馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

中央市場

Привет!

三寒四温の日々が続くモスクワからこんにちは。日本も涼しいと聞いたので、これを読んでいるみなさんも体調など崩されませんように。札幌の気温を見ているとモスクワとほとんど変わらないどころかより寒いようで、ほんの2年前まで持っていた「極寒の地」というモスクワのイメージが音を立てて崩れていくようです。

時にはバケツをひっくり返したような雨が降ったかとおもえば、数時間後には何もなかったかのようにからっと晴れる、なかなか先の読めない天気が続いているのですが、晴れている5月のモスクワほど散歩に向いている場所はなかなかありません。芽吹いた緑の間から差し込む陽光のもと、どこまででも歩いて行けそうな気になるのです。

長い冬の間は行き慣れたところに向かってしまっていた足も、こんな季節は新しい場所を開拓しようとどんどん前に進みます。今回行ったのはこちら。 Центральный рынок(ツェントラリヌィ・ルイノック)、その名も中央市場です。Трубная(トゥルーブナヤ)駅を出て すぐに見えるこの建物は、地上3階、地下1階の4階建てです。

地上部分は全てレストランで、1、2階はフードコート、3階はロシア料理のレストランなのですが、実は3階については今日先生に聞いて知りました。3階があることすら気がつかなかったのです。先生曰く、エレベーターを使わないとたどり着けないそうで、そのレストランでは独自のかまどを使って調理している伝統的なロシア料理を出すそうです。なかなか良かったそうなので、機会を見つけて行ってみたいと思います。 今回私たちが行った1、2階のフードコート部分(写真のように吹き抜けになっています)は世界の料理が食べられる国際的なもの。日本はもちろん、韓国から中国、ベトナム、インド、ジョージア、ウズベキスタン、ギリシャ、イタリアにフランス菓子まで食べられます。

日本料理に関しては1階に「東京」という寿司屋さんが、2階に「ウミ」という寿司と牡蠣のお店がはいっていました(先生曰くウミの方が美味しいそう)。ただこの日の気分が寿司ではなかったので別のお店へ。

辛いものが苦手なくせにナンが好きなので日本ではよく近所のインドカレー屋さんに通っていたのですが、モスクワに来てから一度も食べていなかったのを思い出して二階にあるインド料理のお店に決めました。 ここはおそらく手前と奥でお店が分かれていたのですが、気がつかずに奥のお店で注文をします。レジ横にかかっていた黒板に「タンドリー」「バターチキンマサラ」と英語で書いてあったのでそのまま注文したら、ご一緒にラッシーなどはいかがですか?と聞かれました。ラッシー!その言葉の響きを聴くと突然飲みたくて仕方なくなります。食いつくように「マンゴーラッシーもお願いします!」と答えた私に店員さんが「もしかしてインドに行ったことあります?」と笑顔で尋ねました。え、どうしてですか?と質問に質問で返すと「料理名をよくご存知なので」とのこと。モスクワではまだインド料理が珍しいので「マサラ」や「ラッシー」などの説明を求められるそうです。「日本ではインド料理がポピュラーなんですよ」と返すと納得してくれました。 こちらがそのバターチキンマサラ。注文するときに確認すると「少し辛いです」と言われていたのですが、全く辛くありませんでした。むしろバターが香り高く美味しい、と思わず呟いてしまうほど。ラッシーの方は…どちらかというとミックスジュースでした。言われたらマンゴーの味がかすかにするような、ヨーグルトの風味も残っているような、というくらいで、少し思っていたものと違いましたが、もしかしたら本場はこうなのかもしれません。 こちらはタンドリー。ナンの上にチキンがのせられていて、左に行くほど辛くなっていく4種類のスパイスが付いてきました。ナンは少し生地が薄めでしたが、紛れもなくナンでした。カレーに合います。

食べながらインド料理屋さんの向かいにある「ウミ」を見ていると、見覚えのある形が目に入りました。 日本地図やん!食べ終わってから確認しにいくと県境もちゃんと書かれていて、県庁所在地にはマークが付いている、珍しくちゃんとした日本地図でした。ここは信用できます。

少し楽しみにしていた地下の市場はあまり物がなく、ほかの市場に比べるとかなり小規模でした。 でも魚の水槽は綺麗です。「中央市場」というより「中央フードコート」という感じでしたがこんなに多国籍のフードコートは見ているだけで楽しいのでおススメスポットです。

Пока!

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時計の修理

Привет!

毎日20度超えの暑い日が続いています。確か去年の今頃に雪が降ったことを思うと、去年がどれほど異常気象だったのか分かりますね。それはみんなビックリするはずです。

さて、旦那はあまり腕時計をつけない人なのですが、去年10月の彼の誕生日前に突然「時計が欲しいなあ」と言い始めたので、誕生日プレゼントとしてあげました。 ロシアの「OKAMI」という若いブランドです。ブランド名を見た時に「おおかみ…?」となったのですが、それもそのはず、日本の技術を使っているのが売りのブランドだそうです。文字盤のところに夜か昼かを示す表示が出てくるのに一目惚れして買ったら、まさかの日本とも関わりがあるものでした。精密機器に対する信用は相変わらずありますね。

旦那は喜んでつけてくれていたのですが、今回ばかりはつけていたからこそ悲劇が起きました。1月末に行ったジョージアで念願の温泉を堪能した後。旦那が深刻な顔で私に「謝らなきゃいけないことがある」と言ってきたのです。私は身構えました。「温泉の床に時計を落として、ガラスが割れてしまった」…見てみると、おそらく地面に当たったであろうところから放射線状にヒビが入り、内側にもガラスが落ちてしまっているため時計の針も動いていない様子でした。写真に撮り忘れたのが悔やまれます。それにしてもわずか二ヶ月ほどの命でした。

それからしばらくはバタバタしていたので何もできず、四ヶ月ほどしてやっと修理に出せるか聞いてみる気持ちになりました。

街中には時々こんな感じで 時計の修理工が店を出しています。Ремонт часовというのが「時計修理」です。このお店は他にも鍵の作成やアクセサリーの修理などもしているようです。ここの人に時計を見せながら「このガラスの部分って交換可能ですか?」と聞いてみました。彼は少し見てから「これは今すぐできないのでお預かりする形になりますがいいですか?明日か明後日…あ、明後日は祝日(戦勝記念日)なので休暇が終わった頃に仕上げておきますよ。費用ですか?1500p(3000円)でどうでしょう。大丈夫ですか。では、ここに電話番号を書いておいてください。出来たらお電話します」と流れるようなやり取りで修理をしてもらうことが決まりました。電話番号の下には合意した「1500p」というメモも書いてくれます。

この話を次の日学校で先生に話すと「あ、息子のお気に入りの腕時計も電池が切れてるんだけど、そんなお店がうちの周りで見つけられないの。もし良かったら行ってきてもらえない?」と言われました。はじめてのおつかい。この前頼んだところに行こうと思って、戦勝記念日の次の日に行ってみると「週末までおやすみします」という張り紙がでていました。休暇ってこの人の休暇か。

仕方がないので近くのショッピングセンターに出ているブースでお願いすることにしましょう。 ここは「時計修理」の下に「電池交換」と書いてあります。ここは一軒目ほど設備が整っていませんが、基本的なことであればすぐにやってくれそうです。案の定、先生の息子さんの時計を見せると、ものの1分で電池を交換してくれました。しかも先に350p(700円)だけどいいですか?と聞いてくれます。モスクワにおけるサービスの向上が著しいです。

そして日曜日、今度は旦那の方の時計修理ができたと電話がかかってきました。ちょうど私の手が離せなかったので旦那に代わりに対応してもらうと「来店されたのは女性だったのですが…」と明らかに戸惑っていたそうです。すみません。

次の日取りに行くと、1枚めのような綺麗な状態の時計が出てきました。もう 直らないかと思っていたので感激です。

街中を見ているとこのРемонт(レモント=修理)という看板をよく目にします。少しくらい壊れても直して長く使えるのはいいですね。旦那にも大切にしてもらいたいと思います。

Пока!

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ボリショイ劇場新館

Привет!

今日から1週間雨が続くそうで、少し暗い空に塞ぎ込みそうになるのを、色々な楽しいことを思い浮かべて吹き飛ばしたいです。またモスクワでは一部地域からお湯の供給がストップしはじめました。お住いの方はこちらのサイトに住所を入れるといつから止まるか教えてくれますよ。昨日のニュースで大量にお湯を貯めるための桶が売れていると言っていました。この迷惑な年間行事は何世紀まで続くのでしょうか。

さて、先日友人に誘っていただいて、ボリショイ劇場新館に行ってまいりました。 ボリショイ劇場本館の正面から見て左手にある階段を少し登ったところにあるこの新館は、2002年に建てられました。2005年から6年ほど続いた本館の改修工事の際には主にこちらで上演されていたそうです。

今回誘ってもらったのはバレエ「コッペリア」。初めて見る演目なのでテンションも上がります。

入ってすぐのクローク前のスペースは本館よりも広くなっていました。落ち着いた色合いで、近代的なデザインというよりは本館のようなクラシックなデザインなので私は好みです。やっぱりボリショイに来た!という感じが出ます。

本館に比べると少し価格帯も低めに設定されているので、見に行きやすいかと思います。劇場自体も本館より小規模なので、どの席に座っても舞台が近いのです。例えば3階の端の方の席でもこの近さ。 それでいてバレリーナたちのクオリティはやはりボリショイなので高い、というとてもいい劇場体験でした。

劇場の天井も綺麗です。

「コッペリア」というお話は適度にまとまっていて、楽しく見られる演目でした。お昼の回だということもあってか、チケットには「12歳以上」と書いてあるものの小さいお子さんもたくさん来ていました。これも新館だからこそかな、と思います。それにしてもみんな静かに見ているので驚いてしまいます。

「コッペリア」というのはある人形職人が作り出した女の子の人形です。あまりにも人間そっくりに作り出したので、同じ村に住む人たちは彼女が人形だということを知りません。ある日、村人の青年、フランツが彼女に恋をしたことからお話が始まります。フランツには恋人、スワルニダがいたのです。彼女がコッペリアにやきもちを焼いている時、人形職人が自分の家の鍵を落としたのを見つけ、好奇心から友達と家に侵入することにしたスワルニダ。家の中でコッペリアが人形だということに気がつきます。そこに人形職人が帰ってきました。友人たちは追い出されますが、スワルニダはなんとか隠れ切ります。そこにフランツもコッペリア会いたさに侵入してくるのです。人形職人はフランツを酔わせ、彼の魂を抜き出して人形に植え付けようとしますが、そんな人形職人の悪巧みを目撃したスワルニダがコッペリアのフリをしてなんとか阻止しようと奮闘する、というドタバタなお話。

バレリーナたちが人形も演じているのですが、指一本動かさないので思わずこちらも息を飲んで見てしまいます。しかし一度動き出すと、そのコミカルな動きで観客から笑いが漏れます。とても暖かな劇場内の雰囲気が素敵でした。 ポーランドを舞台にしているのでそれぞれの衣装も可愛く、ずっと見ていたくなります。幕が降りた後もしばらく拍手が鳴り止まなかったので、フランツとスワルニダは何度も出てきてくれました。

ボリショイ劇場の本館は少し敷居が高いなあと思っている方は、新館の方から楽しんで見るのもおススメです。

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ロシアのクイズ番組

Привет!

また用事で植物園の近くに来たので、園に面したイワンチャイ(ロシアのシベリアのお茶)のカフェでお茶を飲んでいると、カフェの窓越しに園内にいる人から何やら話しかけられました。口の動きだけでその人の言いたいことを読み取れるようなロシア語力はないので(日本語でも難しい)戸惑っていたら、それを察知したのか「まあいいや」とでも言いたいようなジェスチャーをされてしまって申し訳ない気持ちで座っています。

今日は最近よく見ているクイズ番組を紹介しようと思います。THT(読み方は「てー・えぬ・てー」)というテレビ局ではコメディの時間が毎日あり、新喜劇のような寸劇の番組や、スタンドアップコメディの番組、その場で考える即興劇など毎日色々な番組が笑わせてくれます。ただやはり、これらはかなりの語学力が必要なので私はいつも一緒に考えられるクイズ番組を好んで見ています。

例えば、この「Где логика?(論理を見つけられる?)」 写真は公式ホームページより。 アズマット・ムサガリエフさんという俳優でありコメディアンである人が司会をするこの番組。毎回2人一組のゲストを呼んで、二組が早押しクイズで競い合います。クイズの内容はシルエットを見ながらどの有名人のものかを当てるもの、低クオリティのアニメをみて、それがなんの映画を表しているのかを当てるクイズ、など色々とありますが私が好きなのは「共通点は?」というコーナーです。

例えばこちら。 この三枚の写真を見て、それぞれが表しているものの共通点を見つけてみてください。

私は基本考えても分からないのですが、これに関しては司会者が1枚目の画像を「チリ」と呼んだ時に思いつきました。真ん中の写真はイギリスのエリザベス「女王」ですよね。三枚目は昆虫…というかこの場合は「甲虫」です。分かりましたか?

答えは「ロック・グループ」です。1枚目が表しているのは「レッドホット・チリ・ペッパーズ」、2枚目は「クイーン」、3枚目は「ビートルズ」です。

中には、答えが分かっても日本人からすると納得できないものもあります。ロシアの文化的な知識が必要なものです。 1枚目はロシアで一番有名な現代美術「黒の正方形」、2枚目は茄子、3枚目は「赤い旗」ですね。出演者の答えを言っても、Игра(イグラ=遊び)と聞こえて納得できなかったので先生に聞いてみました。するとしばらく考えた後「それ、イクラじゃない??ほら、黒いイクラ(キャビア)、茄子のイクラ、赤いイクラ(所謂いくらです)で意味が通じるでしょ!」…本当だ!と即座に理解できたのはロシアに住んでいるからかもしれません。 ロシアのスーパーでは野菜をペースト状にしたものが「イクラ」という名前で売られているのです。

余談ですが、1枚目の写真の絵画はロシアで一番高額なものだそうです。「黒」を表す時にあの絵を使うのか、と興味深く感じました。

この番組の司会者、アズマットさんはアストラハンというロシアの南、中央アジアに接した地方の出身だからか、顔立ちはヨーロッパというよりアジアのそれです。THTには他の番組にもよく登場されますが、ヨーロッパ系の人たちの中で彼だけはすぐに分かります。

まだまだロシアの有名人には明るくないですが、お気に入りの人を見つけるとそれだけでテレビを見るのが楽しくなるのでおススメです。リスニングの成績にも顕著に表れます。もう一つ、好きなクイズ番組があるので、また機会を見つけて紹介しますね。

Пока!

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ロシア発雑貨屋さん

Привет!

暑くなったり寒くなったり、あまり気温が安定しないモスクワですが、新緑の美しさにおいてはこの季節が一番だと思います。お散歩に最適。

ということで、この間私がまだ行ったことのないエリアを開拓するのに友達に付き合ってもらいました。いい季節だから、と誘ったのですが生憎この日の予報は雨。仕方がないので初めて行くショッピングセンターに行き先を変更しましたが、当日はカラッと晴れていました。天気はなかなか読めません。

メトロКурская(クールスカヤ)の駅にほぼ直結しているショッピングセンター、Атриум(アトリウム)はモスクワの中心部にあるショッピングセンターの中でも大きい方で、全てのお店を見て回るだけでも一日潰れそうです。またここはUNIQLOが大きく、2、3階に渡って展開されています。 一階のカフェから見上げるとこの通り。週刊少年ジャンプとコラボしたTシャツの宣伝を店内の液晶でずっと流していましたが、実物はついに見つけられませんでした。

他にも映画館から服屋さん、靴屋さん、ゲーム屋さんなど多種多様なお店が並ぶ中、友達が連れて行ってくれたのはここ。 modiというロシアの雑貨屋さんです。

店内も白を基調としているので清潔感と落ち着きがあり、でも順番に見て行くと可愛い商品ばかりでテンションが上がります。見ていると家を一から綺麗に飾りたくなってきました。

こんな可愛い豚の観葉植物の鉢が家で待っていると思うだけで帰りたくなります。

このお店は入り口からレジまで一筆書きの通路が作られており、その通路の両側に商品が並べられている形式なので、一方通行で順に見て行くことになります。この方法が日本にもあるFlying Tigerというデンマークの雑貨屋さんを彷彿とさせるよね、と友達に言われてから商品も似ているような気がしてきました。今回、この記事を書くために公式ホームページを見てみたのですが、そこに気になる文が。「私たちはどこのコピー商品も作っていません」…わざわざ書かなくても。

いやもうこれはLINEのキャラクターにしか見えません。この写真はよく見えませんが、ひよこの口が独特なのです。

とは言っても、キッチン用品からパーティ用品、筆記用具にペットグッズまでおよそ「雑貨」と呼ばれるものは大体可愛いものが揃っているので見ているだけで楽しいです。個人的に買う一歩手前まで悩んだのはこちら。 中にティッシュを入れて、壁から足が生えているようにおいてもいいし、床に斜めにおいてもいいし、とりあえずペットを飼っているような気分になれるティッシュケースです。

また、他のお店ではなかなかお目にかかれないステキなラッピング用品も揃っているので、ちょっとした時に使えそうです。ここ以外にもモスクワ市内にいくつか店舗があるので、可愛い雑貨が欲しい時はお近くの店舗へどうぞ。

最近ではZakkaというそのままの名前の雑貨屋さんもよく見かけます。売っている商品は日本のキャラクターもののように見えて中国語や韓国語はが書いてあるものがほとんどなのですが、唯一「すみっこぐらし」のキャラクターの筆箱が売られていたのでテンションがあがりました。

どんどんおしゃれになっているモスクワ、目が離せません。

Пока!

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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

Привет!

И с Днём Победы!(戦勝記念日おめでとう)…と今日会った人とは挨拶を交わしますが、この祝日を迎えるのは2回目でもやはり色々と思わずにはいられません。去年は珍しく少し曇って、かなり冷え込みましたが、今年はやっぱり快晴!薬品で天気を操作しているのではないかと言う説は一理あると思います。

人が多いので現場には行っていませんが、今はテレビで「不滅の連隊(戦時中に亡くなった家族や親戚の写真を掲げて何十万人もの一般の人が行進する)」の中継をしています。アナウンサーが行進している人たちにインタビューをしているのを流し聞きしていると、突然「おじいさんは日本との戦争中に亡くなって」と聞こえてきました。この日はヒトラーなどファシストとの戦いにおける勝利を祝っているけれど、ああ、日本も無関係じゃなかった、と思い知らされました。

閑話休題。

先日、ずっと楽しみにしていた映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を見に行って来ました。 映画館が入っているショッピングセンターの外にある大型画面でも宣伝しています。

私はもともとマーベルが大好きで、日本にいるときは欠かさず見ていたのですが、あのシリーズはセリフがおしゃれでユーモアがあるのでロシア語で見ても分からないと思い、こちらに来てからは泣く泣くスルーしていました。しかし公開前からちょっとずつ盛り上がって来ているのを見るとどうしても見たくなってしまい、これまでアイアンマン1とアントマンしか見ていなかった旦那に少しずつその後のマーベル作品を見せて行くことに。結果見事はまってくれ、結局2週間で11作品見ました。マーベル漬けです。そういえばこちらで買った中国製のタブレットを日本語設定にすると、Googleplayで日本語の吹き替えや字幕の映画をレンタルしたり購入したりできたのがありがたかったです。

モスクワに来て初めて映画館に行ってから早1年半。そろそろ全くわからないと言うことはないはず。今回の映画は制作スタッフとキャストが徹底したネタバレ防止をしていたので、いつものように下調べはできませんがその分期待が高まります。日本での4/27の公開から遅れること6日。ロシアでは全ての新作映画は木曜日から公開と決まっているらしく、5/3に公開が始まりました。

公開から1週間経った今でも1日で2Dは5回、3Dは11回、3DVIPは6回という上演回数の多さから、この国での人気の高さが伺えます。見にいく回の3時間前にチケットを買いに行ったら、ほとんど空いていませんでした。奇跡的に取れた真ん中の2席のチケットを買います。私の後ろの人も「アベンジャーズ」とチケット売り場で言っていました。

前にも書いたように、ロシア語ではアベンジャーズはМстители (ムスティーチェリ)です。意味は「復讐者」…本当に全部訳します。ちなみにインフィニティ・ウォーはвойна бесконечности(バイナ・ベスカネチノスチ)。そういえばインフィニティって「終わりがない」という意味だった、とここで気がつきました。

他にも登場人物の名前が変わっているというか全てロシア語になっていましたが、そこは「人物の見た目や性格を説明する」という授業でこの映画の登場人物を使わせてもらったので予習済みです。

横のあるのはデッドプール。

劇場内は、これまで見たことがないほどの人が入っていました。ストーリーに関しては何を言ってもネタバレになりそうなので言及しません。ただ、みんな同じようなところで笑い、息を呑み、泣き、一体感を味わえました。特に途中で思わずツッコミの言葉が声で出てしまったのですが、周りの何人かと完璧に揃ったので嬉しかったです。

そして心配だったのはエンドロールになった瞬間に劇場から追い出される問題。特にマーベルは必ずエンドロールの後に映像があるので、不安で仕方がなかったのですが、エンドロールに入った瞬間薄暗い電気はつくものの、いつものように完全に明るくはならず。映像があるのを知っているマーベルファンばかりだったのか、それとも椅子から立ち上がれなかったのか、エンドロールで出て行く人も2、3人でした。

日本よりも圧倒的にテレビでアメリカ映画を流す頻度は高いのですが、そのおかげかめちゃくちゃ流行っているようです。ロシアで公開された映画のオープニング興行成績を塗り替えたとニュースでやっていました。

そういえば、映画の前に同じ予告編が二回流れました。 ЧерновикというロシアのSFファンタジー映画なのですが、途中に出てくるマトリョーシカ型の戦闘兵器が怖かったです。興味があれば上の動画をどうぞ。それにしてもなぜ二回流したのか疑問が残ります。

兎にも角にも、マーベル作品が映画館で安心して見れそうで良かったです!

Пока!

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桜をたずねて

Привет!

桜が見られると聞いて植物園にやってきた私たち。雨が降ってきたので少し温室で雨宿りしました。前回書き忘れていたのですが、サボテンコーナーではひとつだけガラスケースに入ったサボテンが置かれていました。50p札や100p札、他にも硬貨などお金がたくさん入っています。そこには「これはお金を増やすサボテンです。ここにお金を入れると、お金に困らない人生を送れるでしょう。ただし、ここに入れてくださったお金は我々の経営に使われます」と書いてありました。そこまで書かなくても分かってるよ、正直だな…。

さて、気を取り直して桜の探索に出かけます。小降りの雨の中、思ったよりも広い園内を歩きまわりました。
それにしても全然見つかりません。と思った瞬間、目の前にピンクの桜のような花をつけた木が立っていました。 ほとんど葉桜で、しかも写真の技術がないにもほどがありますが、私にはこれが桜に見えました。どこかに学名が書いていないか、と目線を下に移すと、悲しい文字が目に入りました。 「これは桜ではありません」

…そんなに桜目当ての人が多いのでしょうか。落胆しつつ、こんな表示があるということはこの園内に本物の桜があるということか、と気を取り直します。しばらくして二つ目の「これは桜ではありません」を発見してしまったので、一度草花の手入れをしていた人に聞いてみることにしました。

「温室の近くにありますよ」とのこと。ちなみに「サクラ」もロシア語でそのまま使われますが、格変化はもちろんあるので「サクルー」になったりします。それにしても温室の近く?さっき通ったところです。温室の周りをぐるっと回ってみると見つかるかもしれません。

かなり奥まっている、一般人が入っていいのか迷うところにこんな木が一本だけ立っていました。 色こそ白いものの、花びらの形は桜に似ています。表示もない上に雨の中歩き回って疲れてきたので「もうこれが桜の木ということにしてしまおう」と言って帰途についたその時です。温室に入る前に一瞬だけ桜に見えた木の横に立っていた1本の木に、こんな表示が付いていました。 桜!!!さ く ら!!!思わず「さくらー!」と叫んでしまったので、周りの人がこちらを見ました。かろうじて花がいくつか残っていましたがもうほとんど葉桜で、機を逃した感じはありましたが、やはりこれだけ探し回って異国の地で見る桜は感慨深かったです。

カモが歩いていたり、色々なテーマを持った庭が作られていたり、雰囲気のあるいいところでした。

植物園に入る前に、チケット売り場の脇にあるレストラン「ハチャプリ」に入りました。もちろんジョージア料理です。 緑を基調とした木造の店内で、窓際の席は植物園を臨める、ジョージアと言うよりは植物園のイメージとぴったり合うステキなレストランでした。

ここのドリンクメニューには「薬草の庭」という名前が付いているこの植物園で取れたハーブの紅茶があります。700ml入って280pほどなのでこれだけでもお得なのですが、なんと可愛いクッキーまでついてきます。 植物園の前後にここで一息つくのがおススメです。

Пока!

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