馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

すもうさん

Привет!

先日、1月7日はロシア正教のクリスマスでした。カザフに住む人の中にはロシア正教を信じている人も少なくないので、ロシアと同じくこの日は祝日です。イスラム教の祭日もお休みになるので、宗教関連のお休みが多い気がします。

さて、アルマトイ旅行記もいよいよ最終回です!最終回なのに題名を見て疑問に思った方も多いことでしょう。ええ、最後の最後に日本食屋さんへ行ったのです。 『地球の歩き方』にも載っているこのお店は、街の中心街から少し外れたところにあります。写真では暗くて少し見えにくいですが、手前に日本風の橋が架かっています。下に流れる川は完全に凍っていたので歩いて渡れそうですが。

橋を渡ると江戸の下町のような、長屋風の建物の間を奥へと進み店の入り口へと向かいます。雰囲気はもう日本です。ただ季節柄クリスマスソングが流れていたのと、その建物の間がミラーボールでキラキラとしていたことを除けば…。 店内。良い意味で和洋折衷だなあと思いました。提灯が良い味を出していますね。たまたま人がいないところを撮りましたが、この場所以外は子連れのお客さんで賑わっていました。前回のことがあったので、一応電話で予約をしていたのですが、用意されていた席では子供達が遊んでいたので店員さんが慌てて新しい席を作ってくれます。店員さんの対応も良かったです。

さあ、メニューを見ながら注文をしましょう。豊富なメニューに「ほんまにこれ全部あるのか…?」と疑ってしまいますが、頼んだものは一つも断られなかったので驚きました(レストランで注文したものが「今日は用意できない」と言われることはよくあります)。 まずは定番のお寿司。チーズ入りだったりお米が外に出ているものがなく、本格的です!かなり感動してしまいました。チーズ入りもロシアっぽくて好きですが「日本食」と謳っているからにはちゃんとしていて安心します。

そしてなんとざる蕎麦。モスクワにいるときに丸亀製麺のうどんはありましたが、蕎麦は初めて見ました。蕎麦の実を付け合わせでよく食べるのに麺の蕎麦がないのはいつも不思議だったのです。こちらは蕎麦自体は美味しかったのですが、つゆが甘めの味付けで好みが分かれそうでした。カザフの人には喜ばれる味かもしれません。つゆがキンキンに冷やされているのは嬉しかったです。

日本食料理やさんに天ぷらがあればいつも頼んでしまうのですが、これまで天ぷらが出てきたことはありません。必ずエビフライなのです。このお店でも挑戦してみました。 やっぱりエビフライ…。立派なお頭は付いていますが、衣が違うよ。と思ったところで、これまでとの違いに気がつきました。隣に置かれた茄子はちゃんと天ぷらになっているのです。…もしかして天ぷらの技術はあるけれど、海老の天ぷらはこちらの人に受け入れられないのでしょうか。だから分かった上でわざわざエビフライにしているのかもしれません。ちなみにどちらもとても美味しかったです。

お支払いの時に、例によって店員さんに「日本人のシェフがいるのか」と聞いてみました。それくらいのクオリティだと思ったからです。すると「シェフはカザフ人だけど、2、3ヶ月に1度日本に行って学んでいる」という話をしてくれました。なるほど。ちなみにハンバーガーやピザなどもありました。

お店を出る時に目に入った看板です。 「中央アジア最古の日本料理店」…そうなの!最古というだけあって歴史も長いのかな…と思ってよく見てみると"since 1997"の文字。結構最近やな。

このお店から直接空港に向かいました。やってきたタクシーの運転手は、空港に近づくと「実は空港に初めてくるねんけど、どこから入るの?」とこちらに聞いてきます。いや、私たちも初めてや。みんなであっちじゃないかこっちじゃないか、と言い合いましたが、そんなに大きな空港ではないのでスムーズに入り口が見つかります。

初めてカザフスタンのアスタナ以外の街にやってきましたが、アスタナでは感じられなかった「旧ソ連圏」であるということをひしひしと感じられました。本当にアスタナは最近できた街だということも。次は違う季節に行って、郊外の大自然も堪能したいです。

Пока!