馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

新しい公園

Привет!

新しく、クラスにイタリア人の言語学者が来ました。私が日本人だと伝えると「日本の歌なら二つ知っているよ」と言う彼。おお、じゃあ歌ってみて、とお願いして聞こえてきたのは「きーみーがーあーよーおーはー」え、まさかの国歌!?個人的に上を向いて歩こうくらいだと思っていたので度肝を抜かれました。止めるわけにもいかず最後まで聞きましたが、ところどころ文字が間違っている以外は完璧でびっくりしました。趣味が国歌を覚えることで、もう60カ国くらい歌えるそうです。びっくりしすぎて、もう一曲何を知っているのか聞くのを忘れました。

さて、もう気温も一桁台が普通になり、ほとんどのモスクワの家庭に暖房が通って冬本番という感じになってきましたが、あえて新しくモスクワにできた公園を紹介したいと思います。 その名も「ザリャジエ(зарядье)」です。2006年まで営業していたホテル「ロシア」の跡地に2014年から建設が始まっていたのですが、このあいだのモスクワの日にようやくお披露目となりました。実はまだ完成しておらず、いくつかの施設は開いていないのですが、公園として充分楽しいです。

日本から来た友達とオープン1週間後に行きました。先ほどの写真でもワシリー寺院とクレムリンのスパスカヤ塔が真ん中に映っていますが、ワシリー寺院の裏に公園の入り口があるのです。 今はまだ警備員が常駐して、金属探知機のゲートをくぐった後にカバンの中身を見せなければ公園に入れてもらえませんが、色々と物騒な世の中で少しでも安心できます。

さて、この公園には今の所2つの見所があります。 うまく伝わるか分かりませんが、写真の左右から白い道が伸びていますよね。これはモスクワ川に大きくせり出した橋になっており、なんと川の方に支柱が建てられていません。それでも3000から4000人が一斉に乗っても大丈夫な作りになっているそうです。

アメリカの設計会社が作った(ニューヨークの公園なども多く手がけているそうです)この橋は、絶景ポイントです。スターリン建築がすぐ近くで邪魔物なしに見え、ハリストス大聖堂や遠くの方にはモスクワシティも楽しむことができます。 夜に行くのも素敵でした。もうカップルと家族連れしかいません。そしてみんな競い合うように写真スポットを取り合っています。友達と自撮りしていると、横のカップルから写真を撮ってくれないかとお願いされたりもしました。友達曰く、ロシアの人はフォトジェニックのプロだそうです。

さてもう1つの見所は、この公園に入った誰もが目にするであろうこの建物。 丘に作られた円形劇場で、ガラスが覆っているので冬でも寒くないのだとか(本当かしら)。ここは2500人収容できます。ちょうどこの時、この覆っているガラスの上に人が乗って一生懸命磨いていました。その人たちをぼーっと見つめていると、突然手を振られます。え、私たちにかな!?とちょっと興奮しつつ、手を振り返すと、向こうも「反応があった!」みたいなリアクションをされました。仕事はいいのか。

そして丘の向こう側はまだ芝生を並べている途中でした。オープンに間に合わせようよ。

また、私は気づけなかったのですが、公園内では「混合林」や「北の風景」などと行った四つのテーマで植えている植物を分けているそうです。 入り口です。インフォメーションセンターの横にシベリアの白樺が植えられています。

そしてここを建設中に中世の武器や銀貨、家の基礎などが見つかったので、それらを集めた博物館もあるそう。今度行った時に探してみます。というのも、78000平方キロメートルもの広さを誇るこの公園。全部歩けていません。

溶けない氷河の洞窟や地下都市(タイムマシンなどのアクティビティができるらしいです)などの施設はこれから完成予定!楽しみです。 これはメディアセンター。入れませんでした。

少し寒くなってきましたが、散歩だけでも楽しいので、モスクワに来られた際は是非。

Пока!

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