馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

アスタナの交通事情

Привет!

最近は-1度くらいなのですが、そのことをSMSに書くとモスクワの先生から「もうそんな寒いの!?今こっちは18度くらいよ。まさに黄金の秋!って感じですごくきれいなの。太陽が輝いてるわ」というコメントが来ました。去年のモスクワは気温も中途半端でずっとどんよりしていたので、あまり「秋」だという感じがしませんでした。今年は今年で、真夏の日本にいたと思ったらアスタナに着いた頃にはもう秋も終盤で、今は窓の外に雪景色が広がっています。…秋ってどんなんだっけ。

ここで降る雪を見ていると、モスクワより乾燥している土地のはずなのですが、日本の雪のように湿気を含んでいるなあとわかるぼてっとしたものの時もあります。そんな雪が降った次の日、とても天気が良かったので出かけることにしました。スニーカーを履いて、マンションの建物を出てから20歩で悟りました。「こんまま進んでたら、命がいくらあっても足りない」と。昨日の湿気を含んだ雪が地面で溶け、深夜の冷気で冷やされて舗装された道路が全部スケートリンクに早変わりしていたのです。慌てて家に戻って、冬用の靴に履き替えました。これなら滑らないので安心して歩けます。

今日はそんなこの町の交通事情を少しご紹介したと思います。実はこの町、地下鉄や電車が走っていません。都市間をつなぐ長距離の電車はありますが、市内の移動向きではありません。私は電車が走っていない町に住むのが初めてなので(イギリスでホームステイした村にもありませんでしたが、徒歩で端から端まで1時間くらいの小ささだったので不便は感じませんでした)少し驚いています。ここでの人々の足(比喩として)は主に三つです。この3週間で確認できた限りですが。

①バス
やはり公共交通機関といえばこれ。実家の近くに便利なバスがなかったので、あまり乗りなれておらずモスクワでもできるだけ避けていたのですが、乗ってみるとやっぱり便利です。どこにでも行けます。しかも大抵10分以内で来ます(今のところ)。 目の前に来た時に撮ったので「バス近影」になってしまいました。ちなみにこのバスには乗り遅れました。こんなきれいなバスもあれば「何年頑張ってるの…?」というような、元は白かったのであろうバスも走っています。バス停はバスマークの標識が立っているだけのところ、その近くに屋根付きで路線図が張ってあるいわゆる「バス停」のところ、待合室までついているところ、屋根はないけど電光掲示板であと何分でバスが来るかわかるところ、電光掲示板も屋根も完備しているところなど様々です。ちなみに電光掲示板に関しては時間が正確なので感動してしまいました。モスクワでは「あと0分」のまま10分ほど待ったこともあるので、基本信用していなかったのです。

前のドアから乗って(もしドアが開かなかったら途中から乗って運転手さんのところまで進みます)運転手さんに180テンゲ(60円)払えばレシートを渡してくれます。はじめのうちは何度かこの方法で乗っていたのですが、周りの人が何かカードをかざして支払いをしているので気になってきました。 これがバスカード。これを使うと90テンゲ(30円)で乗れるそうなのです。半額やん!何より毎回お財布の中に小銭を用意するのが面倒でした。すべての問題を一度で解決してくれるこのカード、なんという文明の利器でしょう。しかも1時間以内であれば、何度乗っても90テンゲだそうです。すごい。そしてちょうどそのころ、お友達が「バスのカードほしい?」と聞いてくれたのです。渡りに船とばかりに、一緒に買いに行ってもらいました。 町の中心部のバス停には、こんな機械が置かれているところがあります。ここに400テンゲを入れてカードを、そのままチャージしたい金額を画面上でタッチし、お金を入れると準備完了です。カードを買うときは1000テンゲ以上のお札を受け付けてくれなかったのに、チャージの時は5000テンゲ札まで使えたのは少し納得がいきませんが、とにもかくにも買えました。買う機械によっては一時間以内であってもバスに乗る度お金がかかるカードしか買えなかったり、使えるお札も違ったりするようです。

②タクシー   ロシアで使っていたYandexタクシーのアプリが使えているので重宝しています。 mickymm.hatenablog.com こちらの記事で紹介したものです。聞くところによると白タクもあるそうなのですが、ウズベキスタンとは違ってどの車がタクシーかわからないので怖くてまだ呼び止めていません。そもそもこのアプリを使ってもかなりタクシー代は安いのです。20分ほど乗っても900テンゲ(300円)前後です。しかも朝の出勤ラッシュの時で、です。日本でタクシーに乗るよりかなり気楽に利用できます。

③自分で何とかする   ある意味究極の方法ですね。車の数自体が多いので、ラッシュ時はそんなに大きくない町のはずなのにかなり混みますが、バスでもタクシーでも一緒なので自家用車を持つ人がやはり多いです。そして街中で目にする車はかなりごついものが多く、セダンや軽自動車などはあまり見かけません。色は黒か白が好まれるようです。別に車を持つことだけが移動方法というわけではありません。自分の足(物理として)で歩きながら町を見て回るというのも一つの手段です。ただ、建物が大きく土地が広いので、あの見えている建物まで歩こう、と思ってもなかなか到着しないことがほとんどです。見えているのに!また、これから寒さが厳しくなってくるのでなかなか徒歩だけで目的地までたどり着くのは大変になってくるかもしれませんが、運動の一つとしてはいい手段かもしれません。

Пока!