馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

カザン旅行記-クレムリン②

Привет!

カザンの話に戻ります。なかなか見所のある場所でおすすめなので、3泊4日の旅行のはずなのにカザンの記事はかなり続きそうです。

カザン・クレムリンにあるみておくべき建物!

③ブラゴヴェシェンスキー大聖堂 見に行った時はものすごい吹雪の中で前を向くのも辛かったのですが、そんな中佇んでいる手前の銅像の二人は、タタールスタンの伝統衣装と、ロシアの伝統衣装をそれぞれきているそうです。寒そう。

この聖堂への入り口はメインの道に面していたのですが、気づかずに聖堂の周りを一周してしまいました。結果、先に見つけたのは地下にある博物館です。 どこの博物館でも大抵はクロークに担当の人がいて、コートを預かってくれるのですが、かなり小さい博物館なのでセルフでした。 その代わり、学芸員の人たちは親切で入り口のところにあったツリーと一緒に写真を撮ってあげる!と声をかけてくれ、連写で10枚くらい撮ってくれたり、ちょっと質問をすれば丁寧に答えてくれたり、満喫できました。 このような衣装はイメージとして多いと思いますが、腰の帯は位が高い人が黒になるそうです。この博物館には赤色の本物の帯が展示してありました(その部屋は撮影禁止でした)。

やっと本堂にはいります!ここも男性は帽子をかぶらず、女性は髪を隠さなければなりません(帽子可)。そして撮影禁止だったので撮っていませんが、緑を基調とした美しい内装でした。壁画もかなり多かったです。

④スュンビケ塔 ちょっと右に傾いている、クレムリンの中でも目を惹く茶色の塔です。 かなり発音しにくい名前ですが、スュンビケとはカザン・ハン国の王妃の名前です。この塔には伝説が残っています。かつてイワン雷帝がこの国に攻め込んできた時、スュンビケ王妃の美しさに恋に落ちてしまいました。イワン雷帝はスュンビケと結婚しようとしましたが、拒否されてしまいます。 「1000年記念博物館」(後述します)にあったスュンビケの肖像画です。

しかし、イワン雷帝の日に日に激しくなる攻撃を見兼ねて、攻撃を止めること、高い塔を建てること、という二つの条件付きで結婚することを承諾するスュンビケ。イワン雷帝が7日間で完成させたのがこの塔です。そんなイワン雷帝の思いも虚しく、やはりスュンビケは結婚に耐えられずにこの塔のてっぺんから身を投げてしまいました。

悲しい話ですが、この後イワン雷帝がどう思ったのかは初めの記事で紹介したカザンの本には書かれていませんでした。 塔の中には入れませんが、足元にはこんな月と太陽を象った門があります。

この塔の真横には「タタールスタン歴史博物館」があります。2階建てなのですが、階によって値段が違います。また2階へ上がる為には一度外に出るという罠付き。吹雪だったので、かろうじて残っている足跡を頼りに入り口を探しました(チケットは一階でしか買えません)。 こんな内装。ハン国の雰囲気もソ連時代の雰囲気も味わえます。実際の品やパノラマ、図などで紹介してあって楽しかったです。

面白かったのはハン国の王様が出した手紙。 これはいもむしの絵ではなく字なのだそうです。これが届いたら「ふざけるな」と言いたくなりますね…。アラビア語は昔少し触ったことがあるので、よく見たら知っている文字もありましたが、ことごとく読み方などを忘れていました。

もう一つ特筆すべきは、夜のクレムリンです。 メインの道路はこんな風にライトアップされて、ロマンチックです。

スュンビケ塔もこの通りです。冬限定ではないとは思いますが、寒さに震えながら見たこの景色は素晴らしかったです。 最も心奪われたのは、モスク。 4時前でこの暗さだったので、綺麗に見えました。水色の尖塔が美しかったです。

Пока! まだまだ続きます!

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