馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

滞在時の注意点

Привет!

引き続きウズベキスタンの首都、タシケントでのお話です。

メドレセを出ると、また地下鉄に乗って「ウズベキスタン歴史博物館」へ。日本人抑留者が建てたナヴォイ劇場の横です。

中の撮影は別料金でした。入るだけであれば10000スム(100円ちょっと)。私たちが入ったと同時に中から子供達が出てきました。遠足かな。中に入ると、上の階から見るように言われます。階段を登って出会う展示はウズベキスタン独立後のこの国についての情報でした。国民の幸福度は世界29位だそうです。カリモフ前大統領が執筆した本が各国で翻訳されているという展示や(日本語もありました)、国中の都市をつなぐ交通機関の紹介、農業の紹介、学校の様子の紹介など多種多様です。一通り見学し終えると下の階へ。目に飛び込んできたのは恐竜の模型でした。先ほどまでの近来的な展示との差に驚きます。ジュラ紀から始まる下の階の展示は、ソ連時代までを駆け足で見せてくれるものでした。途中一気に時代が進んだ気がします。それにしても、ここの見学方法が本当にこれで良かったのか謎が残りました。

この日の晩は、先輩にレストランへ連れて行ってもらいました。 ずっと食べたかったプロフ!人数分頼むと、店員さんに「お皿ひとつ分しかない」と言われました。たしかに朝から大鍋で作ってなくなったらその日は終了、というシステムだとは聞いていたけど「お皿ひとつ分」ってすごいですね。お鍋に残っていたのをかき集めてくれたのでしょうか。ちなみにお味は脂っこすぎず美味しかったです。

その夜は先輩のお家に泊めてもらうことになっていたのですが、先輩から「そういえば今日の夜の分もちゃんとホテル取ってる?滞在登録ができないよ」と言われました。…え!

ロシアと同じようにウズベキスタンに入るのもビザが必要で、いざ入ったら「滞在登録」というものをしなければなりません。ロシアでは1都市で1回登録すれば大丈夫なのですが、ウズベキスタンでは泊まった日数分必要になります。そして観光ビザできた場合、ホテルでしかしてもらえないのです。なので誰かの家に泊めてもらうときでも形式上はホテルに泊まっていることにして、滞在登録をしてもらうことになります。 というわけで、こんな小さいカードを泊まったホテル分集めていきます。小さく「何日から何日までの登録」と書いてあり、これを出国時に空港で見せてかなり厳しくチェックされました。…ということは、このまま行くと出国できない…?だから地下鉄で「今日最終日?」と聞かれたのか、と色々と腑に落ちました。

慌てて空いているホテルを先輩が見つけ出してくれ、夕食後にタクシーで向かいました。事情を説明し、20ドルで滞在登録をしてもらいます。先輩が気づいてくれなかったら、このまま捕まってしまうところでした。後から、ちょうどこの日に警察のチェックが厳しくなり滞在登録ができていなかったりパスポートを持っていなかった人が20人近く逮捕されていたことを知ります。国が違えば制度が全く違うので、油断せずに一つ一つ確認せねばなりません。

ついでに、ウズベキスタンでは入国時に飛行機の中で自分の名前やパスポート情報、そして所持金(現金)を書く紙を渡されます。この時2枚書いておき、入国審査で一枚提出。もう一枚は出国時まで無くさず持っておかなければなりません。そして出国時に同じような紙にその時の所持金を書き、入国時の紙と合わせて提出。出国時は入国時より所持金額が減っていなければいけない、というルールがあります。駐在などの場合はまた変わってくるかも知れませんが、色々とルールが多くて知らなかったじゃ済まされない世界なのだと思い知りました。

Пока!

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