上で、すぐにのどが渇く上に保湿が追いつきません。お風呂から出たらすぐ保湿するようにしていますが、その間に髪の毛が3分の1くらいは乾いているのにいつも驚かされます。乾燥肌を持つ私にはなかなか厳しい状況ですが、うまく付き合っていく方法を毎日試していこうと思います。

乾燥はしているものの、外を歩く分にはこのプラス5度からマイナス5度くらいまでの冷気は気持ちがいいです。ということで、ついにアスタナの中心部を散歩してまいりました!小さな街の地理的な「中心」ではありませんが、アスタナを象徴するような建物が集まっているところです。

まずはバスで街を象徴するタワー「バイテレク」まで行きます。 この塔はナザルバエフ大統領が発案したもので、バイテレクとは「生命の樹」という意味だそうです。おみやげ物のマグネットや箱などにも大抵この塔が描かれています。周りに高い建物がないので、写真などで見たときはとても背が高そうに思えましたが、実際に見てみるとそんなに高くは感じませんでした。できればこの地を離れるまでに上まで登ってみたいと思います。横にある灰色の巨大な卵のようなものは図書館の一部です。聞くところによるとあの卵の中には様々なアーカイブが収められているとか。図書館には入ってみようかと思ったのですが、入り口が分からず諦めました。 このバイテレクから振り返ると大統領府が見えます。真ん中の青い屋根を持つ立派な建物がそれです。夜になるとぎらぎらと光り始める街中の建物とは一線を画して、とても上品な明かりで照らされます。その両脇にそびえる金色のツインタワー、別名「ビール缶」は会社が入ったオフィスビルだそうです。毎日ビール缶に出勤する気持ちはどんなものなのでしょう。

この大統領府からバイテレクを通って以前紹介したショッピングセンター「ハン・シャティール」までは直線で結ばれており、公園のようになっています。両脇に様々なオフィスビルやショッピングセンター、レストランを見ながら進んでいくのはとてもいい散歩コースになりそうです。突然民族衣装を着た銅像があったり、馬がいたり 目にも楽しいです。

この馬の前にはショッピングセンター「ケルエン」があり、その中に時計を修理してくれるお店があるとこちらに書いてあったので行ってみることにしました。それというのも mickymm.hatenablog.com この時に盤面のガラスを直してもらうついでに修理屋さんの好意で「電池も変えておきますね」と変えてもらった時計が、微妙に遅れるのです。せっかくきれいになった時計ですが、このままだと意味を成しません。先ほどの情報ではショッピングセンターのスターバックスを曲がったところに修理屋さんがあるとのこと。たしかにその細い通路の上にはこんな表示が出ていました。 クリーニング屋さんを通り過ぎたところにそのお店はありました。入り口のドアがあまりに小さいので、通り過ぎそうになりましたがぎりぎりたくさん並べられた時計を 目の端でとらえて中に入ります。出てきたおじさんに時計を見せながら「電池を変えてもらえますか?止まっているわけではないんですが、変に針が遅れるんです」というと額にかけた虫眼鏡を目のところに降ろし、時計をじっくり見始めました。そして「ほら、この秒針が短針に邪魔されてうまく進めないんだよ」とすぐに原因を見破ってくれました。プロってすごい。このおじさんへの信頼度が一気に高まり「なるほど」と相槌をうつと「じゃあ10分後に来てくれる?あと修理代は3000テンゲでいい?」とのこと。え、1000円でいいんですか。その上10分で直るんですか!少しお買い物をして約束通りの10分後ぴったりに行くと、ちゃんと出来上がっていました。それ以降時間は遅れていません。

うれしくてスキップしそうな勢いでショッピングセンターを出て、ハン・シャティールのほうへ足を進めます。ハン・シャティールの目の前でバイテレクのほうを振り返ると AとSの間に小さくバイテレクが見えます。このロゴの後ろにそびえる不思議な形のビルはガス会社だそうです。

やっぱりきれいな街で、この街が好きだな、と思いました。

Пока!