馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

カムチャッカ12-市場-

Привет!

暑さに耐性がなくなった代わりに寒さには強くなったおかげでいつまで袖を短くしていてもいいのか迷っています。20度を切ったらさすがに袖は伸ばすべきですよね。

さて、全てのアクティビティを無事終えたわけですが、もう少し書きたいことがあるので(今回を含めて)あと3回お付き合いください。

今回は、どうしても行きたかった海産物の卸売市場! 山と川のアクティビティで一緒だったロシア人の3人組と美味しいレストラン(寿司レストラン「京都」をお勧めすると「日本人がいうならホンマや!行くわ!」と言われました。責任を少し感じます)などの情報を交換する時に、市場にどうしても行きたい、というと偶然彼らのアパートの近くだったので教えてもらったのがこちらでした。50年10月通り(10月革命から50年経ったことを記念して名付けられた通りです)にあります。

実はここ、海産物だけではなく、入ってすぐはお土産やさん、そしてコーヒーのスタンドがあり、右手は野菜、左手は精肉の市場になっています。肉と水槽に入った本物のワニを横目に海産物売り場を探します。 控えめに入り口がありました。

Рыба(ルィーバ)は魚という意味のロシア語です。小さいドアをくぐると、さっきまでの(肉で)茶色い空間から一気に水色と銀色(魚)、そして赤の広い空間が広がっていました。思わず声が出てしまいます。入り口からは想像できなかった広さに圧倒されていると、横から「試食しませんか?」と声がかかりました。 うわあ、イクラがこんなにたくさん!もちろん、先ほどの「赤」はイクラの赤です。先日放送された「世界の日本人妻」という番組を実家に協力してもらって見たのですが、そこで「モスクワではイクラが手に入りやすいのでバケツから食べる人もいる」と言われていましたが、あれは嘘です。モスクワでは日本と同じくらいイクラは高いですし、こんな売り方もされておらず、初めから小さいケースに入っています。

ところがカムチャッカではこんなにイクラが溢れているのです。夢のようでした。とりあえず一番高いものから試食させてもらいます(庶民)。 こんなにいいの!?多い時にはスプーンいっぱいに乗せてくれたり、店員さんの気分次第です。弾力があって一粒ずつ潰す時の爽快感と言ったら!店員さんはこっちはちょっと柔らかい味だとか、こっちは強い味だとか説明してくれますが、私たちは「もう全部美味しい」としか思えませんでした。結局そこで一番小さいケースで購入しました。280gで550p(1100円)です。本当は580pくらいだったのですが、色々と話しているうちに「あーもう550pでいいよ」となったのでした。値段を下げるの早すぎる。また、いつまで保つか聞いたところ、冷蔵庫に入れたら4、5ヶ月大丈夫だと言われました。え、これって普通なんですか??また、モスクワに住んでいると伝えたので「新年やお客さんが来た時に、こっちからイクラを送ることもできるよ!はいこれ名刺。電話番号が書いてあるけど、ここにメールアドレスも書いておくね」と素晴らしいカードももらいました。

そこのおじさんにお礼を言って、3歩ほど歩くと次のいくら屋さんの捕まりました。…このまま試食をもらい続けると破産する。 とりあえず場内をぐるっと回って1kgあたりの値段が比較的安いところを探しました。 これは上から撮った写真ですが、こんなにお店があるのです(写っていないところもあります)。加えて、イクラを探しているのに途中で魚はいらんか、カニの剥き身はどうだ、と違う誘惑まで邪魔してきます。

でも時々試食をもらっていると、味の違いが分かってきました。そして「他のところも見て選びたいんです」と断る勇気もついてきました。途中ヨーグルト味のイクラがあったことにも驚きつつ、もう2つ、鮭(кета)のイクラとマスノスケ、別名キングサーモン(чавыча)のイクラを購入しました。魚の種類をロシア語で聞いて調べても初めて聞いた日本語なので、この旅行を通じて魚に詳しくなった気がします。

家に帰ってきてから開けたケース。宝石のようにキラキラしています。

カムチャッカで購入後、我慢できず1つだけケースを開けることにしました。ご飯と醤油はないので、黒パンとスーパーで見つけた「カムチャッカのカニ」スナック、そして船長さんオススメのアバチャンスキー(火山の名前ですね)クラフトビールを買ってきて、カムチャッカ最後の夜はアパートでカムチャッカらしい飲み会を開催しました。 幸せでした。

Пока!

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