モスクワ奮闘記

2016年7月末にモスクワに引っ越してきました。

民話における動物

Привет!

晴れました! それに伴ってやっと気温も-2桁近くまで下がり、ニュースでは「本当の冬」がやってきたと言われています。それにしても本当に去年までと比べ物にならないほど暖かいので、シベリアもそうなのかと天気予報を見てみると最低気温のところに-45度の文字…人生で経験したことがない気温です。寒い。もはや痛そう。

今日は授業で一つ「犬と狼」という民話を聞きました。内容はこうです。ある時、年老いた犬がある人のお家から追い出されてしまいました。途方にくれた犬が森の中を歩いていると、前から来た狼が「助けてあげようか」と提案します。なんでも「その家の人たちが畑仕事をするときに連れてくる赤ちゃんを俺がさらうから、君が追いかけて連れ戻すんだ。君の評価が上がってまた家に入れてもらえるよ」この提案に犬は乗り、そして無事成功しました。しばらくしてその家の娘さんの結婚式が行われましたが、犬は狼への恩を忘れていませんでした。犬は狼を招待し、机の下に座らせてそこへこっそり料理を運び込みます。たくさん食べて気分が良くなった狼が歌おうとすると、狼の存在がバレることを恐れた犬がワインを飲ませました。しかし、酔ってしまった狼が歌…という名の遠吠えをすると、案の定大騒ぎに。犬は狼を追い出すことでまた株を上げますが、狼自身もご馳走がお腹いっぱいに食べられたので、これからお互い助け合うことを約束しました。

ソ連時代に作られたなかなか味のあるアニメーションもあります。 10分ほどなので是非。

クラスメイトがこの話を聞いた時に「この犬、絶対キツネにした方がいいで!めっちゃずるいやん」とかなり主張していました。そう言われれば、童話に登場する動物たちは何かしらのイメージを背負っています。キツネはずるい、ありは働き者、など。しかし狼はどうでしょうか。ヨーロッパの民話(赤ずきんちゃんや三匹の子豚など)では大抵狼が悪者です。ここロシアでは、先ほどの「犬と狼」でもそうですが、狼は悪者ではありません。もう一つ、ロシアの民話で知っていた「キツネとウサギ」という民話でも、狼はキツネにいじめられたウサギを助ける存在として出てきます。

「霧の中のハリネズミ」と同じ監督さんが作ったアニメーションを載せておきます。絵だけで話がわかるので面白いです。鶏がかわいい。

そこで先生に聞いてみました。すると「狼はロシアでは、優しい、とかちょっと抜けている、というイメージね」とのこと。ちなみにウサギは「怖がり、速い」というイメージだそうで、そこはほとんど変わりません。

ヨーロッパなど牧畜が盛んな地域では害獣とみなされた狼ですが、日本など農業が盛んな地域では農作物を食べる草食動物を駆逐してくれる益獣と見なされることも多いようです。ロシアでは牧畜もされていますが農業も盛んですし、犬か狼か分からないペットを連れて歩いている人もよく見かけるので人々は親しみを覚えていたのではないかな、と思います。

Пока!

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テレビCM

Привет!

なんだか最近体がだるいなあ、と思っていたら今朝のメトロの新聞に「新年、お休み明けの最初の1週間は生き延びられましたか?」という見出しで街の人たちのインタビューが載っていました。ロシアでは1月8日まで祝日だったので、皆さん先週1週間苦労したようです。私も休みボケしていたのか。読み進めると、それぞれどうやって乗り切ったのかが書いてありました。面白かったのは「ケフィールって少しアルコールが入っているから、それを毎朝飲む」というもの。先生によると「二日酔いの時にも飲むし(アルコールが入っているのに!?)ダイエットしたい時にも飲むわよ」と言われました。すごいな。

やはりロシアといえばお酒好きというか、アルコールをよく飲むイメージがありますが、そういえばテレビを見ていても街中のポスターでもお酒の宣伝を見かけません。この間授業で読んだ新聞記事で「政府がW杯中にウォッカの宣伝を認めることを検討している」という記事を読み、初めてロシアではウォッカとタバコの宣伝が禁じられていたことを知りました。ほかのアルコール類も倣って大々的には宣伝していないようです。その代わりよく見るのがアルコール0のもの。 ホームページからお借りしましたが、ロシアで有名なお酒「バルチカ」のアルコール0が出た時はこれでもかと宣伝していました。アルコール0なので堂々と宣伝し、それによって商品名を覚えてもらう(ほかのアルコール度が高いものも全てバルチカという名前が付いているので)、という意図があるそうです。ロシアにいてバルチカ知らん人はおらんやろうというくらい知名度はもうすでにあるんですけどね。他にも、アルコール0も出している会社、という印象付けをする目的もあります。

言われるまでアルコールやタバコのCMはないと気づきませんでしたが、反対に珍しいものはよく気がつきます。個人的にロシアにきてびっくりしたのは避妊具のCMをテレビでもメトロの無料Wi-Fiをつなぐ時でも普通に流していることです。先生にこの話をすると「別に体に害は及ぼさないし、むしろ健康に良いよね」と言われてなんとなく納得してしまいました。

他にも、よく面白いCMを見かけます。赤ちゃんにアフレコしてオムツや離乳食などの宣伝をしていたり(大抵声がおじさん)、よく分からないマクドナルドのCMがあったり、思わず見てしまいます。 ナレーションは「警備員がしなければいけないことと、チーズバーガーの働きは同じくらい簡単ですー50p(100円)」と言っています。警備員の仕事そんなんじゃないやろ。この100円マックシリーズは他にも「サッカー選手」「マネージャー」「ピアノの先生」などがあります。一つ間違えたら炎上しそうですが、あまりにも良く見かけるので覚えてしまいました。

最近はスマートフォンアプリのCMが増えました。その中でも面白かったのは下の二つです。
一つ目は、スーモのような賃貸マンションの部屋を探すことができるアプリのCMです。まずご覧ください。 題名は「博物館」。原始人たちが「もう1000年!そろそろ大きい家に住んでもいい頃だ!」と喧嘩しているところに、博物館の見学に来た家族が「もうこのアプリはチェックした?」とアプリ画面を見せる、というもの。なんのCMか分かるし、うまくまとまっているし、流れるたびに感心してしまいます。このアプリ自体もとても便利で、モスクワの気になる地域の家の相場や内装などを比べて、実際に大家さんにアプリ上で連絡することができます。引っ越す予定はないのですが、見ているだけで楽しいです。

もう一つはフリーマーケットアプリのCM。 ある家庭のお父さんが大きなリュックに冒険にでも行くかのような準備を進めていきます。見かねたお母さんが「そんな危ないところに行かなくてはいけないの?」と心配そうに聞くと「娘のためだ」とバービーのような人形の写真が入った紙を見るお父さん。そこでナレーションが「なんのために遠くまで買いに行くのですか?近所でお買い物をしましょう」と言う、というもの。初めはなんのCMかと思わず画面に目が釘付けになってしまいます。そして実は…とネタばらししてギャップでアプリを印象付けることに成功している秀逸なCMだと思いました。

CMはその時、その都市の需要を反映しているので、見ていてとても興味深いです。

Пока!

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アフタヌーンティー

Привет!

今日はロシアの旧正月です。日本語で言うとそんなに違和感はありませんが、英語だとold new year、ロシア語でもстарый Новый годと言い、もう古いのか新しいのかなんなのかよく分かりません。そういえば先週が旧クリスマスだったので、今週がお正月なのは当たり前ですね。これでとりあえず3週間ほどのお祭りムードは終わりです。我が家もそろそろクリスマスツリーを片付けなければ。

さて、かなり前になりますが、ボリショイ劇場前の「メトロポールホテル」にて、ロシア式アフタヌーンティーに行ってきました。 こちらがそのホテル。有名人もよく利用するそうです。今回はこのホテルの一階にあるオープンスペースのバー、シャリャピン(Шаляпин)に行きました。

アフタヌーンティー自体が5000p(10000円)、2人から4人向けだとホームページに書いてありました。前もって予約する方が良さそうです(ここから予約できます)。

このアフタヌーンティーはロシアで13から14世紀に完成した形だそうで、ロシア語では「чайная церемония(ティーセレモニー)」と言います。予約していた4人が揃うと、まずでてきたのはこちら。 オレンジのウォッカ。ウォッカ!?初めからロシア感満載でちょっと驚きました。何より昼の12:00です。これが伝統なのか…!まだ食べるものも紅茶も何もでてきていないので、覚悟を決めて飲みましたが、思ったよりもきつくありませんでした(※感じ方には個人差があります)。

そして、紅茶。噂ではテーブル中央にサモワールが置かれるという話でしたが、私たちの回ではありませんでした。そもそもサモワールとは、ロシア特有の湯沸かし器の名称です。 秋のお祭りの時の写真です。だいたいイベントがあると一回は見かけます。各家庭で日常的に使っていた頃は、サモワールの上に濃く煮出した紅茶を入れたポット置いていました。そして中央の円筒内部に炭火や熱した松ぼっくりを入れて加熱し、お湯を作ります。濃い紅茶をカップに入れ、サモワールの下方にある蛇口からお湯を注ぐことで好みの濃さに調節できる、という仕組み。今回のアフタヌーンティーでも、サモワールなしでこの方法がとられていました。 ヤカンから注がれるお湯。

それからしばらくして紅茶も冷めてきたころ、お料理が出てきます。憧れの3段皿とブリヌイ!やっぱりロシアでした。三段皿は、一番下の段にサンドイッチ(案の定黒パンも)、中段にはケーキなどのデザート、そして一番上の段にはマカロンやゼリーなどが置かれています。

紅茶もほとんど飲みきってしまっていたので、新しく注がれます。その時に店員さんがロシア語と英語ですこし歴史を話してくれました。曰く、中国からモンゴルを通じてロシアに入ってきた紅茶をはじめに味わったのは初代ロマノフ朝の皇帝、ミハイル・ロマノフ。彼が戦場で紅茶を飲んでいる時、そのままでも美味しいけれど、はちみつやレモンを入れたり、ジャムと一緒に飲んだりすればより健康にいいのではないか、と思いついて始めたことからロシア式紅茶が広まります。ロシアンティーって実はジャムを入れないんですよね?と聞いたところ、別に入れてもいいんですよ、と言われました。必ず入れるわけではないそうです。 説明が終わったところではちみつと大量のレモンが出てきました。いっぱいの紅茶で色々な味が楽しめて良かったです。

ブリヌイが出てきたということは、中に入れる夢のような量のいくらが出てきました。 ついでにピロシキも出てきたので、かなりお腹がいっぱいになります。恥を忍んで「あの、ブリヌイとイクラをお持ち帰りできますか」と聞いてみたところ、快諾頂きました!ロシアの大抵のレストランでは食べきれないものを持って帰れるのですが、ここでも有効とは!しかし人数分に分けて包んでくれるわけではないので一つになってしまいます。今回は優しい方々に譲って頂き、次の日の朝食になりました。

基本的にサーブがゆっくりなので、贅沢に時間を過ごせます。ロシアらしい「お茶会」を楽しめるのでおすすめです!

Пока!

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キッチン用品に溢れる日本語

Привет!

先日見た「グレーテスト・ショーマン」ですが、翌日興奮のあまり授業中にどれだけよかったかという話をしました。先生も知っていたようで「そんなおすすめなら今日友達を誘って行ってくる!」と言ってくれました。次の日、どうだった?と聞くと「映画が始まってから、ミュージカルが苦手だったの思い出した…だから好みではなかった」という感想でしたので、一応万人ウケする映画ではないことをお知らせしておきます。私がミュージカル好きだということも、この映画がかなりちゃんとしたミュージカルだったことも伝えていたのですが、なぜ行く前に思い出さなかったのか。

閑話休題。この間、旦那とタクシーを呼んで家まで40分ほど乗りました。基本的にロシアのタクシー運転手はこちらから話しかけるか、何か相当印象的な話題がない限り基本的に話さない人ばかりなのですが、この日の運転手さんは違いました。まず旦那に「お仕事は?」と聞きます。それに旦那が答えると「あなたのお仕事はわかりましたが…日本人として、魂は侍ですか?それとも忍者ですか?」…こういう話題が久しぶりすぎて思わず後部座席で吹き出す私と、真面目な顔で「忍者ですかね」と即答する助手席の旦那。忍者だったのか、それは知らなかった。テンションの上がった運転手さんは畳み掛けるようにして「じゃあスポーツは!何をしていますか?柔道?剣道?空手?」…何もしていないんですが、どう答えるのかと興味深々で聞いていたら「それが今は仕事で時間もなくて…」とどこか切なげに言っていました。まあ嘘はついていません。

ちょっと日本に興味がある人だったようで「こんなに高い技術力がある国なのになぜスマホを作らないのか」とか「天皇陛下の体調はどうか、ご病気だと聞いたけど」みたいなことをずっと質問されました。時々「こんなに日本のことを知ってるんやで」というような言葉も挟んできます。家に着く頃には旦那は疲れ切っていました。

それにしても、こちらにいるとロシアと日本はお隣さんだということを時々思い出します。この前もテレビを見ていると有名な歌手が「今年はアジアツアーで日本に行くよ」と言っていたり、前に紹介したのとは違う旅行番組のCMで日本の会社に乗り込んで「ミナサン、カエリマショウ。オツカレサマデシタ」と日本語で言っているシーンが流れてきたり、結構身近なのかな、と思います。日本にいるときは全くそんなことは思いませんでしたが。

そんなことを考えながら、キッチン用品を買い替えにホームセンターへ寄った時のこと。料理に使っていたプラスチックのボウルが割れたので新しいものを見に行ったのですが 普通に「あ、これお米を洗うのに便利なんだ」と思ってからびっくりしました。オール日本語やん。そしてこれ需要ある?

前にスーパーでの日本食を紹介しましたが、本当にこういうのが増えました。びっくりしながらこのボウルコーナーであたりを見渡すと、ほとんどが日本の商品です。 子供用オムツは露訳された紙が貼ってありますが、こちらはもう訳す気も無いようです。まあ使い方は見たら分かるからかもしれませんが。

その横のタッパーコーナーも殆どが日本製でした。 高い技術力が評価されているのだろうな、と思うと嬉しいです。そしてここまできたらラップも日本から輸入しないかな、と期待してしまいます。正直ロシアや他の国のボウルやタッパーに文句はないので、ラップはなんとかしてください。切れない、張り付かない、無駄に幅が広すぎる、と使いにくいのです。

そろそろ街中で日本語を見ても驚かなくなってきました。日本でもロシア語のキリル文字が流行らないかな。

Пока!

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グレイテスト・ショーマン

Привет!

天気がいい!ということは気温が低い!というわけでモスクワ川が凍り始めました。今年は砕氷クルーズできるかな?

さて、映画初めをしてきました。今年1本目は「グレイテスト・ショーマン(величайший шоумен)」です。今回はロシア語も直訳。 もともと、日本版の予告編を弟に勧められて見た時から見たくてたまりませんでした。年末にバス停でポスターを見かけて、モスクワでの公開日を知ります。公開が始まってから2週間もしないうちに上映館が急激に減ることがそろそろわかってきたので、タイミングと勢いで見にいきました。

まずは予告編をどうぞ(日本語です)。

あらすじは、貧しい家出身のバーナムが「ショービジネス」という概念を生み出し、周りに支えられながら「誰もが輝ける場所」としてエンターテイメントを作り上げて行く、という実話に基づいたものです。言ってしまえば王道でした。

結論から言うと、めちゃくちゃ良かったです!今のところ今年一番と言えます(※今年一本目)。ミュージカルとヒュー・ジャックマンが好きなので見る前から安心感はあったのですが、もう本当に見て良かったです。去年の映画初めもララランドでミュージカルだったのですが、私は「グレイテスト〜」の方が曲もテンポも好きでした。とりあえず今はサントラが欲しいです。

そして何より中学生の時に「ハイスクール・ミュージカル」にハマって友達と完璧にコピーできるくらいになっていた私からすると、ザック・エフロンが完全復活していたのが本当に嬉しくてたまりませんでした。彼は本当にミュージカルで映えます。ヒューとザックの掛け合いの歌があるのですが、とりあえず目と耳が幸せでした。この映画はカメラワークがおしゃれで、何度も「そう映すのか…!」と唸りました。一度は泣かされもします。

いつものように歌のシーンだけ原曲(英語)で、下にロシア語の字幕が出る形式でした。2Dで420p(840円)。お値段以上の価値がある映画です。そして相変わらずエンドロールになった瞬間に出口に急ぐ人々。今回は後少しで終わる、という時にスタッフが「もう終わったかな?」と入り口のドアを開けて、光が入ってきました。どうなってんねん。でもこれだけネットで新作映画もすぐに見られる国でも劇場内は満席だったので、希望はまだあるな、と安心しました。

ここからは少し真面目な話。

いつも言葉の壁を感じないように映画を鑑賞する数日前からかなり下調べをするのですが、今回は突然見に行くことを決めたので1時間前にちょっと調べただけでした。しかも日本公開前なので、情報が少ない…ですが、実話ということは本人の情報は残っているはず、と思い調べるとヒットしました。読んでいくにつれて、不安が押し寄せてきます。というのも、実際には「フリーク・ショー」として奇形の人や珍しい人種の人たちを見世物にしていたのです。しかも宣伝は上手かったのですが、炎上商法で色々なところから訴えられている、なかなか酷い人でした。

そもそも私は馬鹿にした笑いをあまり好みません。できれば周りにいる人たちが馬鹿にして笑ったり、反対に笑われたりして欲しくないなと思っています。もしこの映画がリアリティを追求して作られていたら、最後まで耐えられるか不安だったのです。しかも予告編ではショーの出演者の中にアジア系もいました。今のところモスクワで「アジア系だから」と不当な目にあったことはあまりありませんが(一度だけ酔っ払いに絡まれたことはあります)、今マイノリティであることは事実です。感情移入したら辛いだろうな、と思ったのです。

見ながら思ったのは主人公バーナムはかなり美化された描かれ方をしている、ということでした。そこには賛否両論があるようですが、私としてはかなり救われました。バーナムが「ユニークな人々」を募集して集まった人に対等に接する姿、そして出演者たちの「笑われるから隠れているのではなくそのままの自分を見てもらうこと」を選び、それを貫く姿を見ていると勇気が湧いてきました。ショーを見にきた観客は怖がることはあっても一度も笑いません。出演者たちのパフォーマンスに感動はします。体の特徴は宣伝には使われましたが、ショーで見せるのは、歌やダンス、アクロバットなどそれぞれの得意分野です。そういう意味では時間が足りずに出演者一人一人を掘り下げることはしなかったのが残念でしたが、仕方がない気もします。

劇中である人がバーナムに言います。「君はショーで、人間にはさまざまな色、大きさ、能力を持った人がいることを見せた」と。映画の中の彼のショーは多様性を見せるだけで、それを取り立てて観客に強調していなかったことにとても好感が持てました。

一度バーナムが盲目になっている時にショーの出演者みんなで歌う「this is me」(予告編に使われている曲です)。それぞれの表情から、彼らが覚悟と信念をもって出演していることが伺えました。自分が一度決めた道を突き進む。辛い時には休んだり挫けるかもしれないけど、信念は変えずに持ち続ける人たちがどれほど輝くかを見た気がします。私も自分で決めた今の道で、覚悟と信念を持って生きたい、と思いました。

それにしても今ほど「差別」に敏感な世の中で、よくこの映画を作れたな、と感心しました。今だからこそ作ったのかもしれませんが。そしてこの映画はロシアでも日本でも作れなかったでしょう。良い意味でも悪い意味でも民族がアメリカほど混じり合っていないのです。マジョリティだった日本での生活から一転、モスクワで暮らして1年半、その間学校でいろんな国の人と会って思うのは、持って生まれた見た目にその人の価値はないということ。たしかに歴史的に色々な国で色々な差別がありました。しかし、今の世の中「〜な人たちを差別するためにこれをしよう」もダメですが、反対に「これをしたら〜な人たちが差別だと感じるかもしれない」と気を使いすぎるのも違う気がしました。見た目にとらわれずに生きていける世の中になれば良いですね。

ストーリーにひねりはないので旦那は「ララランド」の方が好きだったそうですが、私は勇気をもらって幸せでした。水分不足で痛む頭を抱えながらも、映画館をでる時は満面の笑顔だったと思います。良い映画初めでした。

Пока!

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バレエ・イーゴリ・マイセエヴァ

Привет!

今日はやっと気温が-5度になり、快晴です!嬉しくて太陽を見ながら歩いていたら昨日と同じところで滑って転びそうになりました。この時期、路上には罠しかありません。

さて、お友達家族に誘ってもらってショーを見に行きました!モスクワの冬は本当に劇場によく足を運びます。外は寒いし。場所は地下鉄マヤコフスカヤ駅にほとんど直結しているチャイコフスキーコンサートホール。 前から入ってみたいなあと思っていたところだったので、楽しみにしていました。ホールの入り口でチケットを見せて、席まで案内してもらいます。

ここです、と言われた席にはすでに誰かが座っていました。案内のお姉さんも驚いた様子です。先に来ていたお客さんにチケットを見せてもらうと、同じ数字が書かれていました。お姉さんに「本当にここのチケットを買われましたか?」と聞かれ、自信がなくなってきたのでとりあえず他の階へ行ってみることに。

ところが他の入り口から入ろうとしてもその場にいる案内の人に「この席はこの階じゃありません」と言われて中にも入れてもらえません。開演時間が近づいてきて焦った私は、スタッフを呼び止めて「この席に違う人が座っています。でもその人たちも同じ数字のチケットを持っているのです」と訴えました。彼女はマネージャーらしき人を呼んできてくれます。マネージャーに同じ話をしている途中で電話の呼び出し音がなったかと思うと、マネージャーが「あ、昨日はありがとうー!楽しかったよね!ごめん今対応しているところだから後で掛け直すね」と電話に出るではありませんか。昨日何があったのか気になるところではありますが、今は急を要しているので遠慮して欲しいです。マネージャーは私たちに「ここを動かないでくださいね」と言うとその場を離れ、2、3分後に何かを手に持って帰ってきました。 「これをその座っているお客さんに渡して、席を移動してもらってください」…え、それ私たちが言うの?

迷っている時間はないので、意を決してはじめの場所に行こうとすると、最初に案内してくれたお姉さんが私たちの姿を認めて駆け寄ってきました。「すみません!私が案内する入り口を間違えていました!こちらのドアから入ってください」…なんですと。兎にも角にも一件落着です。まさか年末にロシア語の授業で「劇場でダブルブッキング」のロールプレイをしたことが現実に起こるとは想像もしていませんでした。

劇場内はこんな感じ。 右奥に見えているスペースがオーケストラピットになっています。時々指揮者の人がノリに乗って後ろに置かれているマイクにぶつかることがあったのが面白かったです。

バレエ、という言葉が付いているのでバレエなのかと思っていましたが、実際には「コストロマ」のようにバレエ団が披露する伝統的なダンスの詰め合わせでした。やっぱり衣装が可愛く、女性の動きは美しく、男性の動きは力強く、躍動感があってみていて飽きません。それに加えて今回は韓国や中央アジア、ジプシーの踊りなどもあり、多彩でした。 パンフレットより。

また、コサックたちのダンスでは、ちょっとしたドラマ性もみられ(好きな女の子に少しでも近づこうとしている、など)感情移入してしまいます。そしてショーが進むにつれて、どんどん衣装も近代化していきました。振り付けにも工場や工事現場で働いているような動きが増えてきます。15人(以上)で踊っているのですが、あまりにもそろっているのでなんとなくソ連時代を表現しているのかな、と思いながら見ていました。さっきまで一人一人個性を持って踊っていた人たちが、突然腕を掴みあって連結し、機械の一部であるかのように動き始めた時には少し寒気がしたほどです。

最後は海軍の人たちのダンスでフィニッシュ。20分の休憩を挟んだ2時間の演目が本当にあっという間でした。冬休み最終日だったからか子供達も多く、小さい子は通路で飛び跳ねながら見ていました。

ロビーも素敵です。 とても興味深いショーでした。見に行けて良かったです。ありがとうございました! 次は何を見ようかな。

Пока!

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学校でのパーティー

Привет!

今日はロシアも祝日(おそらく1月7日のクリスマスが日曜日だったので振り替え)ですが、曰く「ロシアではない」語学学校は今日から始まりました。学校でいろんな人に会えるのが楽しみだった私は寝坊しながらも、もう朝からウキウキで家を出ます。5日に降った雪ももう溶け、それが夜に冷えて路面が凍結しており、駅に行くまでの曲がり角で綺麗に転んで腰をしたたか打ちました。本当に路面凍結には注意してくださいね。

昨年末の、もう学校が終わろうかという時期に先生から「最終日、毎年学校で大きなパーティーをするの(去年は改装中だったため特例で中止)。旦那さんも一緒に是非参加して!私の主人も来るから」と言われました。何時から何時まで?と聞くと「個人授業も終わる16:00から深夜までかな」とのこと。めっちゃ長いやん。この時間帯なら旦那も参加できそうです。旦那は夜にバラライカのレッスンがあったので、遅れてくることになりました。

パーティーが始まるまで暇だったので日本の友達と電話していたのですが、その間にも教室の一部にどんどん料理が運ばれてきます。受付のカウンターではシャンパンやワインが注がれ、窓際にはなぜか大量にみかんがばら撒かれています。ロシアではみかんは年末年始の象徴で、スーパーでもワゴンで安売りされています。去年はアメリカなどでよく見る「オレンジ」なのかと思っていたので買っていませんでしたが、日本でよく食べていた「みかん」そのものでした。今年は毎日食べています。

1月にクリスマスがあるロシアでは12月25日周辺のパーティーも全て忘年会になります。学校のロビーに置かれているパソコン近くに座っていた私は「適当にBGMを流しておいて!」と仲のいい事務員さんにお願いされて英語のクリスマスソングばかり流していたら、他の生徒に「ロシア語の年末年始ソングを流せ」と怒られました。

お料理も出揃って、結局パーティーが始まったのは16:30過ぎ。初めて会う人も多く、そして最近ロシア語を始めたという生徒さんも多く、初めはみんな様子見でしたがいろんな人とお話しできました。ここで発覚したのは私がかなり英語をわすれていること。仲のいいフランス人Jさん(この学校で英語の先生として活躍しています)に何度も「これ英語でなんて言うんだっけ!?」と聞き、あとはボディランゲージでなんとか会話を成立させました。今年は英語を頑張りたいです。

途中から先生たちに「旦那さんはいつくるの?今彼は何しているの?」という質問を受けるようになってきました。それに逐一「バラライカのレッスン中で…」と答えていたおかげで最後の方は「バラライカはいつ来るの?」という質問に。パーティーがあるからと飲まず食わずの旦那が学校のドアをくぐった瞬間「バラライカ弾いて!」と言われていました。ごめん。

この頃にはほとんどロシア人の先生とスタッフ、そして私のクラスメイトくらいしかいなかったので、こんなこともあろうかとロシアの国民的な歌「カチューシャ」を二人で練習していたのが功を奏し、無事大受けしました。そしてすぐさま「アンコール!」の大合唱。持ち歌がカチューシャしかない私たちは苦肉の策でもう一度演奏しました。それでもみんなで歌ってくれる学校の人たちは優しかったです。

そのあとは雑談タイム。みんなでYoutubeのカラオケで歌っては飲めや踊れやの大騒ぎでした。映画とかでみたことがあるパーティーそのもので面白かったです。なぜかJさんの生徒(英語を学ぶロシア人)にバラライカを英語で教えることになった旦那も英語の出て来なさにびっくりしていました。

この頃にようやく私の先生が登場し、旦那のバラライカを見ると「何か弾いて!」とお願い。まさかのカチューシャ3回目を演奏する羽目になりました。持ち歌は多いに越したことはありませんね。

1年半も通っている学校なので仲のいい人も多く、大好きな人たちと楽しい夜を過ごせました。去年の収穫はこういう場で色々な話をロシア語でできるようになったことです。帰りに旦那が「どうして学校に通い続けているか分かった。いい人たちだね」と言ってくれたのが嬉しかったです。もっとロシア語と英語を頑張ります!

Пока!

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