馬耳風風 (ばじ カザフう)

2016年7月末〜 2018年8月 モスクワ/2018年10月〜 カザフスタンのアスタナ

島の北へ

Привет!

カフェで宿題していたら、横に座ったごついおじさんに「なあロシア語難しい?難しいやんな?」とよく分からない絡み方をされたミッキーです。

さて、いよいよバイカル湖の上に立つ最後の日になってしまいました。ツアー4日目はオリホン島の北に行くようです。この日は空が綺麗に晴れたこともあって、あれだけ寒い寒い言っていたのが嘘のように快適に過ごすことができました。もちろん服装はこれまでと一緒でしたが、写真写りを気にして帽子を外してもなんともなくなったのです!気温はあまり変わらないのでただ慣れたのでしょうか。

昨日のストゥーパへの祈りが通じたのか、この日は本当に綺麗な青空でした。 これ!この写真が撮りたかったのです!青い空に青い氷。夢のような世界でした。

横では中国からの観光客がウエディングドレスで撮影していて寒くないのかとびっくりしましたが、そうしたくなるのも納得の景色です。ここでしばらく遊んだ後は、車でまた移動しました。 通称「ワニ岩」です。バイカル湖自体がかなり広いせいで、大きな岩のはずですが規模がわからなくなってきました。ここから遠くの方で牛が草を食んでいるのまでよく見えます。

今から向こうの「ライオン山」にも行きますよ、と言われて近かったので歩くのかと思ったら車に乗れと言われて結構遠かったことを思い知りました。 ライオン山では頑張って上に登ったのですが、思ったより高く、石山にうっすらと雪が積もっているので登る時も降りるときもいつ足を滑らすかとヒヤヒヤしました。この写真で上に写っている黒い影は友達です(横に私もいますが)。これでこの山の大きさがわかってもらえるのではないでしょうか。ちなみに上は鳥の巣が大量に作られていました。

ここからはかなり揺れる車でお昼ご飯(ピクニック)会場の森まで1時間近く走ります。車の中では運転手さんの趣味でBGMが流れているのですが、それがガンガンのパーティチューンで、揺れと相まって乗っている私たちは少し辟易しました。しかも聞いていると、失恋ソングだとわかる歌詞になった瞬間に運転手さんが次の曲に変えてしまうのです。もうちょっと落ち着こうか。私の横にいたナターシャは「あなた、もっとバイカル湖っぽい歌を流したら??観光客の気分も上がるでしょうに」とアドバイスしていました。

昨日みたいに車の中で食べるのかと思っていたら、連れてこられたのは林の中。 ここで焚き火をおこして、-17度くらいの中で食事をとりました。ほんまにピクニックやん。昨日も吹雪いていなかったら外で食べたのかな…。今回のメニューは「禁断の」オームリではなく、ピラフのような感じでした。

食べ終わってすぐまた車に乗ります。なんとか酔わずにバイカル湖らしい綺麗に氷がせり上がっているところまで行きました。 もはや危ない。この日はほとんど氷の上での撮影ばかりでしたが、この日のためにバイカルまで来たんだ!と言えるくらい充実した日でした。

帰りの車に戻ると、ある女性が頭をおさえていました。ガイドのユーリャさんがどうしたのか尋ねると「こけておでこを打った」とのこと。はたから見てもわかるようなたんこぶが出来ています。そこでユーリャさんはすかさず「これで冷やして!」とそこらへんの氷を手渡していました。氷で頭を打った人にその氷を差し出すのか…。横で旦那が「そういえば血痕をみた」と言っていて戦慄が走ります。もともと氷は滑りやすいのに、ここは尖った氷が突き出しているので歩く場合は本当に気をつけてください。

もう後は一路ホテルまで帰るだけです。この日の夕食は少し早めだったので、夕食後に近くのカフェ(と言っても暗闇の中を15分ほど歩くところ)でオームリのフライをお持ち帰りで買えるという情報をもらい、みんなで出かけます。 こちらがそのオームリ(上に乗っているのはイルクーツクで1日目に買った魚の干物です)。どこからか調達したお箸を使いながら、友達が開いていきました。そして一口目を食べた友達が一言。

「おにぎりの味がする」

ちょっと何を言っているのか分からなかったので私も食べてみましたが、まさしく「おにぎり」というか「家庭で作ったおにぎりに巻いた海苔」の味でした。というのも、その時飲んでいたのが この不思議なビール。これはオリホン島のスーパーにあるお酒コーナーにしれっと並んでいたものです。このビール自体はお米の味はしないのですが、オームリと一緒に飲むとおにぎりを食べているような感覚でした。こうやってオリホン島最後の夜は更けていきます。

Пока!

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