馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ロシアの日

Привет!

今日だけは少しモスクワに話を戻しますね。

久しぶりに何もない週末だったので、日曜日に次の日までの宿題を終わらせて旦那と散歩に出かけました。赤の広場では何か大型行事の準備を進めています。 へー、ロシアの日っていうのがあるんだ。しかも6月12日ってもうすぐ…というか明日!というところまで思ったところで気がつきました。もしかして月曜日祝日?慌てて先生に赤の広場でメールをします。「明日って授業ありますか?なんかロシアの日だって聞いたんだけど」すぐに返事が返ってきました。「ごめん、言い忘れてたわ!明日授業ないで!いい祝日を過ごしてね♪あ、もし他のクラスメイトが知らないようだったら教えてあげて」まじか。旦那も「そういえば明日休みや」とか言い始ました。色々と初耳です。 さて、この「ロシアの日」というのは比較的新しい(20年ほど)祝日だそうです。1990年、かろうじてソ連時代のロシアでは連邦諸国が次々と自国の主権宣言をしており、ソ連の人民代議員大会(いわゆる政府ですね)が焦り始めて6月12日に「国家主権に関する宣言」を採択します。内容はほとんどなく、象徴的な意味でしかなかったそうですが、この日は「独立記念日」と呼ばれるようになりました。まだこの時は翌年にロシア自身がソ連から抜けることになるとは誰も予想していなかったにも関わらず。そういうわけで、何の何からの「独立」かわからないまま祝日だけはあったのですが、1998年にエリツィンが「ロシアの日」と呼称を改め、今の形になったそうです。

「ロシアの日」にちなんで、今日までトベルスカヤ通りや赤の広場の歴史博物館前、コローメンスコエをはじめとしたモスクワの各所では"Времена и эпохи(時間と時代)“というイベントが行われていました。歴史博物館前では19世紀や20世紀の服装、移動手段などが展示されています。 説明によると、ヨーロッパでは19世紀ごろに消えたこのような衣装も、ロシアでは20世紀半ばまで着られていたそうです。

昔ながらの自転車や車の展示(中には当時の服装をしたおじさまと運転手が座って談笑していました。なんていい仕事なんでしょう)、ロシア各地のお土産の屋台、レモネードやアイスクリームの屋台などが並んでいます。こどもが寝転べるハンモックやメリーゴーランドなどもあり、家族連れで賑わっていました。なぜか身長を測ってくれる人もいて、二人で測ってもらいました。思っていたより1mm伸びていました。わーい。

ここまでは日曜日のことで、まだ当日ではありません。本番は今日だ!ということで、トベルスカヤから赤の広場まで歩くという作戦を立て、トベルスカヤ駅から降りようとしたら、出口がしまっていました。またデモがあるという噂があったので、そのせいかしら。仕方なく赤の広場に近いアホートヌィ・リャード駅から地上に上がります。

なんとトベルスカヤ通りと交差しているアホートヌィ・リャード通りの両方が歩行者天国になっています。ひたすら人、人、人。空にはヘリコプター。会場内にあった地図を見ると、 それぞれテーマの時代があるようです。あれ、私たち遡ってるな…。

会場内では中世の騎士が戦っていたり フェンシングをしていたり、プロレスをしていたり(それぞれの時代の服装で、です)、何かと戦っていたかと思うと、第一次大戦のコーナーでは200p(400円)で炊き出しをしていたり (見ていると蕎麦の実にパンという炭水化物を配っていました) 歩行者天国の真ん中に銅像が一晩にして建てられていたり、めちゃくちゃ楽しいです。

お腹が空いたら こんな優しいお兄さんが作ってくれるオイルたっぷりの骨つき鶏肉にもかぶりつけます。

それにしても こういうの、普段はどこにあるのでしょうか…。祝日を全力で祝うロシア、楽しいですよ!

Пока!

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