馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

Бункер-42(冷戦博物館)

Привет!

日本語のガイドブックには載っていない、冷戦時に核シェルターとして使われていた場所が博物館になっている場所があります。その名もバンカー42。 メトロのタガンスカヤ駅から歩いて10分も行くと、住宅街の中にひっそりとこんな入り口があります。この鉄のドア横にインターホンがあるので、そこを押して「博物館へ行きたい」と伝え、ドアを開けてもらうようになっています。博物館とは思えない厳しい警備です。

この博物館については、語学学校の放課後に組まれている遠足で案内が出ていたので知っていました。ただ、少し怖そうな冷戦というテーマと、値段の高さに躊躇していました。今回弟が来たのをいい機会だと思い、提案してみたところ興味を示してくれたので行ってみることに。公式ホームページの電話番号に電話するか(英語でも大丈夫だと思います)、reserveのフォームに書いて返事を待つかして予約を入れなければなりません。そうしないとツアーを開催している日が分からないのです。ちなみにホームページには色々なツアーの情報が載っていますが、外国人は「バンカー42」ツアーしか申し込めません。

予約時にロシア語か英語か聞かれたのでロシア語で、と伝えると3:30に始まるから10分前に来るよう言われました。初めての場所だったので3:10について中でチケットを買うと外国人は2200p(4400円)、学生は650p(1300円)でした。すごい差。そして入り口でツアーが始まるのを待ちます。3:20にかっこいいお兄さんが私たち(他にも五人くらいました)のところに来て言いました。"Hello, everyone“…めっちゃ英語やん。

予約ってなんだったのだろうか、というところから疑問は尽きません。おそらくですが、時間さえわかれば予約はいらない気がします。この時から3週間後に友人を連れて二人で月曜日に行きましたが、その時はお昼の1:30からでした。そしてこの時は学生が1300pに値上がりしていました。倍ですよ!外国人料金は2200pのままでした。

さあ、ツアーが始まります。 まず、こんな図を見ながら簡単にこのバンカーの説明がありました。ここは1950年から6年かけて作られ、86年まで使われており、90年代後半にやっと一般公開されたそうです。こういう話を聞くと、本当にソ連はこの間まで存在していたのだと実感します。また、メトロの駅と地下通路で繋がっており、ー18階に位置しています(写真の左上の緑色のものがこのバンカー、あとは地下鉄のタガンスカヤ駅です)。四つのブロックからなっていることと、モスクワに複数あった核シェルターの二つ目だという2つのことを「42」という数字で表しています。

そこまで説明を受けてから、やっと中に入りました。2トンもある2重ドアを抜け、そこからー18階分、なんと階段でおります(妊婦さんや高齢者はエレベーターを使います)。 はっきり言ってめっちゃ大変でした。いま何階にいるのか教えてくれますが、ー10階くらいで心が折れそうになります。螺旋階段なので目も回るし。

ようやく着きました。そこから赤いトンネルが奥まで続いています。まずは警備の人のデスクが置いてありました。 侵入者が入ってくると奥の銃を取り出し、ベルを鳴らすそうですが、ここは存在さえ知られていないところだったので、侵入者はついにいなかったそうです。また、そのデスクの前には水の自動販売機(ソ連時代に街中に普及していたもの)が置いてありました。 ここは地下で機械もたくさん置いてあるので一年中暑く、職員はいつでも無料でここから水を飲むことができました。今はそんなに暑くなかったです。

ここからしばらくトンネルを歩きます。壁には小さい四角いものが埋め込まれていました。1回目の説明では、これはこのバンカーの爆破用の爆弾だと聞いた気がしたのですが、2回目では地下水がどうしたこうしたみたいな(英語のリスニングができなくなってきています)説明を受けました。でもおそらく極秘の場所だったので、証拠隠滅するためのものではないかと思います。現にモスクワにあった他のバンカーは今はもうないのです。 ガイドのお兄さんとトンネル。

長くなったので続きます。
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