馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

アルマトイ市街散策

Привет!

外気温は氷点下25度なのに、部屋の中が熱すぎるので窓を開けて温度調整しています。案の定、朝起きたらのどが痛くなっていました。そういえば、今日はクリスマスイブですね!こちらではクリスマス自体は1/7ですがプレゼントなどは新年が開けるときにツリーの下から出して交換するので、あまりクリスマス感はありません。ただ街中のツリーは見つけた時に写真に収めているので、いつかお見せできたらと思います。

ということで、今日はアルマトイの街中にある観光地をご紹介します!

まずは「28人のバンティロフ戦士公園」 入るところを間違えて、そこには何も表示がなかったので不安なまま歩いていたのですが、出るときに振り返るとこの表示がありました。ここは大祖国戦争(ソ連の対ドイツ戦:1941-1945)でカザフスタンからモスクワに出征し、戦死したバンティロフ将軍と28人の兵士をたたえるために作られた公園です。思っていたより広い園内で、どこかに「消えない火」をたたえた無名戦士の墓があるそうなのですが見つけられませんでした。 おそらくこの人がバンティロフ将軍。彼の横には大砲が二基置かれていました。また、公園の中心部にはゼンコフ正教教会もあります。ただ、今は絶賛改装中だったので、横に仮設で小さな教会が造られており、そこから讃美歌が聞こえてきていました。ちなみにこの教会は宗教禁止のソ連時代には博物館として使用されていたそうです。ソ連時代にすべての教会を潰してしまわなくて本当に良かったです。 この色合いを久しぶりに見てモスクワが懐かしくなります。それにしても、アルマトイの街中が旧ソ連圏の他の街(例えばイルクーツクとかタシケントとか)と変わらない風景で、自分が今ロシアにいるのかカザフにいるのか少し混乱してしまいました。そういう意味でもやはりアスタナは新しい街なのだと実感します。

この公園から少し歩くと中央バザールにつきます。通称はグリーンバザールというそうです。グーグルマップの地図でもgreen bazaarと出てきました。 建物の外にも屋台のような形でたくさんのお店が出ています。この時期だからか、多くの屋台でツリーの装飾品が売られていました。それらの屋台を見ながら建物の周りをぐるっと回るのですが建物に入る場所が見つかりません。進めば進むほど屋台で売られているものが専門的になってきました。ありとあらゆるネジが所狭しと並べられていたり、壁一面にいろいろな形の蛇口が展示されていたり、ここで見つからないものはないのではないのか、というくらいありとあらゆるものが置かれています。かなり広いので日用品のコーナーだけで迷子になりそうでした。なんとかそこを抜け出し、建物の入り口を見つけて衣料品コーナーや食料品コーナーへ行きましたが、時間が遅かったこともあってほとんどのお店が閉まっています。キムチコーナーはまだ盛況でした。 こんな風にお店が並んでいます。アルマトイに住んでいたら毎日のお買い物に通いつめそうですが、旅行者としていくと買うものがあまり見つからないかもしれません。もしかしたらあの巨大な建物のどこかにお土産屋さんなどもあったかもしれませんが…。朝一番で体力があるときにまた行ってみたいです。

もう一か所、私たちが行ったのは国立中央博物館。 堂々としたたたずまい。アスタナのものより建物が小さく感じたのですが、中はアルマトイのほうが充実していました。やはり歴史の長さが違います。この土地に生活が根付いた時期に始まり、ソ連から独立するまでの人々の様子をしっかり見ることができました。私が好きな民族衣装のコーナーもかなり展示物が多かったのでその部屋だけでも入場料500テンゲ(160円ちょっと)の価値はありました。ちなみにカザフ人は入場料が300テンゲだそうですが、外国人は500テンゲです。それでも安いですが。 また、カザフ人だけでなく、ソ連時代にカザフに移住させられたいろんな民族の生活を見せてくれる部屋もあります。ほとんどの部屋が撮影禁止なのが残念なところです。 通常はエントランスはがらんと空いていて、国の地図や黄金人間(紀元前5世紀のスキタイ戦士の墓から発掘された黄金でできた鎧)のレプリカなどが飾ってあるそうですが、ちょうど私たちが行ったときはクリスマスバザーの真っ最中でした。ちなみに上の写真はその黄金人間の60cmくらいのレプリカです。エントランスのレプリカは等身大だとか。 およそ国立博物館のエントランスとは思えないポップさ。ロシアやウクライナ、ウズベキスタンにもちろんカザフスタンの手作り工芸品が売られていました。

アルマトイとは「りんごの里」という意味で(アルマが「りんご」だそうです)、街中を歩いているとりんごの銅像(?)がいくつか見うけられました。 こちらはカザフスタンホテルのエントランス前にいた女性とりんご。 こちらはコクトベにあったりんご。

そもそもりんごの起源がカザフスタン、特にアルマトイ近辺で、昔はアルマトイにはりんご林があったことからこの名前がついたそうです。今はりんご林は見られなくなってしまいました。

ついでに、地下道の入り口の屋根にいたカタツムリ。 ここ以外にも二ヶ所で確認されています。

アスタナよりも暖かくて、この時期でも散歩が楽しめるアルマトイ。ぜひ街中をぶらぶらしてみてください。

Пока!