馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

トビリシの温泉

Привет!

一年で降らなきゃいけない雪の量が決まっているのか、12月にほとんど雪が降らなかった反動か、ほとんど雪に埋もれるようにして歩いています。一部の情報では100年ぶりの大雪だそうですが、本当かしら。少し気象情報は話を盛りがちなので、話半分で聞いています(未だに12月の日照時間6分は信じられない)。

名残惜しいスキー場を後にして、ジョージアの首都トビリシに戻って来ました。今回の旅の目的はスキーと温泉だったので、トビリシで温泉が集まっている旧市街のホテルを取りました。 このポコポコした丸屋根が温泉の個室だそうです。これに似たものを最近見たな…としばらく考えていたのですが、あれですね、ウズベキスタンのブハラにあったバザールの屋根と形が同じですね。

とりあえず腹ごしらえにと入ったレストランでたまたまジョージアのダンスショーをしていました。 お姉さん綺麗すぎる。店員さんに言われたスタート時間より30分ほど早く始まったのですが、サービスかしら。ダンスを堪能したあと、前もって知り合いの方に教えてもらっていた温泉の場所をウェイトレスさんに聞いてみました。

「このsulfur bathsってどこにあるか分かりますか?」「あーー、ここから近いのでご案内しますよ。ちょっと待っていてくださいね」なんと!ウェイトレスさんが休憩に入るタイミングだったのか、上着を羽織って「さあ行きましょう」と先導してくれます。ジョージアの人親切すぎやしませんか。

着きましたよ、と言われたのはNo.5 bathと書かれた入り口。え、名前違うんですが…本当にここがsulfur bathですか?と聞くと、ウェイトレスさんは「そのお風呂はどこにあるか分かりませんが、ここはトビリシ1と評判のお風呂ですよ」とのこと。いやいやいや、違うやん。でもこれも何かの縁だと、このお風呂に入ることにしました。

入り口で「パブリック?プライベート?」と聞かれ、よく分からないまま「パブリックで!」というと3ラリ(120円ほど)を支払うよう言われました。友達はタオルを持っていなかったので、ついでに1ラリ支払ってシーツのようなタオルを受け取ります。

友達と私は女風呂、旦那は男風呂へと向かいました。洞窟のような暗さのロッカールームで服を脱ぎ、更衣室に常駐しているおばちゃんに南京錠をしてもらいます。奥にあるドアを開けると、ものすごい硫黄の匂いと湯けむりが立ち込めていました。目が慣れてきて部屋の全貌が明らかになると…壁沿いにシャワーが並んでおり、何人かの人が体を洗っているではありませんか。友達と浴槽を探しましたが見当たりませんでした。二人で「聞いていた話と違う…日本の温泉のように熱い湯に浸かれるのではなかったのか」と言いながら一応熱いシャワーを浴びて、出ることにしました。全然体が温まっていないまま着替えて外に出ると、旦那もちょうど出てくるところでした。彼の第一声は「いやーいい湯だったな!」です。思わず友達と詰め寄りました。「どこに浴槽が!?」「え、更衣室のドアを開けたらあったやん。壁際のシャワーも並んでたし」「シャワーしかなかった!!」…どうやら男風呂にしかなかったようです。

一人ホクホクしている旦那に少し腹が立ったので、その足で横にあるRoyal Bathに行きました。ここの個室を利用された方のブログを、出発前に読んでいたので信頼できたのです。 入り口。「明日の朝一番に予約したいです。何時からやってますか?」「8時からですよ。予約されますか?」たしか、ホテルの朝ごはんが8時からだったので、9時に予約しました(ホテルから徒歩五分以内のところ)。保証する何かを置いていけ、例えばお金とか、と言われ、全額前払いました。個室は一部屋70ラリ(2800円)です。

ロビーにあったお風呂にはいる人の像。

次の日になりました。実は朝ごはんが8:30からだったので仕方なく9:30に30分遅刻で行くと受付のおばさんたちが「予約9:00だったでしょ?!今もう9:30よ?次のお客さん10:00にはくるから早く入って!!はやく!」とめっちゃ急かされながら部屋に入りました。遅れてすみません。

個室は本当に快適でした。更衣室にお手洗いもついてるし、ゴムのサンダルは用意されているし、そもそも明るくて広いし、本当に文句ありません。

そしてドアを開けると… これ!!期待していたものはこれです。浴槽自体はかなり深く、途中で座るところもありますが立っていても肩までしっかり浸かれました。温度も42度くらいで、ちょうど良かったです。朝から温泉に入れるなんて、なんという贅沢なんだ…! 朝一番だったので本当に浸かるだけだったので30分でも長いくらいでしたが、行かれる際は是非1時間満喫してください。最高でした。 丸屋根を内側からみたところ。

いいお湯でした。
Пока!

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ホテルとレンタル

Привет!

結局昨日は近年稀に見る大雪で、ニュースでも「雪すごい」という話が多く報道されていました。パウダースノーなので雪があまり固まらず、歩いていると地面が横滑りする感覚になってかなり歩き辛かったです。スキーで登校したい。

さて、ジョージアでのスキーを支えてくれたホテルとレンタルショップをご紹介します。とりあえずスキーに集中したかったので、ホテルはベースのリフト乗り場に一番近いところにしました。周りにも近くにもかなりたくさんホテルがあったのですが、このホテルは裏にリフト乗り場があるという近さだったのです。スキー場で誰かに「どこに泊まっているの?」と聞かれ、答えると知らない人はいなかったほど有名なホテルでした。「マルコ・ポーロ」という名前です。なんでここにきてマルコ・ポーロやねんと思わないでもありませんでしたが、トビリシ市内でも同名のレストランを見かけたのでジョージア人には馴染み深い名前なのかもしれません。 ホテル自体も大きいし、お値段も安くはありませんでしたが、文句なしのいいホテルでした。いわゆるリゾートホテルです。プールやサウナも無料で使うことができ、追加料金を払えばマッサージもしてもらえます。お部屋も清潔で、前日の家族経営のホテルとは180度違って面白かったです。 部屋に入るとジョージアワインが2本置いてありました。さすが。いくら取られるのか分からず手が出せませんでしたが、もしかしたらサービスだったのかもしれません。

朝ごはん会場も大きく、バイキングでした。入った瞬間からピザやハチャプリなどが目に入り「朝ごはんのボリュームじゃない…」と絶句してしまいました。ハムやソーセージ、生魚に野菜、乳製品、ジョージア風に味付けされたサラダまで本当にありとあらゆるお料理が並んでいます。美味しい食事を愛する旦那は狂喜乱舞で何度も取りに行っていました。曰く「こんな新鮮で美味しいものを毎日食べられるジョージアの人たちは幸せに違いない」とのことです。冬で野菜の質が落ちるモスクワから来たので、余計にそう感じるのかもしれません。太陽万歳。 蜂の巣までありました。勇気ある友達が挑戦して、おいしいと言っていました。蜂の巣の左にあるツボは甘めのヨーグルトです。これも甘すぎず酸っぱすぎず、ヨーグルトは苦手なはずの旦那がパクパク食べていました。

スキー板のレンタルもこの近くで、と探してみると一件良さそうなところがヒットしました。Mogzauriというところです。このサイト上で借りたいものを予約して、お支払いまで済ませることが出来ました。支払い確認のメールがジョージア語で来て驚いたのはまた別の話(ちゃんと下に英語とロシア語でも書いてありました)。

ただ、グダウリの店舗の場所がわかりづらく、かなり迷いました。実際にはベースに3、4店ほどレンタルできる場所があったので、予約はしていかなくてもいいかもしれません。実際Migzauriの場所を人に尋ねると、近くにある店舗で借りればいいやん、と言われました。もう支払っていたので意地でも探しましたが。 ベースのリフト乗り場から見上げた景色です。左にある赤い丸のあたりに、小さなカフェ兼ソリのレンタルをしている小屋があり、そこを左に曲がるとこんな風景になります。 この赤い丸が店舗です。

店舗自体は小さいのですが、働いているお兄さんとお姉さんは気さくないい人たちでした。休憩時間にはスキーをしているようで、山の中腹で旦那があったそうです。特にお兄さんは気さくすぎるくらいでした。一緒に行った友達が少し疲れてしまったので、2日目のレンタルをキャンセルすることにしました。彼女は現金で払っていたので、返金してもらうよう頼むと「別にいいけど、僕が作ったコニャックを飲んだらね」と言いながらカウンターの下からコニャックを出してきたのです。おそらく冗談だったのですが、一日中スキーをして疲れて判断力が鈍っていた私たちは、面白そうな提案だとショットグラスで貰いました。

ガンっと衝撃に襲われました。一口含んだだけで足元がおぼつかなくなります。思わず「これ何度!?」と聞くと「秘密だけど多分40度くらいかな」…絶対もっと高い度数だと思います。スキー場自体は17:30ごろに閉まるので、この時そんなに夜遅くなかったことと、ホテルがすぐだったことが幸いして大事には至りませんでしたが、ちょっと危なかったです。次の日旦那と二人でまたレンタルをしに行くと、昨日のお兄さんが今度は「これ食べる?」とチョコレートをくれました。ちなみにコニャックは昨日で飲みつくしてしまったそうです。

ほとんどのレンタル屋さんにインストラクターが待機しているので、初心者でも安心してスキーができそうでした。理想的なスキー場で、また行きたいと思います!

Пока!

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グダウリスキー場

Привет!

恵方巻きを食べて春を呼び寄せると家庭教師に約束したばかりですが、今日は朝から窓の外がホワイトアウトです。60センチの積雪で、飛行機も欠航がいくつか出ているとニュースで言っていました。次どんな顔をして先生に会えばいいのか分かりません。

さて、ジョージア2日目。いよいよスキー場へ行きます!トビリシ市内は気温も高く、雪も全く積もっていませんでしたが、少し郊外へ出ると話は別です。 こんな景色の中スキーやスノーボードを楽しめるのは、トビリシから車で2時間ほど行ったところにある街、グダウリです。

今回はトビリシ在住でガイドをされている渡辺さんのトビリシ企画にグダウリまでの送迎をお願いしました。道中、色々な景色を見ながら興味深いジョージアのお話をたくさん聞かせてもらえました。本当に良い方で、2時間があっという間でした。

さて、肝心のスキー場はというと…最高の一言です!去年、スキーがしたくてたまらずモスクワの郊外へ行きましたが、少し物足りなかったのです。ところが、ここは見渡す限りの山!これこそスキー場です。テンションが上がります。そもそもベースが1998mで、トビリシから登って来るだけで気圧が変わるのを感じました。スキー場の最高峰は3276m、次に高い山頂でも3006mです。 スキー場の地図。下から見ているだけでワクワクします。

ただ、初心者でも大丈夫そうな緩やかなコースは、リフトを三つ乗り継がないと辿りつけないところにありました。つまりそこで習得できないとベースに戻ることさえできないという、なかなかの難易度です。そもそも一応コースはあるのですが、森林限界も超えたこの高度の山の斜面は全面がコースになり得るようでした。 この写真でも山を横切るように一応コースが作られていますが、斜面全体にスキーが滑った跡が付いています。一度、旦那が突然消えたので探してみたら、知られざる無謀な冒険家の側面を持つ彼は自分で新しいコースを生み出していました。最終的に2番目に高い山頂まで行ったのですが、思いっきりコースから外れてしまってふわふわの新雪の中を滑り降りました。平日だったので人がおらず、大自然の中に放り出された気分になります。今回分かったのは「コースは自分で切り開くもの」ということでした。 まるでアルプスで滑っているようです(行ったことないけど)。リフト自体は1日券、2日券などがあり、2日乗り放題で80ラリ(3200円ほど)でした。

時々こぶがつくってあったり、スキーのジャンプ台があったりとコースとしての面白さも随所にありました。怖すぎて乗れませんでしたが、リフトの中には最高峰の山の向こうまでつながっているものも…。コースを自分で作れるからとあまり考えずに滑っているとベースに戻れそうにないので要注意です。 ちなみにガスが出るとこうなります。どこに連れて行かれるのかわからないスリルがすごかったです。リフトの降り口はこのガスの上だったので、それはもう素晴らしい景色でした。

さて、日本以外のスキー場に行くのは3回目なので、これが普通なのかも分からないのですが、個人的に興味深かったところを2点紹介します。
①パラグライダーに誘われる
リフトを降りたところや乗る前に「Do you wanna fly?(飛びたいですか?)」と声を何度もかけられました。初めは怪しすぎて無視していたのですが、スキーをしている途中大空を悠々と舞うパラグライダーを頻繁に見かけ、少し羨ましくなりました。でもスキーをしてても結構寒いから上はもっと寒いだろうな…。山頂で「ここから飛べるよ!スキーは降りてきてからでもできるし!」と言われた時は思わず笑ってしまいました。

②リフト前にある屋台 ここには帽子から手袋、お菓子にビール、ワイン、ウォッカなどのお酒、そしてお土産のマグネットまで売っています。これがベースのリフト前だけではなく、中腹のリフト前にも並んでいました。中腹にはカフェもあり(屋内、屋外ともに)、美味しいホットワインが味わえます。中腹のカフェの一つが、モスクワで有名なフィットネスクラブのワールドクラスが出店しているものだったので目を疑いました。 -5度の青空の下で食べるヒンカリは最高です。ここのキノコシチューが絶品でした。

とにかく、個人的にはかなり満足のいく、そして何度もリピートしたいスキー場でした。

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飲み会@トビリシ

Привет!

外は吹雪いていますが、今日は節分ですね。さっき家庭教師の先生に「明日が立春だ」と節分の風習について旦那が説明したら「じゃあ明日この雪がなくなって春が来ていなかったらあなた達の努力が足りなかったってことね!」と責任を押し付けられました。2月のロシアでは無理だ。

トビリシ1日目、レストランからホテルに戻ると、若いお兄さん二人とおじさんの3人が出迎えてくれました。チェックアウトの時ではなく、宿泊費は今払って欲しいというおじさんの願いに旦那と友人が応えている横で、私はお兄さん二人に今食べてきた料理の写真を見せていると、突然「お酒は飲んだ?」と聞かれました。旦那ならワインを飲んだけど、と答えると「チャチャは?飲んでない?それはぜひ飲まなきゃ!ご馳走するよ!と3人ともロビー横の食堂へ連れて行かれます。

あれよあれよと言う間にショットグラスにチャチャが、そして少し大きめのグラスにオレンジジュースが、人数分用意されました。「ちょっと待って、チャチャって何?」「ジョージアのウォッカかな。40度くらいだから大丈夫」何が?

ガウマルジョス!って言いながら飲むんだよ。その後すぐオレンジジュースを飲んだら大丈夫だから、という説明を受け、気がつけば乾杯していました。ガウマルジョスとはジョージア語で「私たちに!」という言葉だそうです。

お兄さん2人のうち一人はこのホテルをおじいさんから受け継いだオーナーで、もう一人は小学校からの友達だそう。僕は経営には関わってないよ、飲みに来ているだけ、と言っていました。お友達の方は英語、ジョージア語、ロシア語ができたのでほとんど会話はロシア語に。オーナーはロシア語も英語も上手くないとのことで、簡単な言葉は大丈夫でしたが、語りたい時にはお友達にロシア語に訳してもらっていました。途中からロビーにいたおじさんもやってきて(彼は従業員で家族ではないそう)、みんなで飲みました。

気になっていたことが一つあったので、聞いてみます。「ロシアとジョージアはあまり仲が良くないけど、私たちがロシア語を話しても気を悪くしない?」するとおじさんが言いました。「政治的にはそうかもしれないけど別だからなあ。現にロシア人観光客はたくさん来るけど、それが嫌だとは思わないし、彼らにはロシア語で話した方がスムーズだから。今35歳以上の人は学校で習っているしね。なんの問題もないよ」

それにしてもジョージア語は文字から難しそうだと言うと、日本語もね!と返され、お互いの名前を書きあったりしました。ジョージア語はこんな感じです。 これでサブウェイと書いてあるのか…。

そして日本といえば、ちょうどこの日は角界でジョージア出身の力士である栃の心が優勝した日だったので、その話にもなりました。彼のおかげか相撲を始め日本に対する関心が高いらしく、でもあまり日本人は来ないので本当にいろんな話を聞かれました。ショットグラスが空になるたびにチャチャが注がれ、1日目の夜からかなり濃かったです。良い文化交流になりました。気がついたらFacebookまで友達になっていました。

やっと部屋に戻れたのが23時ごろ。かなり年季の入ったお部屋でした。お風呂を出た後「水を買ってくる」と出て行った旦那がなかなか帰ってきません。そろそろ様子を見に行こうかと思い始めた頃、ふらふらになった彼が戻ってきました。曰く「ロシア人旅行者が来ていて、今度はコニャックで乾杯しているところに出くわしてしまったから巻き込まれた」そうです。オーナーに「友達の日本人!」と言われたのだとか。かなり気さくなホテルです。

さあ、いよいよ明日はスキーへ行きます!

Пока!

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Пока!

ジョージアへ

Привет!

スキーと温泉を求めてジョージアへ行って参りました!今回は旦那の他に愉快な旅仲間も一緒だったので3人です。太陽と山と美味しい食べ物と美男美女が溢れる素敵な国でした。またまたサクッと旅行記を書いていきたいと思います。 ホテルのテラスから見た首都トビリシの街並み。

そもそも、ロシアに来る前から「名前が変わった国」としてジョージアのことは認識していました。個人的にはグルジアという名前の方が馴染みがあるのですが、ロシア語読みである「グルジア」はあまり好ましくないとして日本での呼び方は正式に「ジョージア」とすると決まったのが2015年です。というわけで、ジョージアとロシアは対立路線だということは知っていました。ロシアに暮らして2年近くになる私たちはロシア語に口が慣れてしまっていますが、ジョージアでは国民感情を害さないように英語を使うことにしていました。しかし、この国では英語よりロシア語の方がスムーズにいくことが多かったです。というかほとんど観光客はロシア人でした。

モスクワからS7という航空会社でグルジアへ向かいます。座席に座ろうとした時、突然日本語が目に入りました。 周りを見回すと、全てのシートの頭部分にさまざまな言語で同じような言葉が書かれているようでした。たまたま私が座ったところが日本語だっただけですが、ここから3時間ほど「生き甲斐」という言葉を背負ってジョージアへ向かうことになるとは。いや、まあ旅行は生き甲斐だけれど。

空港からは公共のバスで市内へ。ジョージアでの通貨は「ラリ」という単位で、だいたい1ラリ40円程です(2018年1月現在)。そしてバスは一人0.5ラリでした。格安!タクシーで行こうと思うと30ラリほどするので、時間と気持ちに余裕がある場合はバスでも良いかと思います。37番バスは町の中心地である「自由広場(liberty square で通じました)」を通って中央駅まで行くので、自由広場近くにホテルを取っておくと安心です。バスの中にいるチケット売りのおじさんにおりたいところを伝えておくと、近づいたら教えてくれました。ちなみに車内放送は全くありません。

ここが自由広場。観光案内所があり、地図をゲットしてホテルの場所を聞くことができました。

路地裏にあるホテルだったので、迷いに迷っておみやげ物屋さんで道を聞くことにしました。すると店員さんのお友達という男性が自分のスマホで地図アプリを立ち上げ、ホテルの前まで送ってくれるというのです。空港のインフォメーションカウンターでも笑顔で対応してくれたし、この男性も優しいし、到着2時間ほどでジョージアが好きになる私たち。良い国です。

トビリシ在住の知り合いがホテルまで迎えにきてくれて夕食を食べに行きました。 レストラン名が全くわかりませんが、自由広場から伸びるアブハジ通り(Abkhazi st.)にあるこのお店は、観光客向けのレストランが多くを占めるこの通りにおいても地元民に人気のあるレストランだそうです。それにしても5日間ジョージアにいましたが、文字が全く読めるようにならなかったのが悔しいです。

これまでも何度かこのブログでモスクワにあるジョージア料理のお店を紹介してきましたが、とりあえず有名なのはハチャプリ(中にチーズの入ったピザみたいなもの。何種類もあります)とヒンカリ(小籠包のような見た目のもの。味は全く違います)でしょうか。本場のものが食べられる!とかなりお腹を空かせて臨みました。 ハチャプリ。まず運ばれて来た時の感想は「大きい」でした。上のチーズと中のチーズは別の種類のものだそうです。上のチーズがトルコ風アイスもびっくりなくらい伸びました。絶品!ジョージアはチーズも美味しいのです。

来ましたヒンカリ!なにこれ皮がつるっつる!モスクワで食べるものよりスパイスが少な目で食べやすいように感じます。お皿には一つしか載せていませんが、4人で8個注文しました。料理を待っている間に、大きなお皿に山のように積まれたヒンカリが他のテーブルへと運ばれて行くのを目撃してしまい、目を疑います。知り合い曰く「ジョージアではヒンカリを大量に注文してひたすら食べる人が多いですよ」だそうです。意外と一つがお腹にたまるので、旅行できたしがない日本人が調子に乗って食べすぎると後で後悔しました。

ラビオリ。見えませんが、中には大量の豆のペーストが詰まっています。脂っこくなく、思ったよりもさらっと食べられました。なんで全部こんなに美味しいんや。パクパク食べられるのですが、あとで満腹中枢をかなり満たしてくれます。

名前は忘れましたが、骨つき肉の煮込み。ニンニクが効いていて、お肉もほろほろで美味しかったです。

そして忘れてはいけないのが、サラダ。真冬で絶賛野菜の質が下がっている最中のモスクワとは違い、ジョージアでは通年で野菜が美味しいそうです。移住したい。 トマトときゅうりのクルミソースサラダ。名前は今つけました。トマトがこんなに張りがあるなんて!くるみも美味しい。

それにしてもなぜジョージアの人たちは「口に入れた時は軽く、それでいて腹持ちがめちゃくちゃ良い」料理ばかり思いつくのでしょうか。レストランを出る頃には立てないかと思いました。そしてモスクワより圧倒的に物価が安い。量が多い。幸せ。

知り合いにお礼を言い、ホテルの前で別れました。本当に美味しいお店をありがとうございました!

続きます。

Пока!

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miniso 〜メイソウ

Привет!

いやもう何日連続!?というくらい晴れの日が昨日まで続いていました。これは12月頑張ったご褒美か、それともこれからもっと悪い天気になる前に神が与えてくれた慰めなのか。一応後者の可能性も覚悟しつつ、前者だと思っておきます。今日は雪が降ってまだ暖かいです。

さて、先日赤の広場近くの地下に広がるショッピングセンター「アホートヌィ・リャード охотный ряд」のメトロからの入り口に新しいお店ができました。その名も「miniso メイソウ」 いや、ミニソーなのかメイソウなのかどっちやねん。このお店から出てきた人が手に持っていた袋に「miniso JAPAN」と書いてあって思わず二度見してしまいました。え、日本から来たん?

前から違う場所での目撃情報は聞いて気になっていたので、こんなによく行く場所にオープンしたのはありがたいです。というか結構儲かっているんですね。オープンして少しした時に行ったら、中は本当に混み合っていました。そんなに広くない店内なので余計にそう感じます。

並んでいる商品は、ダイソーというか無印というか、とりあえず化粧品から食器、子供用のおもちゃに、ランプや下着までなんでもござれです。そしてそれぞれにやはり日本語が書いてあります。それがいつもみるようなちょっと変な日本語ではなく、ほとんどはちゃんとした日本語でした。 改行の位置はちょっとおかしいけど。

結構ちゃんとしているなあと思いながらも、やっぱり日本から来たお店じゃないだろうと気になって調べてみました。すると、中国で2013年にできた会社だそうです。JAPANとは。と思っていたら、創業者の一人に日本人のデザイナーがいるんですね。

日本で大人気、という触れ込みで中国やロシアだけでなく世界中で展開しているMinisoですが、本当に売り上げは伸び続けているようです。 子供用サン「ガ」ラス…惜しい!でも殆どの日本語はちゃんとしていました。どこかのコーヒーメーカーも見習って欲しいです。

気になるのは全ての商品に書かれている「日本公司監制」の文字。そこはかとなく怪しいのですが、調べてみても中国語のサイトしか出て来ず、疑問が深まります。ご存知の方がいらっしゃれば教えてください。

それにしても、DAISOのように100円均一ではなくさまざまな価格帯があるのですが、便利で普通に買うより安価なものが多く、人気なのも頷けました。UNIQLO以外の日本のお店も出店したら成功するのではないかと思います。「日本」という部分をお客さんがどれほど気にしているかは分かりませんが、信頼があるのかなと誇らしい気分になりつつ、でも実は中国企業なんだよ、と少し複雑な気分になりながらお店を後にしました。

Пока!

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日本の紹介

Привет!

昨日テレビをつけたら、日本についての番組を放送していました。番組名はмир наизнанку。мирは世界、наизнанку は裏返しに、という意味なので「裏返しに見る世界」となるのでしょうか。ウクライナ人のドミトリー(愛称:ディーマ)が世界を旅しながら、各国の知られていない側面を捉えていく、という番組です。先週から始まったのですが、先週はネパールのエベレストや市場、病院などに行っていました。そしてこの火曜日から日本編が始まったのです。一国について、一日5時間ほどが5日間放送されているので、かなりしっかり描かれます。 昨日テレビをつけたら早速福島について語っているシーンからでした。前の経験(詳しくはこちら)があるのでかなり戦々恐々としながら見ていましたが、今回はとても丁寧でした。地元の人や当事者にインタビューをしつつ、地震や原発の事故を時系列で紹介しながら、人々がどれほど怖くて無念な思いをしたか、その一方でそれぞれが自分の仕事を精一杯こなしたか、ということを紹介していました。出来るだけ感想を入れずにありのままに伝えていたのがとても好感度が高かったです。でもやはりチェルノブイリの話はよく出て来ました。ウクライナとロシアの番組なのでその話題は避けて通れません。

場所は変わって桜島。人々が小規模の噴火に驚かないこと、そして彼らがこの地を去らないのはここが彼らの家で、山は母のようなものだからと思っていることなどを伝えていきます。また地熱を利用して温泉を作ったり温泉卵を作ったり、日本人が昔から自然災害と共存してきたことを分かりやすく見せてくれました。

そして沖縄でハブの毒を取りに行ったり、長崎で従業員が全てロボットという「変なホテル」に泊まったりしつつ、次に行ったのは広島。もちろん原爆の話でした。原爆を経験した方々に話を聞きにいき、資料館に行き、何があったのかを伝えます。

ここまで見ていて痛烈に感じたのは彼のインタビューのうまさです。ロシアで放送しているのでもちろんディーマはロシア語で質問し、答える人は日本語で答えている上にロシア語吹き替えがつくのですが、ディーマは必ず相手の目を見ておそらく言葉を選びながら話を聞いています。相手もディーマの話す言葉が分からないと少し怖じ気づきそうなものですが、彼の真摯な態度が伝わるのでしょう、本当に丁寧に答えていました。もちろん間に通訳がいるだろうと想像はできますが、二人で会話しているようです。彼の話を聞く姿勢と共感する姿勢には、見習うべきものがありました。

地震の大きさを体験する装置が大阪のスカイビルの足元でやっていたそうで、そこにディーマも並びました。体験後、年配の女性も体験しているのを見て、装置から出てきた彼女に駆け寄ります。「怖くなかったですか?失礼ですが、おいくつですか?」と質問するディーマに「78歳ですよ。阪神淡路大震災を経験したのでこの装置は怖くありませんでした」と答える女性。そこでディーマは彼女の手を取り「どうか、あなたが人生で地震を経験するのはこの装置だけでありますように。どうか健康でいてください」と言いました。福島で話を聞いた後なので、これが彼の心からの言葉だとわかります。

もし興味がある方はここからЯпония(日本)と書いてあるビデオを押してみてください(リンク先は福島のもの)。私がみたのはたまたま災害の部分だけでしたが、メイドカフェやロボットカフェ、会社に潜入したり、富士山に登ったり、相撲を体験したりしています。

また他の国も見てみようと思います。 Пока!

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