馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

カムチャッカ⑨-温泉-

Привет!

この前スーパーでお会計していたら、セール品のキャットフードを勧められた後に「あ、そもそも猫飼ってます?」と聞かれました。斬新です。お米がセールになっていたら大量に買いますよ。

さて、カムチャッカへ話を戻します。 私たちのボートはゴールしましたが、途中魚釣りに興じていたボート一隻が帰って来ていません。待っている間に片付けをしようということでボートを上流へ運ぶトラックがやってきました。それが上の写真です。思ったより川の中に入っていって少し焦りました。そこにみんなで重いゴムボートを載せていきます。

私たちを川まで連れて来てくれた車もゴール付近で待機してくれていました。川辺なので虫は多いし、足元はドロドロしているしでバスのところまで行くことさえ困難だったのですが、珍しいものを発見! なかなか汚い地面の写真ですみません。わかりますか?クマの足跡があります。この周りはお手洗いがなく、茂みに入ってそれぞれ用を足していたのですが、クマがこの辺りをうろうろしていた痕跡が残っていたので「クマもお手洗いを探していたのかなあ」と冗談を言いながら時間を潰していました。

待っている間にバスの中で水着に着替えて、準備万端です!30分くらいしてからやっと最後のボートが帰ってきたので、温泉へ向けて出発しました。今回車に乗るのは20分だけです。 こんな柵の前で停車しました。今から1時間ね!というガイドさんの言葉を背中で聴きながら、準備万端の私と旦那は一番に車から降りました。

温泉自体にも着替える場所(衝立だけですが)はあるのですが、2つしかないことと、中のスペースもかなり狭いのでバスの中で着替えておいて正解でした。 林の中の道を10分弱歩くと、突然視界が開けました。 ここがマルキンスキー(Малкинские)温泉です。手前にある川は冷たいのですが、奥にいくつかある水溜りのような温泉は下から熱い湯が湧き出ています。

いちばん手前にあった温泉に勇み足で入っていった旦那は「なんか違う」と悲しそうな顔をしていました。一番たくさんの人がそこに集まっていたのですが、日本人の私たちからするとぬるすぎたのです。それぞれの水溜り(温泉)は川の水をどれくらい混ぜているかが違って、温度も変わってきます。もう少し奥に歩いたところにちょうどいい温度の温泉を発見しました。 ただ、かなり浅いのでほとんど寝転んだ状態にはなりますが、久しぶりの温泉は本当に癒されました。時々手を置いている場所から突然熱湯が噴き出してくるので自分の好きなように石を並べて熱湯を塞がなければいけませんが、それですらいい思い出になります。

あまりの気持ちよさにぼーっとしていると、同じ温泉にいたロシア人に「それ以上浸かってるとノボせちゃうから、川に入ってきた方がいい!」と言われ、冷たい水の中に身を沈める羽目になりました。心臓止まる。日本の温泉で水風呂に入るみたいなものなのですが、私は入らないタイプだったので「ほっといてくれ」と言いそうになりました。

ガイドさんに呼ばれて、地面に半分埋まったドラム缶を見せられます。ガイドさんがフタを開けると、湯気が出てきました。「ここで食べ物を煮たりするのよ。卵とかキノコとか」…温泉卵!!ちなみにこのドラム缶の中は86度のお湯が入っているそうです。

全ての温泉の温度を確かめようと、いろんなところに手を入れていると、一度火傷しそうになりました(そんな私たちを見て朗らかに笑っているロシア人たち)。よく見るとそこだけ水際に硫黄の色が出ています。川の水を混ぜなければこんなに高い温度なのか、と驚きます。

もうそろそろ戻ろうとしていると、少し仲良くなった同じ車に乗っている人たちが、ある看板の前で立ち尽くしていました。 頑張ってよんでみたのですが、全くわかりません。私たちより先に読み始めていた人たちに内容を訪ねると「私たちはロシア語が母国語なんだけど全然何が書いてあるか分からないわ。…わかったところだけ英語で言ってみる」と訳してくれました。内容が専門的すぎたようです。日本の温泉にも成分表などが貼ってあったことを思い出しました。曰く、ここの水は胃腸に良いから、病気になったら飲むといい、とのことです。水なんて自然のままではもっとお腹を壊しそうです。

そんなこんなでカムチャッカへきた目的の1つは達成しました。すでに夜の7時ですが、今から市内へ帰ります!

Пока!

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