馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

カムチャッカ⑥-寿司レストラン-

Привет!

山から海という大冒険を終えて無事に市内まで帰ってきた私たちですが、お腹が空いています。モスクワでは、私は寿司を食べない(海がないので高価な上にそんなに質が良くない)のですが、海の幸であふれているカムチャッカです。寿司を食べに行くしかない、ということで地図アプリに「寿司」と入れてみました。なんと50m先に「サムライ」という寿司バーがあるではありませんか!ただ、地図で示されている50m先を見ると車道しかなかったので、1.5km先にあるらしい「京都」というレストランへ行くことにしました。地図アプリはモスクワで使えていた「その場所までの行き方」を示してくれる機能が死んでいたので、住所と大体の場所を覚えました。レーニン通り32、と。

しかし、行けども行けどもそれらしきものが見えません。途中にあった中華料理屋さんで妥協しそうになりましたが、強い信念を持って歩き続けました。建物の番号が30まできました。31、次にあるはず…あれ、33になった。しばらくその辺りをうろうろしましたが、32がありません。と、そこで気がつきました。ここ、レーニングラード通りだ。同じレーニンさんにちなんだ名前なので気がつきませんでした。ロシアでは(他のヨーロッパもそうかもしれません)通りの名前と、建物の番号を覚えておくと結構簡単に目的地に着けます。通りさえ間違えなければ。

慌てて地図アプリをもう一度立ち上げます。レーニン通り32は…ここから2.5km先だそうです。なんかもう帰りたくなってきました。

バスはたくさん通っているのにバス停がないので乗れず、レストランへ向かいながらバス停を探しました。 景色がとっても綺麗だったのが救いでした。今度は間違えないよう、GPSで自分の位置を確認しながら歩きます。目的地まで1kmを切ったところで疲れからかテンションが上がってきました。そこでバス停を発見。いやもうここまで来たなら歩くわ。心配なのは酷使されている旦那の町歩き用の靴です。

あと200mで「サムライ」のようにレストラン自体が存在しなかったらどうしようと不安に。それでも歩き続けていると、建物はありました!
とりあえず泣いて喜びそうになりましたが、まだ油断は禁物です。定休日かもしれません。

ドアをそっと引いて…中に入れました。ちゃんと営業しています(当たり前)。ロシア人でそこそこ埋まっている店内で空いている席に座ります。 なんとお手拭きとお箸が出てきました。店員さんの対応も良く、全てに感動しながらメニューを開きます。

ここまで来たんだから、と寿司の盛り合わせを頼むことはすぐに決定。ちょっと風邪気味だった私のために生姜茶を頼み、もう一品はカニ。このカニから運ばれてきました。 カ!ニ!なぜオレンジに入っているのに横にはレモンが添えてあるのか、中身のオレンジはどこ行ってん、などがどうでも良くなるくらい美味しかったです。そもそもカニを食べたのはいつぶりでしょうか。少なくとも一年半ぶりのカニ。絶対自分では作らないメニューを堪能しました。

そしてついに来ましたよ、寿司盛り合わせ! サーモンの刺身と2つ味噌汁がついてなんと1399p(2800円くらい)。モスクワではこれの半分で味噌汁もつかないで2000円くらいします。ちなみに乗っている寿司のネタはメニューによると、サーモン、マグロ、イカ、うなぎ、黒いとびっこ、エビ、スズキ(!?)、オヒョウ(!!??)だそうです。赤いイクラは追加注文しました。それにしてもオヒョウ?初めて聞いたので調べたら、カレイ科だそうです。国語辞典に「美味しいよ」と書いてある通り、本当に美味しかったです。勿体無いという気持ちのために一貫ものではなく巻き寿司から食べて行く私たち。メニューには「辛い巻き寿司」としか書いていないのですが、おそらくキムチが入っていました。

もう1つずつ味わって食べていたのですぐにお腹いっぱいになります。美味しい質のいいお寿司で満腹になる幸福感はたまりません。 内装に若干の中国は感じましたが、本当に素敵なレストランでした。帰りは歩く気が全くなかったので、また電話をしてタクシーを呼びます。

アパートに帰って来てスマホの歩数計を見ると、22km歩いていました。旦那の靴はなんとか初日で壊れずに済みました。ABCマートは「カムチャッカの雪にも火山にも砂浜にも負けません」という宣伝文句を使ってもいいと思います。

この日は疲れと時差で10時には二人とも寝てしまっていました。さあ、アクティビティ2日目です!

Пока!

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