馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

ウエストミンスター寺院と町歩き

Hi!

イギリスは今週から最高気温が27、8度になるようで、暑い暑いと(私のホストファミリーは)大騒ぎです。モスクワに続きこの環境で過ごしていると、夏の日本に帰れなくなるのでは、と私は密かに恐れています。

さて、前回の続き。
二階建てバスでウエストミンスター寺院まで戻ってきました。 入り口から長い列が伸びていたので、係員に「何分くらいかかりますか?」と聞いたところ「40分くらいでしょうか」とのこと。ゆっくり並ぶことにしましょう。列の中には折りたたみ式の椅子を持って来ている人もいましたが、流れ自体はスムーズなのでそんなに椅子の出番はないかと思います。むしろ観光に椅子を持って来るという発想がありませんでした。

地球の歩き方に載っている入場料は少し高かったのですが、実際には一人5ポンド(750円くらい)でした。中は本当に見事なゴシック様式の教会なのですが、歴代の王や女王が多く埋葬されている本堂は撮影禁止なので、建築の素晴らしさは現地で確かめてください。王族以外にも、著名な作家や政治家、学者も埋葬されています。シェイクスピアやジェーン・オースティン、チャーチルなど、知っている名前を探すだけでも楽しいです。そして同時に驚いたのが、墓石が床の一部を構成していること。ロシアの教会でも石棺が置かれているので墓石を踏むことはありませんでしたが、ここでは何気なく歩いていると自分の足の下に「ここに〇〇卿眠る」などと書いてあって慌てて飛び退く、ということが多々ありました。しかし気にしていると足を下ろす場所がなくなるので、こういうものなのか、と納得するしかありません。

またここは歴代の王・女王の戴冠式が行われた場所でもあります。ヘンリー8世やエリザベス1世とスコットランドのメアリー女王など、世界史で聞いたことのある名前と深い関わりを持つ場所なので、一見の価値はあります。そんな本堂は薄暗いので、出てすぐに眼前に広がる青々とした中庭がとても眩しく感じました。

この中庭をぐるっと囲む廊下の壁にも、さまざまな人が埋葬されており、墓石を見ることができます。そう考えると夜に来るには少し勇気が必要かもしれません。

そろそろ次の目的地へ。ウエストミンスター寺院から大英博物館までは、トラファルガー広場を通って40分ほどで着くので歩くことにしました。モスクワの公共交通機関が軒並み安いので、ロンドンの地下鉄やバスが高く感じてしまったのも一つの理由です。

しかし国会議事堂前からデモをやっていて、いくつかの道が封鎖されたり、ものものしい雰囲気だったりしました。私たちは目立たないように、トラファルガー広場へ向かうデモ隊について行きます。目的地が同じなので仕方がありません。どうやらトミー・ロビンソンという活動家がかなり重い罪を犯したギャングの裁判をライブ中継したために「平和を乱す」という理由で逮捕されたことに対する抗議のデモだったようです。野次を飛ばしている人たちとデモ隊が一触即発のところもあれば、ビール片手に友達とただ歩いているだけ、というような人たちもいて様々でした。そして同時に、観光客向けにバグパイプ演奏者がパフォーマンスをしている音楽が響き渡り、地下鉄駅の入り口では「神を信じてこの聖書を読めば新世界が開けます!」と演説している人がいたり、いろんな主張が混み合っていました。

ようやくたどり着いたトラファルガー広場。真ん中の高い柱は「ネルソン記念柱」でネルソン提督の功績を称えるために建てられました。5.5mの柱の上にネルソン提督が立っています。この柱については長谷川如是閑が『倫敦!倫敦?』という本の中で、100年以上前に書いたとは思えないほどコミカルに描いているので行かれた方、またはこれから行かれる方は是非。100年前とほとんど景色が変わっていない事実に驚きます。

予想外の出来事続きでここまでで結構疲れていたのですが、大英博物館はまだ先です。ナショナルギャラリーを通り過ぎて、劇場が林立するソーホーとコベントガーデンの間を歩きます。観劇の前後に気軽に入れるようなパブやレストランを見ながら、街並みを楽しんだら目的地はすぐそこです。 このスーツの仕立て屋なんて、映画「キングスマン」に出てきそうだ、なんて言っていると大英博物館に着きました。

1日目はもう少し続きます。

Пока!
Bye-bye!

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