馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ホテル「アレクサンダーハウス」

Привет!

昨日積もった白い雪が、黒く汚れないうちに溶けてきました。その結果家から駅まで10分弱の道が川のようになっています。時々顔を覗かせているアスファルトを一瞬で見極め、飛び移りながら前に進みました。近い将来忍者にでもなれるのではないかと期待しています。

今日はサンクトペテルブルクで泊まったホテルです。 名前はアレクサンダーハウス。友人、私と旦那という3人だったので寝室が二つあるホテルを探し、一番初めに出てきたところに即決してしまいました。上の写真は二つの寝室をつなぐリビング部分です。チェックインを済ませ、部屋のドアを開けて真っ先に目に飛び込んできたこの光景に私と友人はテンションが上がってしまいました。ちなみにそれぞれの部屋に世界の町の名前が付いています。私たちの部屋は「バルセロナ」でした。

各寝室もこんな感じ。 「屋根裏部屋」に子供の頃から憧れていた私にとっては理想的な部屋でした。もちろんリビングにもテレビがありますが、寝室にもテレビがあります。見る機会はありませんでしたが。リビングにはコーヒーメーカーやキッチンもあり、毎晩3人で宴会をしていました。徒歩五分のところにモスクワでもお世話になっている庶民派スーパー「ペチョーラシュカ」があったことも大きかったです。

ここのもう一つの目玉は、朝食です。 何と言っても種類が豊富なのです。 バイキング形式で、サラダからケーキまであります。そして、朝食会場に着いたら「暖かい食べ物は何がいいですか?卵焼き、スクランブルエッグ、ブリヌィ、カーシャ(お粥)などがあります」と聞きにきてくれます。また量の多いこと!ブリヌィを頼んだ人用にかわかりませんが、バイキングの中にサーモンが用意されています。朝から食べ過ぎました。 パンやケーキコーナー。ロシアの伝統的な湯沸かし器、サモワールがあります。

実はこのホテルの唯一の難点は、メトロの駅から少し遠いことです。歩くと20分以上かかります。バス停までは5分ほどなのでバスに乗ればいいのですが、悪路なので、かなり酔います。メトロに行くのが面倒だったので、ホテルからエルミタージュまで歩けるのか調べたところ、40分弱で着くことがわかりました。朝ごはんを食べすぎていたこともあり、良い腹ごなしだと毎回歩いていました。ヨーロッパ風の街並みを楽しめますし、有名なイサク聖堂の真横を通るので、観光もできて一石二鳥です。 曇っているからか怪しい雰囲気ですね。今回は時間がなく、イサク聖堂の中には入りませんでした。上は展望台になっているそうです。40分弱の道のりもみんなで話していたらあっという間でした。

ホテルの従業員の皆さんもかなり感じがよく、廊下で出会うと声をかけてくれたり、フロントにお願い事をした時もすぐに対応してくれたりと気持ちよく過ごせました。また5月にサンクトペテルブルクに行くので、リピートしようと思い3月中旬(帰ってきてすぐ)に予約しようとしたら満室でした。歩くのが嫌ではない人にはオススメです!ご予約はお早めに。

ホームページはこちら。 モスクワ駅からはタクシーがオススメです。

Пока!

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エルミタージュ②

Привет!

昨日までは街中のちょっとした雪もほとんど溶けてしまって、もう春に向かうだけだなあとしみじみと思っていたのですが、朝起きたらこれ。 まあ積もりたてで綺麗な雪なのですが、せっかく地面が見える所まで春が来ていたのになあ。またここから始めるのか…。

そんなモスクワのことは置いておいて、エルミタージュの続きです。 圧巻だったのはここ。 「祖国戦争の画廊」ロシアが戦った戦争(主にフィンランドやフランスのナポレオンと)のときに活躍した人々の肖像画が飾ってあります。オーディオガイドによると、これらは全て本人を前にして描かれたか、本人を確実に描いたとわかっている肖像画を基にして描かれたものばかりだそうです。つまり、想像では描いていないよ、ということですね。よく写真を見ていただくと分かりますが、時々絵がかかっていません。そこの説明はなかったので、係員のおばさんに理由を尋ねると「あの空いているところは、活躍した人の名前はわかっているのに本人の肖像が残っていないのよ」とのこと。休んでしまった卒業アルバムのようです。ここの係員の方々は(なぜか女性ばかりでしたが)、本当にこの美術館が好きなんだろうなというのが伝わってくる人が多かったです。スペインの絵画はどこですか、と聞いているのに「スペインはあっちよ。それよりもうイタリアはみた?あなたたちはどこから来たの?日本!日本の絵画ならここにあるから見てね。あとこっちのエジプトと、あ、宮殿の部屋はみた?こう回るといいわ」と私たちの地図を最大限に活用して教えてくれました。そこまで聞いてなかった。

元々は冬宮に皇帝が集めた芸術品を収めていましたが、手狭になって来たので増設したのが新エルミタージュです。そこの入り口には こんな廊下がありました。ここには彫刻も置いてありますが、注目したいのは壁です。芸術の歴史が描かれています。まあ、この歴史も芸術家の想像でしかありませんが、というのは時々毒舌が入るオーディガイドの言です。このオーディオガイドはオランダの画家の中でレンブラントが一番だと思っているようで、めちゃくちゃ褒めていました。特に絵の説明になると、語彙が豊富すぎて思わず笑ってしまいました。

絵画もたくさん種類があるので、是非見に来てください。日本の展示室には甲冑から根付まで様々なものが置いてありましたが、ややこしい場所にあるのでもう一度辿り着ける気がしません。この美術館は上下の移動に弱いのです(日本の部屋は最上階)。

疲れたらカフェもあります。 ここで元気を取り戻さないと、見続けていられません。ケーキやピロシキの種類も豊富でした。おすすめ。実はこの美術館にもフリーWi-Fiがありますが、なぜか一度に使えるのは15分だけです。

カフェを出ると、目の前にはお土産ショップがあります。ところどころ、展示室の間にもありますが、まとまっているのはここ。もちろん絵画や部屋の内装をモチーフにしたグッズ、本などが置いてあります。そしてエルミタージュ美術館の地下ではネズミ退治のために猫を多く買っているそうで、猫モチーフのものもあります。 鞠子。なぜ日本名なのでしょうか。次に行った時に誰かに尋ねてみたいです。こういう疑問は誰に聞けばいいのでしょうか…。

こんな感じで、世界三代美術館の一つでもあり、世界遺産にもなっているエルミタージュ美術館は、サンクトペテルブルクでの必見スポットです!

Пока!

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エルミタージュ美術館

Привет!

朝から晴れ渡った空で気持ちがいいです。今日はいよいよエルミタージュ美術館について書こうと思います。

このサンクトペテルブルク一の観光地は 実は冬宮(下の写真では緑色のところ)、小エルミタージュ(青色)、旧エルミタージュ(赤色)、新エルミタージュ(黄色)の四つの建物が繋がってできています。つまり、めちゃくちゃ大きいです。宮殿の内装も、美術品も隅から隅まで見てやろうと思うと1週間くらいかかる気がします。 しかもめっちゃ迷います。2日行っても新しい廊下に出会えるなんて…と感動しました。外国人である私たちは、1日券の入場料が580p、2日券になると1000pになります(ちょっとお得)。一日券の方は分かりませんが、2日券は同じ紙で2日の間は出たり入ったりし放題でした。ちょっと止められるので、どうしてもというわけでなければしないほうがいいと思いますが。

ちなみに、水は持ち込み禁止です。セキュリティチェックのところで、空港よろしくペットボトルが山と積まれていました。名前を書いておいて帰りに取らせてくれたらいいのに。

2日目はオーディオガイド(日本語)を借りて、じっくり見ることにしました。3人で二つ借りましたが、音が大きいので一つでも大丈夫です。一台500p。保証金として2000pを預けると看板に書いてありましたが、私が要求されたのはクロークの番号札。 確かにコートがなければ外に出れないので、冬場には一番効果的だと思いました。ちなみに一緒に持っている紙がオーディオガイドの番号が書かれている地図です。この地図が一番分かりやすかったように思います。

いよいよゲートを抜けて、まっすぐ進むと一番初めに出会うのがこちら。「大使の階段」です。 無数の外国大使がこの階段を登ったためについた名前です。

ここから始まる冬宮は、実際にエカテリーナ2世を初めとする歴代の皇帝が住んでいた宮殿なので、各部屋の内装を楽しむことができます。もちろん色々なインテリアも展示してあります。それぞれの部屋の写真を一枚ずつあげるのも野暮なので、オーディオガイドで聞いた見所のある部屋をいくつか載せます。

まず、ここ。 「大玉座の間」です。実は背後に大きな玉座があります。ここで注目したいのは、天井の模様がそのまま床に描かれていることです。ただし、入り口と玉座の上に描かれているエンブレムは、床には描かれていません。踏むなんてもってのほかだからだそうです。

また、私が好きだったのが「孔雀石の間」。全体的に金色が多いこの宮殿ですが、この部屋にある孔雀石の緑色が場を引き締めています。 孔雀石をそのまま使っているのかと思いきや、薄く剥がしてモザイク画のように貼っているのだそうです。職人技。そのために細かい模様も美しく繋がっているように見えるのだとか。これ以降この石で作られたものを見るたびにかなり模様を意識するようになりました。

また「パヴィリオンの間」も圧巻です。 天井のみでごめんなさい。もともとエルミタージュとは「隠れ家」という意味で(なのでモスクワにもエルミタージュ庭園というひっそりとしたお庭があります)、その中でもこの部屋はエカテリーナ2世が数人のお気に入りとプライベートな時間を過ごす部屋だったそうです。 そしてこの部屋にあるエカテリーナ2世の愛人ポチョムキンが贈った時計も美しく、観光客に人気があります。 この「孔雀の時計」は、かつて時間になると全てのパーツが動き出した、かなり精巧なものです。横のテレビで全てを動かした映像を流し続けていました。

長くなりすぎたので次に続きます! Пока!

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日本のラーメン屋さん@サンクトペテルブルク

Привет!

もう気温が零下になることもなく、雪も溶けきってしまいました、という出だしにするはずが、昨日の夜に雪が降り始め、薄く積もりました。朝には一部しか残っていませんでしたが、8時過ぎで-2度という気温は久しぶりです。いつトレンチコートが着れますか…。

さて、サンクトペテルブルクのお話です。今日は旦那が一番楽しみにしていたラーメン屋さん。おそらく一般的にはサンクトペテルブルクで一番有名で楽しみにするのはエルミタージュ美術館だとおもうのですが(今東京でエルミタージュ展が開かれているそうですね)、そちらについてまだ書いていないのはもったいぶっている訳ではなく、あまりにも大きな美術館だったので整理ができていないからです。そうこうしているうちにどんどん忘れて行くジレンマ。

「モスクワのどこのラーメン屋さんもサンクトペテルブルクのあそこには敵わない」と先輩から聞いていた旦那は、サンクトペテルブルクへ向かうサプサンの中で、店の創業の歴史から頼もうと思っているメニューまで披露し始めました。これにはさすがの私と友人も少し引きましたが、そこまで言うならとサンクトペテルブルクでの最後の晩餐はそこに決定しました。

エルミタージュのある宮殿広場から、10分も歩かないところに突然漢字が見えました。「ярумэн(ヤルメン)-麺屋政宗」という名前です。ドアを開けると「いらっしゃい!」と声がかかりました。ここは日本か。半地下にある店は窓から十分に光がとられていて明るいです。

日本のラーメン屋さんより机の並びなどはレストランそのものという感じでしたが、店員さんはしゃがんで注文を取ってくれました。それを見て「教育が行き届いている」と感動する旦那。注文したのは味噌ラーメン(450p)と

唐揚げ丼

そして梅酒を発見したので、一も二もなくお願いしました。

料理が出てくるたびに、可愛いロシア人の店員さんが日本語で「お待たせしましたー」と持って来てくれるので「可愛い」しか言わなくなった旦那は最後に日本語で「美味しかったです」と言って最高の笑顔をもらっていました。めちゃくちゃ可愛かったです。なぜか「お会計をお願いします」はロシア語で言っていましたが。

周りも日本人はほとんどおらず、ロシア人同士や、英語を話す二人組など、様々な人で賑わっていました。 店を出るときに こんな棚もありました。厨房の奥に日本人シェフ(?)がいた気がします。 ここの誕生秘話(旦那が予習していたもの)はこちら

モスクワにもできないかなあ。 Пока!

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町歩き(ネフスキー通り)

Привет!

クラスメイトが8人になりました。ただ、彼らが休み時間に話す内容が「自由経済」がどうだの「奴隷制度」がどうだのということ(休み時間の公用語は英語)で、いつも黙ってみんなの議論を聞いています。私の英語力が落ちたことに加え、そもそもその知識がないこともあり全くついていけません。情けなくなってきますが、ロシア語だけでなく英語にも触れるいい機会なので逃げないで頑張りたいです。インプット大事。

さて、昨日の続きです。「血の上の救世主教会」から運河沿いにネフスキー通りに向かって歩きました。 車の横が凍っている運河です。教会の近くでは、露店のお土産物屋さんが軒を並べていました。値段を聞いたところ、マトリョーシカなどはモスクワのヴェルニサージュ市場の1.5倍ほどの相場です。「サンクトペテルブルク」とアルファベットで書いてあるニット帽を被った人をよく見かけるので気にはなっていましたが、まさかモスクワで被れないしなあ…と諦めました。

露店が落ち着くと、パフォーマンスをしている人を見かけました。全身を金色に塗って銅像のふりをしている人を初めて見た旦那は、その我慢強さに感動して握手をしに行っていました。もちろんコインも渡しました。ただ、その近くで運河にかけてある橋の欄干に登って演説をしているおじさんの方が注目を集めていて、銅像の人が少し不憫でした。

欄干に登ったおじさんがそのまま運河に飛び込むのではないかとハラハラしながら見守っていると、突然トランペットを吹き始めました。 それがまた綺麗な音色で、ヨーロッパ風の景色に合うのです。観客にどこの国から来たかを訪ねて、そこの国歌を演奏していました。かっこよすぎる。

そのまま進むと、有名なネフスキー通りにあたります。目の前にあるのは、 カザン大聖堂。中に入ろうかと一瞬思いましたが、血の上の救世主教会とは違い中に入る人々が十字を切っていたので、軽々しく入れる雰囲気ではなく、断念しました。

カザン大聖堂の目の前には、モスクワにもあるДом Книги(ドーム・クニーギ:本の家)がありました。 モスクワのとは違い、重厚感あふれる建物です。一階はほとんどお土産物屋さんでした。観光客で溢れかえっています。カレンダーからチョコレート、素敵な絵ハガキまでなんでもありだったので、サンクトペテルブルクのお土産はほとんどここで購入。

二階に上がるとちゃんとした本屋さんになっており、奥には素敵なカフェがあります。居心地が良かったので、観光に疲れたらよく休憩をしました。 運河から見たドーム・クニーギ。

ネフスキー通り沿いはいろんなレストランやお店があり、歩いていてとても楽しかったです。夏はもっと歩きやすいんだろうなあ。

今日はここまで!пока!

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血の上の救世主教会

Привет!

サンクトペテルブルクの旅、続きです。帝政ロシア時代は首都が置かれたこの街は、1703年にピョートル大帝が、なにもない沼地から「ヨーロッパへの窓」として作り上げました。モスクワよりもヨーロッパのような街並みが広がり、ヴェネチアのような(行ったことはありませんが)運河が流れています。ただ、私たちが行ったのは3月前半だったので全ての運河が凍っていました。ネヴァ川というかなり大きな川が凍っているのを見た時に友人がいい反応をしてくれました。寒いロシアを体験しに来たのに例年になく暖かい三月だったので、彼女は少し落ち込んでいたのです。

ロシアに来る前に、雰囲気でも味わおうと見ていた「テレビでロシア語」という番組では、サンクトペテルブルクが舞台になっていました。その中で私が最も心惹かれたのは「血の上の救世主教会」です。 なので、ここには絶対に行こうと思っていました。玉ねぎドームがたくさん付いているので、モスクワのワシリー寺院と混同されがちですが、こちらの方が全体的に痛そうなのと、ドームの下が四角いので見分けています。

サンクトペテルブルクは思ったより小さな町で、歩こうと思えば結構歩けます。ただ、ここには着いたばかりに行ったので、ホテルから満員のバスに揺られて(あまりにも満員で、進むのが遅いのと道が悪いために、歩いた方がマシなのではと何百回か思いました)、やっとつきました。入場料は250p、国際学生証(ISIC)があれば150pです。

こちらが入り口。ドキドキしながら入ります。

どうしてこんなに血なまぐさい名前が付いているのかというと、1881年に時の皇帝、アレクサンドル2世が暗殺された場所に息子が建てたことにちなみます。それなので、実はこの教会はまだできて110年(ちょうど今年が110年目です)と新しいのです。その比較的新しい時代の最新技術が使われているため、外見とは裏腹に中は こんなに美しく、広いところです。それにしてもモザイク画の多さは半端ではありません。

中心となる位置に一応マークが付いているので、そこに立って上を見上げると、天井からキリストがこちらを見下ろしています。写真は載せないので是非ご自身で確かめに来てください。

そしてやっぱりありました。アレクサンドル2世が暗殺された場所です。 (ここのものは全てが大きくてレンズに収まりきりませんでした。)ちなみにロシア語でもここの名前はそのまま、Спас на Кровиです。日本語名は直訳でした。

他にも「イコン画の保管所」と書いてあるこんなものもありました。 名称は本当にそれでいいんですか。 ロシアに来てからありとあらゆる聖堂や教会を見て来ましたが、私の中で一、二を争うほど好きな内装でした。

出口のすぐ脇に運河が流れています。この運河沿いにお散歩するのもオススメです。

Пока!

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サンクトペテルブルクへ

Привет!

スッキリしない天気が続いています。雨でもこの国ではみんなあまり傘をささないので傘が嫌いな私には好都合なのですが、今以上本格的に振られると歩くのにちょっと辛いです。

今日からついにサンクトペテルブルク編!3泊4日でロシア第二の都市、サンクトペテルブルクへ行ってまいりました。時間との兼ね合いで、サプサン(ロシア語で隼の意。日本の新幹線のようなものです)に乗って行くことにしました。 こちらがレニングラード(サンクトペテルブルクの旧名)駅に止まっているサプサン。ちなみにレニングラード駅は、他にも長距離列車の駅二つ(カザン駅とヤロスラブリ駅)と隣接しているので、結構駅に入るまでに迷います。早めに行くことをお勧めします。 自分の乗る車両のドアのところでチケット(インターネットで購入した場合はプリントアウトしてくださいね)とパスポートを見せます。その列に並んでいると、友人がロシア人に何事か話しかけられています。慌てて「どうしましたか?」と尋ねると「この書類をサンクトペテルブルクまで運んで欲しいの」と言われました。いやいやいや怖すぎるでしょう。その場では謝罪して断りましたが、後から「ロシア人は郵便局を信用していないから、見知らぬ人に頼んで運んでもらうことがある」という話を聞きました。見知らぬ他人の方が信用できるの!?

サプサンの座席は新幹線のように進む方向によって変えられるわけではないので、自分でチケットを取る場合は前向きの席かどうかを見極めなければなりません。旦那にチケットを取ってもらったのですが、行きはきちんと前向きの座席でした。帰りは読みを間違えて後ろ向きに。ただ、万が一後ろ向きの座席だったとしてもサプサンには食堂車があり、前向きに座れます。 揺れる車内で撮ったのに加え、誰かが運んでいるお花が飾ってある席ですが、向かい合った座席とテーブルが置いてありました。8テーブルほどと限られてはいますし、出発前からロシア人が占領していますが、時々空いた時を見計らって座りに行っていました。食にうるさい旦那はちゃんと食堂車に一番近い席を予約していたのです。また、食堂車の席が全部埋まっていてもスタンド用のテーブルもあります。そこで買って席で食べることも可能です。 出てくるのはインスタントですが、なかなか種類も豊富です。ボルシチもありました。写真はカーシャ(お粥)とキノコが入ったブリヌィ(270p)です。カーシャはロシアの代表的な朝ごはんですが、うちでは作らないので友人に体験してもらおうと頼みました。ちなみに本気を出せばキャビアが入ったブリヌィも食べられるようです。1800p (3600円)もするのでおそらく本物だと思います。

車内はこんな感じ。普通のイヤホンを差すと、テレビの音声も聞けます。清潔なので、快適に3時間半ほど過ごしているとサンクトペテルブルクに着きました。

サンクトペテルブルクにあるモスクワ駅(モスクワへの列車が出るので)はホームこそレニングラード駅と全く変わらず、やってきた実感が湧きませんでしたが、駅構内は天井が高く、かっこよかったです。 「サンクトペテルブルク」の文字を見てやっと「来たんだ」と思えました。

市街地についてはまた次回から! Пока!

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