馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

バー「Практика」

Привет!

昨日久しぶりに服屋さんに行くと、ほとんどが春夏物でした。お気に入りの半袖シャツとスカートを買えたのですが、17度の今日、その服を着て学校へ行って先生に驚かれるのも気まずいので、いつもの服で登校すると先生はなんとノースリーブ。しかも天気予報によると今週は最高気温が14度以上にはならないようです。新しい服の出番はしばらく来ないでしょう。

不定期開催の「バー経験値を積もう」の会、第2回目を開催しました(前回のMitzvaはこちらから)。先生からもらったメモには「ワインが安い」「人が少ない」とのこと。場所はプーシキン広場にある映画館「ロシア」から歩いて4、5分のところにある「レンコム劇場」の地下にあります。

持論である「地下にあるレストラン・バーは良い」の第1条件を満たしています。ドアを開けると、2フロアの店内は3分の1ほど埋まっていました。先生の言う通り隠れ家のバーのようです。しかし、案内係のお兄さんに「ご予約されていますか?されていないとなると…空いてるのはこのお席かあちらですね」と言われました。先生に心の中で「人が少なくないやん」と突っ込みつつ、土日のバーは予約した方が良いという教訓を得ました。オススメされるような人気のバーは特にです。

通常のメニューの他に、ランチョンマット代わりのような紙が一枚おかれました。 ワインのメニューのようです。表のようになっていて、横軸は値段ごとに、縦軸はワインの種類ごとに書かれています。なんと一番安いワインは150p(300円)!また、一番上に描かれているワインの種類を表すマークもデザイン性が高く、一目で見て白か赤かスパークリングかが分かるようになっていました。イタリア、フランス、アフリカ、チリ、ニュージーランドなどのワインが揃っています。

裏を返すと同じような表にお食事が。 こちらがマークの意味が一目でわかるのは魚とデザートくらいですが、はじめのは前菜、三つ目はお肉だと思います。 こちらのホームページにもこれと同じ表が載っているので、見てみたい方はどうぞ(менюのところです)。

この表を見ながらどれにしようかと悩んでいたら、突然机の上に(私たちはカウンター席でした)黒板に書かれたメニューが置かれて驚きました。 あまり字が綺麗じゃないから読めないものがあれば言ってくださいね、と声をかけてくれる優しい店員さん。私が「あ、じゃあピザをお願いしようかな…ピザ…」とピザの具が何かわからずに口ごもっていると「брезаолаは牛肉の種類です。これになさいますか?」と気を回してくれて感動したので思わず注文してしまいました。優しくされたら壺でも買ってしまいそうです。

そのピザが来ました。 お姉さんが教えてくれた牛肉が見えないくらいルッコラが乗っています。基本的に夫婦揃って好き嫌いはほとんどありませんが、旦那が何も言わずにずっとルッコラを頬張っているので「流石にこの量は多すぎるよね」というと「いや、黙ってたけどルッコラは大好物だからすごく嬉しい」とだけ答えてまた頬張りはじめました。突然のカミングアウトに驚きを隠せません。

他にもツナのブルスケッタ(飴色の玉ねぎがいいアクセントになっていました)やフムス(ひよこ豆のペースト)なども頼みましたが、中でもクリスピーウィング付きサラダは格別でした。 少しビールが欲しくなりましたが、赤ワインにもしっかり合います。

そうこうしているうちに気がつけばワインは2人で六杯、上記の食事と締めにパンナコッタまで頼んでしまっていました。全てお腹に入れてしまってから請求が怖くなってきましたが、後の祭りです。緊張しながらお会計を頼むと、やってきたレシートには「3500p(7000円)」の文字。モスクワの中心地にしては安くて驚きました。繰り返しますが、ワインを六杯飲んでいるのです。

店内はワイナリー(行ったことはありませんが)のようで、カウンターはワインの木箱でできています。テーブルのいくつかは樽でした。 食事をしたい人にはこの樽テーブルはお勧めしませんが(上が狭いので)、雰囲気はあります。

今日学校で先生に「教えてくれたバーに行ってきたよ」と報告しました。すると先生は「食事は美味しかった?私あそこでは飲んだことしかなくて。あと休日は人多いの?」と聞いてきます。知らなかったのか。先生は樽席に座るんだろうな、と想像できました。

バーと聞いて想像するより広くて明るく、静かな場所でしたが、誰かとじっくり話しながら飲むには最適の場所でした。

Пока!

にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
にほんブログ村