モスクワ奮闘記-イギリス出張中

2016年7月末にモスクワに引っ越してきました。

ロンドン塔

Hi!

大雨の影響は大丈夫だったでしょうか。報道される被害者の人数がどんどん増えるので心を痛めています。雨が多い国というイメージのあるイギリスですが、なぜかここ1ヶ月ほど雨がほとんど降っておらず、水不足に見舞われているようです。貯水湖の水も基準を下回ったらしいとホストファミリーが心配していました。なぜこうも偏りができてしまうのでしょうか。

前回の記事で書いた骨折の具合はまずますといったところなので、しばらくは怪我をする前に出かけた話を書こうと思います。お昼過ぎにはホームステイ先に向けて出発することになっていたロンドン二日目、私たちが朝から出かけたのはロンドン塔でした。

携帯電話のカメラで撮影したら朝の光が強かったのか全体的に白くなりました。

ロンドンには観光名所が数多くありますが、ここはその中でもかなりユニークです。最寄駅のTower Hillを降りるとすぐ目に入るのは近代的な高層ビル。本当にここにロンドン塔があるのだろうか、と思いながら道を渡ると、突然目の前に上の写真のような石造りの城壁が伸びているのです。タイムスリップしたような気分になって、思わずあっと声が出てしまいます。

とりあえずチケットを買います。ロンドン塔の城壁を臨む場所に近代的な「チケット」と書かれた建物があるので、そこに並びました。自分の番がやって来て、値段を見てびっくり。一人29.5ポンド(4400円ほど)です。ちょっとしたテーマパークやん。ロンドンを離れる時間になるまでここを堪能し尽くすことにしました。

チケットを見せて城門をくぐるとこんな景色が広がっていて、ゲームの世界に迷い込んだようです。とりあえず右手にあるお土産物屋さんでオーディオガイドを借りました(5ポンド)。大英博物館と同じタイプで、スマートフォンによく似た本体をタップすることで日本語の説明を聴けます。ここのオーディオガイドが面白かったのはいくつかツアーを提示してくれるところです。ホーム画面に「どのツアーを聞きますか?」という言葉とともに「ロンドン塔での王族の生活」や「牢獄と囚人」や「ロンドン塔のカラス」など色々なテーマのツアー名と、それぞれの所要時間が表示されていました。ツアーを選べば、あとは音声で流れる指示に従って歩くとそのテーマについて知ることができるシステムになっています。

オーディオガイドを使わずとも、城門をくぐってすぐの左手に広がる芝生から30分に一回無料のツアーがスタートします。写真中央にいるのが案内人。黒を基調として、赤のラインが入った特徴的な服を着ているこの人はヨーマン・ウォーダーというかつての衛兵です。別名ビーフィーター。王族に絶対の忠誠を誓ってもらうために、当時はかなり高価だった牛肉を給金の代わりに貰っていたからこのあだ名がついたと言われています。私たちはツアーが始まる直前についたので、この人だかりでほとんどビーフィーターの声が聞こえず参加は諦めましたが、もし彼の近くのポジションが取れたら参加するのも手だと思います。
もし参加できなくても、場内で一人で歩いているビーフィーターに声をかけたら、気さくに写真撮影に応じてくれますよ。 ビーフィーター以外にも、写真のように当時の衣装を着て歩いている人も見かけます。彼は聖職者だったらしく、写真をお願いした時に「笑ってー」と声をかけると「聖職者は笑わないんだ」と真顔で返されました。冗談だったのかいまだに図りかねています。

高い入場料を払っただけあって、見所はたくさんありました。中でも有名なのは「ジュエル・ハウス」「ホワイトタワー」の二つですが、ジュエル・ハウスの方はあまりにも長い列だったので諦めざるを得ません。 ホワイトタワーというのはこの敷地の中で一番古く、11世紀末に建設が始まった建物です。敷地の中心に位置しています。要塞としても使われており、かつてはこのタワーを囲むように城壁があったそうです。中はオーディオガイドがないのですが、自由に見てまわれます。中は3階建てになっていました。

まず入ってすぐにライン・オブ・キングスと呼ばれる騎馬兵の甲冑が並んでいて目を見張ります。ヘンリー8世など王様が実際に身につけた甲冑も展示してありました。階段を登ると当時の内装をそのまま保存したホールとトイレ(ただの穴ですが)、教会などがありました。よく考えると1000年近く前の建物の中に立っているのです。他にも王の所持品なども展示されていました。中には日本からきた甲冑も!

よく見て歩くと、細い階段がどこかの部屋の隅にあります。恐る恐る登った私たちを出迎えたのはドラゴンでした。 なんでだろう。この奥には「王様に正しい順番で甲冑を着付けてみよう」ゲームや(間違えたら王様が怒る)、当事の剣を鞘から抜いてみようというアーサー王を見つけるためのような体験など、色々なゲームが楽しめます。

このタワーを出ると、ヘンリー8世の妻だったアン・ブーリン(エリザベス1世のお母さん)が処刑された場所やこれまで数々の人々、主に地位の高い人々が幽閉されたブラッディタワーがあったり、美味しいフィッシュ&チップスが食べられる食堂があったり、 ロンドン塔のカラスがいたりします。ここのカラスはかつて駆除されそうになりましたが、ある預言者が「ロンドン塔からカラスがいなくなればイギリスが滅びる」といったため、6羽と予備の1羽が大切に飼われているそうです。羽があって飛べるのにどうやってこの敷地内にとどめているかは謎ですが(実際私たちが行った時もこの一羽しか見つけられませんでした)、一応敷地内のどこかにはいるそうです。

書くと見所はつきませんが、何よりテムズ川のほとりに位置するこのロンドン塔からは、この街の代名詞とも言えるようなタワーブリッジが綺麗に見えます。

かなりオススメのスポットでした。ロンドンにお越しの際は是非!

Bye!
Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

まさかの事態

Hi!

イギリスに来るまで全くサッカーに興味がなかったので(だからこそこの時期に開催国を離れたのですが)、イングランドが勝ち進んでいることもありどこもワールドカップの話題で持ちきりなので、見始めると見事にはまってしまいました。毎晩ホストファミリーとテレビの前で大騒ぎしています。

ロンドン二日目を書く前に、今のわたしの状況について少し書こうかと思います。実は、こちらに来て足を骨折してしまいました。

旦那の英語研修についてきた私はホームステイだけ一緒にさせてもらっている状態なのですが、学校に付いているジムを無料で使わせてもらえることになりました。イギリスに来て完全に浮かれていたのか、一年半ぶりのジムで一生懸命ペダルを漕いだ結果、足が滑ってペダルと器具の間に足を挟んでしまったのです。完全に自業自得。初めは打撲かと思いましたが、痛みが引くどころか歩けなくなって来たので、学校の先生に近くの病院まで連れて行ってもらいました。

イギリスには二種類の病院があります。公共病院(National Health Service、通称NHS)と私立病院なのですが、ロンドン郊外のこの街には私立病院がないのか、先生が連れて行ってくれたのはNHSの方でした。病院に着いたのが夕方5時過ぎ。受付で事故の状況と、名前や誕生日、イギリスでの住所など順番に答えていきます。全ての登録が終わると、受付の人が言いました。「あなたの前に十人待っているので、おそらく2時間後にお呼びできると思います。規約により、4時間以上お待たせすることはありません」と。まあ予約していないし、とロビーの待合スペースに座って待ちました。総合病院の中でも「外傷と軽い病気」部門だったらしく、私の後ろの人は「妊娠したみたいなんですが…(産婦人科の方がいいんじゃないか)」と言っていたり、包帯を手に巻いた子供にご両親が付き添っていたり、冷えピタをした子が走り回っていたり(大丈夫?)様々な光景が繰り広げられています。壁にかかっているテレビでは救急車の呼び方や、診察中の子供預かりサービスなど病院にまつわる情報を流し続けていました。中でもびっくりしたのは病院の職員に対する暴力が増えているのでやめてください、という注意喚起。そんな問題もあるのか。

周りにいた人がどんどん呼ばれていき、私たちも待ちくたびれた午後9時ごろ、ようやく名前を呼ばれました。2時間じゃなかった、ほんまに4時間やん。診察室に入ってもう一度経緯を説明すると、先生は患部を触診し、レントゲン室へ向かうよう言いました。

レントゲン室にも受付があり、そこに座っていた若いお姉さんは「基本的にNHSは無料で、レントゲンも一度目は無料なのですが、2回目からはレントゲンにお金がかかります。いいですか?」Noとは言えません。というか外国人も無料でいいの?お姉さんは続けます。「どちらにしろ、レントゲン用の登録が必要です。日本での住所と電話番号、イギリスでの住所と電話番号をここに書いてください」…仕方がないので実家の住所を借りました。それを見たお姉さんは「日本って…アジアですよね?」そこから!この時は痛みも忘れて笑ってしまいました。

足首の付近だったので、ベッドに足だけ乗せて4方向から撮影されます。足首が曲がらない状態だったのですが、足の裏から撮影しないといけない、ということでお姉さんが申し訳なさそうに土踏まずの上あたりに渡した紐を私に引っ張るように言いました。強制的に足の裏がカメラの方に向くようにするためです。もし将来何かの拍子に誰かを拷問しなければいけなくなったらこの方法を使おうと思います。

半泣きで診察室に戻った私に、お医者さんは「骨折ですね」という診断をしました。どうやら踵と足首の間にある骨が綺麗に二つに割れており、そこで体重を支えるので歩けなくなったそうです。やっぱり骨折だったか、とうなだれていると、追い討ちをかけられました。「ここは血管も通っている大事な場所。このままだと血が上って来ない可能性があります。とりあえず夜寝るときはクッション二つ分以上の高さに足を上げることと、血液の流れを良くするためにこの注射を1日一本、おへその周りを一周するように5回打ちなさい」と私に5本の注射を手渡しました。今なんて?どうやってですか、と聞くと「だから、このキャップを外して針を出して、お腹をつまんでそこにさせばいいのよ」とのことです。本気ですか?

戸惑っている私を「さあ次はギブスよ」と言って鉄製の車椅子に乗せ、ギブス室まで連れて行ってくれます。慣れた手つきでギブスをつけられ、また車椅子に乗せられて診察室に戻ってきました。

ここでずっと横にいた旦那が思わず「流石に素人に注射は怖いです。今お手本を見せてくれませんか」と言ってくれました。お医者さんはそうね、と注射の一つを取ると、キャップを外して私に手渡してきました。そしておへその右上あたりを消毒すると「さあここをつまんで、刺して」と言うではありませんか。見本って!お医者さんがするのではないんですか!血管がどこにあるか知らないのですが、どこでもいいの?私が観念して、天を仰いだ拍子に頭が鉄製の車椅子を強打しました。するとすかさずお医者さんは「頭も手術したいの?」…イギリスのブラックユーモア、笑うに笑えません。「虫が刺すくらいの痛みだから」というお医者さんの言葉でやっと打つ気になり、ひと思いに注射を打ちました。実際にはそこまで痛くはなかったのですが、それから五日間、やはり針を見ると打つまでにかなりの勇気を要しました。

二日以内に担当の病院が決まるので、そこから電話します、というお医者さんの最後の言葉通り、二日後に電話がきました。この時に見てもらった病院とは違うところですが、今度は予約が取れているので4時間も待たないと思います。次お医者さんに見てもらうのはこの日の2週間後。こんなに間が空くものなのでしょうか。

そしてこの日の診察は、注射やギブス、松葉杖も含め全く費用がかかりませんでした。イギリスの高度な医療システムの恩恵に預かり、感謝してもしきれません。また、旦那だけでなく学校の先生方や生徒さんたち、ホストファミリーや道ですれ違う人たち、みんなが気にかけてくれ、一人では生きていけないことを実感する毎日です。

出来るだけ早く治るように祈りながら、次回からは怪我の前に出かけた場所について書いていこうと思います。足以外はめちゃくちゃ元気です!

Пока!
Bye!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

大英博物館

Hi!

今週は熱くなる、覚悟した方がいいと言われた1週間でしたが、結論から言うと全然熱く感じませんでした。半袖や半ズボンを着ていると夕方には肌寒く感じるほどです。ただ、毎日太陽は出ているので、過ごしやすく気持ちのいい天気が続いています。

さて、デモがあったり可愛いお店に気を取られたりしていたせいで1時間近く歩き続けてやっと辿り着いた大英博物館。 ここは正面ですが、入り口はこの反対側にあります。外壁をぐるっと回り込んで、入り口を発見しました。

実は私自身、イギリスに来るのは2回目です。高校生の時に通っていた学校のプログラムとしてオックスフォードで2週間サマースクールに参加しました。その時ロンドン観光にも来たのですが、テロがあった直後だったので観光バスから市内を見るだけ。唯一見学したのがこの大英博物館と、ミュージカル「ライオンキング」でした。

そういえばその時もこの裏口のような場所でバスから降りたなあ、と思い出しながら館内に入ります。大英博物館は国営の博物館なので、基本的には入館料は無料です。一日では見きれないような膨大な資料を無料で公開していることに、本当に驚かされます。…そういえば、かなり巨大な博物館でした。ここに来るまでにかなり体力を使ったのですが大丈夫かな、という心配はすぐに的中しました。

簡単な荷物検査を終えて館内に入ってすぐのところに、館内マップが置かれています(ここに用意されているボックスに心ばかりの寄付を入れて地図を手に入れるとよりいいかと思います)。そのマップを見ながらとりあえずメインエントランスへ行こうとするのですが、なかなか道が繋がっていません。階段を登ったり降りたりしているうちに疲れてきたので、何も見ないままベンチに座る羽目になりました。この英国が誇る大きな博物館を見学する時には、体力がどれほど残っているか確認しておくのをお勧めします。

十分に休憩をし、気を取り直してあちこち歩いてみると突然メインエントランスに降りる階段に出ました。円形のエントランスは、お土産物屋さんやカフェ、音声ガイドのレンタルなどがあります。ここで二人で一台のガイドを借り(£7)、いざ一番有名な「ロゼッタストーン」へ! この石のおかげで古代エジプトの文字、ヒエログリフが解読できたという歴史研究に多大なる貢献をした代物です。ヒエログリフは絵のように見えるので、象形文字と間違われやすいですが、実際は絵が表しているのはその状況ではなく、アルファベットやひらがなのような「音」だそうです。やはりこのロゼッタストーンの周りは人が途切れません。私たちはここを離れて、エジプトコーナーをぐるっと回ることにしました。

が、さすがイギリスの博物館です。物珍しさもあるのか、イギリスに関する展示よりエジプトに関する展示の方が多いのではないか、というくらい延々と続きました。 私が好きなカバの置物。この顔がたまりません。もちろんミイラもたくさんありました。ただ、ミイラに特化して見たいという人はエジプトにある考古学博物館をお勧めします。ミイラにそんなに興味はないけど一度見てみたい、という人には大英博物館がぴったりです。

エントランスのカフェでは、おそらくここにしか置いていないであろうピラミッド型のマーマレードパウンドケーキが売られていました。 よほどエジプトに力を入れているようです。

そしてやっぱり日本コーナーも見たいよね、という話になったのでまた探しに行きました。地図には5階と書いてあるけれど、エレベーターは5階のボタンが押せないようになっています。階段では登れるのですが、日本コーナーのようなものは見当たりません。また階段を登ったり降りたりしながらきょろきょろと周りを見ていると、ある張り紙が目に入りました。
日本ギャラリーは9月まで改装中です」…だそうです。

次はどこに行こうか、とフラフラ歩いていると突然イースター島のモアイ像と遭遇したり、

ロシアの博物館で見たことのある、お洒落なソ連時代のプロパガンダ満載のお皿が展示されていたり、目的を持たずに歩くのも手かもしれません。もし時間があれば。私たちは閉館2時間前に入ったので、道に迷ったりしているとあっという間に閉館時間がやってきました。

他にも色々と見ましたが、面白かったのは「ルイス島のチェス盤」で、かなり古いもののはずですがポーン以外はかなり精巧に掘られています(ポーンは人ですらありません)。 チェスといえば今でこそ黒と白ですが、この時代は赤と白だったそうです。面白いのはそこではなく、各駒がちょっとした遊び心を持って掘られていること。あるものは忠誠心を表すために自分の盾に歯を立てています(音声ガイドはこう言っていたのですが、わたしにはどうしても盾に噛みつくことが忠誠心につながるとは思えませんでした)し、

クイーンに至っては退屈そうな表情で頬杖をついています。これはお土産物屋さんに置かれていた巨大なクイーンの駒の写真ですが、もちろん実物はガラスケース展示されています。 これらの駒もお土産物屋さんで購入可能でした。お土産はいろんなアイデア商品があって見ているだけで面白いので、時間の余裕を持って見に行かれた方がいいと思います。

これで予定していた1日目の行き先は全て消化しました。二日目はロンドン塔へいきます。

Пока! Bye!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

ウエストミンスター寺院と町歩き

Hi!

イギリスは今週から最高気温が27、8度になるようで、暑い暑いと(私のホストファミリーは)大騒ぎです。モスクワに続きこの環境で過ごしていると、夏の日本に帰れなくなるのでは、と私は密かに恐れています。

さて、前回の続き。
二階建てバスでウエストミンスター寺院まで戻ってきました。 入り口から長い列が伸びていたので、係員に「何分くらいかかりますか?」と聞いたところ「40分くらいでしょうか」とのこと。ゆっくり並ぶことにしましょう。列の中には折りたたみ式の椅子を持って来ている人もいましたが、流れ自体はスムーズなのでそんなに椅子の出番はないかと思います。むしろ観光に椅子を持って来るという発想がありませんでした。

地球の歩き方に載っている入場料は少し高かったのですが、実際には一人5ポンド(750円くらい)でした。中は本当に見事なゴシック様式の教会なのですが、歴代の王や女王が多く埋葬されている本堂は撮影禁止なので、建築の素晴らしさは現地で確かめてください。王族以外にも、著名な作家や政治家、学者も埋葬されています。シェイクスピアやジェーン・オースティン、チャーチルなど、知っている名前を探すだけでも楽しいです。そして同時に驚いたのが、墓石が床の一部を構成していること。ロシアの教会でも石棺が置かれているので墓石を踏むことはありませんでしたが、ここでは何気なく歩いていると自分の足の下に「ここに〇〇卿眠る」などと書いてあって慌てて飛び退く、ということが多々ありました。しかし気にしていると足を下ろす場所がなくなるので、こういうものなのか、と納得するしかありません。

またここは歴代の王・女王の戴冠式が行われた場所でもあります。ヘンリー8世やエリザベス1世とスコットランドのメアリー女王など、世界史で聞いたことのある名前と深い関わりを持つ場所なので、一見の価値はあります。そんな本堂は薄暗いので、出てすぐに眼前に広がる青々とした中庭がとても眩しく感じました。

この中庭をぐるっと囲む廊下の壁にも、さまざまな人が埋葬されており、墓石を見ることができます。そう考えると夜に来るには少し勇気が必要かもしれません。

そろそろ次の目的地へ。ウエストミンスター寺院から大英博物館までは、トラファルガー広場を通って40分ほどで着くので歩くことにしました。モスクワの公共交通機関が軒並み安いので、ロンドンの地下鉄やバスが高く感じてしまったのも一つの理由です。

しかし国会議事堂前からデモをやっていて、いくつかの道が封鎖されたり、ものものしい雰囲気だったりしました。私たちは目立たないように、トラファルガー広場へ向かうデモ隊について行きます。目的地が同じなので仕方がありません。どうやらトミー・ロビンソンという活動家がかなり重い罪を犯したギャングの裁判をライブ中継したために「平和を乱す」という理由で逮捕されたことに対する抗議のデモだったようです。野次を飛ばしている人たちとデモ隊が一触即発のところもあれば、ビール片手に友達とただ歩いているだけ、というような人たちもいて様々でした。そして同時に、観光客向けにバグパイプ演奏者がパフォーマンスをしている音楽が響き渡り、地下鉄駅の入り口では「神を信じてこの聖書を読めば新世界が開けます!」と演説している人がいたり、いろんな主張が混み合っていました。

ようやくたどり着いたトラファルガー広場。真ん中の高い柱は「ネルソン記念柱」でネルソン提督の功績を称えるために建てられました。5.5mの柱の上にネルソン提督が立っています。この柱については長谷川如是閑が『倫敦!倫敦?』という本の中で、100年以上前に書いたとは思えないほどコミカルに描いているので行かれた方、またはこれから行かれる方は是非。100年前とほとんど景色が変わっていない事実に驚きます。

予想外の出来事続きでここまでで結構疲れていたのですが、大英博物館はまだ先です。ナショナルギャラリーを通り過ぎて、劇場が林立するソーホーとコベントガーデンの間を歩きます。観劇の前後に気軽に入れるようなパブやレストランを見ながら、街並みを楽しんだら目的地はすぐそこです。 このスーツの仕立て屋なんて、映画「キングスマン」に出てきそうだ、なんて言っていると大英博物館に着きました。

1日目はもう少し続きます。

Пока!
Bye-bye!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

ロンドン観光1日目

Hi!

大阪でかなり大きな地震がありましたが、関西におられるみなさんはご無事でしょうか。さらなる余震がないことを祈っています。

現在、ロンドン郊外の村で旦那と共にホームステイをさせてもらっているのですが、こちらはモスクワより5度も気温が低くてかなり涼しいです。風が強いのか雲の流れが速く、さっきまで青空が広がっていたのに、もう今はどんよりしている、の繰り返しです。

モスクワを出る前に、いくつかイギリスを舞台にした映画を見て予習しました。その中の一つに「パディントン」があったので、空港から乗ったエクスプレスがパディントン駅に着いたときは旦那と大興奮。 前に座っていたロシア帰りのイギリス人家族が「ロンドンは初めて?ああ、パディントンを見てきたの!ここ出てるもんね、イギリス滞在楽しんでね」と声をかけてくるほどだったようです。私自身はイギリスは2回目ですが、前回はほとんどロンドンにいなかったので全てが新鮮でした。

観光したいところはあげればキリがないので、とりあえず地球の歩き方のモデルコースを参考にします。ウエストミンスター寺院を見学した後バッキンガム宮殿まで歩き、11時に始まる衛兵交代式を見て、ソーホーのあたりで昼食を食べたあと大英博物館まで散歩、という予定を立てました。

地下鉄ウエストミンスター駅を出ると目の前に広がるのがテムズ川。そして振り返るとあの有名なビッグベン! …だったもの。イギリスらしからぬ快晴も私らしいと思いましたが、やはり定休日女(この記事にも出てきます)も健在でした。ロンドンの象徴とも言えるビッグベンは、時計台としての役割をしっかり果たしていましたが、象徴としての仕事は少し怠っています。この周りには国会議事堂があり、さまざまな政界の著名人の像があるので、散歩していて楽しいです。 こちらの立派な建物が国会議事堂。

一人一人の像と写真を撮っているとウエストミンスター寺院を見学しないまま10:40になってしまいました。こういう時は時間が決まっている方から周った方がいいので先にバッキンガム宮殿へ行きましょう。新緑が作るトンネルを歩きながら、幸せを噛み締めます。本当に気持ちのいい日でした。道行く人々とすれ違うたびに挨拶を交わし、いいところに来たね、と旦那と言い合います。

宮殿までは歩いて10分ほど。馬のいななきが聞こえ、そろそろ交代式が始まることを予感させたので少し急ぎました。宮殿の前は とてつもない人だかり!毎日やってるんだよね?連日こんなに多くの人が見にくるの?ここで暮らすのは大変だろうなあ。

しかし11:00になっても交代式は始まりません。それから10分が経ち、20分が経っても何も起きないので、これはなんだかおかしいぞ、と近くに立っていた警察官に尋ねてみました。式はいつ始まりますか?すると彼はやや申し訳なさそうに「女王が帰ってくるまで式は始まりません。そしていつ帰ってくるかは私たちにも分からないんです。すみません」と答えました。女王を待つ?そういえばテレビで「女王の誕生日のプレゼントは〜」という話をしていた気がします。もしかして、とその場で女王の誕生日を調べてみました。現在のイギリス女王、エリザベス2世が生まれたのは4月21日です。しかし、例年イギリスの4月は雨が多いので、誕生日の式典をしても大抵悪い天気の中で行うことのなってしまいます。なので女王の公式誕生日は6月の第2土曜日と定められていて、その日にお祝いの式典を行うそうです。…つまり、その日がピンポイントで女王の公式誕生日でした。運がいいのか悪いのか、しかし私たちは式典を狙って来たわけではないので、そっとその場を離れました。

バッキンガム宮殿の周りの公園は広大で、さまざまな動物を見かけることができます。 これがイギリスにおける初リスでした。湖には白鳥と黒鳥が泳いでいるし、人々は犬を連れて散歩しているし、突然騎馬警官が森の中でたたずんでいるし 歩いていてとても面白かったです。

そうこうしているうちに気がつけばウエストミンスター寺院から反対方向にきてしまっていたので、二階建てバスに乗りました。モスクワに「トロイカ」というプリペイドカードがあるように、ロンドンには「オイスターカード」という公共交通機関で使えるカードがあります。 なぜ牡蠣なのかはわかりません。このカードがあると、切符の値段のほとんど半額で地下鉄(チューブ)やバスに乗ることができます。二階建てに限らずバスは大体1.5ポンド(220円ほど)、地下鉄は区間と時間帯にもよりますが2.4ポンド(360円ほど)とモスクワの公共交通機関よりも値段が高かったです。 個人的にテンションが上がったベイカーストリート駅のホーム。シャーロックホームズが描かれています。

さて、二階建てバスでロンドンらしさを味わいながら、ウエストミンスター寺院に入ります!

Пока! Bye!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

イギリスからみたワールドカップ

Hi, привет!

ついにワールドカップが開幕しましたね!私たちは直前にモスクワを出て来てしまったので、街が徐々に盛り上がりつつあるところしか見ていませんが、現在の街の様子を友達のSNSから覗いているとどうやら大変な人出のようです。

ここイギリスでもサッカーは人気なので、朝からラジオを聴いていてもワールドカップの話ばかりでした。あるコーナーではなんとモスクワと中継をつないで、色々と質問をしています。まだ開幕前なのに何を尋ねるのかな、と興味深く聞いていると「安全ですか?」「ロシアといえば寒いというイメージですが、何度くらいですか?」「そもそも何を食べていますか?」などの質問ばかりで思わず笑ってしまいました。そこからか…。しかし、おそらく今回初めてロシアに興味をもった日本の人も同じような質問をするかもしれません。世界的にロシアに対するイメージってそんなに変わらないのだなあと面白かったです。ちなみに最後の質問には「ボルシチという赤いビーツのスープを食べています」と答えていました。

そんなイギリスに来る時、モスクワの空港のチェックインカウンターで止められました。私のパスポートを何度もめくっては首を傾げます。ついにこちらに「イギリスのビザはどこですか?」と英語で聴きました。固まる私たち。そのまま係員さんは電話でどこかに確認します。「日本のパスポートを持った人が窓口に来てるんですが、彼らビザを持ってなくて…え、日本人はビザ要らないんですか!じゃあ通してもいいんですね!?」…そうやで。さっき言っても信じてくれなかったけど。

ビザで国を守っているのは十分理解していますが、やはりロシアが他の国から「つかみどころのない国」と思われているのは、実際に訪れるために超えなければならない心理的ハードルが高いからだと思います。そういう意味では、今回のワールドカップが正しく理解される一歩になってくれれば、と願ってやみません。

たまたま到着した日にアメリカのトランプ大統領が「G7にロシアを招き入れるべきだ」と発言したため、ホテルでテレビをつけるといくつかの局で「ロシアとどう付き合って行くか」を有識者が議論していました。イギリスでは今年初めに元スパイが旧ソ連製のものと思われる毒物で攻撃されたので、ロシアに対するイメージがかなり下がっています。この番組でも議論というよりは、ロシアがどれほど危険な国かを報道しているように見えました。

そしてこの話題が終わった頃にはワールドカップが始まりました。なんだかロシアを離れたはずなのに毎日なんらかの形で「ロシア」という単語を耳にしているのがなんだか変な感じです。

私自身いろんなところでイギリスと日本だけではなく、イギリスとロシアも比較しながら見てしまいます。そんな視点も入れつつ、イギリス生活を綴って行く予定です。

今ホームステイしているロンドン郊外の景色。ゆっくりと時間が流れていきます。

Пока!Bye!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村

試験当日(後半)

Привет!

早速、前回の続きについて書こうと思います。

昼食はそのまま試験を受ける部屋で持参したものを食べてもいいし、本館の食堂に行ってもいい、という形式でした。お昼休憩は何時までか伝えられず、遅れることを恐れた私は部屋でおにぎりを食べます。1時間ほど経った午後2時、教室にはほとんど受験生が帰ってきていませんでしたが、試験監督がやってきました。「全然帰ってきていないじゃない!みんなどこに行ったの?食堂?何をしているのかしら…いいわ、今ここにいる人たちから始めましょう。次は文法のパートです」…それなら始めから休憩は1時間だって言っておこうよ。

試験中は部屋を出る試験監督が、問題用紙を配りながら「あなたは何時までね」と言って回答用紙に終了時間を書き込んでいきます。90分で150問という、かなり集中力を試される試験なのですが、他のレベルを受けている人が突然手をあげました。監督が近づくと、彼は「この問題がわかりません」と言います。それを聞いた監督は「ほら、この単語は過去形でしょ、じゃあこっちの時制は…?」とほとんど答えじゃないかというようなヒントを与えていました。そんなことが許されるのか。人によって終了時間が違うので、ここから次のパートに行くのは自己申告制です。監督を呼びに行くと、次はリスニングだと言われました。

教室の壁際に並んでいるパソコンの前に座ります。 これは試験後に撮ったものです。パソコン自体はハイテクで、液晶はタッチパネルでした。問題用紙を配られ、先に選択肢を読んでもいいし、早く帰りたい人はすぐ始めてもいいよ、と言われます。この試験、ルールは存在しているの…?どう考えても先に選択肢を読んだ方が高い点数が取れるので、みんな必死で読んでいました。

同じレベルの人たちがここまで終えるのを待って、最後の試験である「会話」に移ります。 念のため、この試験の説明の記事で書いた「会話」の内容をもう一度貼っておきますね。

誰かが話すことに驚いたり共感したりしながら一言返す(どの感情で答えるかは指示されます)もの、求人広告をみて電話をかけるロールプレイ、映画の1シーンを見て何が起こっていたか、どうしてそうなったと考えるかを5分ほど話すもの、あるテーマについて試験官との議論

これに関してはどれほど準備しても当日何がくるのか分からないので、自信がつきませんでした。同じレベルを受けていた五人が廊下に呼ばれて、二人と三人に分かれるよう言われます。私は三人の方でした。試験監督が「緊張してる?不安?」と聞いてきたので全力で頷くと「それが正しいわ」と言われました。どういう意味で。

別室に入って「記録のために録音させてね」と監督は自分の携帯電話を机に置きながら私たちに席に着くよう勧めます。「では、まず名前を言ってください」「なんでロシア語を勉強してるんですか」「ロシアにきてどれくらいですか」「趣味はなんですか」などに答えたあと、監督が「では、少しあるテーマについて話しましょう。なんの話がいいですか?ファッション?スポーツ?…スポーツにしましょうか」と言ってそこからスポーツに関する質問が始まりました。「あなたはスポーツをしますか?」「あなたの国で有名なスポーツは?」「どうしてスポーツは健康にいいですか?」「いいスポーツマンに必要なものは?」などなど。聞いていた内容と違うし、ウォーミングアップにしては長いな…と思い始めた頃、試験監督が言いました。「これで試験は終わりです。もう帰っていいですよ」…!?!?結果に関しては6日後に電話して確かめると始めに言われていましたが、私の横で試験を受けていた人が「確認なんですが、結果は六日後ですよね?」と聞くと「うーん、もしかしたら明日の午後以降に電話をかけてきてくれるとわかるかもしれない」と教えてくれました。全てにおいてこの試験に法はないのか。

これがプーシキン大学の本館。終始こんな感じだったので、周りから「手応えどうだった?」と聞かれても「分からない」としか言いようがありませんでした。

次の日は少し用事があったので二日後にドキドキしながら電話をしてみました。「あの、二日前に試験を受けた○○ですが、試験の結果を聞きたいです」「どの国出身ですか?」「日本です」「はい、…合格していますよ。火曜日に証明書を取りに来てくださいね」

合格しました!!

証明書とともにそれぞれのパートで正答率の表ももらえます。5パート中、4パート以上が66パーセントを超えていれば合格なのですが、私は文法だけ60パーセントで、あとは全て超えていたので合格だったようです。ちなみに2パート以上66パーセントを下回っていると、2年以内にそのパートだけ受け直すこともできます。試験自体がこんなに緩かったので、この試験自体の信用性が少し危ぶまれますが、試験勉強を含めいい経験にはなったと思います。

そして今、実は旦那の7週間に及ぶ英語研修でイギリスについて来ています。なのでこれからは少しロシアを離れて、イギリスでの生活について書く予定です。もし興味があれば少しでも読んでいただけると幸いです。よろしくお願いします。

Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村