馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ラクダに乗って

Привет!

気球体験を終えてホテルに帰ってくるとまだ7時前だったので一眠りすることに。外はすっかり明るくなっていたのですが、洞窟ホテルは気球帰りに爆睡できる為かと思うくらい、外の光が入ってこないのでゆっくり寝られました。…寝すぎました。なんとか9:30に体を起こしてチェックアウトします。

そこから車で向かったのは中心の街ギョレメにある屋外博物館。20分足らずで到着です。駐車場から博物館までの道すがら、ラクダが3頭座っていました。そういえばユルギュップ(ホテルのあった街)の展望台の前を通った時にもラクダがいたな、観光資源なんだろうな、と思いながら、乗らないかと勧誘してくるアラブ系のお兄さん達に断りを入れていると、旦那と友達が「いくらくらい?」と聞いていました。旦那はこれまでこういう勧誘には警戒心露わに断るタイプだったので、私は驚いてしまいました。お兄さん達はその質問に「10」とだけ、答えました。

ご存知のようにトルコの通貨、リラはちょうど一年前に大暴落しました。私が持っていた少し古いガイドブックでは一リラおよそ40円となっていたのですが、現在は20円足らずになっています。ということは、ラクダに乗るのに200円しないの!?それなら別にいいか、と私も乗る気になってきます。

立っている馬に飛び乗るのとは違って、背が高いラクダに乗るのは座っている状態の時です。ラクダは後ろ足から立ち上がるのですが、その時にかなり前のめりになるのが15年前乗った時にとても怖かった覚えがあり、今回も少し躊躇していました。実際には思ったほどではなかったのですが、旦那と友達はその高さに少し驚いたようです。そんな私たちに、ラクダ係のお兄さん達は石油王のような布を頭に被せました。

一列になって進む様子。携帯電話は「写真撮影してあげるから貸して!」と取られてしまいましたが、手持ちのデジカメで撮影したものです。ラクダが待機していた場所からゆっくり歩いて5分くらい坂道を登ったり降りたり(正直そこが一番怖かったです)しながら進むと、少し開けた場所に出ました。そこで1人ずつシャッターを切られます。後で写真を見返してみると、かなりのいい景色でした。天気が良かったのもラッキーです。 そのあとは3人並べて記念撮影。後でカメラロールを見返してみると、50枚くらい撮られていました。しかも連写なのでほとんど同じ写真が10枚ずつくらいあります。

スタート地点まで戻ってくると、お支払いの段に。お兄さんに10リラを渡すと「違うよ!10ユーロ」と言われます。…え??話が違いませんか?でもそう言われれば単位は聞かなかった気がします。しかもよくみるとラクダに乗った場所に立っている看板には「10ユーロ」とはっきり書いてあるではありませんか。これは詐欺ではなく、確認しなかった私たちが悪い。リラ暴落の影響か、気球をはじめ色々なところでユーロ払いを求められました。これからはしっかり単位まで確認しようと心に決め、でもユーロは持っていなかったので相当分のリラを計算して手渡しました。

旦那は「でもよく考えたらラクダに初めて乗るのに1200円はお得かもしれない」と前向きな発言。次の目的地へ行こうとする私たちに、先程とった写真を印刷して写真立てに入れたものを、お兄さん達はちゃっかり売ろうとしてきたので「流石に買わないです」というと「じゃあ中身だけあげます」と言ってその場で写真立てから出して渡してくれました。…10ユーロは高くないな。

そこから緩やかな階段を登ると、見えてきました! ギョレメ屋外博物館。ギョレメは谷間にある街の名前ですが、この谷には岩窟教会がたくさんあり、それを保存して公開しているのがここ。大きな公園のようになっており、教会が点在しています。屋外博物館はここの他にゼルヴェにもあるそうですが、ここは町からも近いのでかなりの人で賑わっていました。54リラ(1080円程)のチケットを買い、エントランス横の売店で水を買うと(観光地価格で通常の六倍ほどの値段でした)、いざ、入場!

つづく。

Пока!