馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

都会の植物園

Привет!

家を出ると目の前に伸びている小道の両脇には木が植えてあり、ちょっとした林のようになっているのですが、今日はもう木々が青々としていて季節が変わったことをはっきりと思い知ります。日本では桜の季節は終わってしまったと思いますが、ロシアでは今満開だという話を聞いたので行ってみることにしました。

モスクワでは2箇所、桜が見られる庭園があるそうです。一つはモスクワの北の端にある日本庭園。そしてもう一つは中心部のプロスペクト・ミーラ(平和通り)沿いにある植物園。

この植物園のことはこちらにきた時から時々耳にしていました。しかし、平和通りには時々行くにもかかわらず、お店や建物が並んでいるだけで植物園は見つけられなかったのです。ありそうにも見えませんでした。そんな中、2月のある日、レストランやカフェなど複数が入っている建物に出来心で足を踏み入れ奥に進んでみると植物園らしきものが広がっていました。 よく見たら入り口に書いてあります。それでも秘密の花園を見つけたような気分になりました。

ただ、その時は植物園自体が深い雪に覆われて閉園していたので、いつか来ようと思っていました。そんな植物園で桜が見られるというのです。このチャンスを逃さない手はありません。

上の写真にも書いてある通り、ここはモスクワ国立大学(МГУ)が所有している植物園(ботанический садといいます)の「薬草の庭」です。植物園は他にもあるそうです。 植物園入り口の近くにある階段を上ったところにチケット売り場があるので先にチケットを購入しなければなりません。大人1人300p(600円)、学生は150pです。チケット売り場の向かいには植物の本を置いている本屋さんがありました。

とりあえず入場。 綺麗なところです。午前中はすっきりと晴れていたのですがなんだか文字通り雲行きが怪しくなってきました。 向かいに見えている茶色いレンガの建物の奥に温室があるのですが、その向かいで桜っぽい花を発見。いや、でもよく見るとなんだか違うし、表示にも桜とは書かれてないから違うか、と旦那と議論している時に雨が降ってきたので温室で雨宿りをすることにしました。 みんな入っていきます。考えることは同じようです。入ってすぐには押し花の体験教室があったり、水槽で魚とともに水草が展示してあったり。メインの温室のドアを開けた瞬間、旦那と声が揃いました。…魚の干物の匂いがする。
私自身熱帯雨林には行ったことがないのですが、本場も干物の匂いがするんでしょうか。何しろ、それ以外は植物が鬱蒼としていて本当に熱帯雨林にいるような気分になったからです。 どの木も大きくて写真に収まりません。祝日ではないんですが、祝日にはさまれた日なので休んでいる人が多いのか、入園者もかなりいました。ロシア人は本当にいたるところでポーズを決めて写真を撮るのですが、食虫植物の前でポーズを決める美女はなかなかシュールです。流石に知らない単語がいっぱいだね、と言いながら植物と表示を見比べていたのですが、突然気になる、そして温室ではおよそ見かけない表示を発見しました。 右下のナイフとフォークは何…?モンステラ、ということはわかりますが次の単語は知らなかったので調べてみたら「美味しい」と書いてありました。美味しいモンステラ?他の人たちもこの表示を見て笑いあっています。誰かの主観ではなくこれが学名のようなので、世界は広いなあと思いました。

入り口横には階段があって、二階へ行けます。「砂漠の植物」と名付けられたそこは、やはりサボテンがこれでもかというほど並んでいました。 この写真の人は研究者なのかこのブースの中には入れませんでしたが、ブースの外にもいろんなサボテンがあふれていました。

そこですれ違った女性の髪に桜の花びらが引っかかっています!これはどこかに存在するはずだ、と確信が持てたので、温室をでました。少し雨が降っていましたが、それも風情があります。

思ったより大きい植物園で果たして桜が発見できたのか、次回に続きます。

Пока!

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