馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ホテルブランチ

Привет!

こちらに来て初めて雨が降りました!家の中まで寒いです…本当にセントラルヒーティングいつ点くの…。でも今のうちに街中を観光しておかないとすぐ雪景色に代わってしまうんだろうな、という予感はしています。そもそも明日は雪のマークがついています。

さて、先週末は私がアスタナに越してきて初めての週末だったので、旦那の先輩ご家族がホテルのブランチに連れて行ってくれました。場所はセントレジスホテル、言わずと知れた世界的なホテルチェーンです。町の中心部に近いところにある林の中に静かにたたずんでいました。 大きかったのでうまく写真が撮れず、公式ホームページからお借りしました。   いかにも高級ホテル、という入り口を抜けて二階へ。La Riviereというレストランが会場です。入り口の前には優しそうなナニーさんがいるキッズスペースもあるので小さいお子さんがいても安心です。予約をしてもらっていたのでスムーズに席へ案内されました。こちらのホームページで確認できますが、毎週日曜日は毎回テーマが決められているようです。この日は魚の日でした。 ビュッフェスタイルなので、席に着くまでにお料理のラインナップが見られます。まず入ってすぐはお寿司。お寿司というかいわゆる「ロール」ですが、ウナギ巻き(といってもウナギ「で」巻いてある)まであります。サラダコーナーにはマグロのタルタルもあるし、メインのお料理の中にも大きな白身魚の丸焼きがどーんと置いてあって見た目のインパクトも絶大です。カニの足も置いてあったりして、ここは本当に内陸国か!?と聞きたくなるような充実っぷりでした。日によっては生牡蠣もあるそうです。それはちょっと食べるのに勇気がいりますが。 思い思いによそって、歓談しながら海産物を堪能していると、ウェイターさんがマグロとエビの串焼きと焼き鳥を運んできました。ご注文はこちらですよね、と言いながら。え、こんなの並んでいなかった!と思っていたら先輩が頼んでくれていたようです。ビュッフェでお料理が並んでいるテーブルの奥がオープンキッチンになっているので、食べたいものがあれば作って持ってきてくれるとのこと。デザートのコーナーに並んでいないアイスクリームも、ウェイターさんに声をかければ持ってきてもらえました。アイスクリームにはチョコレートなども刺さっていて、一工夫加えているところがさすがです。

しばらくすると、ウェイターさんが紅茶を運んで来ながら「あ、あと5分でシャンパンオープンのショーをしますよ。あそこで行います」と少し広くなっているスペースを指さしました。シャンパンオープンってコルクを勢いよく抜くんでしょう?ショーって…と思っていたのですが、先輩ご夫婦に「ぜひ見に行って」と言われてそのスペースへ行きましたが、まだだれも来ていません。あまりにもシャンパンが飲みたい人みたいだよね、と恥ずかしくなってデザートのほうを見に行っていたのですが、1分前に帰ってくると人だかりができていました。しまった。 そのスペースに用意されていたグラスと刀。…刀?するとウェイターさんが人だかりの真ん中にやってきて「ようこそ。今からシャンパンを開けます。これはナポレオンが戦争から帰ってくるときに開けていた方法です」と言いながらおもむろに刀をとって、シャンパンのボトルを切りました。 コルクの部分だけ切るように抜いたのかと思いましたが、ちょうどこちらへ向かって飛んできた切られた部分を見ると瓶から切れていました。このお姉さんはとても上手でぽん!っと切っていましたが、下手な人だと何回か切らなければいけないそうです。びしょびしょになっている床を横目に、グラスに注がれたシャンパンを受け取りました。おいしかったです。

充実したメニューと、行き届いたサービスに、こんなパフォーマンスまであるので、お値段は納得の一人15000テンゲ(5000円ほど)。聞くところによると、リーガロイヤルやほかの世界的なホテルチェーンではどこもこんなブランチをしているそうです。また何かの記念日に行けたらいいなあ。

Пока!

ちょっと高級スーパー InterFood

Привет!

今週末からついに最低気温が氷点下になるようなのですが、まだセントラルヒーティングがついていないようで不安です。そもそも家の中にセントラルヒーティングの管が見えないのでおそらく床に埋め込まれているのですが、この場合はある日突然床が熱くなるのでしょうか。

一週間経ってやっとどこで何が買えるかわかってきました。一応主婦なので、やはり一番気になるのは毎日の食事です。まだ家の片づけがあったので、遠くまで冒険しに行くことは少しお預けにして、歩いて行ける範囲内で一番綺麗なスーパーに通っていました。それがこのInterFoodです。 めちゃくちゃ清潔で見やすい店内。通路が広いのがうれしいです。雰囲気としては、日本でいうと成城石井のようなお店でしょうか。外国人が多く住む地域ということもあって、ドイツやイタリアからの輸入品なども多く置かれています。
「すごーい!広い!綺麗!大きい!」とテンションが上がっている私に、二か月前から先にここに住んでいた旦那が一言。「一見何でもそろうように見えて、何かを探そうとすると見つからないから、店内をぶらぶらしながら『あ、こんなんあるんや』くらいで買い物するほうがいいよ」…またまた、そんな冗談を。こんな商品数があるのにそんなことは起こらないでしょ、とはじめこそ相手にしていなかった私ですが、徐々に彼のいうことが分かってきました。どうして!乳製品をあっちとこっちに置くの!?チーズの横にバターとかヨーグルトとかあると思うやん!バターとアイスクリームを隣同士にすると一瞬どっちか分らんやん。あとパスタはまとめてください。冷凍食品も。え、ケチャップどこ!?…あったけどニンニクケチャップとかシャシリク(バーベキュー)用ケチャップばっかりでトマトのがない…!と、終始こんな感じです。このお店のロゴがInterFoodの頭文字をとってIFなのですが、「もし」かしたら買いたいものが見つかるかも、ということを暗示しているのではないかと疑ってしまいます。この中で片栗粉を発見できた時は少し感動しました。 さらに困ったのがスーパーマーケットに豚肉が置いていない、ということです。モスクワでもしゃぶしゃぶができるような薄い豚肉が売っていないなあと思っていたのですが甘かったようです。トルコに住んでいる友達が「豚肉を久しく食べてない」と言っていたの聞きながら「大変だね」と返している場合ではありませんでした。そういえばカザフスタンってイスラム教徒が多く(70%)住んでいる国だった…!ソ連時代が長かったので、戒律なども厳しくはなく、飲酒もよく見かけるので油断していました。お肉コーナーに絶対置いてあるのは鶏むね肉(運が良ければ骨付きのもも肉も)か牛肉各種です。ミンチは牛100%のものでした。ちょっといいハンバーグが作れそうです。よく考えたら、加工肉もほとんど豚でできているんですよね。ベーコンがあった!と思ってよく見れば「七面鳥でできています」と書いてあるものばかり。ハムやソーセージも鶏で作られているものが多かったです。唯一発見したベーコンはこちら。 「豚製品」と書いてあります。製品って。

そして、これはたまたま先週入荷がなかっただけかもしれませんが、冷蔵保存のパックに入った牛乳がないことも驚きの一つでした。常温の1年くらい賞味期限があるパックの牛乳はあります。ロシア語の先生曰く「低温調理してるから菌もいなくて冷蔵のものより健康にいいと思うけど」とのことですが、人間そうそう慣れていないものに手を出せません。ほかのスーパーに行くとかろうじてペットボトルに入った牛乳を2種類ほど見つけましたが、それよりもメジャーなのは袋に入った牛乳でした。 そういえばモスクワにもあった気がしますが牛乳だったかどうかは少し自信がありません。先輩によれば、これには専用の容器があるらしいとのことですが、そもそもその容器をまだ見かけたことがないのでまた見かけたら買ってみようと思います。カザフでは各ご家庭に代々容器が伝わっているのかしら。
ロシアでも乳製品コーナーは充実しているなあと思っていましたが、このスーパーの品数は圧倒的です。 この中に牛乳は一種類しか写っていません(左端の赤い線が入ったボトルの上の方)。あとは全部ケフィールだったり少しだけ牛乳を加工したものだったり、馬やラクダの乳だったりするそうです。かつてモンゴルで馬乳酒なるものを飲んで後悔したので、カザフスタンのものもいつか試す…かは約束できませんが、興味はあります。

ということで、国が違えばスーパー事情は全く別のものになる、ということを実感したというお話でした。

Пока!

ハン・シャティール

Привет!

タクシーに乗るなり「どこの人!?」と聞かれたみっきーです。こんにちは。
「日本人ですよ」と答えると、運転手さんは「おお!今日だけでブラジル人と中国人と日本人を乗せました!」と嬉しそうに報告しました。それはめでたいんですが、彼はビンゴでもやっているんでしょうか。

先日、引越しの片付けも終わったのでやっと街中に出ることができました。色々買いたいものもあったので、せっかく行くならと街の中心部にあるショッピングセンターへ。 ええ、これがショッピングセンターです。夕方だったこともあり、太陽を背にしたテント部分が神々しくさえあります。

ハン・シャティールという名前のこのショッピングセンターは2010年にできたそうです。もっと新しく見えました。ハンは「王」、シャティールは「テント」という意味なのでそのまま「王のテント」となります。

とりあえず中に入りましょう。すぐにロクシタンが出迎えてくれました。ロシアのショッピングモールと同じようなお店のラインナップだなあと思いながら奥へと進むと、突然現れたのはフリーフォール。 たしかにテントの真ん中はかなり高くなっているのでフリーフォールもかなり怖そうです。さっきから時々聞こえていた悲鳴はこれだったのか、と知って少し安心しました。

とりあえずお腹が空いているという旦那と上階にあるレストランやフードコートがあるところへ。レストランは2軒しか見つけられませんでしたが、フードコートはかなり混み合っていました。

食事をしながら、視界にずっとティラノサウルスがいるので気が気ではありません。 いや、流石に大人なのでこちらに来ないとは分かっているのですが、実寸大かというような大きさです。しかも時々頭や尻尾が動きます。あまりにも気になったのでもう一階上に登ってみました。

上の階はゲームセンター…というかほとんど遊園地になっており、小さなジェットコースターや急流すべり、ゴーカートなどがあります。子どもたちが走り回っていました。件のティラノサウルスは「ダイナソーパーク」にいるようです。入らなかったので具体的に何をするところか分からなかったのですが、入り口に原始人が立っていました。

さらに上の階に上がると、ビーチを再現したプールがあるそうです。カザフスタンは内陸国なので(アラル海やカスピ海という名前の湖はありますが)、海を一生見ない人たちもいるそうです。そんなカザフスタンでも海を感じられる場所ということで、入場料はかなりするそうですが、人気のスポットです。この日は水着を持っていなかったので泣く泣く諦めました。

地上から二階は洋服のお店が多く入っており、地下には携帯電話のショップや家電のお店が入っています。ちなみに銀行もあり、両替所もあるのでカザフスタンの通貨(テンゲ)にはここで替えられます。モスクワの街中ではよく見かけた両替所ですが、アスタナではあまり見かけません。

用事を済ませてハン・シャティールを出ると、すっかり空は暗くなっていました。振り返ると あやしく光るハン・シャティール。これから何度となく通う予感がします。

Пока!

そしてアスタナへ

Привет!

最近ずっと気持ちのいい天気が続いているアスタナですが、散歩する暇もなく、モスクワから持ってきた引越し荷物を片付けていると一日が終わっていてびっくりします。しかしこの作業もやっと終わりが見えてきました。今週末からいろいろと出かけられるといいなあと思っています。

カザフスタンに来ることを周りの人に話したとき、唯一好意的な反応を返してくれたのは格闘技をしている友達でした。「カザフスタンって格闘技めっちゃ強いねんで!いいやん!」と。…まさか、彼が言っていたことをこんなすぐに実感するとは思っていませんでした。そうです、北京-アスタナの機内では、カザフスタンのボクシングクラブの人たちに囲まれてしまったのです。前も後ろも横もお揃いのパーカーを着た人たちで、私の横に座ったお兄さんの眉のあたりの傷にはテープが貼ってありました。別に小柄な方ではないのですが、これまでで一番自分が非力に感じました(物理的に)。カザフスタンってこんな人ばかりなんだろうか…やっていけるだろうか…とどうしても不安になります。

離陸してしばらくしてから、話しかけてみました。カザフスタンの人と自然に話すいい機会だと思ったのです。とりあえず「あなたはボクサーですか?」という質問以外思いつかなかったので、見たらわかるやん…と自分で思いつつ聞いてみます。
「そうですよ。…え、ロシア語話せるんですか?中国人?」
「この前までモスクワに住んでたので話せますよ。あ、私は日本人なんです」
「日本人!え、もしかして日本とカザフスタンって直行便ないの!?(察しがいい人でした)日本のこと、聞いたことありますよ。殴り合いとかないんですよね?」

ボクサーの思う「殴り合い」と私が思うそれが同じものか少し自信はなかったのですが、一応「ありますよ」と答えました。
「え、じゃあ、汚い言葉は??日本では悪い言葉は使ってはいけないって本当ですか?」
「あー、そういえば汚い言葉のレパートリーがそんなにないですね。ロシア語は結構ありますよね?」と言うと彼は笑っていました。

「アスタナに何しに行くんですか?」と聞かれたので、これはチャンスだ!と思い、
「夫がアスタナで働いているので私も住み始めるんですよ。カザフスタンでは、ロシア語で生きていけますか?カザフ語も必要?」と聞きました。

彼は横に座っているもう一人のボクサーにカザフ語で少し相談した後「アスタナとアルマトイでは大丈夫ですよ。ただ、それ以外の都市ではカザフ語しか知らない人が多いと思いますよ」と教えてくれました。

それからは恒例の「◯◯って日本語で/カザフ語でなんて言うんですか?」大会です。一通り教えた後、カザフ語の「ありがとう」を聞いて驚きました。
「ラフマット」
「あ、それウズベク語と一緒?去年ウズベキスタン行ったの」と私が言うと、
「いや、ウズベク語は『ラフマット(ちょっとくぐもった感じで)』カザフ語は『ラフマット』…全然違うよ」
そういえばロシア人とカザフスタンの話をしている時、「カザフ人はウズベク人とは違うんだ、自分たちがより優れてるんだ、っていうプライドを持っている印象を受ける」と聞いたことがあります。まだアスタナに着いてもいないのに少しそんな部分に触れてしまいました。こういうことか。

その後も少し談笑をしていたのですが、彼が一度席を立ったかと思うと、帰ってくるなり「もしよかったらなんだけど、座席がとても狭いんだ。二つ前に1席空いているからそっちに移ってもらえる?」と聞かれました。典型的なボクサー体型の彼が、足を持て余していたのは見えていたので、今回だけは、と前へ移ることに。移った先で隣に座っていたのは彼らのトレーナーでした。

英語ができないらしい彼は食事の時も「チキン」と言ってから私に「チキンってкурицаのことですよね?」と確認したり、最終的には「砂糖入りの紅茶を頼んでもらえますか?」と言われたり、私はすっかり通訳になりました。中国国際航空だったのですが、東京-北京も北京-アスタナも機内放送は中国語と英語だけだったので驚きました。やたらとボクシングクラブの人と打ち解けてしまったので、飛行機を降りるときは荷物を取ってもらいながら「頑張ってね!」と言われて早くもこの国が好きになります。

空港まで迎えに着てくれた旦那と再会し、街へ出るとまた驚きました。ビルというビルが光っているのです。窓から部屋の明かりが漏れているのではなく、壁に電飾が張り巡らされているようです。 これはおとなしい方。ただ光っているだけではなく、あるビルでは文字が流れたり、絵が流れたり、とりあえず日本とは違う意味で視覚情報が多い街です。

これからこの街を味わい尽くしたいです。

Пока!

まずは北京へ

Привет!

アスタナはお天気が続いています!風は冷たいのですが、毎日とても気持ちがいいです。

さて、アスタナへは日本からの直行便がないので、どこかを経由しなければいけません。イスタンブールやフランクフルト、モスクワなどがありますが、どう考えても遠回りなので、やはり皆さんがよく利用するのはソウルと北京のようです。今回は北京経由でやってきました。

北京の空港。この裏にスターバックスがありました。

北京で乗り継ぐだけでもビザが要るとか要らないとか色々な説があったので、とりあえずビザを用意してもらい、関空を台風から逃げるように飛び立ちました。

3時間強のフライトを終え、北京に到着!パスポートコントロールの前に、通路にずらっと並んでいる機械に指紋を登録します。いざ乗り継ぎ!と思ってそのまま進むと、どーんとパスポートコントロールの窓口が並んでいました。「あれ、乗り継ぎって一回入国するんだっけ」と思いながらも、ビザがあったためそのまま問題なく中国に入ってしまいました。しかし、国内乗り継ぎの案内はあっても国際線乗り継ぎの案内はありません。思わずその場にいた係の人に航空券を見せながら「国際線はどこですか?」と聞くと「なんでここにいるの?」と反対に聞き返されるではありませんか。その場で入国取り消し(これに15分くらいかかって不安でした)、入国スタンプに取り消しスタンプを押されて、係の人に連れられてパスポートコントロールを逆から通るという貴重な体験をしました。

実際には、どーんと並ぶパスポートコントロールの窓口の左側に人が一人通れるような通路があり、その上に「国際/Int」という電光掲示板がついていました。気がつかなかった…。そして結局ビザは必要なかったようです。

そこからは乗り継ぎ時間が5時間ほどあったので、空港を散歩してみることに。 一人カラオケ用のボックスがたくさん置いてあったので思わず入りそうになりました。中国の貨幣(元)も持っていなければ歌も一つも知らないのに、です。それくらい大きな空港なのに時間を潰すことができるものが何もありませんでした。

お店はいろいろありますが、ほとんど同じものが置かれているのですぐ見終わりますし、Wi-Fiは繋がりますが、LINEを始めほとんどのアプリに規制がかかっているのか利用できず、スマホで遊ぶのは早々に諦める羽目に。手荷物に文庫本何冊かとクロスワードパズルを入れていた過去の自分に感謝しました。

空港自体は綺麗で新しく、居心地は悪くありません。ただ、これから北京で長時間乗り継ぎがある人は何か時間をつぶせるものを持っていくことをお勧めします。

それでは、いよいよアスタナへ!ここから6時間弱のフライトです。

Пока!

新生活スタート

Привет!

お久しぶりです!
というわけで、カザフスタンは首都アスタナに引っ越して来ました! 広い空にはためくカザフスタンの国旗。この綺麗な青色の国旗を見た時からカザフスタンに来るのが楽しみでした。

2ヶ月間、日本に帰って主に骨折を治していたのですが、その間会った人たちに「次はカザフスタンで暮らすことになりました」と言うと99.9%の確率で聞かれたのは「カザフスタンってどこ?」という質問でした。 ここです。日本に近いですね。時差は3時間です。私は初めて地図を見た時「意外と面積がある!」と思いました。それもそのはず、世界第9位、日本の7.2倍の面積を持っているそうです。それなのに、この国で初めてのマクドナルドができたのが2016年で、現在は国全体で10店舗しかないそうです。比較対象として大阪市(府ではなく)のマクドナルドの数を出すと、102店舗だそうです。どうりで角を曲がるたびに見ると思った。

言語はカザフ語とロシア語です。国家語はカザフ語で、公用語はロシア語になっています。街中は殆どがカザフ語とロシア語の併記になっており、本屋さんに行ってみても置いてある大人向けの本は全部ロシア語でした。子供向けのカザフスタンの歴史を描いた絵本はカザフ語でしたが、それ以外のDVDやおもちゃの説明書きなどもロシア語です。まだ到着して16時間ほどですが、タクシーのにいちゃんともお店の人とも全部ロシア語で通じています。いつも記事の初めに書く「привет(プリヴィエット、やあ!と言う意味)」も迷ったのですがロシア語でそのまま書き続けようと思います。ちなみにカザフ語で「こんにちは」は「セレメトスィズ・ベ」と言うそうです。まだ聞いていません。

カザフスタンの基本情報はこれくらいにしましょう。

このブログですが、もうモスクワではないので名前を変えました!騎馬民族の国であるカザフスタンを連想させるような名前…ということで「馬耳風風」になりました。「ばじ カザフう」と読みます。
そして、これからは基本的に月・水・金更新にしようと思います。これからも、これまで通り、カザフスタンで実際に見たり聞いたりしたことを伝えて、少しでも身近に感じていただけるように書いていきたいと思うので、どうぞよろしくお願いします。

私もまだどんな国か分かっていないので手探り状態ですが、聞いてみたいことや知りたいことなどをコメントにお寄せください!取材したいと思います(そのためにも早くこちらで友達を見つけなくては…!)。

街角で見つけた小さな秋を最後に。

Пока!

棒落とし橋へ

Привет!

プーコーナーでプー橋への地図を買った私たちは、日本語の説明を頼りに歩き出しました。

そもそも「プーの棒落とし(棒投げとも)」というゲームは、原作本「プー横丁にたった家」に登場するプーさんが考えたゲームです。ルールは簡単。何人かで橋の上流側からいっせいに棒を落とし、橋の下を通ってどの棒が一番初めに下流側に現れるかを競うというもの。棒と橋とメンバーさえいればどこでもできるゲームなのですが、プーカントリーにある橋はお話が書かれた時のモデルになったもの(とは言ってもやはり老朽化を防ぐために二度ほど再建されています)なので、今回のイギリスで絶対に訪れたいと思っていました。

とにもかくにも、あまり時間がないので歩き始めました。しばらくすると目に入ったのはこんな看板。 日本語やー!この後は「Pooh Bridge」という表記にはなりますが、要所要所で標識が出て来るのでご安心を。

地図に書かれた通りに前へ前へと進んで行くと、どんどん道が悪くなってきました。舗装されていないのは覚悟の上だったのですが、思ったより自然の中を歩くことになったのです。横に広い牧場が広がっており、牛や馬が悠々と歩いているのを横目に、その私有地とは柵で区切られた私たちが歩かなくてはいけない道は、発育が異常に良い植物が塞いでいました。

恨めしく馬や牛を眺めながら、もう柵を越えてしまおうかと思うこと何度目か、突然目の前の道が拓けました。 丘の上だったようで、背の高い草の間に人が踏みしめた道が一本できています。映画の中にいるような気分になりました。涼しげな風が吹き抜けていきます。

地図に書かれている道順に、よくでてくる単語がありました。「スタイルのところまで進みます」「ここでスタイルを超えます」などの文を読んでいるうちにスタイルって何だ?という話になります。この単語が分からないので少し不安を抱えながら前に進んでいったのですが、無事に橋まで辿りつけたのでこれが「スタイル」だったようです。 家畜が逃げるのを防ぐための扉で、人は一人ずつしか通れないようになっています。スタイル(Stile)というのは後で調べたところ、古英語でした。

ここまで来たら道のりはあと3分の1ほどです。道すがら地面に落ちている棒を拾いながら、橋へと急ぎます。もちろん周りに生えている木の枝を折るのは言語道断です。

林を抜けると、すぐに橋が見えました。子供連れの家族もたくさんいて、みんなで譲り合って「プーの棒落とし」に興じています。

私たちも少し場所を譲ってもらって、旦那と二人で橋の上から枝を落としました。二人ですぐに下流側を覗きに行きます。 ルールを説明したのに、あまり理解していなかったのか枝分かれした抵抗の大きい枝を選んだ旦那に負けるはずもなく、私が圧勝しました。よく見ると写真の上の方には、石にたくさんの枝が引っかかっているのが写っています。

2、3試合したところで、私たちに残された時間があまりないことを思い出しました。慌ててショップで買ってきたぬいぐるみを欄干に座らせ写真撮影をした後 慌ててハートフィールドに戻ります。なぜか道を間違えながら、それでも帰りは少し早く着いたように感じました。

バスの時間までまだ少しあったので、閉店間際のプーコーナーでお手洗いを借りました。
何とお手洗いは4面の壁にプーの原画(多分複製)や詩が貼ってあったのです。 用は済んでいるのに一つ一つ見てしまったせいで出るのが遅くなってしまいました。隅までプーへの愛が詰まっているステキなお店でした。

今回私たちは時間がなく行きませんでしたが、車があれば100エーカーの森ももっと回れたはずなのでまたリベンジしたいです。ちなみにハートフィールドから駅へ行くバスは日曜日はほとんど運行していなかったので、バスで行く場合は土曜日か平日をお勧めします。

Пока!

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