馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

本屋さんが楽しい

Привет!

朝から強い雨が降ったと思えば晴れ間が広がったり、授業中には雹まで降って来たり、変な天気ですが今日もモスクワは元気です。いつも傘を持ち歩いているのに今日だけ忘れてしまった先生は授業中にもかかわらず絶望的な顔をしていました。

先日友達と散歩をしていた時に、いつものトベルスカヤ通りにある本屋さんへ立ち寄りました。暇があったらこの本屋さんへ行くのですが、他のところに比べて規模が小さいからか店内をぐるっと見て回りやすい、というのが一番の理由な気がします。私が好きな「霧の中のハリネズミ」も常に特集されていますし。モスクワに来た人を連れて行くには絶好の場所だと思っています。

本屋さんなので当たり前ですが、毎回凄まじい量のロシア語に圧倒されます。ところが、この前はその中でかなり目を惹く文字を見つけました。 生き甲斐

日本人からすると強烈な見た目です。ロシア語でも「Икигай」と音をそのまま文字にして書かれています。その下には「日本流の長くて幸せな人生の秘密」という副題が。中は全部ロシア語でしたが、ちょっと何を言っているのか分かりませんでした。この本の下に並んでいる「日本のマナーガイド・外国人のための日本の行動様式」と書かれている本には迷い箸がダメだとかちゃんとしたマナーが絵で描いてあり、案外ちゃんとしていて驚きました。

言語のコーナーでは、中国語や英語の本の中に「日本で30日過ごすために必要な日本語」という気になる本を見つけたので、友達と二人で恐る恐る開いてみます。適当にページを開けるとローマ字で文が書いてあり、横にロシア語の訳が付いているページでした。一番初めの文はこうです。「Hitori gyosha nanode ichiban mae desu」…? ヒトリ ギョシャ ナノデ イチバン マエデス?一人御者???かなり考えましたが正解がわからないのでロシア語の訳を見ると「1号車なので一番前です」と書いてありました。なんで!どこで!一人になったの!ここ辺りから笑いが止まらなくなって来たのですが、他のページも見てみます。単語だけ紹介しているページもありました。一応そのページでは日本語の文字、ローマ字で読み方、ロシア語の訳も書いてあります。ひどかったのは「手を洗い/o-te-arai/手を洗う場所」続けて「便所/Ben-jyo/トイレ」と書いてあったページでした。お手洗いの読み方と表記に齟齬がみられます。漢字を勉強している人が見たら大混乱しそうです。

これ以上見ていたら日が暮れそうだったので移動しましたが、日本で出ている本もこういうのがあるのかしら…旅の指差し手帳などもネイティブが見たら笑える表現だったりするのかな…と少し考えてしまいました。おそらく英語などよりマイナーな言語には多い気がします。

料理本のコーナーでは美味しいキノコの見分け方(本の後半はほとんどドクロマークが付いていました)や美味しいパスタの調理法などの本に紛れて「正しいアルコールの飲み方」についての本が最低3冊はありました。 かっこいい装丁ですが何をこんなに書くことがあるのだろう…。これの横にあった同じテーマの本では、真ん中の方に「①自分の限界を知っておく ②水を飲み忘れない」など誰でもわかりそうなアイデアまとめられていました。むしろこれ以外の何にページを費やしているのか不思議です。昔に比べてお酒を飲む人が減っているとはいえ、こういう本が平積みになっているのが興味深かったです。

本屋さんに行けばその国らしさが分かるのだなあと思った一日でした。

Пока!

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