馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

国立民族学博物館

Привет!

最近は空の色が薄くて、秋だなあという感じだったのですが、久しぶりに色の濃い青空を見ました!今日雨の予報なんですけどね!

さて、モスクワにもたくさんの博物館がありますが、サンクト=ペテルブルクにもモスクワに負けず劣らず数多くの博物館があります。毎回、過去に入ったことのない博物館を組み込むのですがまだまだ全部は回れません。というかおそらく全部行くのは不可能な気がしてきました。モスクワでも無理なのに。

特にサンクト=ペテルブルクは好奇心旺盛なピョートル大帝が建てた街だということもあり、世界中から色々なものが集まってきます。特に彼が作ったロシア最古の博物館だと言われているクンストカメラ(人類学民族博物館)は有名ですが、世界中の希少なものを集めているということもあって見るに耐えない展示物もあると聞いてから行けずにいます。今回行ったのはそちらではなく、ロシア美術館に隣接している国立民族学博物館です。 入り口のドアを開けると大ホールがありました。めっちゃ立派。9/1に行ったので、ここでどこかの学校の入学式が行われていました。みんな軍服を着ていたのでそういう学校だと思います。

重いドアを開けると左手奥にチケットブースがあるのですが、そこでチケットをお願いします、というと「ロシア美術館の?」と聞かれました。なぜかその質問に思わず「はい」と言ってしまったために「それならここじゃないわ。1つ横の入り口よ」と心のシャッターを閉められた音が聞こえます。慌てて「あ、違います!違いました!私たちは民族学のものが見たいんです!」と必死に主張するとおばさんはニコッと笑ってチケットを売ってくれました。間違える人が多いんでしょうね。後で地図を見てわかったのですが、この2つは同じ宮殿内にあるのです。入り口も別で中でも通じていないので気がついたら別の方にいた!ということにはなりませんが、ややこしい立地関係です。

やっぱりロシアって広いですね。1895年に建てられたこの博物館はロシアとその近隣地域の民族や文化に関するものが集められています。

横にも広いのですが、縦にも長めなので、最北端と最南端ではやはり衣服や住居も全く違います。それが一目でわかる博物館でした。展示はまず北極圏からです。 展示してある道具や住居も動物の牙や骨、毛皮など屈指して作られていました。白を基調とした部屋なので余計に寒く感じました。

そこから上への階段があり、のぼると中央アジアです。 先ほどとは違い、鮮やかな色遣いが印象的です。中央アジアの模様や衣装が好みの私にとっては常にときめく展示室でした。実物大で住居が再現されていたり、実際の写真も展示されてあったり、衣服だけではないので見ていて飽きません。今年中に中央アジアへ行きたいなあ。 二階には他にもウクライナやベラルーシなどの民族衣装も展示されていました。

そこから降りて、初めの写真のホール前を通り過ぎると、ヨーロッパの方になります。 雰囲気が突然変わりました。こういうヨーロッパの中世の服も可愛いなあー欲しいなあと見ていると突然儀式用のお面が飾ってあり、驚きました。変にリアルだからかちょっと怖いです。横で弟も少し緊張しているのが伝わってきました。幼少期に大阪の民博(国立民族学博物館)でお面を見て大泣きしていた弟が、まさかその後民族学にも興味を持ち、ロシアの民族学博物館に来たがるとは当時思ってもいませんでした。

ここも二階があったので登ってみると、 入れ替え中(?)でした。なんで入れるようにしてあるんや。監視員もいて、近所のスーパーのチラシを必死でめくっていたのですが、彼らは何を監視しているのでしょうか。物価かしら。

ただ、その横の企画展では中国における15世紀の皇帝のコレクションを展示していました。 写真が上手くないのは承知なのですが、それよりも左奥をご覧ください。電球を交換しています。開館前に!確認して!と思いながら、彼らが展示物を壊さないか余計な心配をしつつ、なんともロシアだなあと笑えるようになりました。

後半少しずっこけましたが、全体的にはかなり見応えのある博物館だったので是非!ここも日本の学生証が使えました。

Пока!

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