馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

美味しいシーフード屋さん

Привет!

昨日はちょっと遅れた旦那のお誕生日と、結婚して半年のお祝いでレストランに行ってきました!旦那はシーフードが好きなのですが、実は海に面していないモスクワではなかなか新鮮で美味しい海産物には出会えません。いつもお世話になっているりすりすさんの記事(http://risurisu.blog.jp/archives/51814835.html)を見て、すぐさま予約してもらいました!

場所はベラルースカヤ駅のビジネス街側です。駅からまっすぐ5分ほど進むとすぐ見えます! モスクワなのに「ボストン」です(ちなみに道を挟んだ向かいには「丸亀製麺」でした)。一歩入るとお客さんがいっぱいで、活気にあふれていました。ファストフードやカフェでなければ、大抵クロークが入ってすぐにあり、まずコートを預けるよう言われます。 店内おしゃれ!!カウンターもテーブルもありますし、大きな窓からはしんしんと降る雪が見え、とてもロマンチックでした。 英語メニューを渡されましたが、ロシア語メニューと対応させながら店員さんが注文をとっていたので少し申し訳なくなりつつも、いざ注文。看板メニューはもちろん頼みましたが、メニューに「Tuna Tataki(マグロのたたき)」と「Tempura Shrimp(海老の天ぷら)」を発見したので思わず頼んでしまいました。日本語が見えた瞬間注文してしまうのは、そういう性なのでしょうか。

まず来たのはマグロのたたき。 下の茶色はお皿の模様ではなく、ゴマとマスタードのソースです。旦那と「味噌かな!?たたきにつけるって新しい!!」と興奮していましたが、ゴママスタードソースもなかなか新しいですね。これで590p(800円ほど)でした。ちなみにロシア語でも「たたき」と発音していたので、このメニューが浸透したら面白いな。

そして折角なので「ロシアスタイルの紅鮭」 サーモンのマリネだけ食べると「可もなく不可もなく」という味なのですが、横についている黒パンと一緒に食べると、香ばしさが口いっぱいに広がり、ずっとその味を楽しんでいたくなります。ロシアスタイルって黒パンのことか…!これはこの地ならではなので、かなりオススメです。490p(700円ほど)也。

ここでメインがきました! その名も「エビ on ice」!他にも頼んでいたのでとりあえず一人前にしましたが、24匹もきました。食べても食べても終わらないエビ地獄。それでも一緒についてきた少しピリ辛のタルタルソースが飽きさせません。一人前で990p (1500円ほど)でした。2-3人前、3-4人前も選べます。隣のテーブルの人が3人前を頼んでいましたが、荘厳な眺めでした。

クラムチャウダーは横にクラッカーがついてきました。スープ自体も濃厚で、安心する味です。サイズもカップ、大皿、お鍋の三種類から選べます。大人数で行ったら楽しそうです!私たちは大皿を頼んで、取り分ける用のお皿も持ってきてもらうのでちょうどよかったです。

ここで、満を持して天ぷらがきました! 来た瞬間「これはエビフライや!!」と二人で突っ込みましたが、日本語が通じないのが悔やまれます。人生で初めてシェフを呼びそうになりました。これまで食べたエビフライの中では最高ランクで美味しい物でしたが、食べたかったのはこれじゃない。大笑いできたので今回は見逃しますが。ソースもスイートチリソースとライムのソースだそうです。なんだそれ。これは790p(1300円ほど)。なんだかんだ言って量は多かったです。

ここまでエビを食べ尽くしたのは初めてですが、いい記念日になりました。何より旦那がすごく嬉しそうでよかったです。 お店を出るとビジネス街なので、本当にアメリカにいるようでした。 こんな景色で、本当にアメリカにいるようでした。シーフードが食べたくなったら是非!

Пока!

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おうちごはん⑨

Привет!

テレビでハリー・ポッターシリーズをやっています。ただ、表記が<Гарри Поттер(ガリー・ポッター)>で、一瞬なんのことか分かりませんでした。ロシアでもかなり人気のシリーズだそうです。続編とも言われる「ファンタスティック・ビースト」ももうすぐ公開で、映画館などでは大々的に宣伝しています。

今日は最近全く取り上げていなかった「おうちごはん」です。間にかぼちゃと戦っていたりしたのでかなり久しぶりになりました。 この間、アメリカにいる友達がこのブログを見てヨージキ(ハリネズミのスープ)を作ってくれたそうです!コンソメがなくて和風だしを使ったそうなのですが、それでも上手くいくとのことでした。絶対アメリカに売ってるからコンソメ探してみてね!!

SNSでレシピ動画を上げてくれる Taste Made Japanをフォローしていると、美味しそうな料理が流れていたので作ってみました! パンをくり抜き、中にホワイトソースをいれ、オーブンで焼いたものです。 レシピではフランスパンということでしたが、近くのスーパーにあったフランスパンは、蛇のくせにメデューサに睨まれてうっかりパンになってしまったのかというくらい細長かったので、中をくり抜くことは諦めました。今回使用したのは「ウクライナ・バゲット」と書かれたものでした。調べても出てこないので、なぜそんな名前が付いているのか分かりませんが、この料理を作るにはぴったりでした。ちなみに調べてわかったことは、ウクライナのデザイナーがフランスパン専用のカバンを作ったそうです。見た目もフランスパンそっくり。

この料理、美味しいには美味しかったのですがいざ食べようと手でちぎると、 ちょっとしんどかったです。熱いし。

閑話休題。 こちらには薄切り肉がないと聞いていたのですが、先日先輩に「ペレクレストックというスーパーで見かけたよ!」と言われたので買ってきました! 「ベーコン」と書いてあります。でもどうしても食べたかった肉じゃがをこの肉で作ってみると、それはそれは美味しく仕上がりました。ベーコンのような肉ではありません。この肉を使って、旦那が和風パスタを作ってくれました! 旦那はパスタを作るのが抜群に上手いので、美味しかったです。

こちらの日本人の友人が「薄切り肉がない」と嘆いていたので「ベーコンって書いて騙してくるけど、立派に薄切り肉だったよ!」と教えました。すると彼女は「朝ごはんの時に、卵と一緒に焼いてみて。思っているようなベーコンになるから」と言います。半信半疑でやってみたところ、紛れもなく、思い描いていたベーコンになりました。言われれば同じ肉ですもんね。

今日はこの辺で。пока!

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寒さ対策

Привет!

朝起きたらまた一面の銀世界でした。気温も、最高が-1度です。それに加え、近頃は夜になると風が強く吹いているようで、家の窓が飛んで行ってしまわないか心配になるような音がします。北海道でさえ二重窓が有名なのに、モスクワでは二重窓を見かけたことがありません。大丈夫なのでしょうか…。

そんな外気温でも外に出かけられるのはひとえにコートと靴のおかげです。これからロシアに来られる方向けに、どういうものを選べばいいかご紹介しようと思います。

真冬用の靴は、フィンランドでオーロラを見るために買ったものを持ってきたのですが、ちょうどこの時期の靴がなかったので市場で買いました。 市場は本当に安くて、これで1300p(2000円くらい)です。とりあえず中が暖かそうなのを!!と思い、試着させてもらって即決でした。売り子さんも「最近寒いからちゃんと暖かくしてね」と言ってくれました。中の毛皮で滑るからか、靴下がどんどん動くこと以外は快適です。靴下を止めるための輪ゴムでも足首につけようかしら(必死)。そして今になって持ってきた靴下に穴が開き始めたので、この間の電車内で買っておけばよかったと後悔しています。

次にコートですが、全体が暖かいものを選ぶのはもちろん、フードは必要です。帽子でもいいですが、真冬になるとニット帽の上にフードをかぶるそうなので、フードはあったほうがいいと思われます。さらに周りに毛皮が付いていれば文句なしです。 必要性があるからか、こちらでは全身毛皮のコートもよく見かけます。この毛皮が顔を冷気から守ってくれます。今のところはなくても平気ですが…。

袖口は、このように、 二重になっているのが理想です。一度この記事のために、日本で冬に使っていたコート(袖口はノーマルタイプ)で外に出てみましたが、冷気が袖から入ってきて全身に回ることがわかりました。もちろん手が凍傷にならないためにも手袋は必須です。歩きスマホは論外。手袋をしていても耐えきれなくなってくる上に、スマホ自体が氷のように冷たくなって手を余計冷やします。

前を締めるジッパーは、上にカバーが付いているものにしましょう。 このジッパーも他の部分より薄くなっているので冷気が入ってくるんですね。びっくりしました。初めは二つもジッパーを締めないといけないのは面倒臭いと思いましたが、こちらでは怠け=命を危険に晒すことだと悟りました。

コートの丈はお尻まで隠れるものがいいそうです。ロシア語ではお尻が隠れるものと隠れないもので単語が違います。「みっきーのは短い方のコートだけど大丈夫なの?」と聞かれましたが、私が着ると隠れるので問題ありません(身長157cm)。

いま、色々と紹介しようと、コートの写真を撮っていて気がつきました。 これ(真ん中の黒い丸)、買った時に外してもらうものじゃないか…?強力な磁石でくっついているセンサーです。自宅ではほぼ取るのは不可能。モスクワはセキュリティがとても厳しく、ショッピングセンターなどの入り口には空港のような金属探知ゲートがありますし、お店の出入り口をこのセンサーが通ると大音量で知らせてくれるので、屈強なガードマンがすぐ飛んできて荷物を全部見せろと言われます。そういえばこのコートを着てまだ服屋さんに行ってないな。センサーが鳴れば盗んだわけではないことを説明して外してもらい、鳴らなければ問題はありません。さてどちらに転んだかはまたご報告しますね。

Пока!

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絵付け体験!

Привет!

雪はほとんど溶けてしまいました…が、寒い!!そろそろ洗濯物が凍るのではないかと楽しみになってきました(対策します)。

昨日数人から「絵付け体験については!?」と問い合わせがあったのでちゃんと書きます!お待たせしました!

博物館見学の後、いよいよ絵付け体験です。こんな教室で。 博物館の方を一緒に回っていたロシア人女性3人組は帰ってしまいました。ここには三つコースがあります。博物館見学のみ、見学+絵付け体験、見学+絵付け体験+型取り体験で、それぞれ500pから500pずつ値段が上がります。

美人な先生がさらっと筆の使い方、濃淡の付け方、などをデモンストレーションしてくれました。グジェリ焼きによく使われている花の模様も速すぎて簡単に見えてきます。博物館で見た時は難しいと思ったけど、私にもできそう!…この楽観的すぎる性格を呪う羽目になるとはこの時は知る由もありませんでした。 まず、絵付けをするものを選びます。なぜか動物の置物からしか選ばせてもらえず、旦那は熊(?)、私は馬を選びました。 そこにまずは鉛筆で下書きします。この時はまだこすったら消えるので安心して自由に書きました。旦那に「馬やのに死んだ魚のような目やな」などと言われつつ、書き上げました。ちなみに旦那の熊はなぜか「塩」と書かれたツボを抱えていました。人に突っ込む前に世界観をしっかり決めて欲しいです。

いよいよ黒い顔料を筆につけ、絵を入れます! 一筆目から、予想以上に思い通りに進まないことがわかりました。水を多く含ませると焼き上がりが薄い青色になると言われていましたが、そんな調節が出来る余裕は全くありませんでした。とりあえずグジェリ焼きっぽさを出そうと花の描き方をもう一度先生に聞いて、描いてみました。 奥が先生のお花、手前が私の描いたものです。もはや自分に才能を感じます。半泣きになりながら、30分近くかけてなんとか完成させました。

できたものに釉薬をつけます。 どんな絵を描いたかはできてからのお楽しみに!見せるほどのものは描いていませんが。

先生は私たちが四苦八苦しているのを横目に、10分ほどでウサギを完成させていました。 さすがです。私も旦那もお互いのことを笑えないくらいの出来だったので、この才能のなさが遺伝しないことを祈ります。1週間ほどで焼きあがるそうです!楽しみより出来上がりを見るのが怖いです。

1:30から見学を始めて、15:30には終わりました。早くも日が落ちてきて、暗くなり始めたので駅までの道を急ぎます。街灯はありますが、どう見ても頼りなさそうでした。 駅について、反対側のホームからしか帰れないことに気がつきました。しかも、そちらにしかチケット売り場がないのです。 まさか線路に降りるわけには行かないし…と思いながらホームを歩くと、端っこに階段が付いていました。 このホームの端っこです。左手に見えている壁が、この駅で唯一の建物であるチケット売り場でした。電車は1時間に一本ほどです。その間に長い貨物列車が通ります。この駅で、真冬に、マイナス何十度の中で電車を待つことを想像して二人で震えていました。なので、もし体験に行ってみようと思う方がいれば、前もって電車の時間を調べるか(駅名でググれます)、夏に行くことをお勧めします。

結果的に、とても楽しい遠出でした! 他にもいろんなところに行けたらいきたいです!暖かくなったら。

Пока!

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С Днем рождения

趣向を変えて、今日は写真で。 そうです、雪が積もりました!!雪国出身ではないので単純にテンションが上がります。この写真は登校途中に見つけた車のボンネットです。外気温が-2度でも心が温かくなりますね。学校では、先生も生徒もみんな顔を合わせば「初雪だね!!」というのが合言葉になっていました。そして今日は寒くないそうです。えー。

グジェリ焼き体験ツアー(日帰りのはずなのにもう3記事も書いていますね)の途中ですが、今日は少し違うお話を。グジェリ焼き最終回は明日書きます。

こんな記事を見つけました。 http://www.madameriri.com/2016/03/28/happy-to-live-abroad/ ちょうどこちらに来て三ヶ月が経ちました。適応できているかわかるのはまだまだこれからですが、今のところとても楽しく暮らしています。

この記事の内容に照らし合わせると、いい加減、好奇心が強い、ポジティブあたりは私も当てはまると思っています(日本にいるときは「日本人らしくない」とよく言われていましたが、こちらではいかに自分が日本人なのかを痛感しました)。特に13番のポジティブな人には共感しました。「日本のここが嫌い、ここがダメ」で海外に出てしまうと、その国の「ここがダメ、合わない」にストレスを感じてしまうのではないでしょうか。そういう意味では鈍感な人の方がいいのかもしれません。

しかし結局のところ、最後の「海外向きのタイプなんてものはない」の一言に尽きると思います。海外か日本かに関わらず、今住んでいるところが好きになるかは気の持ちようだと感じています。

今でこそ毎日全力で楽しんでいますが、こちらに来て2週間と少しの間はずっと気分が落ち込んだままでした。あの時電話したりLINEで元気付けてくれた家族、友人には本当に感謝しています。

これまで理解ある家族のおかげで南米からアフリカまで様々な国に旅行させてもらっていたので、海外は慣れているから大丈夫だ、旦那はほとんど行ったことがないからちゃんと支えなきゃ、と思って来た節があります。実際来てみると旦那の方がいろんなことをすぐに受け入れ、日本にいた時と全く変わらず生活していました。一方私は原因不明かつこれまでの人生で最大の落ち込みように自分でも戸惑ってしまいました。その時、かなり面倒くさかったであろう私にもちゃんと向き合ってくれ、会話の中から、何が不安なのか、どう乗り越えたらいいのかという解決策まで一緒に探してくれた旦那がいてくれたことが本当にありがたかったです。おかげで今はこれまでの経験を一つも無駄にすることなく、日々手応えを感じながら暮らせています。

そんな旦那が今日誕生日を迎えました。 (タイトルは、お誕生日おめでとう!という意味です) 普段記事内ではどうしてもお笑いパートでしか登場させられないので、今日はプレゼントの代わりにこんな記事を書いてみました。ちなみにロシアでは、誕生日だった人自身がケーキを周りに配ったり、パーティを主催したりするそうです。今日は平日なので特別なことはしませんが、郷に入っては郷に従えを実践する我が家として、今度二人で行くレストランは旦那に予約してもらいました(ごめんなさい)。

彼の友達に協力してもらって少し前にお祝いした時に食べたケーキがこちら。 クラスメイトのフランス人に勧められて、フランス発のベーカリーPAULで買い求めたチーズケーキです(上手に撮れなかった)。ここのケーキ、値段は張りますが濃厚で美味しいですよ!!モスクワのケーキは甘いものが多いので、飽きがこない上品な甘さには感動しました。 友達によるとパンも絶品だそうです。見つけたら是非(ベラルースカヤのビジネス街ではない方の駅前にあります)。

Пока!

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グジェリ焼き博物館

Привет!

今日はきちんと予告通りに、グジェリ焼きについて詳しく書こうと思います。

そもそもグジェリ焼きをご存知ですか? 工場の横にあるお店にずらっと並んでいたものです。グジェリ焼きとは、白地に青色で模様が描かれた陶器のこと。今は青色がほとんどですが、時々違う色のものもあります。

私たちは博物館の見学と絵付け体験のどちらも予約しました(一人1000p。日本円にして1500円ほどです。リーズナブル)。電話で予約時に「英語の通訳は必要ですか?」とロシア語で聞かれましたが「今電話しているように、ロシア語は理解できるので大丈夫です」と旦那がドヤ顔で答えていました。実際行ってみると、全部聞き取れるのにいつも使わない言葉が多すぎて意味がわからないという事態に。「%#>^\''{, ']{;;**! フショー パニャートナ(всё понятно)?」という感じで、最後の「全部分かりましたか?」だけ分かってしまいました。それ以前は全然わかりませんでしたが、ガイドさんのせいではないので笑顔でうなずくしかありません。今度からは見栄を張らずに英語ガイドもお願いしようと思います。理解するのが大事。

なので、これから書くことは一応(旦那が)聞き取れたことに帰宅後調べて補完したもので、完璧ではありませんがご容赦ください。

工場の見学からでした。 曲線が多いフォームと絵の美しさが際立つグジェリ焼きですが、ほとんどが手作業です。 まず、職人さんが石膏で型を作り、中に粘土水を流し込みます。写真の上段にあるものがその粘土水に使われる粘土の化石だそうです。中段左端がその型。単純な砂糖入れでも、牛と取っ手がついているデザインであればそれぞれ別で型取りします。 この奥にある機械で、8時間ほど800度で焼き、冷まして部品をつけます。 これに至っては幾つの型からできているか考えるだけで気が遠くなりそうです。

形ができたら、こんな赤い液につけます。これをすることによって割れにくくなるそうです。白と青というグジェリ焼きのイメージからはどんどん遠のいて行くので驚きました。 乾いたら、その上から、黒いインクを水に溶かしたもので絵を描いていきます。その場にあった筆とインクでささっとガイドさんが描いてくれました。ここで働くためには面接時に絵の才能も見られそうですね。今モスクワで流行しているデザインだそうです。 描き終わったら、うわぐすりに浸します。左側が浸した後です。このように、一瞬で乾きます。絵が完全に見えなくなりました。

これをもう一度焼きます。 するとこんなに小さくなるそうです(上が完成品、下が焼く前のもの)。なのでガイドさんから、絵付け体験の時に失敗したくなかったら大きく書くように、とアドバイスされました。黒いインクが綺麗な青になり、完成です。

工場見学が終わると、博物館に移動しました。元々はスペインの技術で、1339年に伝わってきた、とおっしゃっていた気がします(多分)。初期のスペインで見つかった作品はこちら。結構別物に見えます。 そこから技術を上げていき、今の形になったそうです。こちらはグジェリ焼きのスプーンです。14kgあるとか。完全に飾りですね。私の上半身くらいの大きさがありました。 絵柄も同じように見えますが、よく注意して見ていくと職人さんの個性がはっきり出ます。こちらの職人さんの特徴は、 メインの絵を囲む、繊細な模様です。 ここまで細かいものは他の人も再現できないそうです。確かに美しい。ここの博物館では、こうやって職人さんごとに作品が紹介されていました。絵柄にも個性が出ますが、何を作るかもそれぞれです。グジェリ焼きのチェスを好んで多く作っていた人、子供が好きでもって遊べるような人形を作っていた人など。その職人さんの特徴を探すだけで楽しく、あっという間に時間が過ぎていきました。 …そして見れば見るほど描ける気がしません。普通に美しいものを買って帰りたくなりました。

私たちがどんなものを作ったかは、次回に!

Пока!

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グジェリへの道

Привет!

【前回までのあらすじ】グジェリ焼きの絵付け体験がしたくて乗った電車の中は想像していたのとは全く違う世界だった。そんな電車に揺られること1時間半、ホームに降りた私たちの目の前に広がっていたのは一面の緑…無事に絵付け体験をして日が変わるまでに帰り着けるのか…?(次の日は学校です)

私たちが予約していたのは、ЗАО "ОБЪЕДИНЕНИЕ ГЖЕЛЬ"(http://www.gzhel.ru/)という工場でした。ここのホームページによると、イグナチエボ駅から歩いていけるそうです。噂によると南へ30分歩くとか。 その最寄り(?)のイグナチエボ駅のホームには改札もなく、錆びた階段が下へと伸びているだけでした。 階段を降りて目に入った景色は前回記事の最後の写真をご覧ください。これは方向間違えて30分歩いてしまったら遭難決定です。モスクワですらないところで骨を埋めるわけにはいかなかったので、初めてiPhoneのコンパス機能を使いました。結論から言うと、カザンスキー駅からの列車が到着するホーム中央付近から一本だけ伸びている森の中の道を道なりに30分歩くだけなので迷いませんでした。ただ、歩いている途中に見える景色は これです。晴れていて綺麗なので気分は上がるものの、全く知らない土地では不安も掻き立てられます。来るところ間違えちゃったかな…。初めは舗装されていない道でしたが、15分ほど歩くときちんと舗装された道にでます。道の両脇には広大な土地を保有する立派な家が並んでいました。これもダーチャ(田舎の別荘のようなものです。ロシア人は持っているのが普通とか)なのかな。さすがロシアです。人口密度が8人/㎢というだけあります(日本は340人/㎢)。 セキ◯イハイムのCMに使われていそう。それにしても人がいません。前回記事の最後の写真で前にいた人たちは自分を試したくなったのか、20分ほど前に林の中の道無き道を選んで行ってしまいました。

そうこうしているうちに、車が通っている比較的大きな道(片側一車線)と交差しました。お肉屋さんもあります!人がいたことに安心して、もう少し進むと廃線にぶつかりました。 この時にはもう心の余裕が出てきた私たちが「スタンドバイミーごっこ」をして遊んでいると、ロシア人のおばさんに怒鳴られてしまいました。浮かれたことを後悔しながら近づきます…なんと怒っているのではなく、二人の写真を撮ってあげる!と言ってくれていたのでした。疑ってごめんなさい。お気持ちは嬉しいのですが、連写しなくて大丈夫です。

やっと目的地の看板を見つけました! この表示通り左に曲がり、150mほど歩くと着きました。ここはグジェリ焼きについての博物館とお店、体験教室が全部揃っています。 迷ったらどうしようと早めに家を出てしまった私たちは、全く迷わなかったおかげで予約時間の1時間前に着きましたが、ここの周りにはびっくりするくらい何もないのでお店を見たり、警備員ブースの横のベンチで座ったりして時間を潰すしかありませんでした。暇を持て余しているのを見かねて、警備員さんが話しかけてくれます。日本から来たというと、「イチ、ニ、サン、シ…」と日本語の数字を披露してくれました。なんていうか…気を遣わせてしまってごめんなさい。

道に迷ってもいないし、グジェリ焼きも紹介しないという、全く前回の予告と違う内容ですみません。次こそは!グジェリ焼きについて知っていただこうと思います!乞うご期待!

Пока!

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