馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ロシア現代史博物館

Привет!

先週末、久しぶりに晴れたので旦那と散歩に行って来ました。ロシア人はよく「ちょっと散歩しようよ」と言って目的もなく(何時間も)歩きますが、私たちは「あそこへ行こう、ちょっと遠回りして」という感じで散歩をします。今回の目的地はロシア現代史博物館でした。

母や弟が日本から来てくれ、色々と案内しながらロシアの歴史を勉強するうちに、私が興味を持ったのは1917年に起きたロシア革命でした。中でも革命の流れというより、王制から突然社会主義になって、市井の人々はどのように感じたのだろうか、混乱しなかったのだろうか、ということがとても気になるのです。ロマノフ朝の首都はサンクトペテルブルクなので、モスクワで分かることは少ないかもしれないと思いましたが、奇しくも今年は2017年。ロシア革命から100年です。

様々な博物館、美術館でこの革命に関する特別展示が行われていますが、とりあえずは一番内容が近そうなこの現代史博物館へ行ってみることにしました。 門をくぐって真っ先に目に入るのは10月革命でクレムリンに向かって使われた砲台。そして博物館垂れ幕には特別展の案内があります-「1917 革命の暗号 2017」。ビンゴです。

その特別展の紹介は次の記事に回して、今日はこの博物館について書こうとおもいます。学生は100p、大人は250pで入れました。地球の歩き方には特別展別料金って書いてあったんだけどな…そんな案内どこにもないなあ。 窓から見える中庭が綺麗です。

入ったところにはこの建物の歴史が書かれていました。まず1770年代に建てられた後、1831年から1917年までは「イギリスクラブ」として貴族の社交場になります。その時代の有名人、プーシキンやトルストイも利用したそうです(プーシキンは1837年に亡くなっているので、本当に初めの方に使っていたんですね)。
1917年の2月革命の後は「革命博物館」として、1922年には「赤いモスクワ」展示会が、1924年には「17世紀以降のロシアと10月革命博物館」ができました。戦争中は「1918-1942年の労働者と農民 」博物館に、戦後に「経済と科学、文化」博物館になりました。そして1991年のソ連崩壊後に今の現代史博物館としてオープンしました。なんとも歴史に翻弄された、数奇な運命をたどっています。

そんな博物館の歴史コーナーを抜けると、分かれ道になっていました。上へ行けば特別展、横へ進めば常設展。特別展は1917年の革命についてだとわかっていたので、とりあえず常設展へ進みます。

…ペレストロイカから始まりました。
おかしいな、地球の歩き方には「ソ連に関する展示だけであったが、現代は革命前の帝政時代の展示やソ連崩壊後の展示も増えている」とあったのに。これやったらソ連の終わりかけからしかありません。 めっちゃ現代…。

当時の新聞記事を始め、おもちゃや壁の落書き、宗教が弾圧されていたソ連時代が終わった後に普及し始めたイコン画など様々な実物と共に写真でソ連崩壊までの流れと現代のロシアの豊かさと可能性についての展示が続きます。

足元には「ここから○○年」など一年ごとに書かれていてわかりやすく、展示の仕方も面白かったです。要所要所に置いてある端末で現代史を勉強している旦那と一緒にクイズに答えたりしていました。

いつも書いている気がしますが、博物館の展示の仕方は面白いんだから順序をもっとはっきりさせて欲しいです。しかし、クイズの端末を適当に操作していたら地図が出てきたのですが、それによるともっと博物館自体が広い気がします…。私たちが行けていないところがあるかもしれません。また時間のある時にもう一度行ってみようと思います。赤の広場からトベルスカヤ通りを登って行き、プーシキンスカヤ駅を少し通り過ぎたところという、モスクワ中心部にあるのでアクセスも良かったです。

絵で分かるロシアの成長ぶり。 時代が前後してややこしくなってきましたが、次回はお目当の革命についてです。

Пока!

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