馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ロシア発雑貨屋さん

Привет!

暑くなったり寒くなったり、あまり気温が安定しないモスクワですが、新緑の美しさにおいてはこの季節が一番だと思います。お散歩に最適。

ということで、この間私がまだ行ったことのないエリアを開拓するのに友達に付き合ってもらいました。いい季節だから、と誘ったのですが生憎この日の予報は雨。仕方がないので初めて行くショッピングセンターに行き先を変更しましたが、当日はカラッと晴れていました。天気はなかなか読めません。

メトロКурская(クールスカヤ)の駅にほぼ直結しているショッピングセンター、Атриум(アトリウム)はモスクワの中心部にあるショッピングセンターの中でも大きい方で、全てのお店を見て回るだけでも一日潰れそうです。またここはUNIQLOが大きく、2、3階に渡って展開されています。 一階のカフェから見上げるとこの通り。週刊少年ジャンプとコラボしたTシャツの宣伝を店内の液晶でずっと流していましたが、実物はついに見つけられませんでした。

他にも映画館から服屋さん、靴屋さん、ゲーム屋さんなど多種多様なお店が並ぶ中、友達が連れて行ってくれたのはここ。 modiというロシアの雑貨屋さんです。

店内も白を基調としているので清潔感と落ち着きがあり、でも順番に見て行くと可愛い商品ばかりでテンションが上がります。見ていると家を一から綺麗に飾りたくなってきました。

こんな可愛い豚の観葉植物の鉢が家で待っていると思うだけで帰りたくなります。

このお店は入り口からレジまで一筆書きの通路が作られており、その通路の両側に商品が並べられている形式なので、一方通行で順に見て行くことになります。この方法が日本にもあるFlying Tigerというデンマークの雑貨屋さんを彷彿とさせるよね、と友達に言われてから商品も似ているような気がしてきました。今回、この記事を書くために公式ホームページを見てみたのですが、そこに気になる文が。「私たちはどこのコピー商品も作っていません」…わざわざ書かなくても。

いやもうこれはLINEのキャラクターにしか見えません。この写真はよく見えませんが、ひよこの口が独特なのです。

とは言っても、キッチン用品からパーティ用品、筆記用具にペットグッズまでおよそ「雑貨」と呼ばれるものは大体可愛いものが揃っているので見ているだけで楽しいです。個人的に買う一歩手前まで悩んだのはこちら。 中にティッシュを入れて、壁から足が生えているようにおいてもいいし、床に斜めにおいてもいいし、とりあえずペットを飼っているような気分になれるティッシュケースです。

また、他のお店ではなかなかお目にかかれないステキなラッピング用品も揃っているので、ちょっとした時に使えそうです。ここ以外にもモスクワ市内にいくつか店舗があるので、可愛い雑貨が欲しい時はお近くの店舗へどうぞ。

最近ではZakkaというそのままの名前の雑貨屋さんもよく見かけます。売っている商品は日本のキャラクターもののように見えて中国語や韓国語はが書いてあるものがほとんどなのですが、唯一「すみっこぐらし」のキャラクターの筆箱が売られていたのでテンションがあがりました。

どんどんおしゃれになっているモスクワ、目が離せません。

Пока!

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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

Привет!

И с Днём Победы!(戦勝記念日おめでとう)…と今日会った人とは挨拶を交わしますが、この祝日を迎えるのは2回目でもやはり色々と思わずにはいられません。去年は珍しく少し曇って、かなり冷え込みましたが、今年はやっぱり快晴!薬品で天気を操作しているのではないかと言う説は一理あると思います。

人が多いので現場には行っていませんが、今はテレビで「不滅の連隊(戦時中に亡くなった家族や親戚の写真を掲げて何十万人もの一般の人が行進する)」の中継をしています。アナウンサーが行進している人たちにインタビューをしているのを流し聞きしていると、突然「おじいさんは日本との戦争中に亡くなって」と聞こえてきました。この日はヒトラーなどファシストとの戦いにおける勝利を祝っているけれど、ああ、日本も無関係じゃなかった、と思い知らされました。

閑話休題。

先日、ずっと楽しみにしていた映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を見に行って来ました。 映画館が入っているショッピングセンターの外にある大型画面でも宣伝しています。

私はもともとマーベルが大好きで、日本にいるときは欠かさず見ていたのですが、あのシリーズはセリフがおしゃれでユーモアがあるのでロシア語で見ても分からないと思い、こちらに来てからは泣く泣くスルーしていました。しかし公開前からちょっとずつ盛り上がって来ているのを見るとどうしても見たくなってしまい、これまでアイアンマン1とアントマンしか見ていなかった旦那に少しずつその後のマーベル作品を見せて行くことに。結果見事はまってくれ、結局2週間で11作品見ました。マーベル漬けです。そういえばこちらで買った中国製のタブレットを日本語設定にすると、Googleplayで日本語の吹き替えや字幕の映画をレンタルしたり購入したりできたのがありがたかったです。

モスクワに来て初めて映画館に行ってから早1年半。そろそろ全くわからないと言うことはないはず。今回の映画は制作スタッフとキャストが徹底したネタバレ防止をしていたので、いつものように下調べはできませんがその分期待が高まります。日本での4/27の公開から遅れること6日。ロシアでは全ての新作映画は木曜日から公開と決まっているらしく、5/3に公開が始まりました。

公開から1週間経った今でも1日で2Dは5回、3Dは11回、3DVIPは6回という上演回数の多さから、この国での人気の高さが伺えます。見にいく回の3時間前にチケットを買いに行ったら、ほとんど空いていませんでした。奇跡的に取れた真ん中の2席のチケットを買います。私の後ろの人も「アベンジャーズ」とチケット売り場で言っていました。

前にも書いたように、ロシア語ではアベンジャーズはМстители (ムスティーチェリ)です。意味は「復讐者」…本当に全部訳します。ちなみにインフィニティ・ウォーはвойна бесконечности(バイナ・ベスカネチノスチ)。そういえばインフィニティって「終わりがない」という意味だった、とここで気がつきました。

他にも登場人物の名前が変わっているというか全てロシア語になっていましたが、そこは「人物の見た目や性格を説明する」という授業でこの映画の登場人物を使わせてもらったので予習済みです。

横のあるのはデッドプール。

劇場内は、これまで見たことがないほどの人が入っていました。ストーリーに関しては何を言ってもネタバレになりそうなので言及しません。ただ、みんな同じようなところで笑い、息を呑み、泣き、一体感を味わえました。特に途中で思わずツッコミの言葉が声で出てしまったのですが、周りの何人かと完璧に揃ったので嬉しかったです。

そして心配だったのはエンドロールになった瞬間に劇場から追い出される問題。特にマーベルは必ずエンドロールの後に映像があるので、不安で仕方がなかったのですが、エンドロールに入った瞬間薄暗い電気はつくものの、いつものように完全に明るくはならず。映像があるのを知っているマーベルファンばかりだったのか、それとも椅子から立ち上がれなかったのか、エンドロールで出て行く人も2、3人でした。

日本よりも圧倒的にテレビでアメリカ映画を流す頻度は高いのですが、そのおかげかめちゃくちゃ流行っているようです。ロシアで公開された映画のオープニング興行成績を塗り替えたとニュースでやっていました。

そういえば、映画の前に同じ予告編が二回流れました。 ЧерновикというロシアのSFファンタジー映画なのですが、途中に出てくるマトリョーシカ型の戦闘兵器が怖かったです。興味があれば上の動画をどうぞ。それにしてもなぜ二回流したのか疑問が残ります。

兎にも角にも、マーベル作品が映画館で安心して見れそうで良かったです!

Пока!

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桜をたずねて

Привет!

桜が見られると聞いて植物園にやってきた私たち。雨が降ってきたので少し温室で雨宿りしました。前回書き忘れていたのですが、サボテンコーナーではひとつだけガラスケースに入ったサボテンが置かれていました。50p札や100p札、他にも硬貨などお金がたくさん入っています。そこには「これはお金を増やすサボテンです。ここにお金を入れると、お金に困らない人生を送れるでしょう。ただし、ここに入れてくださったお金は我々の経営に使われます」と書いてありました。そこまで書かなくても分かってるよ、正直だな…。

さて、気を取り直して桜の探索に出かけます。小降りの雨の中、思ったよりも広い園内を歩きまわりました。
それにしても全然見つかりません。と思った瞬間、目の前にピンクの桜のような花をつけた木が立っていました。 ほとんど葉桜で、しかも写真の技術がないにもほどがありますが、私にはこれが桜に見えました。どこかに学名が書いていないか、と目線を下に移すと、悲しい文字が目に入りました。 「これは桜ではありません」

…そんなに桜目当ての人が多いのでしょうか。落胆しつつ、こんな表示があるということはこの園内に本物の桜があるということか、と気を取り直します。しばらくして二つ目の「これは桜ではありません」を発見してしまったので、一度草花の手入れをしていた人に聞いてみることにしました。

「温室の近くにありますよ」とのこと。ちなみに「サクラ」もロシア語でそのまま使われますが、格変化はもちろんあるので「サクルー」になったりします。それにしても温室の近く?さっき通ったところです。温室の周りをぐるっと回ってみると見つかるかもしれません。

かなり奥まっている、一般人が入っていいのか迷うところにこんな木が一本だけ立っていました。 色こそ白いものの、花びらの形は桜に似ています。表示もない上に雨の中歩き回って疲れてきたので「もうこれが桜の木ということにしてしまおう」と言って帰途についたその時です。温室に入る前に一瞬だけ桜に見えた木の横に立っていた1本の木に、こんな表示が付いていました。 桜!!!さ く ら!!!思わず「さくらー!」と叫んでしまったので、周りの人がこちらを見ました。かろうじて花がいくつか残っていましたがもうほとんど葉桜で、機を逃した感じはありましたが、やはりこれだけ探し回って異国の地で見る桜は感慨深かったです。

カモが歩いていたり、色々なテーマを持った庭が作られていたり、雰囲気のあるいいところでした。

植物園に入る前に、チケット売り場の脇にあるレストラン「ハチャプリ」に入りました。もちろんジョージア料理です。 緑を基調とした木造の店内で、窓際の席は植物園を臨める、ジョージアと言うよりは植物園のイメージとぴったり合うステキなレストランでした。

ここのドリンクメニューには「薬草の庭」という名前が付いているこの植物園で取れたハーブの紅茶があります。700ml入って280pほどなのでこれだけでもお得なのですが、なんと可愛いクッキーまでついてきます。 植物園の前後にここで一息つくのがおススメです。

Пока!

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都会の植物園

Привет!

家を出ると目の前に伸びている小道の両脇には木が植えてあり、ちょっとした林のようになっているのですが、今日はもう木々が青々としていて季節が変わったことをはっきりと思い知ります。日本では桜の季節は終わってしまったと思いますが、ロシアでは今満開だという話を聞いたので行ってみることにしました。

モスクワでは2箇所、桜が見られる庭園があるそうです。一つはモスクワの北の端にある日本庭園。そしてもう一つは中心部のプロスペクト・ミーラ(平和通り)沿いにある植物園。

この植物園のことはこちらにきた時から時々耳にしていました。しかし、平和通りには時々行くにもかかわらず、お店や建物が並んでいるだけで植物園は見つけられなかったのです。ありそうにも見えませんでした。そんな中、2月のある日、レストランやカフェなど複数が入っている建物に出来心で足を踏み入れ奥に進んでみると植物園らしきものが広がっていました。 よく見たら入り口に書いてあります。それでも秘密の花園を見つけたような気分になりました。

ただ、その時は植物園自体が深い雪に覆われて閉園していたので、いつか来ようと思っていました。そんな植物園で桜が見られるというのです。このチャンスを逃さない手はありません。

上の写真にも書いてある通り、ここはモスクワ国立大学(МГУ)が所有している植物園(ботанический садといいます)の「薬草の庭」です。植物園は他にもあるそうです。 植物園入り口の近くにある階段を上ったところにチケット売り場があるので先にチケットを購入しなければなりません。大人1人300p(600円)、学生は150pです。チケット売り場の向かいには植物の本を置いている本屋さんがありました。

とりあえず入場。 綺麗なところです。午前中はすっきりと晴れていたのですがなんだか文字通り雲行きが怪しくなってきました。 向かいに見えている茶色いレンガの建物の奥に温室があるのですが、その向かいで桜っぽい花を発見。いや、でもよく見るとなんだか違うし、表示にも桜とは書かれてないから違うか、と旦那と議論している時に雨が降ってきたので温室で雨宿りをすることにしました。 みんな入っていきます。考えることは同じようです。入ってすぐには押し花の体験教室があったり、水槽で魚とともに水草が展示してあったり。メインの温室のドアを開けた瞬間、旦那と声が揃いました。…魚の干物の匂いがする。
私自身熱帯雨林には行ったことがないのですが、本場も干物の匂いがするんでしょうか。何しろ、それ以外は植物が鬱蒼としていて本当に熱帯雨林にいるような気分になったからです。 どの木も大きくて写真に収まりません。祝日ではないんですが、祝日にはさまれた日なので休んでいる人が多いのか、入園者もかなりいました。ロシア人は本当にいたるところでポーズを決めて写真を撮るのですが、食虫植物の前でポーズを決める美女はなかなかシュールです。流石に知らない単語がいっぱいだね、と言いながら植物と表示を見比べていたのですが、突然気になる、そして温室ではおよそ見かけない表示を発見しました。 右下のナイフとフォークは何…?モンステラ、ということはわかりますが次の単語は知らなかったので調べてみたら「美味しい」と書いてありました。美味しいモンステラ?他の人たちもこの表示を見て笑いあっています。誰かの主観ではなくこれが学名のようなので、世界は広いなあと思いました。

入り口横には階段があって、二階へ行けます。「砂漠の植物」と名付けられたそこは、やはりサボテンがこれでもかというほど並んでいました。 この写真の人は研究者なのかこのブースの中には入れませんでしたが、ブースの外にもいろんなサボテンがあふれていました。

そこですれ違った女性の髪に桜の花びらが引っかかっています!これはどこかに存在するはずだ、と確信が持てたので、温室をでました。少し雨が降っていましたが、それも風情があります。

思ったより大きい植物園で果たして桜が発見できたのか、次回に続きます。

Пока!

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おうちごはん17-ビーフストロガノフ

Привет!

20度前半ですっかり暑く感じてしまい、夏服で外を歩き回っているのですが、これから夏本番が来ると思うと憂鬱です。何を着ろというのでしょうか。

さて、久しぶりのおうちごはんです。10月を最後にずっと書いていなかったのは何もずっと外食だったからではありません。あまり目新しいものを作っていなかったからです。先日、旦那とビーフストロガノフ対決をしました。先行は旦那。 通販で手に入れたデミグラスソースを使って茶色いビーフストロガノフを作ってくれました。

私は対抗して白いビーフストロガノフを。ちなみにロシアではビーフストロガノフというと白でも茶色でも良い様です。レストランで注文するたびにどちらが出て来るか楽しみにしています。

ビーフストロガノフの起源はいろいろありますが、ストロガノフさんという貴族が老いて大好きだったステーキが食べられなくなったので、シェフが牛肉を柔らかく煮込んで食べられるように、でも牛肉の風味をなくさないように、と考案されたという説が有力です。なのでストロガノフさん家の「ビーフ」という名前が付いているのですが、このビーフはロシア語ではありません。ロシア語では牛肉はговядина(ガビャージナ)と言います。この「ビーフ」…ロシア語表記はбефはフランス語から来ているそうです。

スーパーでは最近いろんな肉の種類が出てきました。全在モスクワ日本人待望の薄切り肉もよく見かけるように。 これは豚なので、生姜焼きにぴったりでした。有難い。以前牛肉の薄切りも見かけたので、それをビーフストロガノフに使おうと思っていたのですが、商品が安定しないモスクワのスーパーではその日は手に入りませんでした。

そこで ビーフストロガノフ用牛肉を発見。チンジャオロースに使えそうなお肉でした。これを使うことに決定します。

レシピです。
☆用意するもの(4皿分)
・牛肉 400g
・玉ねぎ 大1個
・マッシュルーム5個
・牛乳 4カップ
・生クリーム 1カップ(あれば)
・サワークリーム(スメタナ) 大さじ三杯
・バター 20g
・小麦粉 大さじ3
・白ワイン 少々
・固形ブイヨン 1個
・塩胡椒

☆作り方
①鍋にバターを溶かし、牛肉を炒めます。色が変わってきたら白ワインを入れて、アルコール分飛ばしてください。
②そこに櫛形にきった玉ねぎをイン。透明になってきたら、小麦粉を入れて全体に絡めます。
③牛乳を少しずつ流し入れて、小麦粉を溶かすイメージで混ぜます。生クリームがあればここで入れるとまろやかになります。
④スメタナとマッシュルームを入れ、煮込みます。沸騰したらブイヨンを入れてください。
⑤塩胡椒で味を整えて、召し上がれ。

私は付け合わせにマッシュポテトを作りましたが、トーストでも、お米でもいいと思います。 完成!

茶色と白のビーフストロガノフはそれぞれ味が違うので、今回は引き分けです。ロシアの定番料理なので、作って見てくださいね。

Пока!

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シャシリク日和

Привет!

もうすっかり春の陽気を通り越して夏かと思うくらい暑いです。でも家を出るときは勇気が出ず半袖を着られません。昨日やっと上着を羽織るのをやめてみました。もう27度なのに、長い冬の間についた習慣というものはなかなか抜けませんね。

日本は絶賛ゴールデンウィークの真っ只中だと思いますが、ロシアでも5月1日と9日に祝日があるので振替休日などをこの間に入れて大型連休になっています。交通量は少ないし、メトロにも人が少なく、どこかしら街中は浮き足立った雰囲気です。日本で酷く花粉症に悩まされていた友人がロシアに来た時には「呼吸が楽!」と感動していましたが、ロシアにはロシアの花粉が飛んでいます。白樺です。2年目にして旦那がこの白樺の花粉症を発症し、毎日辛そうなのを見ていました。薬局で手に入れた薬を使って少し症状はましになったものの、改めてモスクワの街に白樺が多いことを思い知らされます。

そんな中、友達カップルがシャシリクをしようと誘ってくれました。シャシリクとは一言でいうとお肉や野菜を串に刺して焼いたバーベキューです。先生にこの話をすると「シャシリクを食べたことはあるの?」と聞かれました。レストランでなら、と答えると「それは本物のシャシリクとは言えないわ」と言い捨てられたので、ロシア人にとって重要な料理なのでしょう。

男性陣が先に買い出しに行ってくれ、女性陣が追いついたところでシャシリクができるという噂の公園へ出発です。歩いてもいけますが、荷物があったのでメトロに乗りました。
駅から歩くこと10分、到着した公園の入り口には「火気厳禁」という表示が。嫌な予感がします。近くにいた警備員に「ホームページにはここでシャシリクができるって聞いたんだけど」というと「その情報多分古いよ。ここは火は禁止だ」と言われてしまいました。予感的中。

ここは諦めて、散歩中にシャシリクをしているのを目撃した、と証言した森へ行ってみることに。その人たちが違法に火を起こしていないことを祈りながら、その場所へ向かいました。 ここ、ロシアの首都ですよ。シャシリクができるところまではこんな景色でしたが、旦那のくしゃみが増えてきました。どうやら白樺も一定数あるようです。

歩いているといい匂いがしてきました。これは!おそらく誰かがシャシリクをしています。テーブルとベンチがセットで三つほど置かれている広場があり、そのうちの二つが既に埋まっていました。一つは幼い男の子を連れた家族が、もう一つは中央アジアから来たと思われる3家族がそれぞれ火を起こしていました。

私たちも彼らに倣い、荷物を広げます。中に木炭が入っていて、その上に網が置かれているアルミホイルでできた箱を買って来ていたので、それを地面に置きました。火をつけている間に、持ってきたシャシリク用の豚肉2kgを串に刺しました。 少し大きめの肉を、縦に串に刺すと火が通りやすいです。パックに肉と一緒に入っていた玉ねぎはくし形に切られていたので串には刺せませんでしたが、上に乗せて焼きます。

焼いているところ。玉ねぎは全て灰になりました。肉が生焼けなのは怖かったのでしっかり焼きます。串も高温になるので、軍手を持って行くことをお勧めします(私たちは持っていませんでした)。私たちが焼いていると周りの子供達が寄ってきて「シャシリク!シャシリク!」と言い始めました。

焼き上がり! シャシリク用のケチャップもスーパーには売っているのですが、既に味が付いているお肉だったからか、特別なソースが無くても十分美味しかったです。

途中で警官も近くを散歩していましたが、何も言われなかったのでここでは禁止されていないようです。まさかモスクワ市内でこんなアクティビティができるとは思いませんでした。久しぶりに青空のもとでバーベキューのようなシャシリクができて、楽しかったです。

Пока!

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Hinode Japan 2018

Привет!

今年もHinode JAPANに行ってきました。 場所は去年と同じВДНХ(ベーデーエヌハー)のパビリオンNo.75です。駅からはコスプレイヤーの後ろをついて行くと迷いません。最近ВДНХではロケットなど宇宙に関するものを展示しているパビリオンが新しく開いたばかりなので、親子連れも多く、賑わっていました。

Hinodeの入場料は900p(1800円)。皆さんチケットはあらかじめネットで買っているのか、ブースにはほとんど誰も並んでいないので少し心配になりながらも入場。

去年とは違って入り口でダイドーのジュースが配られました。ありがとうございます!会場内にはダイドーのブースもあったので、協賛しているからだと思うのですが、何本用意したのか気になりました。

10時過ぎに入り、会場内をぶらぶら見てまわります。 上から見た図。

去年より、店舗数が少し減っていた気がするのですが、フードコーナーは増えていました。やっぱりここにきたら鯛焼きが食べたくなるよね、と言い合いながら列に並ぶと、メニューの中に目を疑うものを発見。
「みたらし団子」
一本170p(340円)、2本で300p(600円)という超高級みたらし団子(モスクワ価格)が売られていたのです。これは食べるしかありません。なぜか日本の友人や実家、みんながみんな花見をしながら美味しそうなみたらし団子を食べている写真を送ってきたので、食べたくて仕方がなくなっていたところでした。夢にまで見たみたらし団子…!支払いを終えて、出来上がるのを待つ間(たい焼きが人気でお店も少し混乱していたのです)、どんな風に団子ができるのかよく観察します。しかし、たい焼きは焼いているところがわかるし、ラテもミキサーで作っているところを確認できるのですが、どうしても団子が出てくるところを目撃できません。たまたま目を離している隙だったのか、気がつくと団子を注文したお客さんが呼ばれていました。団子がどこからか湧いてきたとしか思えませんでしたが、兎にも角にも私たちのみたらし団子が出来上がりました。

一口食べた瞬間、本物のみたらし団子だ!と叫びそうになりました。受け取った瞬間は少しみたらしの色が薄い気がしましたが、約2年ぶりだからか涙が出そうなほど美味しく感じました。値段と待ち時間(20分)も関係がないとは言い切れません。

そのお店のレジでおばさんが「たこ焼きをください」というのに対して店員さんが「これはたこ焼きじゃなくて鯛焼きなんです」と一生懸命説明するのを聴きながら、心の中で感謝と応援を送りました。

他のお店では「何か注文された方にはトトロを一つプレゼント!」と書いてあり、驚いて近づいみるとトトロの人形焼を作っています。耳の部分が型から綺麗に剥がすのに苦労されているようでした。それにしても最近よくトトロを見かけます。空前のトトロブームなのでしょうか。

相変わらずコスプレのクオリティは高くて、たくさんいらっしゃった中で一番面白かった方と強そうだった方を。自宅警備隊(いわゆるニートです)宅外派遣の文字に思わず笑ってしまいました。

相変わらず任天堂のエリアは大人気で、たくさんの人がゲームを体験するために並んでいました。去年は入り口でピカチュウの帽子(というのか分かりませんが、頭に巻くものです)が配られましたが、今年はマリオの帽子です。多くの人がどうつけていいか分からず(その点ピカチュウは分かりやすいですね)、上下逆さまにつけていて微笑ましかったです。

ステージの周りは人が多いし、お店は一通り見てしまったのでそろそろ帰ろうか、と言っていた時に、ロシア人の声優さんで日本でも活躍されているジェーニャさんを見かけました。ステージ裏の控え室に移動されている時だったので声をかけたりはできませんでしたが、なんだか満足してしまって会場を出ることに。外では折り紙や習字などの体験教室、生け花の展示、囲碁などの対戦場が広がっていました。 たまたま人がいないところを狙って撮ったのですが、周りは大盛況でした。 麻雀も人気です。

旦那は将棋が好きで、暇さえあれば携帯の将棋アプリで指しているくらいなので、この流れだったら将棋もあるだろうと探してみると ありましたが、おじいさんが1人座っているだけで将棋盤も置かれていませんでした。少し悲しくなりましたが、それでもこれだけ日本の文化が広がっているのを目の当たりにする度に有難いなあと思います。

「日本におけるロシア年」「ロシアにおける日本年」である2018年。お互いの国がもっと頻繁に交流することを願っています。

Пока!

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