馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

サンクトペテルブルクの夜の過ごし方

Привет!

春が来て雪が溶けると「こんなにゴミが埋まっていたのか…」と残念な気持ちになる季節です。こんにちは。

サンクトペテルブルクで夕食を取った後、友達がある提案をしてくれました。「今から夜景を見にドライブでもする?」なんて素敵な申し出でしょう。彼はこのために私たちがジョージアワインを飲んでいる横でソフトドリンクで通してくれていたのです。一も二もなくお願いすることにしました。凍った川を見ながら、井上陽水をBGMに夜の街を走り抜けます。探し物はなにかを考えていると到着したのは「血の上の救世主教会」でした。 いつもはあれだけ人が多いのに、深夜は本当に周りに誰もいません。ライトアップされた血の上の救世主教会を、着ぐるみに怯えることなく堪能できました。

横では一眼レフを手にした旦那の妹さんが同じ教会を撮っています。 被写体は一緒なのになんでこんなに雰囲気が変わってくるのでしょうか。写真をカッコよく撮れるようになりたいです。

次に連れて行ってもらったのは、通称「ロッシの道」。ロッシとはロシア美術館をはじめサンクトペテルブルクの市街地を設計したカリオ・ディ・ジオバンニ・ロッシというイタリア人のことです。モスクワに比べてサンクトペテルブルクの街中は建物の高さが揃っていて統一感があるのですが、全て彼のおかげだそうです。本当にありがとう。そんな彼がこだわった道がここ。 夜、ライトアップされると本当に美しくなるのです(例に漏れずこれも妹さんの撮影)。同じく彼が設計したネフスキー通りにあるアレクサンドリンスキー劇場の裏に伸びています。突き当たりに見えているのがその劇場の背中になります。息を飲む美しさでした。

この街は細い道が多く、そのほとんどが一方通行なので私には運転できる気がしないのですが、友達はすいすいと進んで行きます。旅行で持つべきものは現地に住んでいる友達ですね。そうやってついたのは、この街の顔ともいうべき宮殿広場。 これはかの有名なエルミタージュです(これは私が撮影しました)。実は、昼間は人が多くて難しいですが、深夜近くなって人がいなくなると、禁止されていないので車で乗り付けることができるのです。たまたま横にも車が止まっており、中で仲良くしていたカップルと目があって気まずい思いをしました。でもここでロマンチックな気分になる気持ちは分かります。また端っこの方では一台の車がドリフトの練習をしていたのでなかなかカオスです。なんでここでやるねん。

この時体感気温は-14度でしたが、テンションが上がって足が凍りそうになるまで写真撮影をしたり、はしゃぎまわったりしました。冬で人が少ないからできたことかもしれません。友達には本当に感謝です。

翌日には「海外のバーやパブに行ってみたい」という妹さんの希望に応えて、また友達がお店を紹介してくれました。特によかったのはFiddler's Greenというパブです。 もう深夜近かったのですが、お店の外に突然馬が現れてびっくりしました。なんだこの街。

このお店があるルビンシュテイン通り(улица Рубинштейна)は他にもレストランやバーなどがたくさんあり、とても良いところでした。ロシア語のグルメな先生にどこに行ったのか聞かれ、パブに行った話をしたらすぐ「もしかしてルビンシュテイン通り行った?」と当てられました。

人が多く、人をかき分けるようにしてカウンターに行き注文する形式でした。 ウィスキーもおしゃれに飲めます。 今回わかったのは、お酒が入ってくるとロシア語があまり上手く伝わらなくなる、ということでした。店員さんも途中から英語での対応になり、カウンターに座っている人にも英語で話しかけてきます。精進が必要なようです。そのカウンターにいた綺麗なお姉さんと少し話していたのですが「なんでこんな時期に来たの!夏の白夜をみなきゃ!住人もみんな頭がちょっとおかしくなってるから楽しいわよ!」と言われました。いつか一度でいいので白夜も経験したいな。

これまで知らなかった、夜のサンクトペテルブルクの楽しみ方を教えてもらった旅行でした。

Пока!

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