カムチャッカ14-日本との共通点-
Привет!
さあ、長かったカムチャッカ編も最終回です。 船上で「ほんまもんのカムチャッカ料理」という名前のレストランがあると聞いたにもかかわらず、どうやっても見つけられなかったので(なぜか地図アプリにそのまま入力しても韓国料理屋さんしか出て来ませんでした)、最終日の夕食は市場横のラーメン屋さんに行きました。 その名もカムチャッカラーメン。怪しさ満点ですが、日本の味に近いのではないかという予感がしたのです。
なんと言っても街中を走っている車の90パーセントが右ハンドルで(道路自体は右側車線通行です)、日本車がたくさん走っています。タクシーを呼んでも毎回トヨタか日産でした。中には日本で昔使われていたトラックを安く買っている人も多いらしく、街行く大型車の車体に企業名が描かれていることも珍しくはありません。港に止まっているモーターボートにも「鳥取」や「新潟」など都道府県名が書かれていました。こんなに身近に日本語が溢れているのがなんだか変な感じがします。
そんな町にあるラーメン屋さんなので、モスクワよりもクオリティは高いだろうと思って入ってみました。メニューは色々あります…鳥ラーメン(チキンではなくロシア語でТори(トリ)と書いてあるのです)、豚骨ラーメン、味噌ラーメン、冷たいラーメン…ってこれ冷やし中華のことでしょうか!?旦那は豚骨を、私はモスクワではお目にかかったことのない冷やし中華を注文しました。 レジでお会計まで済ますと、できたらこちらでお呼びします、と小さい機械を渡されました。この制度、ロシアにもあったの!?いちいち感動します。
実は二階にあるこのラーメン屋さんの大きな窓から下の市場の様子がよく見えるのです。なので待ち時間も飽きません。 お客さんは私たち以外には一人ロシア人のおっちゃんがいるだけでした。帰る間際に家族づれが入って来たので良かったのですが、ここあんまり流行ってないの…? 渡されていたブザーがなって、お料理が出て来ました!サイドメニューの餃子も合わせて、見た目は100点です。このロシアで冷やし中華に出会えるとは!
一口すすってみると…二人ともあまりの美味しさに言葉を失いました。これまでロシアで食べた中で一番、日本人が思う「ラーメンの麺」を使っていたように思います。できるんやん!ここ、もう少し流行らせてモスクワにも進出しましょう。どこらへんが「カムチャッカ」なのかは分かりませんでしたが、美味しかったのは確かです。日本に近いからかなあ。
そしてこちらでのお土産物といえば海産物ですが、他にもこんな人形が有名なお土産のひとつだそうです。 その名もペリケン。 大阪出身だからか、どうしてもこれがビリケンさんに見えて仕方がありません。名前もそっくりだし。ただ、この説明文を読んでみると「耳まで届く微笑みが特徴で、幸運と喜びと富を運んでくれる。おへそのところには笑いの塊が入っている」だそうです。ビリケンさんの足の裏をくすぐるのとは違い、お腹を撫でるそうですが、どこか同じルーツを感じさせます。
そんなこんなで、満喫したカムチャッカを後にする時が来ました。来た時はビニールハウスにしか見えなかった空港も、横にちゃんとした建物が付いていました。 本当にいいところだったので、50年後くらいにまた来て、次はヘリコプターで火山を上からみたいです!キリンの夢もまだ見られていないし、熊にもあっていません。これからも色々な景色を見て、色々な経験をしたいと強く思わせてくれた旅でした。
Пока!