馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

カザフスタンのお土産

Привет!

時々私のスマートフォンにアルファベットで書かれた、でも英語ではないメッセージが送られてくるのですが、迷惑メールだと判断して読んでいませんでした。しかし先日、あまりにも毎日来るので解読を試みてみると、文中に「20m/s」という文字が。そのほかの部分も声に出してみると聞きなれた単語があります。もしやこれはロシア語?そしておそらく「明日は秒速20メートルの強い風が吹くよ」という当局からの警報だったようです。

そんな強い風が頻繁に吹くアスタナでは、近頃ずっと雪が降っています。気温自体はそんなに低くないのですが、風と雪のコンボはかなり体に堪えます。ある時そんな吹雪の中タクシーにのって運転手と他愛のない話をしていたのですが、彼がぽろっとこぼした「でもまあ雪が降るってことは暖かいからまだ秋だね」という言葉に衝撃を受けました。目の前に広がっている真っ白の世界を見ながら「秋」と言いますか!

さて、ここは遊牧民の国です。「土地のもの」というものがあまりないことは絵葉書を見つけるのに苦労したことからも察しが付くのですが、

mickymm.hatenablog.com

同じ理由でお土産物屋さんもほとんど見かけません。同じ中央アジアの国であるウズベキスタンに行ったときは至る所にお土産物屋さんがあり、またそこには多種多様な特産品が置かれていたので、カザフスタンも同じだと思っていました。そのため、ユーラシア・バザールやアルチョムバザールでお土産を扱っているお店を見つけた時には少し驚きました。 ユーラシアバザールのお土産物屋さん外観。

しかし、中はほとんどアスタナの写真や絵が描かれたお皿か、民族衣装、あるいはフェルトのスリッパやカバンなどばかりで、カザフスタンに来たことがない人にお土産として渡しても喜ばれるかは甚だ疑問です。挙句の果てにマトリョーシカやホフロマ塗り、グジェリ焼きなどロシアでよく見かけたものが並んでいて「そういえば昔はソ連の一部だった。ロシア語で話してるし」ということに思い至ります。お土産屋さんで持って帰りたくなったのはフェルトでできたユルタの模型か、民族模様が印刷されたひざ掛けくらいでしょうか。

一方でバラまきができるようなチョコレートの種類は豊富で、スーパーに行くとカザフスタンの地形や国旗が印刷されたチョコレートは様々なサイズが並んでいます。やはりこの目が覚めるような青色は綺麗ですね。最近晴れていないのでこんな空が見たいなあと思う日々です。

変わり種でいけば、馬乳チョコレートもあります。 食べたときは苦いと思いましたが、それはこのチョコレートがカカオ70%のビターだったからで、おそらくもう少しミルク分が強いものもあるはずなので探してみます。馬の乳は思ったより癖が強くはありませんでした。

馬といえば、私はこの馬の凛とした立ち姿が好きなので馬グッズも集めたいのですが、あまり見かけません。そんな中、どこかでスターバックスのカザフ限定カップに馬が描かれているという情報を見て、さっそく探しに行きました。しかしどれほど探しても、 こんな風に「カザフスタン」が大きく書かれているものしか見つけられません。ある日出来心でこのカップの裏側を見てみたところ 全く違う世界が広がっていました。まるでアスタナのようです。都会のすぐそばに草原が広がっている感じが。スターバックスのカップを集める趣味はなかったのですが、これには一目ぼれして購入。サイズはとても大きいので、4500テンゲ(1500円ほど)くらい払っても惜しくないと個人的には感じます。ちなみにYOU ARE HEREコレクションはもっとかわいらしいタッチでビルと馬が描かれていました。

ほかにもバザールのお茶屋さんでみかけたのがこのユルタに入ったお茶の葉。実際のユルタにはないほどカラフルで目にも楽しく、そんなに大きくないので数もたくさん買えそうです。 お酒好きの人には、カザフスタンで作っている「アルバワイン」をどうぞ。甘くてとてもおいしいです。これはスーパーに並んでいたものですが、専門店もあるそうなので今度行ってみたいと思います。 いまのところ見つけられたお土産はこのくらいでしょうか。来年友達が来てくれたり、私たちも一時帰国したりするので、それまでにお土産をたくさん見つけておかないと…!

Пока!