馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

Привет!

И с Днём Победы!(戦勝記念日おめでとう)…と今日会った人とは挨拶を交わしますが、この祝日を迎えるのは2回目でもやはり色々と思わずにはいられません。去年は珍しく少し曇って、かなり冷え込みましたが、今年はやっぱり快晴!薬品で天気を操作しているのではないかと言う説は一理あると思います。

人が多いので現場には行っていませんが、今はテレビで「不滅の連隊(戦時中に亡くなった家族や親戚の写真を掲げて何十万人もの一般の人が行進する)」の中継をしています。アナウンサーが行進している人たちにインタビューをしているのを流し聞きしていると、突然「おじいさんは日本との戦争中に亡くなって」と聞こえてきました。この日はヒトラーなどファシストとの戦いにおける勝利を祝っているけれど、ああ、日本も無関係じゃなかった、と思い知らされました。

閑話休題。

先日、ずっと楽しみにしていた映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を見に行って来ました。 映画館が入っているショッピングセンターの外にある大型画面でも宣伝しています。

私はもともとマーベルが大好きで、日本にいるときは欠かさず見ていたのですが、あのシリーズはセリフがおしゃれでユーモアがあるのでロシア語で見ても分からないと思い、こちらに来てからは泣く泣くスルーしていました。しかし公開前からちょっとずつ盛り上がって来ているのを見るとどうしても見たくなってしまい、これまでアイアンマン1とアントマンしか見ていなかった旦那に少しずつその後のマーベル作品を見せて行くことに。結果見事はまってくれ、結局2週間で11作品見ました。マーベル漬けです。そういえばこちらで買った中国製のタブレットを日本語設定にすると、Googleplayで日本語の吹き替えや字幕の映画をレンタルしたり購入したりできたのがありがたかったです。

モスクワに来て初めて映画館に行ってから早1年半。そろそろ全くわからないと言うことはないはず。今回の映画は制作スタッフとキャストが徹底したネタバレ防止をしていたので、いつものように下調べはできませんがその分期待が高まります。日本での4/27の公開から遅れること6日。ロシアでは全ての新作映画は木曜日から公開と決まっているらしく、5/3に公開が始まりました。

公開から1週間経った今でも1日で2Dは5回、3Dは11回、3DVIPは6回という上演回数の多さから、この国での人気の高さが伺えます。見にいく回の3時間前にチケットを買いに行ったら、ほとんど空いていませんでした。奇跡的に取れた真ん中の2席のチケットを買います。私の後ろの人も「アベンジャーズ」とチケット売り場で言っていました。

前にも書いたように、ロシア語ではアベンジャーズはМстители (ムスティーチェリ)です。意味は「復讐者」…本当に全部訳します。ちなみにインフィニティ・ウォーはвойна бесконечности(バイナ・ベスカネチノスチ)。そういえばインフィニティって「終わりがない」という意味だった、とここで気がつきました。

他にも登場人物の名前が変わっているというか全てロシア語になっていましたが、そこは「人物の見た目や性格を説明する」という授業でこの映画の登場人物を使わせてもらったので予習済みです。

横のあるのはデッドプール。

劇場内は、これまで見たことがないほどの人が入っていました。ストーリーに関しては何を言ってもネタバレになりそうなので言及しません。ただ、みんな同じようなところで笑い、息を呑み、泣き、一体感を味わえました。特に途中で思わずツッコミの言葉が声で出てしまったのですが、周りの何人かと完璧に揃ったので嬉しかったです。

そして心配だったのはエンドロールになった瞬間に劇場から追い出される問題。特にマーベルは必ずエンドロールの後に映像があるので、不安で仕方がなかったのですが、エンドロールに入った瞬間薄暗い電気はつくものの、いつものように完全に明るくはならず。映像があるのを知っているマーベルファンばかりだったのか、それとも椅子から立ち上がれなかったのか、エンドロールで出て行く人も2、3人でした。

日本よりも圧倒的にテレビでアメリカ映画を流す頻度は高いのですが、そのおかげかめちゃくちゃ流行っているようです。ロシアで公開された映画のオープニング興行成績を塗り替えたとニュースでやっていました。

そういえば、映画の前に同じ予告編が二回流れました。 ЧерновикというロシアのSFファンタジー映画なのですが、途中に出てくるマトリョーシカ型の戦闘兵器が怖かったです。興味があれば上の動画をどうぞ。それにしてもなぜ二回流したのか疑問が残ります。

兎にも角にも、マーベル作品が映画館で安心して見れそうで良かったです!

Пока!

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