馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ジャンクフード

Привет!

駅を降りて学校へ向かう途中、大きめの雪がひらひらと降っていたので、テンションが上がって上を向いて歩いていたら工事用の柵にぶつかった上に授業に遅れました。でも学校についても先生もクラスメイトもまだ来ていなかったのでセーフです(ゆるい)。そういえば今年は、まだ夜中に雨でできた水たまりが凍って、歩いているだけで忍者屋敷にいる気分を味わえていないなあと思い出しました。道が黒く光っていたら要注意です。

そんなモスクワの街角では、冬に限らず様々なストリートフードが楽しめます。 学校近くのこちらは、そんなお店が三軒並んでいるところです。イートインコーナーがなく、屋台のようになっているこのようなお店はモスクワ中で見かけますが、大抵のところでパンやピロシキ、飲み物に加え、шаурма(シャウルマ)も置いています。シャウルマとはいわゆるケバブで、よくあるケバブ屋さんと同じように店頭に置かれているお肉の塊からこそげとって、野菜と一緒にラップサンドの生地で巻いて作っています。

あまりにも見かけるので私も食べてみたいなと思っていました。しかも写真に載せたお店が最近3軒とも「シャウルマとコーヒーか紅茶で90p(180円)」という広告を店頭に出し始めたので、本当に気になっていたのです。今こそ食べるときなのでは…!

授業中、その話になりました。すると先生が一言「危ないからやめて置いた方がいいわよ」と。…危ないから?美味しくないからじゃなくて?食べ物を形容するときに「危ない」という形容詞って普通出てこないだろう…と思っていると、クラスメイトの一人が反論しました。「そんなことはない!僕はあそこで5回買ったけど5回ともなんともなかった。他の場所で買った時は4回中2回お腹を壊したけど、学校の近くのあのお店は大丈夫!」と自信満々に言うのですが、全然フォローになっていません。そんなことを言っていた彼は昨日学校に来ませんでした。今日理由を聞くと「初めてあそこで買ったシャウルマに当たった…」とのことでした。本当は一度買ってレポートしたかったのですが、自分の身が可愛いのでやめておきます。彼は「7回中1回だからいいお店」とか言っているのですが、どんな壮絶な人生を送って来たのでしょうか。

そんな大衆向けのストリートフードも多いですが、もちろんロシアにもアメリカ資本のファストフードはたくさんあります。たまたま今日、そんなピザハットのCMを授業で見たので載せておきますね。 英語字幕も付いています。

1998年のCMであるこちらは、ゴルバチョフがロシアのピザハットを宣伝しているものです。内容を大まかに書くと、ピザハットにゴルバチョフと娘がやって来ます。それに気づいた家族の中のお父さんがゴルバチョフによってロシアが悪くなったと、息子は良くなったと主張し始めて喧嘩し始めました。見かねたおばあさんが「でもゴルバチョフのおかげで(冷戦終結させ、ソ連を崩壊に導いたので)ピザハットがロシアに来たのよ」と言い、みんな「そうだった!ゴルバチョフに乾杯!」となって、めでたしめでたし、というものです。

私以外はヨーロッパの人なので、ゴルバチョフは「ヒーロー」なのですが、ロシア人はCMの中のお父さんの考えの人が一番多いそう。つまり、あまりよくは思っていないのです。それに加えて、最近ロシアでは「ソ連を懐かしむ」ことが流行っており、ソ連風の名前を子供につけたり、ソ連風レストランが新しく作られたりしているそうです。先生によると「ノスタルジーから」だそうで、あの時代が必ずしもいいことばかりではなかったのはみんな分かっているから、戻ることはないと思いますが、革命から100年経って、今そういう考えが広がっているロシアです。

Пока!

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